2017年6月29日木曜日

バイオフィルムを除去(クリーニング)する方法

PMTCとは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、 歯科専門のスタッフが専用の器具とペーストを使い、 歯磨きでは落としきれない歯の表面の汚れ(ステイン)、 歯垢(プラーク)やバイオフィルムを除去(クリーニング)する方法です。

タバコのヤニやコーヒー、ワイン、茶渋など着色が気になる方や、口臭の気になる方にお勧めです。PMTCによってツルツルに磨かれた歯の表面は、歯垢がつきにくくなるため、虫歯の予防にもなります。また、歯の表面の着色が取り除かれることで、審美効果もあります。
歯周病治療メニュー スケーリング
歯石を取り除く治療
歯や歯周ポケット内に付いてしまった歯石を取り除く治療が「スケーリング」です。専門器具を用いて、歯科衛生士がやさしく患者さまのお口の歯石を除去させていただきます。36ヶ月に1度ほどのペースでご来院いただくと、より効果的です。
歯周病治療メニュー ブラッシング指導
正しいブラッシング法をお教えします
普段から歯みがきを心がけているのに虫歯になってしまう方や、小さいお子さんに正しい歯みがき法を教えたいという方にはブラッシング指導がおすすめです。決してむずかしいものではありませんので、ぜひお気軽にお受けいただければと思います。歯周病が進行している場合には、歯周外科による治療をお受けいただくケースもあります。詳しくは、診察の際にご相談ください。

歯周病の検査
検査器具やレントゲンで、歯周病の進行度合いを調べます。
治療計画の説明
歯周病がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。
歯磨き方法のレクチャー
効果の高い歯磨きの方法をお教えします。
歯石やプラーク(歯垢)
を取り除く
歯周病の原因となる歯石やプラーク(歯垢)を、専門の器具を使って取り除きます。
詰め物・被せ物
必要に応じて歯周外科や汚れのたまりにくい形の詰め物、被せ物にかえます。
メインテナンス
歯周病を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。

2017年6月28日水曜日

歯周病の予防処置を受けていただくことにより歯周病の進行を食い止めることができます。

「歯の質が弱いから虫歯になるのは仕方がない」「グラグラしてきたら抜いて入れ歯にするしかない」などとあきらめていませんか?虫歯や歯周病は、予防することができます。
もちろん、悪くなってしまった歯や歯ぐきはしっかり治療をしていかなければなりませんが、お口の中をきちんと検査して歯周病の予防処置を受けていただくことにより歯周病の進行を食い止めることができます。
予防するメリット
治療費の負担を減らせる
虫歯や歯周病など歯科医院での治療は、複数回にわたることがほとんどです。当然、通えば通うほど、治療費はかさみます。きちんと予防歯科に定期通院しておけば、何度も治療費を支払うリスクは低くなります。確かに予防歯科に定期通院することにも費用はかかります。しかしその頻度は治療の場合よりも少ないので、長期的には予防することが治療費の節約になるのです。

自分の歯が残る
歯と脳は密接に関係しています。そのため高齢になっても元気でいるためには、歯が健康であることが欠かせません。しかし虫歯や歯周病を原因として、日本人の多くが高齢になると歯を失っています。予防歯科に通えば、虫歯や歯周病を食い止め、歯を残すことができます。

プロによるお口のクリーニング(PMTC
どんなに丁寧に歯みがきしても、みがき残しはできてしまいます。とくに歯と歯茎の隙間には歯ブラシが届きにくく、歯垢が溜まりがちです。そのような歯みがきでは落としきれない歯垢まで取り除くのが「PMTC」です。専用機器を使い、歯肉縁下のバイオフィルム除去によって、歯を隅々まできれいにすることができます。
プロによるブラッシング指導(TBI
歯の位置や年齢によって適したブラッシング方法は変わってきます。自己流のブラッシングではみがき残しが出やすくなってしまうこともあるでしょう。正しいみがき方を身につけるためにぜひ受けていただきたいのがTBITeeth Blushing Instruction)です。歯のプロである歯科衛生士が、患者様に合ったブラッシング方法を指導します。TBIで毎日の歯みがきをより効果的なものにしましょう。

歯周病は、国民病というけど、本当は、どんな病気でしょうか?

