2019年10月31日木曜日

セラミック歯の適合状態、形、色のチェック

セラミック治療の流れ
1回目
歯型の採取・仮歯装着
印象(歯の型)をとり、歯科医師や歯科技工士が患者様の歯の形や色、肌の色とのバランス、お顔の形や唇の形とのバランス、かみ合わせの癖などを実際にチェックし、患者様のご要望(セラミック歯の白さの指定やセラミック歯の大きさ、形の指定)を伺います。
2回目以降
セラミック歯の適合状態、形、色のチェック
患者様の情報やご要望をもとに仮作製されたセラミック歯を削った歯に仮装着し、患者様にモニターや手鏡でセラミック歯の色や形をチェックして頂きます。 
ニッケルチタンファイル
≪患者様からご要望があった場合≫
歯の形
最初に、セラミック歯の形を仕上げます。
患者様にモニターや手鏡をご覧いただきながら、ご納得のいく形に整えて参ります。
歯の色
次にセラミック歯の色を仕上げていきます。セラミック歯を患者様のお口の中に仮装着した状態で歯科医師の指示により歯科技工士がセラミック歯に色をお塗りします。患者様にはその間、モニターや手鏡をみて頂きながら「ここの部分はもう少し透明感をだしてください」「全体的にもう少し白くしてください」「やはり白すぎて不自然なので隣の歯の色に合わせてみてください」など納得のいく色になるまでご希望を伝えていただきます。
※ハイブリッドセラミックにつきましては、材質的な問題から、直接の色塗りはできません。色塗りが可能なセラミック歯につきましては、治療の種類別のページをご覧ください。
セラミック歯の作製
患者様の納得のいく形や色にセラミック歯が仕上がったら、患者様に少しの間お待ち頂き、その間クリニックに院内に常駐している歯科技工士がセラミック歯を焼いて仕上げます。
仕上がったセラミック歯の仮装着
仮装着期間は3日~1週間程です。その間実際にお食事をして頂き、不具合がないか?また太陽などの天然光や蛍光灯などの下でセラミック歯の色に不自然さがないか?などをチェックして頂きます。 (仮装着の場合、紛失してしまう恐れがあるため、仮装着しない場合もあります)
3回目
かみ合わせの調整・セラミック歯の装着
仮装着期間に不具合がなければ、セラミック歯を患者様の削った歯に本装着して治療を終了します。「やはりもう少し白くして頂きたい」「白すぎて不自然なので隣の歯の色に近づけて頂きたい」「もう少し丸みのある女性的な形になおして頂きたい」など気になる点がございましたら、患者様が納得のいくセラミック歯が出来上がるまで35の作業を繰り返して参ります。 ご納得をいただけるまで、何度でも調整いたしますので、よく聞かれるような「仕上がりが想像していた物と全く違っていてショックを受けた」、「見た目は美しくなったけど、かみ合わせに違和感があって不満足」などのご心配は無用です。 
本装着してしまった後には調整はできませんのでご注意ください。

「歯医者っていうのは痛くなったら行くもんだ」

歯は悪くなる前に予防が大切
「歯医者っていうのは痛くなったら行くもんだ」
「年を取ったら、歯は悪くなるのが当たり前だ」
「毎日、きちんと歯ブラシしていたら歯は悪くならないんでしょ?」

