2018年6月30日土曜日

なぜスウェーデンは虫歯や歯周病が少ないの?

皆さんは、むし歯の予防のために、食後の歯磨きを欠かしていないと思います。
しかし「磨いている」と「磨けている」とはまったく意味合いが違ってきます。しっかり歯を磨いているつもりでも、歯と歯の間や歯と歯肉の間には磨き残しが多くあったりします。
また、むし歯の治療をした歯が多いと、お口の中にむし歯菌が多く繁殖していたり
詰め物やかぶせと歯の境目に磨き残しがたまりやすい状況と言えます。
どのぐらいの時間、歯を磨けばいいの??
このような、質問は患者様から常日頃うかがいます。
その時、私は反対に「それでは、カレーを食べた後のお皿はどのぐらい洗いますか?」と
質問をします。
すると皆さんからは「汚れが落ちるまで」と明確な答えが返ってきます。
歯を磨くのは時間ではなく綺麗になるまでなんですね。
綺麗に磨けている目安って??
最近ではドラッグストアーでも、歯垢染色液(しこうせんしょくえき)を良く見かけます。
歯垢染色液を使って、磨き残しを赤く染め出すと視覚的に解りやすくなります。また、歯科医院で専門家に歯を磨いてもらい、歯が完全に磨き上げられた状態を舌で触ってみることでも綺麗に磨けた状態をより確実に体感できます。
なぜスウェーデンは虫歯や歯周病が少ないの?
現在スウェーデンでは、このPMTCを子供でほぼ100%、大人でも80%の人が定期的に受けています。 国民の大半がPMTCを定期的に受けるようになったので、虫歯や歯周病を減らすことができたというわけです。 その結果、スウェーデンは、年をとってから入れ歯になる人も少ないです。

歯ブラシの仕方、道具の相談
さまざまなお口の道具、メーカーを用意しています。 正しい磨き方でご自身のお口をケアそしましょう。
フッ素コーティング
フッ素の働き
① 歯の再石灰化
② エナメル質の強化
③ むし歯菌の活動の抑制

PMTC
『プロフェッショナル・メカニカル・クリーニング』の略で歯医者さんが行うクリーニングのことです。歯磨きだけでは取れない歯石&バイオフィルム(細菌のかたまり)を除去し汚れのつきにくいツルツルの歯にしていきます。

シーラント
奥歯の溝にフッ素を放出するお薬でうめる治療です。はえ始めの歯(2~3年)がむし歯になりやすいため、主に4~8才のお子様に行っていきます。 

つまり予防歯科とは現在はもとより未来にも繋がる「究極の無痛治療」ともいえます

今までは、むし歯や歯周病で歯が痛くなってから歯医者さんに行き、それから治療を行うという流れが多かったと思います。しかしそれでは、だんだんと大切なご自身の歯を失うこととなってしまいます。
つまり、虫歯部分を削って詰めて、また虫歯になって削って詰めてを繰り返しますと、最終的にはどうなってしまうかご理解いただけると思います。これからの歯科治療は、虫歯や歯周病で悪くなった部分を治療するのではなく、いかに健康な状態を長く維持する事ができるかが重要なことだと考えられています。それが「予防歯科」という考えです。

12歳児の日本人のむし歯保有数を、予防歯科の先進国であるフィンランドの12歳児と比較すると、約4倍になっています。やはり、その差は「予防歯科」にあると言われているようです。当院では、患者様ごとに適した予防歯科プログラムを行い、痛みもなく、かえって心地いいとご好評を頂いております。つまり予防歯科とは現在はもとより未来にも繋がる「究極の無痛治療」ともいえます。
定期検診
23ヵ月に一度、当院までお越しいただき、虫歯や歯周病のチェックを行います。専門家の目で患者様の口腔内をしっかりとチェックし、必要に応じて適切な予防処置を施しますので、病気が見つかった場合も身体的・時間的・経済的な負担を最小限にとどめることができます。

