2017年2月10日金曜日

歯肉炎も歯周炎も歯周病の一部?

歯周病は、口腔内の歯周病菌が原因となり、歯茎や顎の骨などの歯周組織に炎症を起こす病気。大きく、「歯肉炎」と「歯周炎」というステージに分けることができます。はじめは歯肉炎が発症し、そのまま放置していると歯周炎へと進行していきます。違う言い方をすれば、歯肉炎は歯周炎になる手前の状態で、歯周病の初期段階だと位置づけられます。なお、一般的に歯周炎は「軽度歯周炎」「中度歯周炎」「重度歯周炎」の3段階に分けられます。
症状の軽い順に並べると以下のようになり、これらを総称して「歯周病」と言うのです。歯肉炎 → 軽度歯周炎 → 中度歯周炎 → 重度歯周炎

歯肉炎?それとも歯周炎?
歯肉炎なのか、それとも歯周炎なのか? この2つを見分けるには、炎症の進行度合いが一つの基準となります。炎症が歯茎でとどまっていれば歯肉炎ですが、顎の骨まで及んでいれば歯周炎となります。とはいえ、見た目や症状だけで判断することは難しいため、歯科では一般的に「歯周ポケット検査」によってどの段階の歯周病なのかを把握します。

歯周ポケット検査
歯周ポケット検査は、歯周ポケット(歯と歯茎の間にある溝)の深さを測る検査。歯周ポケットが深いほど、歯周病が進行しているということになります。以下は目安ですが、深さが3mm以内であれば歯肉炎で、3mm以上になってくると歯周炎の疑いが出てきます。
【歯周ポケットの深さ】
3mm以下:歯肉炎
3mm以下:軽度歯周炎(顎の骨が溶かされ始めるが、歯周ポケットの深さは歯肉炎と同様)
45mm:中度歯周炎
6mm以上:重度歯周炎

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