このようにおっしゃる方がたくさんいます。私は非常に悲しいです。
 何が悲しいかというと、歯が悪くなってから来ていただいても、治療することしかできないからです。治療するということは歯を削るということです。歯は削ったら二度と元には戻らない歯は削ったら、二度と元に戻らないってご存知でしたか?それに、虫歯で悪くなって痛くなった歯は元に戻らないってご存知でしたか?そんなの当たり前じゃん!と思われるかも知れません。
超音波スケーラー
しかし、人間の体で考えてみてください。
転んで擦り傷ができてもたいていの場合、ヨードチンキを塗っておけば治ります。
体は骨が折れても、ギブスをしておけば骨ができて治ります。しかし歯は他の体の組織と異なり、自浄作用(自分で良くなる能力)がないのです。ですから、悪くなったら、悪い部分を削り落として、人工の物で補うしかないのです。それは例えるなら、転んで擦り傷ができてしまったら、その部位を手術で取り除いて、人工の金属でできた皮膚などをつけるしかなかったらどうでしょう?考えただけでも、恐ろしいですよね。でも、歯にはそのようなことをしているのです。しかも、平気で。そうならないためには、常に悪くならないように気を使ってあげる、大切にしてあげることが欠かせないのです。

歯は治療すると治るの?
悪くなった部分を人工の物で補うと、デコボコができます。
人間の目には見えなくても、小さい細菌にとっては大きなデコボコです。
そこに細菌がたまりやすくなったり、デコボコのすき間から入り込んだりする原因を作ってしまうのです。

しかし、自分の歯であればそのようなデコボコはないので、細菌がたまりづらいのです。患者様は「治療すれば治る」と思っていらっしゃいますが、それは違います。それは先ほども言ったとおりですが、神経まで到達してしまった歯は神経がある歯に比べて、残存年数が飛躍的に短くなります。
というのは、神経がなくなるというのは木で言えば枯れ木と同じような状態になってしまうのです。そのようになっても、「噛む」「食べる」「しゃべる」などの基本的な機能を回復させることはできますが、耐久性が断然、悪くなってしまうのです。何か強い衝撃が加わったり、硬いものを噛んだ拍子に歯が割れてしまう、折れてしまうとしまうこともあるのです。ですから、悪くなってしまった歯を治すということはできないのです。「機能を回復させる」ということしかできないのです。

歯並び・歯列矯正~きれいな歯並びに~

きれいな歯並びは、あなたの笑顔をさらに魅力的にします。受け口や出っ歯、でこぼこに生えた歯並びにお悩みの方は、新京成線・東葉高速鉄道「北習志野駅」より徒歩4分の歯医者「北習志野L歯科クリニック」にご相談ください。専門医による歯列矯正で歯並びと咬み合わせを整えましょう。歯科矯正治療は、見た目をきれいにするだけではありません。理想的な咬み合わせに導き、お口まわりだけでなく全身の健康にもつなげていく治療です。

矯正治療のためにご来院の患者さまのほとんどは、「歯並びの見た目をきれいにしたい」とご相談にいらっしゃいます。もちろん歯並びを美しく整えますが、さらに大切なのは、それが全身の健康につながることです。
大人の矯正
矯正治療は子どもだけのものではありません。健康な歯があればいつからでも始められます。治療計画を立てやすいのが成人矯正の特徴です。顎の成長が終わっている成人の場合、歯を理想的な位置に動かすことだけに集中すればいいからです。また自分の意思で「歯並びを整えよう」とご来院になるので、積極的に治療を受け、歯磨きなどのケアも行っていただけます。そして目立ちにくい矯正装置の選択も可能です。

目立ちにくい矯正装置で歯並びをきれいに
矯正装置というと歯面に金属の装置をつけてワイヤーを通して歯を動かすメタルブラケットをイメージすると思います。さまざまな歯列を整えられる優れた装置ですが、確かに目立ちます。目立つ歯並びを治療するのに、目立つ装置を装着しなければならないと考えると治療を受けるというハードルが高くなるのは当然です。しかし歯科医療は進化を続け、さまざまな目立ちにくい矯正装置が開発されています。

舌側矯正は、歯の裏側につけるタイプの矯正装置で、目立つことなく治療を行うことができます。営業職や接客業など、人と接する機会が多い方に適した治療方法です。歯の表側から行う矯正治療に比べて、治療が長くかかるといわれることがありますが、舌側矯正の場合でも同じように歯を動かし治療することができます。