PMTC(機械を使ったプロによる歯のクリーニング)
PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning)は予防のプロフェッショナルである歯科衛生士が専門器具を使い、患者様の口腔内を徹底的にクリーニングする処置です。ご自宅だけでは落としきれない歯の汚れを落とし、虫歯予防に効果的です。また、タバコのヤニといった軽度の汚れも落とすことができるので、本来の歯の白さを取り戻すことにも有効。処置後はさっぱりとした爽快感も味わえます。
TBI(ブラッシング指導)
専門家が患者様それぞれに最適なブラッシング方法をお教えするのがTBITeeth Brushing Instruction)です。歯ブラシの効果的な動かし方や選び方について丁寧にご説明することで今までのブラッシングを改善し、健康なお口を保つための方法をお伝えします。

フッ素塗布
フッ素には歯の再石灰化を促し、歯質を強化して虫歯への抵抗力を高める効果があります。これを歯の表面に塗ることで、虫歯を予防するのがフッ素塗布です。初期の虫歯であれば、この処置だけで治ってしまう場合もあります。

2018年6月29日金曜日

口腔の審査と定期的なレントゲン撮影により、口腔健康の変化を確認します

成人が歯を失う原因の60%が歯周病で、40%が虫歯です。歯周病は、歯周細菌と呼ばれる細菌などが、歯周ポケットに入り込むことで発生します。自覚症状を伴わない状態で進行していくため、歯や歯ぐき、そして骨までも、いつのまにか再生不能に陥っているというケースも少なくありません。生涯自分の歯で美味しい食事を楽しむためには、定期的に歯科医院に通い、歯周病を予防していくことが大切です。

予防歯科というのは、歯が悪くなる前に、未然に防ぐということです。それは、虫歯や歯周病は勿論、僅かなかみ合わせのズレにより、歯に亀裂が入ったり(Micro Crack)、歯がかけたりすることまでも予防するのです。歯は、私達が健康で豊かな人生を送るために必要不可欠な器官です。歯がなければ、おいしいものを味わって食事を楽しむことも、栄養を効率よく吸収すること もできません。また、発音も困難になるため、会話を楽しむことができません。笑顔に自信も持てなくなることでしょう。予防歯科の処置を受ければ、虫歯や歯周病を発生させずに、健康な口内環境を保つことが出来ます。そうすれば、歯を失うことが無くなるだけでなく、全身的な 病気の悪化を抑制することにもつながります。
口腔の審査と定期的なレントゲン撮影により、口腔健康の変化を確認します。虫歯が出来始めていたり、歯周病の傾向が見受けられた場合には、その原因が何なのか、確認致します。そして、同じことが起こらないよう、相談した上で、治 療を行います。虫歯や歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありませんが、予防歯科のメンテナンスにより初期の段階で発見できれば、治療も最小限で済みます。それ により、治療費や治療期間も抑えることもできます。
プラークコントロールには、フロスが必須です。歯と歯の間は、ブラシが届かず、歯ブラシではプラークを、除去出来ないのです。デンタルフロスは、ナイロン製の細い糸を束ねた清掃器具です。このデンタルフロスの適切な使い方を身に付ければ、歯ブラシだけの場合よりも何倍も効率よく プラークを除去することができます。歯の健康を守るため、是非、フロスの使用法ををマスターして下さい。

PMTCは、歯科のプロフェッショナルである歯科医師や歯科衛生士が行なう歯の清掃です。
患者様ご自身による毎日の歯磨きでは除去しきれない歯垢や細菌の塊を、専用の器具と研磨剤を使用して徹底的に取り除きます。専用の器具といっても先端は柔らかい素材のため、処置中に痛みを感じることはありません。

皆さまは、歯科医院をどのように利用されていますか?おそらく多くの方が、歯が痛いなどの自覚症状が出てから歯科医院に行くのではないでしょうか。しかし、自覚症状が出たときには、すでに虫歯や歯周病などの病気がかなり進行している場合がほとんどです。
虫歯や歯周病は重度になると、歯を抜かなければならなくなります。治療ができたとしても大きく削ることで、歯の寿命を縮めてしまいます。自分の歯を健康な状態で長く使えるようにするためには、歯が痛くなってから歯科医院に行くのではなく、予防のために定期的に歯科医院にメンテナンスにいくことをお勧めいたします。