歯周病とは、歯にこびりついている歯垢(プラーク)が原因で歯ぐきに炎症が起こり、やがてその中にある骨が溶けてしまうので、大切な歯を失ってしまう大変な病気です。歯周病というと、40代〜60代の中高年層の病気かと思われがちですが、最近では、生活習慣や食生活の変化にともない、10代や20代といった若い世代の歯周病患者が多いのも事実です。
歯周病は、プラークの中に潜んでいる何十億もの細菌が原因で起こる病気ですが、この細菌たちは静かに私たちの歯や歯茎をむしばんでいきます。なので、初期段階では痛みも少なく、自覚症状も出ないため、違和感を感じたときには症状が進行していることがほとんどで、やっかいです。歯茎が腫れたり痩せたりしている方、最近口臭が気になっている方、歯を磨くと必ず出血している方などは、もしかしたら歯周病が進行しているかもしれませんので、すぐに受診しましょう。
メンテナンス
歯周病を予防するため、また再発を防ぐためには、歯周病の原因となるプラーク(バイオフィルム)を除去することが重要です。しかし、残念ながら毎日のブラッシングだけでプラークを完璧に除去することはできません。丁寧にブラッシングをしているつもりでも、長年の磨き癖などもあるので、どうしても磨き残しができてしまいます。一般的には、奥歯や歯並びの悪い箇所にはプラークが残りやすいとされています。
そのため、ご自身の口腔内に適したブラッシング方法を身に付けること、さらに、歯茎の中など、ご自身ではどうしても取り除くことのできない部位に入り込んだプラークを「メンテナンス」で定期的に除去することが重要です。また、全身疾患に悪影響を及ぼす歯周病を予防することは、全身疾患に既往のある患者さまにとっては非常に有益です。東京国際クリニックは、国内では稀な「医科」を併設した歯科医院です。医科歯科連携を実現することで、お口のなかだけでなく全身の健康まで見据えた歯周病治療をご提供しています。
正しい歯磨きのために歯周病の直接の原因はプラークなので、歯磨きでプラークを除去すれば歯周病を予防できます。 しかし、磨き方が強かったり長かったりするだけでは、プラークを完全に除去することはできません。 除去しようと強く磨き、歯や歯肉を傷つけてしまうこともあります。 歯並びは一人ひとり違うので、当然適切な磨き方も一人ひとり違います。 毎食後きちんと歯磨きをしているにもかかわらずむし歯や歯周病になってしまった方は、 歯磨き方法に問題がある可能性が高いので、歯科医院で直接歯磨き指導をしてもらいましょう。

2017年6月27日火曜日

「予防」を専門に行う診療を予防歯科と言います

歯科における2大疾患は虫歯と歯周病です。痛みや違和感がしてから、治療すれば良いと思われる方が多いはずです。しかし、その様な状態ですと、たとえ最新の医療を受けたとしても完全に元の状態には戻せません。さらに、放置すれば悪化して、最悪、歯を失うという事態になりますだからこそ、歯科で定期的なメンテナンスを受けて、むし歯や歯周病などを早期に見つけて、予防していくことが大事なのです。短い時間と少ない費用で大きな病気にならずに健康な「歯」を持ち続けることが出来ます。
治療によって歯の寿命が10年縮む?
歯の寿命は、個人差はあるものの約50年と言われています。しかし、削るなどの治療を一度でも行うと40年に縮むというデータがあることをご存じですか? さらにもう一度治療を行うとまたもや10年縮むという報告もあります。いつまでもご自身の歯と一緒に生活を続けたいのであれば、予防に努めることは非常に重要であると言えます。