舌側矯正のメリット・デメリット
メリット
 見た目が気にならない
歯のエナメル質は、表側より裏側の方が厚いので、矯正装置を取り付ける際の接着剤による歯へのダメージが少ない
前歯を後ろに引っ張って移動させるため、特に出っ歯の治療に合った装置
矯正治療中にホワイトニングを行うことができる

2019年10月29日火曜日

虫歯のごく初期段階で、歯の表面が少し溶けてわずかに変色している状態です

虫歯は放っておくと痛みが続くだけでなく、患部が広がって神経へ達することがあります。
また、食事の際に噛む歯に偏りが出てしまい、肩こりを起こすなど身体に影響を及ぼす可能性があります。歯に違和感がある場合、当医院にご相談ください。治療方針は、虫歯の進行や場所、噛み合わせの状態などによって判断します。治療の方法にご不安やご希望がございましたら、診療の際に歯科医師にお話しください。
CO
虫歯のごく初期段階で、歯の表面が少し溶けてわずかに変色している状態です。この段階であればしっかりした処置をすることで虫歯部分の再石灰化が可能なので、歯を削ることはありません。自然治癒を促す治療をし、経過観察します。

C1
エナメル質が溶けて歯の表面に穴が空き、茶色や黒色に変色します。痛みはない状態ですが、虫歯の部分を削る必要があります。削った箇所には、歯と同じような色のレジン(プラスチック)を詰めます。1回の治療で終えられます。

C2
穴が象牙質にまで達し、冷たいものなどが歯にしみる状態です。象牙質は柔らかく溶けやすいため虫歯が内部で広がる場合がありますが、この段階までであれば削る歯の量をなるべく抑えることができます。治療回数も12回程度ですみます。

C3
歯に大きな穴が空き、虫歯神経に達しているため痛みを伴います。神経を取るか、除菌をする必要があり、その後クラウン(被せもの)を装着します。クラウンは健康保険を適用した場合は銀歯となり、適用外の治療ではセラミックなどの白いものをご用意できます。治療回数は56回となります。

C4
歯の根しか残っておらず、根の先に巣食う細菌が骨を溶かしている状態です。放置し続けているとさらに歯が溶けてしまうため、すぐにご来院ください。周囲の骨や歯の根の状況などによっては、抜歯せず歯を残す治療が可能な場合があります。
根管治療
根管とは、歯の根の中の神経や血管など(歯髄)が通っている管を指します。虫歯が奥深くまで進行し歯髄まで達すると激しい痛みに襲われるため、根管治療により神経を取り除く必要があります。さらに再度の感染を防ぐために根管をしっかり清掃し、被せものをします。奥深くまで達した虫歯を放置すると、歯の痛みだけでなく、歯肉の炎症や発熱など身体中に影響が及ぶおそれがあります。こうした症状を予防するためにも、速やかに診療を受けてください。

口元には歯の色や形、歯並びなど「見た目」に影響する部分が多くあります

美しい笑顔が自信に変わる!
口元には歯の色や形、歯並びなど「見た目」に影響する部分が多くあります。
「歯並びが悪くて口を開けたくない」
「歯が黄ばんでいるから自然に笑えない」
「歯の形が気になる…」
などのコンプレックスを抱えている方は意外と多いもの。そのコンプレックスから解放され、口元を気にせずに笑ったりお話したりできるようにするのが審美治療の役割です。
口元全体を健康にし、見た目も美しくさせる治療を受けて、コンプレックスを美しさに、そして美しさを自信に変えましょう!
セラミック治療
セラミック治療とは
従来の歯科治療では、歯が欠けたり抜けたりした場合には、その部分を補うために主に金属を用いて咀嚼(そしゃく)を回復させていました。しかし近年では「見た目が嫌」「笑うと銀歯が気になる」「アレルギーがある」という理由から、セラミック治療を希望する方が増えてきています。セラミック治療なら、単に欠損部を補うだけでなく口元に「美しさ」をプラスすることができるのです。セラミックは硬度が高く丈夫で、長期間使用しても変色する心配がありません。また生体親和性が非常に高く、見た目の美しさはもちろん、機能性も天然歯と変わらないのが特徴です。そのため多くの歯科医院で採用されています。また矯正装置を使わずに歯並びを短期間で美しく整えることが可能です。