むし歯や歯周病が完治すると、口腔内環境が改善されます

身体の他の疾患同様に、病を未然に防ぐことが歯にも重要だと言えます。
しかも歯の治療は風邪のように自然治癒で治ることはなく、治療開始時期が遅れれば遅れるほど治療に要する期間や費用が増え、さらに痛みも伴うようになるのです。そのため現在歯科業界では、虫歯を治す「治療」よりも、虫歯を作らない「予防」に力を入れる方針が主流に。

当院でも予防歯科は重要だと考え、定期健診とブラッシング指導を丁寧に行うことで、患者さんが自分で歯の健康を保つことを積極的に推奨しています。事実、長年患者さんを診ていくなかで、正しいブラッシングと定期健診を受けている患者さんは、そこまで口腔内が酷い状態になることはありません。年齢を重ねても自分の歯で美味しく食事ができるよう、まずは予防からはじめてみませんか。
予防歯科のメリット
「何も不自由や痛みを感じていないのに、どうして歯医者にいくの?」と疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。歯は一度虫歯や歯周病になってしまうと、削ったり抜いたりしなくてはならず、一生自分の歯を取り戻すことはできません。そのためにも、定期的な予防は何よりも重要。そして万が一虫歯や歯周病になってしまった場合も、早期の治療により、大切な歯が受けるダメージを最小限にすることができるのです。また虫歯や歯周病が進行してしまった状態で治療を行うとなると、治療期間も費用もかかります。定期的に人間ドックを受けるように、お口の健康診断として定期的にご来院ください。

定期メインテナンスでお口の健康を守る
むし歯や歯周病が完治すると、口腔内環境が改善されます。その後も安定した状態を保たせるには、口腔ケアをしっかり行うことです。まずは毎日の歯みがきをきちんと行い、数か月に一度、歯科医院でメインテナンスを受けて、セルフケアでは落とし切れない汚れを除去してもらいましょう。

メインテナンスでは、お口の中の状態を確認し、歯のクリーニングや本格的な歯のクリーニング「PMTC」で歯石やステインを除去します。お口の中の衛生状態が保たれ、歯周病の早期発見・早期治療にもつながります。歯のクリーニングをしても、数か月すれば汚れが再付着します。当院では2か月から半年に一度、定期的なメインテナンスを受けることをおすすめしています。

むし歯や歯周病は初期段階では自覚症状がありません。

予防歯科の役割は、歯の病気を未然に防ぐこと、そして治療後の再発を防ぐこと。「歯が痛くもないのに歯医者に行くの?」という方は多いかもしれません。しかし、治療を繰り返して機能を回復した歯と、治療されていない健康な歯とでは寿命が異なります。どんなに最先端の治療を施しても、本物の歯に勝るものはないのです。歯が痛くなる前に予防処置を受ける――それはとても意味のあることです。これからは、予防のために歯科医院を利用するライフスタイルを推奨します。
むし歯や歯周病を繰り返すと?