PMTCは、毎日の自分で行なう歯磨きで落ちない歯の汚れを歯医者さんで専用機器を用いてきれいにクリーニングすることです。毎日、知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット内の歯の根の部分もキレイに磨き上げて汚れを取り除きます。歯石を取るような治療ではなく、あくまで心地よい範囲の刺激で行なわれます。治療ではなく歯磨きの手伝いをして欲しい人、歯周病の治療が終わっている人、矯正中の人、被せ物やブリッジなどがある人におすすめです。
フッ素での予防
フッ素は歯を強くする成分で、むし歯に対して抵抗力の弱い乳歯などをむし歯から守る薬剤です。このフッ素を定期的に歯に塗ることで歯質を強化します。歯に直接フッ素を塗るので、市販の歯磨剤よりも効率的に取り込むことが出来ます。初期のむし歯を修復する効果や歯垢の中にあるむし歯菌の働きも抑える効果もありますので、幼児期のむし歯予防には効果的です。フッ素はフッ素入り歯磨き粉、フッ素のうがい薬などがありますが、歯面へ直接のフッ素塗布がより効果的です。
定期健診とは、むし歯や歯周病のチェックはもちろん、歯のクリーニングや患者様それぞれに合わせた日常的な予防対策を行う歯の健康診断のようなものです。ご自宅での口内ケアは非常に大切ですが、それだけでは不十分なケースも多くあります。そのため、歯科医院での定期健診が必要とされているのです。

「歯医者はむし歯になったら行くところ」とお考えの方も多くいらっしゃいますが、それでは症状が進行し、手遅れになってしまうケースもあります。36カ月に一度、定期健診を受ければむし歯や歯周病の発生をかなりの確率で防ぐことができます。また、結果として治療費がかからなくなるだけでなく、歯の寿命をのばすこともできるのです。

2017年6月26日月曜日

磨き残しの多いところが虫歯になりやすいのですが

虫歯は、細菌が糖質から作った「酸」によって歯が溶かされる病気で、「細菌の塊=プラーク(歯垢)」が原因で起こります。
歯と歯の間、奥歯の噛み合わせ、歯と歯茎の境目の溝など歯ブラシが届きにくく、磨き残しの多いところが虫歯になりやすいのですが、しっかりと予防を行えば、確実に防ぐことができる病気でもあります。

C1」歯の表面(エナメル質)のむし歯
歯の表面をおおっているエナメル質が溶けている状態です。黒い着色や白い斑点がありますが、自分で見つけるのは難しいです。痛みはあまり感じませんが、舌で触るとザラザラして、歯の表面が白くにごっています。むし歯になっている歯の表面を削って詰めるだけの治療になるので、痛みもなく簡単に治すことができます。
C2」歯の中(象牙質)のむし歯
歯の中の象牙質まで進んでしまったむし歯です。噛むと痛かったり、冷たいものや甘いものが歯にしみるといった自覚症状が出てきます。痛みを伴う場合は麻酔を打ってから治療することがありますが、この段階でも基本的にむし歯を削って詰めるだけなので、通院回数もそう多くなく治すことができます。

C3」神経まで達したむし歯
歯の中の象牙質からさらに奥の神経(歯髄:しずい)近くまで進んでしまったむし歯です。冷たいものよりも熱いものがしみるようになります。炎症を起こして神経が圧迫されるため、ズキズキ痛みます。神経を取る治療(根幹治療:こんかんちりょう)が必要になると、通院回数も多くなります。
C4」歯の根まで進行したむし歯
歯の頭の部分(歯冠部:しかんぶ)がなくなって、ボロボロの歯の根の部分(歯根:しこん)だけが残ります。神経(歯髄:しずい)が死んでしまっているので、痛みを感じることはあまりありません。歯の根元に膿がたまっていると、あごの骨に細菌が感染する場合もあります。最悪、歯を抜くことになりますが、歯の状況によっては抜かずに歯を残せる場合もあります。それぞれの段階における治療方法は、むし歯の細かい進行状況と、治療する歯医者さんによって変わってきます。早い段階であれば、治療にかかる時間・お金・精神的な負担が軽くて済みます。あなた自身の大切な歯ですから、定期健診をして歯の健康を保ってくださいね。
歯冠部う蝕
歯のエナメル質から起こる虫歯です。
奥歯のかみ合わせの溝や、歯と歯の間などの磨き残しの多いことから発生します。

二次う蝕(治療済みの歯に起こる虫歯)
一度詰めたりかぶせたりして治療した歯から起こる虫歯です。
詰め物と歯との隙間にはプラークが溜まりやすく、そこから細菌が侵入し、虫歯が発生します。

歯や歯ぐきの病気である「歯肉炎」と「歯周炎」の総称

歯槽膿漏(しそうのうろう)は、歯周病の症状の一つです。歯槽膿漏=(イコール)歯周病と捉えられることも多いようですが、厳密には歯周病は、細菌によって引き起こされる歯や歯ぐきの病気である「歯肉炎」と「歯周炎」の総称です。病名としては歯周病が正解です。