ラミネートベニア
歯の表面を削り、薄いセラミックの板を貼り付ける治療。主に上顎の前歯の色や形を改善させるために用いられます。金属アレルギーの心配がなく、ホワイトニングで効果が出ない方にも有効です。

長所
ほとんど麻酔なしで削ることができる
自然の歯の色に近いため、ほとんど気付かれることがない
水分を吸収しないので、いつまでも美しい白さを維持できる
摩耗することがなく、耐久性に優れている
短所
保険適用外のため治療費が高額になる
ガラス質なので、極度に強い衝撃を与えると割れることがある
接着剤の力に頼っているため、硬いものを咬むと外れる場合がある

人によっては、「一本くらい歯を失っても食事や会話に不自由がない」と言われる方もいます

確かに一本くらいですとすぐさま「食事ができない!」などの困難は起きないようですが、欠損を放置しておくと歯並びが変化していき、ある日突然いろいろ不都合な症状が現れます。なぜなら、人間には抵抗力がありますので少々のことでは症状が現れないものなのです。抑えきれなくなったときに症状が現れるのである日突然、「顎が開かない」、「前歯がぐらぐらする」などが起きるのです。

例1:顎が開かない
下あごの臼歯一本が欠損したまま放置しておくと、真上の歯が、噛む相手を求めて伸びてゆき、欠損の両隣の歯は隙間を埋めようとそれぞれ欠損方向に傾いてきます。こうして元々はきれいな平面で構成されたかみ合わせが、凸凹の面に代わってしまうと食事中の正常なあごの動きが阻害され、最終的にあごの関節に悪い影響を与え、スムーズに動かなくなってします。上下の歯も、不自然に当たってしまうようになると急激に歯周病が悪化し、歯を失うことにつながります。
2:前歯がぐらぐらする
奥歯が広範囲に欠損していて、噛む力をしっかり受け止められません。前歯にとって負担が大きすぎるので、力負けして歯が動いて隙間が空いてきます。奥歯は根っこが2~3本あり、噛む力をしっかり受け止められますが、前歯は根っこが一本なのであまり強い力を受け止めることができません。結果として「すきっ歯」になったり、歯周病を悪化させ、歯を失うことにつながります。

ブリッジとは
欠損補綴(歯を失ったところを補う治療)の一つの方法ですが、両隣の歯を削ってかぶせることにより歯がそろっているようにします。
ブリッジのメリットデメリット
メリット:固定式ですので違和感が少ない。自分の歯と同じように噛むことができます。
デメリット:両隣在歯(健康な歯)を削らないと作ることができません。2本以上の欠損がある場合、無理な設計になりやすい。一番後ろの歯がない場合も負担が大きくなります。
ブリッジを選択する理由
両端でない中間の一歯欠損である
取り外し式の義歯の嫌な方
歯を削ることよりも骨を削ってインプラントをすることに恐怖を感じる

歯周病は再発しやすい病気です。また、完治が困難な病気です

歯周病とは、歯と歯ぐきの隙間から細菌(原因菌)が入り込み、歯ぐきや骨、歯根膜などの歯周組織を壊していく病気で、その進行状況により歯ぐきの発赤・腫れ・出血・口臭・歯のぐらつきなど様々な症状が現れます。しかし自覚症状が少ないため、本人が気づくころには、かなり重症になっているという“沈黙の病気!”でもあるのです。厚生省の調査によると、中高年の80%以上は歯周炎の症状を訴えており、歯を失う最大の原因が歯周病と言われています。