むし歯や歯周病は、治療によって機能を回復できますが、何度も治療を重ねていくと、歯や歯周組織へダメージが蓄積してもろくなります。歯を失えば、残っている歯に負担がかかり、その歯ももろくなる……そういった悪循環では歯を失う可能性が高まり、身体的にも金銭的にも大きな負担となる場合があります。せっかく時間やお金をかけてお口の健康を手に入れたのであれば、その状態を保てるよう歯の病気を未然に防ぐことが大切です。そのためにはセルフケアだけでなく、歯科医院での定期検診を利用しましょう。
予防歯科のメリット
早期発見・早期治療ができる
むし歯や歯周病は初期段階では自覚症状がありません。歯科医院で定期的に診てもらうことで、早期発見・早期治療が可能です。ダメージを最小限に抑えることで、自分の歯を残せる可能性は高まります。
むし歯や歯周病の予防ができる
どんなにきちんとブラッシングしていても、磨き残しはあるもの。定期検診で行うプロのクリーニングを利用することで、むし歯や歯周病の原因であるプラークを全て除去できます。
歯の表面の着色汚れが取れる
コーヒーや紅茶の茶渋、ワインの色素、タバコのヤニは歯を変色させ、普段のブラッシングでは除去できません。定期検診で行うプロのクリーニングを利用することで色素などを除去でき、一皮むけたように歯の表面がキレイにできます。
痛みがない施術で歯の健康を守れる
予防歯科で受ける施術はおもにクリーニングであるため、治療とは異なります。歯を削るわけではないので嫌な機械の音も痛みもありません。痛い思いをすることなくお口の健康を保てます。
定期的に予防歯科に通おう!
「むし歯や歯周病になったら歯医者に行けばいい」おそらくそう答える人が大半でしょう。しかし、歯は治療を重ねるとダメージを蓄積するため、将来的に失う確率が高くなります。予防処置を定期的に受けることによって歯の病気になりにくい状態を維持できるため、一生自分の歯で噛める可能性が高くなります。また、たとえむし歯や歯周病になってもダメージが少なく済みます。予防歯科では年に何度か通院が必要ですが、悪化した歯の病気をその都度治療するよりは、金銭的にも身体的にも負担を抑えられます。
美容院に行くように、予防歯科に通ってみませんか?

2018年6月28日木曜日

自分で判断を下さず、プロの目でチェックしてもらうことは大事です。

毎日の歯みがきで汚れや細菌を落とし、お口の中を汚れや細菌のない状態にすることで、むし歯や歯周病を防ぐことができます。虎ノ門にある当院の予防歯科は虫歯予防に重点をおき、健康で丈夫な歯を守るためのお手伝いをしています。

メニューには歯のクリーニングやPMTC、歯石除去などがあり、虫歯や歯周病の原因となる汚れや細菌を徹底的に取り除いていきます。またお口の中の環境をグラフにしたカリエスリスクテストで、虫歯予防の正しい知識と理解を深めていただいています。
クリーニング
歯の黄ばみやくすみの原因は、コーヒーやタバコなどに含まれるステインです。歯が汚れていると、不健康そうに見えたり暗い印象を与えたりするので、クリーニングがおすすめです。クリーニングでステインをキレイに取り除くと、表面が滑らかになり輝きが増します。

スケーリング
スケーリングは、歯肉の周りや歯周ポケットの内側にある歯の根の表面に付着したプラーク(歯垢)や歯石を除去する保険適用の治療です。初期段階の歯周病のほとんどはスケーリングで完治できます。歯周病予防には36ヶ月に一度のスケーリングがおすすめです。

PMTC
PMTC(Professional mechanical tooth cleaning)とはプロによる歯の清掃のことで、専用器具を使い、歯の表面の汚れや歯周ポケットの内側の歯の根の表面に付着しているプラークや歯石を除去します。処置後はフッ素入りジェルで歯のコーティング&トリートメントをするので、歯の表面がツルツルになります。むし歯や歯周病の予防に効果的です。
定期健診
普段歯みがきをしっかりしている方でもブラッシングの癖でみがき残しがあり虫歯が進行してしまう可能性があります。定期検診を受けることで虫歯の早期発見、治療をしましょう。当院では歯石がたまりやすい、虫歯になりやすい方には2ヶ月に1回検診に来て頂くようにしています。自分で判断を下さず、プロの目でチェックしてもらうことは大事です。

歯の黄ばみやくすみの原因は、コーヒーやタバコなどに含まれるステインです

大切な歯を守る第一歩は徹底したプラーク・コントロールです。毎日の歯みがきで汚れや細菌を落とし、お口の中を汚れや細菌のない状態にすることで、むし歯や歯周病を防ぐことができます。

