2021年1月11日月曜日

歯周病は歯を支える土台を破壊する病気です!

 歯周病の進行

歯周病は歯を支える土台を破壊する病気です!
あれっ? なんか歯が浮いたような感じがするぞ???
と感じるくらいで、おおよそで中等度の歯周炎です。

しかし、中等度の歯周炎はかなり進行した歯周病の状態です。
お口のネバネバ、歯ぐきからの出血、歯のグラグラを感じたら、当院に早めにご相談ください。

 

歯肉炎

歯周ポケットの深さ 3mm以内

歯周病菌がバイオフィルムを形成し、歯周ポケットができ始めています。
歯ぐきは炎症して少し赤く腫れていますが、自覚症状はありません。

バイオフィルムは“多数の細菌の凝集塊(プラーク)”と“細菌の死骸などが石灰化した歯石の塊”からなる細菌の要塞です。

歯肉炎は歯ぐきに限局した状態で歯を支えている歯槽骨の破壊がないので、ご自身の口腔ケアと歯科医院での歯周治療で健康な状態に改善することができます。

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軽度歯周炎

歯周ポケットの深さ 3~5mm以内

バイオフィルムの拡大に伴い、歯周ポケットが深まり、歯根深部への歯石付着が始まります。歯ぐきの炎症は大きくなり、出血や排膿などの自覚症状が出ることもあります。

歯を支えている歯槽骨の破壊はこの頃から始まります。

中等度歯周炎

 

歯周ポケットの深さ 4~7mm以内

歯周ポケットがさらに深まり、歯槽骨の破壊によって歯ぐきが下がり、歯根部の露出が始まります。歯のグラつきはこの頃から出始めます。

歯ぐきからの出血や排膿は頻繁になり、口臭もきつくなってきます。

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重度歯周炎

歯周ポケットの深さ 6mm以上

歯のグラグラは大きくなり、時には、その痛みから物が噛めないこともあります。
歯ぐきからの出血や排膿は収まらず、お口の中で“しょっぱい味”を感じたり、口臭もさらにきつくなります。歯周病の末期症状で、そのままにしていると歯は抜け落ちてしまいます。歯を残すことが難しい場合は抜歯による治療になります。

2021年1月7日木曜日

歯周病は以前歯槽膿漏という病名で知られていた、歯肉の病気です

 若い人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、実は若くても歯肉に問題があるケースも少なくないのです。以下のような症状が複数あると、歯周病にかかっている可能性があります。

歯肉が赤み・丸みを帯びてぶよぶよしている

歯磨きの際に歯肉に血が滲む

口臭がする

歯がぐらぐらする

歯肉が下がってきた

硬いものを噛むと歯が痛い

歯肉から膿みが出てくる

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歯周病とは、不潔にしていると起こる病気です

歯周病は口腔内の清掃が適切になされず、歯垢や歯石が蓄積していると進行します。歯垢などが溜まると口の中の歯周病菌がそこに隠れ、増殖します。更に歯周ポケットを形成し、そこで毒素を出し、歯周組織を破壊していきます。

歯周病の進行はとても遅く、場合によっては何十年もかけて悪化します。更に、むし歯のように痛み始めるのはかなり進行してからですので、病気に気付きづらいという側面もあります。毎日の不充分なケアによって、少しずつ進行するのが歯周病ですので、定期検診が発見の鍵です。

 

スケーリング

歯石を専用の器具で除去する処置です。保険適用のクリーニング内で行うことができます。歯石は歯垢が唾液と混ざって石灰化したものです。歯石は歯磨きでは落とせませんので、できてしまったらスケーリングで取るしかありません。スケーリングが終わったら、歯肉の様子を見て、改善しているようであれば終了します。

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ルートプレーニング

歯周病の場合、歯石は歯周ポケットの内部にまで入り込んでいることが多くあります。4mm以上の歯周ポケットができている場合、スケーラーの器具は届きません。そこで行うのがルートプレーニングです。歯周ポケット奥深くまで入り込んだ歯石や病変部を専用器具で取り除きます。最後に歯面を滑らかにし、汚れが付きにくくします。