【定期検診が重要です】
歯周病は再発しやすい病気です。また、完治が困難な病気です。ご自身のリスク部位を十分理解して、日常生活においては歯ブラシ、食生活に注意する等により自己管理することが極めて重要となります。 定期的にチェック・ケアすることが大切です。歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれている歯周病菌(細菌)の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯ぐき(歯肉)の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯ぐき(歯肉)の縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(歯肉炎)。
一般的に歯周病が進行すると、歯ぐき(歯肉)の境目の溝(歯肉溝)が深くなり歯周ポケットが生じます。さらに悪化すると、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最終的には歯が抜けてしまうのです。「40 代を過ぎてから歯を失うもっとも大きな原因」がこの歯周病なのです。実際には日本人の成人の約80%が歯周病(歯肉炎or 歯周炎)にかかっているといわれています。歯周病と同じ意味で「歯槽膿漏(しそうのうろう)」という言葉もありますが、歯槽膿漏は読んで字のごとく、「歯周組織から膿(うみ)が出る」症状のことなので、厳密にいえば歯槽膿漏は歯周病の一症状のことです。最近では「歯槽膿漏=歯周病」として、歯槽膿漏という言葉はあまり使われなくなり、歯槽膿漏を含めて歯周病という言葉を使う事が多くなっています。
生体情報モニター
歯周病の怖いところは、進行しても自覚症状がほとんどないので、気付いていない方が多いということです。歯周病の初期の段階では、歯磨きの時に少し血が出たり、歯ぐきがムズムズするといった症状しかありません。しかし、歯周病がさらに進行すると歯がグラグラしてきたり、歯並びが悪くなってきたりします。ほとんどの人は、この段階になってようやく「まずい!」と思い歯科医院へ駆け込むのです。が・・・これでは手遅れです!!自覚症状が出てきた頃には、すでに歯を支えている骨(歯槽骨)の大部分が溶かされてしまって、支えの骨が減ってしまっています。この溶かされてしまった歯槽骨を元通りにすることは、現在の最先端技術を用いたとしても非常に難しく、ある程度以上進行してしまった歯周病に対しては、成すすべがないというのが今の歯科医療の現実です。歯周病の治療は、「健康だったときの状態に戻す」のではなく、「これ以上進行しないようにする」ことが目的です。ですから、歯周病に関しては早期発見、特に予防が重要な病気なのです。

2019年10月28日月曜日

美しい横顔には美しい口元が不可欠です。

良い噛み合わせときれいな歯並びとは
良い噛み合わせときれいな歯並びというは、下記のような、
きれいに歯が並んでいることと機能の調和がポイントになります。
顔を正面から見たとき、あごが左右にずれていない 
口を閉じたときにあごの先に梅干状のしわが生じていない
(緊張なく口唇が閉じられる)
口角が少し上がったきれいなスマイルラインができ、上の歯茎が大きく見えない
上下の正中線が合っている
1歯対2歯の噛み合わせ:上の歯が下の歯と互い違いに歯車のように食い込んで噛み合う状態である
調和の取れた口元・Eラインについて
美しい横顔には美しい口元が不可欠です。
整然と並んだちゃんと噛める歯並びと共に、顎骨の上を緊張なく均一の厚さでおおう唇の位置と状態は横顔の美しさを表す大切な要素です。
特に下顎の先のオトガイとよばれる部分に筋肉のひずみ(緊張)がある場合は、梅干状のしわ・緊張がおこり、自然に口を閉じることが困難に。その場合は意識しないと口が閉じられないために、いつも口を開けている状態になってしまいます。これは横顔の調和をくずす最も大きな原因のひとつです。