日本人の場合、歯肉炎は1020代前半ですでに60%のかたがかかっているといわれ、50才代でおおよそ80%の人がかかっているといわれるほど、多くの方が悩んでいる歯の病気です。だれもがかかっている病気だからといって軽視していると最後には取り返しのつかないことになってしまう怖い病気です。歯周病は予防できます。また、早期発見、早期治療がもっとも大切なキーポイントとなりますから、歯が痛くなくても、半年に一回は診察したほうがいいと言われています。
【初期段階】
歯と歯肉の間や歯と歯の間にプラークがたまると、プラークと接している歯肉は炎症を起こします。炎症を起こすと歯肉は赤く色が変わり、ぽってりと腫れてきます。歯を磨くと出血が見られます。ポケット(歯の周りの歯ぐき)は炎症によりゆるくなって引き締まりがなくなります。初期では歯を支えている骨に細菌の進入はありません。しっかりプラークコントロールすれば歯肉は引き締まり、元にもどります。
【歯周病初期】
歯周炎を放置すると、細菌はゆるくなったポケットから歯根の表面のセメント質に進入します。細菌は死ぬとセメント質の上に硬いかたまりを作ります。これを歯石といいます。
歯石は新しい細菌の住みかになるのと同時に、それ自体も炎症を起こすとても有害なものです。この時期はもうプラークコントロールだけでは元に戻りません。歯石と細菌の進入した、汚染されたセメント質を削り取ります。

【歯周病中期】
プラーク、歯石、細菌で汚染されたセメント質が存在するためポケット内の炎症はだんだん下や横に進み、歯を支えている歯槽骨や歯根の周りの歯根膜に炎症を起こします。
プラークや炎症による口臭も強くなってきます。歯根膜に炎症が起こると歯肉がはがれてポケットが深くなり、より細菌が住みやすくなります。歯根膜炎を起こし、噛んだときの違和感や痛みを感じることもあります。骨に炎症が起こると骨は徐々に溶けていき、歯を支える部分が少なくなっていきます。歯を支える骨が少なかったり、炎症が強いときは歯が揺れることもあります。この時期になると歯周炎初期と同じ治療で治っても、歯肉が下がって根が出てきている状態になります。それでも治らない場合、骨を作る様な手術が必要になることもあります。
【歯周病後期】
骨がなくなったことによる歯の揺れはさらに炎症を強くし、骨を溶かします。また、歯の揺れにより歯根膜も炎症が強く、揺れるたびに痛みがあるような状態です。特に炎症が強いときは膿が出てくることもあります。ここまでくると治療しても治すのはかなり難しく、抜くことになる可能性もあります。

2017年6月23日金曜日

海外と日本では予防意識にこんなに差が!

日本でも少しずつ歯科予防に対する意識が高まってきていますが、欧米とくにスウェーデンなどの北欧諸国に比べると、はるかに及びません。歯科先進国といわれるこれらの国々では、「予防のために歯科医院へ通う」ということが当たり前になっているのです。
日本では、予防のために歯医者さんで定期検診を受けている人がどれくらいいると思われますか? 実ははたったの2%です。これに対して、欧米では70%の人が定期検診を受けているのです。そしてこの差は、高齢になってから残っている歯の数に影響しています。

欧米では80歳時点で1520本の歯が残っているのに対して、日本ではわずか平均8本しか残っていません。たった8本の歯では十分に咬むことができません。つまり、ほとんどの人が入れ歯などを使用しているということになるのです。「高齢になっても自分の歯でしっかり食事をしたい!」――この願いをかなえるためにも予防歯科で定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。
PMTC
PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士など口腔衛生の専門家が、器具を使って行う歯のクリーニングのことです。通常のブラッシングでは落とし切れないような汚れやプラークを除去することにより、虫歯や歯周病予防につなげています。PMTCを受けることで、お口の中がすっきりし、歯はピカピカになります。矯正治療中の方や、ブリッジ、被せ物治療をされている方などは、歯ブラシの毛先が届きにくい場所がありますので、定期的なPMTCを受けるようにしましょう。
咬み合わせチェック
咬み合わせが乱れていると、ブラッシングの際に磨き残す箇所が発生し、虫歯や歯周病にかかるリスクが高まります。そのほか、よくない咬み合わせのために、顎関節症や頭痛、肩こりなどを起こすことも。予防歯科の定期検診では、咬み合わせのチェックも行います。よくない咬み合わせであれば、改善に導くことによって、お口まわりの病気にかかるリスクを減らすことにつなげています。