当院の予防歯科は虫歯予防に重点をおき、健康で丈夫な歯を守るためのお手伝いをしています。メニューには歯のクリーニングやPMTC、歯石除去などがあり、虫歯や歯周病の原因となる汚れや細菌を徹底的に取り除いていきます。
またお口の中の環境をグラフにしたカリエスリスクテストで、虫歯予防の正しい知識と理解を深めていただいています。

クリーニング
歯の黄ばみやくすみの原因は、コーヒーやタバコなどに含まれるステインです。歯が汚れていると、不健康そうに見えたり暗い印象を与えたりするので、クリーニングがおすすめです。クリーニングでステインをキレイに取り除くと、表面が滑らかになり輝きが増します。
スケーリング
スケーリングは、歯肉の周りや歯周ポケットの内側にある歯の根の表面に付着したプラーク(歯垢)や歯石を除去する保険適用の治療です。初期段階の歯周病のほとんどはスケーリングで完治できます。歯周病予防には36ヶ月に一度のスケーリングがおすすめです。

唾液検査(カリエスリスク)
口内環境は人それぞれ個人差があります。ご自身のむし歯に感染する危険度を知っていれば、最適なむし歯予防プランを立てることができます。唾液検査は唾液の中に含まれている細菌の数やPhを調べ、むし歯になる危険度レベルを判定します。検査結果はレーダーチャートで表示しますので、どこを改善すればむし歯を予防できるかが一目瞭然です。
プロによるクリーニング「PMTC」とは?
毎日の歯磨きで隅々までしっかり磨いているつもりでも、どうしても歯ブラシの届きにくい所があります。
普段のブラッシングで磨けていない歯のクリーニングを歯科衛生士が専門的な器械を使って行うのがPMTCです。

PMTCの効果
 虫歯の原因菌の菌力を弱める
 虫歯になりにくくになる
 歯周病や歯肉炎の予防
 きれいな歯を保ち口臭を予防

歯周病の症状は、かむ力によっても左右されます

歯周病の特徴は、誰でも発症する可能性があることです。
とくに、むし歯にかかりにくい方ほど、水面下で進行しているケースが散見されます。何もなくとも、早々にチェックしてみてはいかがでしょうか。とりわけ完治の難しい病気ですので、早期に発見し、それ以上の進行を食い止めることが大切です。

歯周病の症状は、かむ力によっても左右されます。歯周病によって顎の骨が弱くなってくると、歯は、より左右に揺さぶられるのです。家の基礎に例えるなら、くいの刺さった土台がひび割れてきている状態といえます。ただでさえ安定しませんし、隙間に歯周病菌が入り込む恐れもあります。
<ナイトガードを併用した治療方法>
歯周病が確認され、なおかつ歯ぎしりや食いしばりが顕著な場合は、睡眠するときにお口へ「ナイトガード」を着用してみましょう。模型や絵図がございますので、詳しく知りたい方は、直接おたずねください。
歯科医院では、患者さんのお口の状態を把握し、最も有効な予防歯科治療を提案しております。
TBI(歯磨き指導)
虫歯や歯周病の予防は定期検診だけでなくご家庭での口腔ケアが大切です。歯磨きの欠点を調べ、効果のある歯磨きの説明をしております。
仕上げ歯磨きの説明
お子さんの成長にあった歯磨き、痛くない仕上げ磨きの方法をわかりやすく説明します。
フッ素塗布
フッ素は歯の再石灰化(修復)を助ける性質を持っています。このフッ素を歯面に塗って虫歯になりにくい強い歯質をつくります。
PMTC(歯の清掃)
PMTCは歯科医院で行うシステム化された歯のクリーニングです。ご家庭でのケアでは落とせない歯垢や歯石を、専用機器や専用器具を用いてきれいにします。マイクロモーター
シーラント
虫歯になりやすい奥歯(臼歯)の溝をプラスチック材で埋める予防処置です。子どもの予防処置で6歳臼歯(永久歯)は虫歯になりやすいため、とくに有効です。
定期健診
定期健診は健康を守るために行う予防処置です。PMTCやフッ素塗布を中心に患者さんにあった予防処置を行います。口臭予防にも効果があります。