矯正歯科では、歯並びを治すだけでなく、この部分のひずみを取りのぞき、調和のとれた口元を獲得することを大切にした治療を行っています。わかりやすく表現すると、意識しないでも自然に口を閉じることのできる口元を目指します。
治療後やりっぱなしにしないで、いつまでもフォローします
非常に残念なことではありますが、矯正治療終了後、保定装置をきちんとつけないと、ほとんどの人がもとの歯並びに後戻りしてしまうという結果があります。
まずは、きっちり噛めるようになる。そして、その後も安定した歯並びを維持する。そのために、時間をかけて治療を受けられた患者のみなさまのためにも、なるべく保定装置をつけていただくことをおすすめします。

詰め物が外れた状態では、食べ物も詰まりやすいため虫歯もできやすい環境になります

歯の詰め物・被せ物が外れる原因は様々です。
詰め物・被せ物の隙間から虫歯菌が侵入し虫歯になることで発生したり、歯ぎしりで歯に負担が掛かっていたり、材料の経年劣化によることもあります。まれに、外れても放置される方がいらっしゃいますが、土台の歯が欠けたり、食べカスや汚れがたまり虫歯や歯周病になりやすくなります。また隙間を埋めようと、隣の歯が倒れてきてかみ合わせも変わってしまったりと余計な治療と費用が必要になるので、詰め物・被せ物が外れた場合は必ずお近くのクリニックを受診してください。
01詰め物が外れた時の応急処置
詰め物が外れたときは、なるべく早くクリニックを受診いただきたいのですが、すぐに来院できないという方は以下の応急処置を行なってください。
1週間以内の受診をおすすめします。
外れた詰め物は治療の日までとっておく
接着材が弱まったところに圧力が掛かったりやフロスが引っかかって詰め物が外れた場合、詰め物の劣化がなければそのまま装着することも可能です。ただ、歯の内部で再度虫歯が発生していることで外れるケースも多く、その場合は作り直しになります。
歯磨きをしっかり行なう
詰め物が外れた状態では、食べ物も詰まりやすいため虫歯もできやすい環境になります。あくまでも余計な力は入れずに、丁寧にしっかりと歯磨きを行ないます。
圧力を加えない
詰め物が外れることで歯の内部がむき出しになっているので、硬い食べ物を避けたり、食いしばったりするような歯の土台に負荷をかける行為は避けてください。
02治療のパターン
そのまま付けなおし接着が弱くなったり歯ぎしりや食いしばりなど、外からの一時的な圧力で外れてしまっただけの場合、ぴったり元に戻すことができればそのまま接着いたします。
被せ物・詰め物を作りなおす
外れてしまった部分の下が虫歯になっていたり、外れた被せ物・詰め物自体もしくは土台の歯が欠けている場合などは新しく作り直す必要があります。流れとしては、虫歯を取って整える→歯を削り直し→型取り→被せ物・詰め物をするという工程になります。それぞれ、金属や自然な白色などご希望に沿った材料をご用意しております。
詰め物 プライスリスト
被せ物 プライスリスト
03詰め物・被せ物が外れたときのNG行為
外れた歯の部分に負担を掛ける
詰め物・被せ物が外れた歯の状態は弱くなっているため、硬いものを噛むことで欠けてしまうことがあります。
瞬間接着剤でくっつける
最近はインターネットで歯科用のボンドを購入できるようですが、間違った位置に設置してしまったり土台の歯との間に隙間が少しでもあると、細菌がたくさんたまってさらに虫歯を引き起こすリスクもあります。
熱い、冷たい食事
圧力を加えるだけでなく、極端に熱い・冷たい食事も歯を刺激することになるため避けてください。