定期検診を受けましょう
歯の健康のためには、日頃からフッ素入りハミガキを使って、丁寧に歯を磨くこと、そして、定期的に検診を受けることが大切です。治療などの必要がなくても、少なくとも1年に12回は受診するように習慣づけましょう。口の中をチェックしてもらったり、歯みがきでは落とせない歯石や着色汚れなども落としてもらったりすれば、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。

「削る診療」から「削らない診療」へ

今までの歯科治療とは、『歯が痛くなってから歯医者さんへ行き、悪くなっている痛いところを削って、金属を詰める、または被せる。』という考えで、多くの人が知っている歯科治療だったと思います。実際、歯医者もそういう治療が正しいと思って今まで診療をしてきました。残念ながら、今だに続けている歯医者もあります。しかし、時代は発展し、その考えはもう古いものになっています。

「削る診療」から「削らない診療」へ
様々な研究の成果から、虫歯も歯周病も実は”細菌の感染症”だということがわかってきました。この細菌感染は、正しい知識を身につけ、正しいメインテナンスを行っていけば、未然に防げることがわかっています。それに伴い、歯科治療も従来の治療から、大きく変化をしてきました。
そう、「削る診療」から「削らない診療」へ。「生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌がいない」ってご存知ですか? 虫歯菌は、赤ちゃんの周りにいる大人から感染してしまうことが多いのです。これからは、治療するために歯医者さんへ行くのではなく、”予防をするために歯医者さんに通う”ことが健康な歯を長く保つ秘訣です。

お口の健康は、全身の健康を守ることにもつながります
しっかり噛んで食べることが健康の源であることはいうまでもありません。一方、多くの細菌やウィルスはお口から入ってきます。また近年、口の中の悪い細菌が糖尿病や肺炎の原因になっていることも新たにわかってきています。予防歯科で歯やお口の中を清潔に保つことは、全身の健康にもつながるのです。ハンドピース

ご高齢の方は特にお口の中の清潔が重要
お年寄りになると口腔ケアがいっそう大切になってきます。免疫力が低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる一方、手首に力が入りにくくなるなど体の不具合により、歯磨きやお手入れがしにくくなるからです。さらにしっかり噛んで食べることは、認知症予防にもなるとの報告もあります。高齢の方こそ、定期的な検診とメインテナンスを受けていただく必要があるのです。
歯科のプロが行うお口のクリーニング【PMTC
歯科医師、歯科衛生士など専門家が専用の機器を用いてお口の中の清掃を行うのがPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)です。プラーク(歯垢)や歯石が成長するとバイオフィルムという歯磨きでは取れない汚れとなります。PMTCでは、これらの汚れを除去し、歯の白さや健康な歯肉を取り戻します。虫歯、歯周病の予防だけでなく、口臭の改善にも効果があります。クリーニングした後は、フッ素入りジェルをコーティングし、歯を強化します。舌触りもなめらかになってお口もさっぱりします。

2017年6月22日木曜日

豊富な素材・種類から選ぶことができ、ぴったり合う理想的な入れ歯が手に入ります

歯が抜けてしまった場合に行われる一般的な治療が入れ歯治療です。入れ歯には「咬みにくい」「着け心地が悪い」「すぐに外れそう」など、マイナスイメージをお持ちの方が多いですが、最近では質の高い入れ歯が多数登場しています。特に自費診療の入れ歯なら、豊富な素材・種類から選ぶことができ、ぴったり合う理想的な入れ歯が手に入ります。