2018年6月27日水曜日

「歯周ポケット」という単語は、テレビや健康系の雑誌などですっかりおなじみですね

「ブラッシングの際に血が出る」「歯ぐきが腫れている」といった症状がありませんか? もしかしたらそれは、歯周病の兆候かもしれません。日本は「歯周病大国」と呼ばれており、30代の約8割が歯周病だといわれています。歯周病は、歯周細菌と呼ばれる細菌が、歯茎の内側に入り込むことで発生します。

歯周病が進むと、歯ぐきだけではなく、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)にまで炎症が及びます。進行を抑えられなければ歯を支えることが困難になり、最終的には歯を失ってしまう恐ろしい病気です。歯周病を予防するには、早期発見・早期治療が欠かせません。

「歯周ポケット」という単語は、テレビや健康系の雑誌などですっかりおなじみですね。健康で問題のない歯ぐきは、歯と歯ぐきの間にある溝(歯周ポケット)の深さが02mmです。しかし、歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こしたり、顎の骨が溶けたりすると、徐々にこの溝が深くなってきます。歯周ポケットが4mm以上になると歯周病が始まり、6mm以上になると重傷の歯周病といえます。ポケットが深くなると、歯周病菌や歯石の温床となってしまいます。
歯周病の治療方法
歯周病を引き起こしている細菌の状態を調べることは歯周病治療においてとても重要です。当クリニックでは細菌検査キット(BML)を使ってお口の中の細菌の状態を確認し、患者さんのお口の症状に合わせた治療を行っています。歯周病の基本治療として、細菌の温床となっている歯垢や歯石を除去するスケーリングやブラッシングで、お口の中のクリーニングを行います。同時に、細菌を減らすための内服薬を処方することもあります。また、重度の場合は歯周外科処置を行います。

歯周病治療の手順
ステップ0:生活習慣(食事・喫煙・ブラッシングなど)のご相談や、現状の歯ぐきの検査、記録をおこないます。その後、治療法をご説明します。

ステップ1:目に見える歯石を除去します。
ステップ2:歯と歯ぐきの間の歯石を慎重に除去します。1回におこなう処置は、26本ずつです(処置には麻酔を用いることもあります)。それから歯面を磨き上げ、汚れを付きにくくします。

ステップ3(進行している人):麻酔をした上で歯ぐきを切開し、歯にこびり付いた歯石や汚れを徹底的に除去し、その後縫合します。また、必要に応じてほかの部分から健康な歯ぐきを移植し、骨の再生をおこないます。

ステップ4:処置後にはメインテナンスをおこないます。歯と歯ぐきは毎日使うもの。専門家による定期的なメインテナンスが必要です。

歯周病は、むし歯と同じく、かなり進行するまで自覚症状がないです

気が付いた時にはひどく進行してしまっていることが多く、また失われてしまった骨は、元に戻ることはありません。歯周病が進行する原因としては、むし歯や悪い噛み合わせ、また歯ぎしりや食いしばりといったことが挙げられます。そのため、治療にあたっては総合的な対応が必要となります。

下記のような生活習慣は、歯周病を誘発するとともに悪化させてしまいます。
歯磨きをしない
お口の中に食べかすや歯周病菌が残ってしまい、虫歯や歯周病の原因になります。
タバコを吸う
タバコを吸うと血行が悪くなり、歯を支えている組織にも悪影響が出ることで、歯周病が進行してしまいます。
ストレスが日常的にかかる状況にある
精神的ストレスのせいで体の抵抗力が弱くなったり、食生活が変化したりすると、歯周病が悪化しやすくなります。
歯ぎしり・噛み締め
無意識下の歯ぎしり・噛みしめも、お口の健康にとって大敵です。顎や歯周組織に負担をかけた結果、歯肉が弱まり、歯周病が急速に進行します。
口で呼吸をする癖がある
口の中が乾燥すると歯石が付着しやすくなります。唾液による自浄作用もなくなってしまい、歯周病菌の温床となります。
栄養が偏った食事、偏食傾向が強い
食生活の乱れや偏食などによって体の抵抗力が弱まると、歯周病になりやすくなります。