欠けたり失われたりした〝歯〟には、補綴(ほてつ)と呼ばれる治療法と技術があります

欠けたり失われたりした〝歯〟には、補綴(ほてつ)と呼ばれる治療法と技術があります。補綴とは、簡単に言えば、義歯や被せ歯などの人工歯のこと。補綴は、歯を失った場合の治療技術ですが、大切なことは歯を失わないことです。そこで重要になるのが、歯周病治療なのです。健康な歯を維持する第一のポイントは、歯周病にならないことです。補綴は、あくまでも「補う」治療技術ですし、歯周病を持っていると補綴も長くもちません。歯科治療の最も大切な「土台部分」を治療・ケアするのが歯周病治療なのです。
歯周病の進行と治療方法について
軽度歯周炎
歯周炎が進行し、歯周ポケットが34mmほどになった状態。歯周ポケット内に歯垢や歯石がつくことで、炎症が広がっていき、歯ぐきが通常よりも赤くなっています。
【治療】
ブラッシングによる、歯ぐきの改善
スケーリングによる歯石の除去、歯ぐきの中のルートプレーニング
専門的な歯のクリーニングPMTC

中等度歯肉炎
炎症がさらに進行し、歯周ポケットが46mmほどになった状態。歯を支える歯槽骨の吸収も進行していきます。この段階では、歯ぐきの腫れや出血など自覚症状が見られます。
【治療】
ブラッシングによる、歯ぐきの改善
スケーリングによる歯石の除去、歯ぐきの中のルートプレーニング
専門的な歯のクリーニングPMTC
歯周外科的な治療を行うことも

重度歯肉炎
中等度歯肉炎よりも、歯肉炎が進行した状態。日常的に歯ぐきに腫れが見られ、耐えがたい痛みが現れます。
【治療】
状態に合わせて歯周外科手術、再生療法を
この段階になると完治させるのは難しく、抜歯となるケースもあります。大切な歯を守り続けるために、ぜひ定期検診にお越しください。

歯医者の定期検診は、歯や口内の病気を早期発見し、予防につなげるために、必要なことです

歯に痛みがない場合でも虫歯ではなく歯周病・歯肉炎といった歯茎の病気を発症して歯を失うことが あります。※成人している日本人の約80%が歯周病といわれているため、誰にでも当てはまる可能性が ある病気です。

1.歯は知らない間に傷んでいく
歯の痛みや口の中に違和感を覚えて歯医者に行くという方は多いでしょう。 しかし、痛みや違和感を覚える前から歯は傷みはじめているのです。 虫歯の一番初期はほとんど痛みを感じません。
ですから、ある程度進行して痛みががまんできなくなると、初めて「そろそろ歯医者に行かないと ダメかな」と重い腰を上げる人も多いのです。 進行した虫歯ほど治療に時間とお金がかかりますし、痛みをともないます。 定期検診を受けていれば、虫歯も早期発見できるでしょう。
2.歯が抜ける原因は虫歯だけではない
虫歯とともに気をつけなければならないのが、歯周病です。 歯周病は、虫歯のように強い痛みがありません。
ですから、「何か口の中がおかしいな」と思って歯科医に行った時は、 すでに歯周病が進行しているという場合も多いのです。 歯周病が悪化すれば、歯が抜けてしまいます。 そして、歯が一本でも抜ければ連鎖的に周りの歯も抜けてしまう危険が高まります。
現在、40代以上の日本人の8割が歯周病だと言われています。 歯周病を早期発見・治療するためにも、定期検診を受けましょう。

3.歯石は病気の元
毎日歯を磨いていても、どうしても歯石はたまっていきます。 歯石とは、歯垢に唾液に含まれるカルシウムなどが結合し、石化したものです。
歯垢は細菌の塊ですから、歯石は格好の細菌の住みかになります。 つまり、歯石が多いほど虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。 定期検診を受けていれば、そのつど歯石をとってもらえます。 歯石が無くなれば見た目もきれいになりますし、虫歯や歯周病にもなりにくくなるでしょう。

定期検診の内容とは?
歯の定期検診の内容は歯医者によって微妙に異なりますが、おおよその内容は
・歯と歯茎のチェック
・歯石除去
PMTC(歯のクリーニング・フッ素塗布)
・歯みがき指導
などです。