ご希望やお口の状態に合わせて
一人ひとりに最適な入れ歯をご提案します
部分的に歯を失った場合は部分入れ歯、すべての歯を失った場合は総入れ歯になります。また、入れ歯には保険適用のものと保険適用外(自費)のものがあります。お口の状態を確認し、ご希望に合わせてあなたに最適なプランをご提案し、患者さん自らに選択していただきます。
部分入れ歯
部分的に歯を失った場合に補う治療法です。自分の歯の代わりとなる人工歯と、粘膜の上に乗る歯茎と似た色の床(しょう)、これらを残っている歯に固定するためのクラスプ(留め具)から構成されています。保険適用では樹脂の人工歯および床と金属のクラスプの部分入れ歯になりますが、保険適用外(自費)では目立たない白いクラスプを使用したものやノンクラスプ(留め具のない)デンチャーもお選びいただけます。
総入れ歯
すべての歯を失った場合に行う治療法です。総入れ歯は、自分の歯の代わりとなる人工歯と、粘膜の上に乗る歯茎と似た色の床(しょう)から構成されています。総入れ歯と粘膜の吸着力で維持させます。保険適用ではプラスチックの人工歯および床しか使用できませんが、保険適用外(自費)では、薄くて軽く、温度を感じることができる清潔な金属床や、やわらかい義歯など、ご要望に合わせた素材の選択が可能です。

定期的なメンテナンスで長持ちします!
できるだけ長く入れ歯をお使いいただくためには、入れ歯自体を毎日洗浄して清潔にお使いいただくと同時に、お口の健康を維持するための予防も必要です。毎日の歯ブラシをすることはもちろん大切ですが、定期的に歯科医院でクリーニングすることをおすすめします。

快適に咬むことができていれば大丈夫と思われるかもしれませんが、汚れが溜まると口臭の原因になったり、土台になっている歯が歯周病になって抜けてしまうことで入れ歯を作り直すことになります。残った歯を守るために、入れ歯を快適に使い続けるために、定期検診でメンテナンスを受けることをおすすめします。

2017年6月21日水曜日

見た目の美しさのみを追求し

「審美歯科」というと、歯の見た目を美しくする治療をイメージされる方が多いと思います。確かに、審美歯科において歯の見た目の美しさを求めることは目的の一つですが、もっとも大切なのは美しいだけでなく、歯並びと顔とのバランスや歯の本来の機能までしっかりと考えて治療を行うことです。見た目の美しさのみを追求し、機能的な問題を考えない治療では、本当に健康で美しい歯は手に入りません。
ラミネートベニアとは?
ポーセレン・ラミネート・ベニア法は、セラミック製のつけ歯で歯を白く見せたり、歯並びを美しく見せる方法です。安全で、耐久性があり、しかも美しく自然な感じに仕上がりますので歯を美しくする審美歯科の主流を占めています。

治療期間は、最短2回の通院ですみ、痛くないのでストレスがほとんどありません。セラミックなので歯ぐきにやさしく、磨耗や変色の心配がないので好評です。ガタガタの歯並びや、すきっ歯などもきれいに治すことができます。また、歯の形や色などは、希望に合わせてつくることができますので「歯のエステ」として広く使われています。
オールセラミック
色の白いセラミックだけで作り、金属をまったく使わない被せ物。
体への害が少なく、見た目も本物の歯のように美しく仕上がります。

ハイブリッドセラミック
セラミックと歯科用プラスチックを混ぜて作った被せ物。
通常のセラミックに比べて硬くなり、変色や劣化にも強いことが特徴です

メタルボンド
硬い金属のフレームの上に、白いセラミックをつけた被せ物。
歯を削る部分が少なくて済み、耐久性に優れています。

セラミックインレー
セラミックインレーとは、セラミック(陶材)製の詰め物のことです。虫歯治療後などの金属の詰め物が気になる方や、虫歯治療をした部分を埋める場合に用います。セラミックインレーは、ご自身の歯と同じ色で作製されるため、歯の自然な美しさに仕上がります。治療費は、やや高くなりますが、詰めた部分の仕上がりが美しく、変色がないので、自然な仕上がりを求める方にはお勧めです。

歯茎の色を美しいピンク色に改善するなど、健康的で美しい口元をつくります

健康な口元はもちろんのこと、美しい笑顔を手に入れ、自分に自信を持つことはとても素晴らしく、気持ちの良いことです。人生をより豊かにし、可能性を拡げてくれることでしょう。
美しく、健康な歯は、健やかで豊かな生活へ導きます
審美歯科といっても、単純に見た目をきれいにするだけが目的ではありません。審美歯科治療によって、正常な咬み合わせを作り出すことや、歯にコンプレックス を持っていて思いきり笑えない、笑顔に自信がないなどという方の悩みを解消することも、審美歯科の重要な役割の一つです。他の一般的な医療行為と同様、ひとりでも多くの方が豊かな日々を送ることができるよう、健やかな身体づくりに貢献することにあります。