年齢とともに免疫力が落ち、歯周病にもなりやすくなります

 唾液の量が少ない、口呼吸

お口の中は常時唾液によって殺菌されています。元々唾液の量が少なかったり、口呼吸により口内が乾燥しやすくなると歯周病が進行しやすくなります。

喫煙の習慣がある

タバコを吸うと歯茎の正常な細胞を壊してしまったり、ニコチンによって歯茎の血行が悪くなり、歯周病が悪化します。

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加齢

年齢とともに免疫力が落ち、歯周病にもなりやすくなります。

ストレスがある

ストレスは万病のもとと言われる通り免疫力の低下を起こし、歯周病にもなりやすくなります。

噛み合わせが悪い

歯並びが悪いと、噛んでいる歯に負担が多くかかり、歯周病が悪化しやすくなります。

お口の中の清潔を妨げる要因がある

ブラッシングが苦手だったり、歯並びが悪かったり矯正治療中で装置が口に入っている場合、磨き残しができ、その部分が歯周病になりやすくなります。

予防歯科の治療法

Brushing

毎日のブラッシング

まずは基本となる毎日のブラッシングをしっかり行えば、虫歯や歯周病を防ぐことができます。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどを併用し、歯間の汚れをしっかり取ることが重要です。
効果的なブラッシング法を丁寧に指導させていただきますので、お気軽にご来院ください。

Cleaning

定期的な歯科健診やクリーニング

また、定期的に歯科健診、クリーニングを受けることも大切です。 ご自分では気付かない歯の問題を早期に発見したり、ブラッシングでは取りきれない汚れや歯石を綺麗にすることができます。

PMTC

PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning

PMTCとは、専門の機器を用いて、虫歯や歯周病の原因となる歯の表面についた「バイオフィルム」や歯垢、歯石を徹底的に除去する、従来のクリーニングとは異なる本格的なクリーニング法です。
続けていただくことで、高い確率で虫歯や歯周病を防ぐことができます。また、歯の表面の着色を除去し、元の歯の色に近づける効果も期待できます。

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定期的にPMTCを受けたグループと受けなかったグループを比較すると、受けなかったグループが20年間で約70倍虫歯になったという研究結果もあります。
歯を削ったりしないので痛みはほぼ無く、綺麗になっていく爽快感を感じることができるので、眠ってしまう患者様もいらっしゃいます。

「バイオフィルム」は歯の表面についた細菌で、約3ヵ月で再生されると言われていますので、それに合わせ定期的に行うことをおすすめいたします。

2021年1月6日水曜日

歯科医院は虫歯を治すところと思っていませんか?

 しかし、歯周病治療も保険適応になる歯科の重要な治療です。歯周病とは歯の周りの歯茎や骨がかかる病気の総称で、歯周病菌が原因で発生する感染症です。そのため歯周病治療には、歯周病菌を取り除く必要があります。成人の約80パーセントが歯周病にかかっているといわれており、ほとんどの方は自覚症状のない状態です。進行してしまってから気づくことが多いのですが、手遅れの場合も少なくありません。歯を失う一番の原因なのです。

このような症状がある場合、歯周病の可能性があります

歯茎が赤く腫れている

歯石が溜まっている

歯磨きをすると出血する

口の中がネバネバする

歯が浮いた感じがする

口臭がある

歯茎が膿んでいる

歯茎が下がって歯が長く見える

歯肉炎

歯周病の初期段階では、症状は歯茎にとどまっており、歯肉炎と呼ばれています。
まだ骨まで炎症は達していないので、歯肉が赤くなる、歯磨きをすると出血するなど、自覚症状が少ないのが特徴です。痛みはほとんどありません。
歯石がある場合はスケーリングを行い歯石除去しますが、基本はブラッシング指導により正しく歯を磨くことで、セルフケアすることが可能です。

軽度歯周炎

歯を支えている骨が溶けはじめた状態です。
歯茎の炎症は歯肉炎の段階とほぼ変わりはありませんが、骨が溶けはじめることで、歯と歯茎の間に歯周ポケットができます。歯周病菌は酸素を嫌うため、この歯周ポケットの中にどんどん進行してゆくことになります。
治療方法は歯肉炎の時と同様、スケーリングとブラッシングによるセルフケアになります。

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中等度歯周炎

歯を支えている骨が溶け、歯がグラグラと揺れるようになります。歯周ポケットも深くなり、ブラッシングだけでは歯周ポケットの中のプラーク(歯垢)がとることが不可能になります。
スケーリングを行って歯にこびりついた歯石やプラークを徹底的に取り除き、その後でルートプレーニングを行って歯の表面をツルツルに整えます。これらの治療によって歯が長くなったり、歯と歯茎の間に隙間が生じたりしますが、すぐに正常な状態に戻ります。
そして正しいブラッシングを指導することで、歯周病の再発を防ぎます。

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重度歯周炎

歯茎が膿んで変色する、歯茎が後退して歯を支えている骨が露出する、など自覚症状も多く現れ、歯を支えている骨が多く溶けてしまい、最悪の場合、土台を失った歯は抜け落ちてしまいます。
ブラッシング指導、スケーリング、ルートプレーニングだけでなく、歯肉を切開して中の歯石やプラークを除去する歯周外科処置(フラップ手術)が必要になります。