診査・診断(レントゲン撮影)
歯周病は1本の歯だけではなく、お口の中にある全ての歯を支えている歯周組織を破壊していく病気です。まずレントゲン撮影をし、歯槽骨(歯を支える顎の骨)が現在どの程度失われているか確認します。それから、歯周ポケットを測定し、歯周病の進行程度を全ての歯について調べていきます。
プラークコントロール
歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を除去していきます。歯垢を専用の薬で染め出し、どこに歯垢がついているのか細かくチェックしていきます。さらにその歯垢を専用の器具などを使って効率よく除去していきます。同時にハブラシの指導も行っていきます。

スケーリング(歯石除去)とルートプレーニング
歯垢が取り除かれ、お口が清潔に保たれるようになると、腫れていた歯肉は引き締まってきます。この状態でスケーリング(歯石除去)やルートプレーニングを行います。
ルートプレーニングは深いポケット内の歯石や、その他汚染物質を機械的に除去することを言います。麻酔をしますので、処置後の痛みはほとんどありません。

2018年6月26日火曜日

歯の表面が溶けはじめ、白く濁ったような色になります

一度むし歯になってしまった歯は、たとえ削って治療しても「元通り」にはなりません。もちろん、痛みはなくなり、元の状態に限りなく近くはなりますが、削った部分は失われてしまいます。歯を削ることで、二次的なむし歯や歯周病のリスクが高まり、さらには噛み合わせの悪化などにもつながります。 歯周病の治療にしても同様で、一度溶けてしまった顎の骨は、元には戻りません。

治療の1つ前の段階、「予防歯科」でむし歯や歯周病を防ぐことができれば、これに越したことはありません。しかし残念なことに、定期的に歯科検診を受けている人の割合は10%以下と言われています。以前より改善されたとはいえ、「痛くなってから、症状が現れてから行く」人がほとんどだということです。痛みが治まればいい、噛めればいい、ではなく、自分の自然の歯を健康に保つためにも、定期的な歯科検診を受けられることをお勧めします。

C0(初期の虫歯)
歯の表面が溶けはじめ、白く濁ったような色になります。自覚症状がなく、痛むこともありません。この段階で発見できれば、ブラッシングやフッ素塗布で進行を止めることができます。
C1(エナメル質の虫歯)
歯の表面のエナメル質が溶けている状態で、痛みはまだありません。この段階では、虫歯に冒された部分を削り、プラスチック素材の詰めものを詰めます。

C2(象牙質の虫歯)
歯の神経部分に近い象牙質まで虫歯菌が進行した状態です。冷たいもので歯がしみたり、噛んだときに歯が痛んだりします。虫歯を削り、詰めものを使って治療をします。

C3(神経まで進んだ虫歯)
虫歯菌がさらに進行して神経まで冒された状態で、強い痛みがあります。虫歯菌に侵された神経を取り除き、被せものをします。治療には時間や費用、身体への負担もかかってきます。
C4(歯根まで進んだ虫歯)
虫歯により神経が死んでしまい、歯根を残して歯がなくなった状態です。歯の根元に膿がたまり、炎症が起こった場合に激痛が起こることもあります。状態によっては抜歯が必要です。

虫歯や歯周病で歯を失ってしまうと、見た目が悪くなる以外にもさまざまなデメリットが出てきます。抜けた歯の周りの歯並びがずれてしまい、ブラッシングが行き届かず虫歯になったり、噛み合わせがずれることで姿勢がゆがみ、全身症状を引き起こしたり……。
残った歯に負担がかかるうえに、全身症状まで引き起こす可能性がでてくる歯の喪失。それを防ぐためにも、お口の中が気になったときには、早めに歯科医院へ相談しましょう。たとえ歯を失ってしまっても、入れ歯インプラントで補えます。