ラミネートベニア
歯の上にレジン(樹脂)を薄く盛り固める方法で、歯を薄く削りセラミックを接着します。セラミックの付け歯を利用することによって、表面まで黒ずんでしまった虫歯を白くしたり、歯と歯のすき間を改善したり、歯の形を全体的に整えたりするのに最適です。
メタルボンド
金属の上にセラミックを焼き付けたクラウン(被せもの)を利用する治療法です。セラミックは変色せず、審美性に優れた材料ですが、衝撃に弱く割れやすいという弱点があります。一方で、金属は強度がある反面、審美性に劣るという欠点があります。それぞれの利点が欠点を補いあう治療法です。
オールセラミックス
オールセラミックスとは、セラミックで作られたインレー(詰めもの)、クラウン(被せもの)です。歯を治療した箇所をきれいにすることが可能です。歯の色が自由に調節でき、天然の歯と同じような自然な感じを出せます。また、変色が全く起こらないのも大きな特徴です。歯と同じ白色なので目立たず、健康的な印象を与えることが可能です。

ジルコニア
人造ダイヤのジルコニアを各にしたセラミック製の白い歯です。歯科用のジルコニアは、人造ダイヤの成分とほぼ同じで、結晶構造が違う白い素材にセラミックを焼き付けたものです。大変強く、美しい最高級の歯科用素材で、ブリッジにすることも可能です。審美的にも自然の光を透過するため、天然歯との見分けがつきません。また、金属アレルギーの心配もありません。

2017年6月20日火曜日

最終的にはそのまま抜け落ちてしまうことがあります

現在、日本の成人の80%以上が歯周病にかかっていると言われており、歯を失う一番の原因であるとされています。歯周病になって症状が進行すると、歯茎が腫れたりするほか、歯槽骨(歯を支える骨)が溶けたりしますが、その結果、歯がぐらぐらと動くようになり、最終的にはそのまま抜け落ちてしまうことがあります。
スケーリング
スケーラーと呼ばれる器具を使用して歯や歯の根に付着したプラークや歯石を除去する治療を「スケーリング」と言います。歯石は、唾液に含まれるカルシウムと口腔内の付着物などが石灰化したものであり、歯周病菌をはじめ多くの細菌の温床でもあります。これをスケーリングによって除去することで、歯周病の発生を防ぐのです。施術後しばらくは歯間に隙間ができたり、歯が長くなったように感じますが、今まで付いていた歯石が取れた証拠ですのでご安心ください。
ルートプレーニング
スケーリング終了後に、歯茎に隠れた部分までをキレイに歯石除去し、歯や根の表面を滑らかにする治療を「ルートプレーニング」と言います。プラークや歯石は、歯茎に隠れた目に見えない部分にも溜まるもの。歯根(ルート)面に付いたプラークや歯石、死んでしまったセメント質などを特殊な器具で除去して表面をツルツルにし、再び汚れや細菌が付かないようにします。
歯周病のリスクファクターは歯の汚れだけではありません。そのひとつがたばこです。
ある統計データによると、歯周病にかかる危険は1日10本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上吸っていると4.3倍に上昇し、また重症化しやすくなります。ではどうしてたばこが歯周病を悪化させてしまうのでしょうか。
たばこに含まれるニコチンや煙に含まれる一酸化炭素の作用により、
歯周病菌と戦う白血球の機能が低下してしまう
血管が収縮して歯茎に十分な酸素や栄養素が供給されない
組織修復機能が妨げられる
などということが惹き起こされます。

これらの作用により、喫煙者の歯周病は発症すると進行が早く、また治癒しにくくなってしまうのです。そして出血の自覚症状が出にくく、発見が遅れる原因にもなります。
また、たばこは口臭や口腔癌や味覚鈍麻の原因にもなり、もちろん全身のリスクファクターでもあります。しかし禁煙することでこの危険性が下がっていくことも分かっています。