歯肉片縁に付着したプラークにより、歯肉に炎症が起こった状態です

 歯周病とは

日々の歯ブラシでの磨き残し(プラーク)やそのプラークが固くなった歯石(バイ菌のかたまり)が付着していると、歯茎から出血がみられるようになったり、歯茎の周りが腫れたり、その後歯を支えている大切な骨を破壊してしまいます。進行すると、歯がグラグラしてきて抜けてしまうこともある病気です。歯周病の場合、慢性的に症状が進むことが多く、また症状が出ずらいので気づかないうちに進行していくことが多いです。急性症状では、歯茎が腫れ、膿がでてくることもあります。

 

歯周病の種類

歯肉炎

歯肉片縁に付着したプラークにより、歯肉に炎症が起こった状態です。アタッチメントロス(付着の喪失)を伴わないので的確な初期治療で完全に治癒します。しかし、放置するとアタッチメントロスが発生する歯周炎に発展してしまいます。一般的に一度起こった付着の喪失は、特殊な術式を用いない限り、再獲得するのは困難です。この状態で発見し、治療するのが理想的です。 歯肉炎にも普通の歯肉炎、妊娠中に発生する妊娠性歯肉炎、高血圧治療薬、てんかん治療薬を服用している人に見られる薬物性の歯肉炎などさまざまなタイプが認められます。

 

成人歯周炎

もっとも多いタイプの歯周炎で、30代から始まり比較的ゆっくりと進行します。初期にはほとんど症状がなく、ブラッシング時の歯肉出血がある程度ですが、進行するにしたがって、歯肉が腫れ、膿がでたり歯がぐらついてしまうことがあります。早期発見が大事で、適切な治療により回復します。慢性辺繰性歯周炎とも言います。

 

早期発症型歯周炎

成人歯周炎と異なり、35歳未満で発症し急速に進行するのが特徴です。

 

思春期前歯周炎

広汎型と限局型に分けられ、広汎型は乳歯が生えた後まもなく発症し、永久歯を支える組織が広範囲かつ急速に破壊され、最後には歯が抜けてしまいます。限局型は乳歯の一部におこりゆっくりと進行します。遺伝的な素因が強く女性に多くみられます。

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若年性歯周炎

全身的には健康な10代から20代前半の若年者におこる歯周炎。成人性歯周炎と比較してプラークコントロールは良好ですが、エックス線所見として第一第臼歯と前歯の骨吸収が特徴です。原因としては遺伝的問題や免疫機能、特に白血球機能低下と特殊な細菌Aaによる感染が考えられます。

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急速進行性歯周炎

20代前半から30代半ばにおこる歯周炎で、歯周組織の破壊が急激で症状が急速に進行します。

2021年1月4日月曜日

歯周病は虫歯と同じく細菌による感染症です

 進行するにつれて、歯を支える歯ぐき・歯根膜・歯槽骨と破壊され、最終的には歯を失う病気です。厚生労働省が2012年6月に公表した歯科疾患実態調査では、成人の75~85%の方が歯周疾患を有していると報告されています。また、平成17年に8020推進財団がおこなった「永久歯の抜歯原因調査」では、歯科医院で抜歯した方の約42%が歯周病が原因によるものとなっています。

 

歯周病は生活習慣病! 歯周病菌が活動しにくい生活習慣を!

お口の中の微生物は700種類以上と言われています。
歯周病の原因となるのはその中の数十種類、細菌や真菌(カビ)、寄生虫(原虫)などです。歯周病菌とはこれら微生物の便宜的な総称です。歯周病菌は口腔内の衛生状態が悪くなると活発に活動し、増殖します。さらに生活習慣(食習慣・体調・飲酒・喫煙など)が乱れると体力が減衰し、免疫機能も低下するため、歯周病の活発な活動に拍車がかかります。歯周病の発症および進行は、歯周病菌だけの問題ではなく、日頃の生活習慣にも要因があるのです。

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お口の健康は毎日の食事を楽しむためにも、そして全身の健康を保つためにも大切なものです。虫歯や歯周病といったトラブルが起こった場合は、早期発見・早期治療に努めなくてはなりません。しかしそれ以上に大切なことは、「トラブルが起こる前に防ぐ」という姿勢です。

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虫歯や歯周病は歯や顎の骨などにダメージを与えますし、多くの場合、治療でも歯を削るなどの処置が必要になります。一度削った歯は、決してもとどおりにはなりません。それらのダメージの蓄積によって、将来的に歯の寿命が縮まる可能性もあります。お口の健康を保つためには、予防がとても重要なのです。虫歯も歯周病も、適切なケアによって防ぐことのできる病気です。