2017年6月14日水曜日

初期段階では自覚症状がほとんどないことが特徴です

歯周病とは歯肉炎と歯周炎の総称で、歯肉に炎症ができ、状態が進行すると膿が出たり、口臭が酷くなり、最悪の場合は、歯が抜け落ちる感染症です。 初期段階では自覚症状がほとんどないことが特徴です。そのため早期発見・早期治療が大切です。
“沈黙の病”歯周病(歯槽膿漏)
歯周病(歯槽膿漏)は自覚がないまま進行するため、“沈黙の病”と呼ばれます。歯肉の腫れやブラッシング時の出血などの初期症状に気付きにくいため、痛みや歯のぐらつきなどの自覚症状が現れたときには歯周組織の破壊がかなり進んでしまっていることがあります。歯周病(歯槽膿漏)は治療を行わない限り症状が改善することがなく、放っておくと進行を続けて最後には歯が抜けてしまいますが、治療の開始が早ければ早いほど簡単な治療で改善することができます。また、早いうちから定期的な検査やメンテナンスを受ける習慣をつけておけば、予防することが可能です。
歯周病の進行
健康な歯肉:健康な歯肉はひきしまり、弾力があるピンク色をしています。歯ブラシで多少こすっても出血しません。
歯肉炎~軽度歯周炎:歯と歯ぐきの間にプラークがたまって、歯ぐきが腫れ出血しやすくなっています。歯を支える骨にはあまり影響がないか、もしくは微量の骨吸収がみられます。また、歯周病は悪くなる時期(活動期)と静止期を繰り返しながら進行していきます。
中等度歯周炎:歯周ポケットが形成され、歯石が深部まで付着し、歯を支える骨が半分くらい失われています。
重度歯周炎:歯を支える骨がほとんどなくなり、歯がぐらつき、このまま放っておくと歯がぬけてしまいます。歯ぐきが下がる、膿が出るなどの症状もみられます。
プラークコントロール
プラークコントロールとは、お口の中のプラーク(歯垢)を減らすようにコントロールすることです。 主な治療はブラッシング(歯みがき)で、患者様ご自身に行っていただきます。 一般的な歯ブラシでこするだけでは、歯の隙間や根元の汚れを落とすことが難しいので、歯科医院でブラッシング指導を受け、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってしっかりとブラッシングしてください。

スケーリング
歯や歯周ポケットの中に付着している歯石や歯垢などの汚れを、超音波スケーラーまたは手用スケーラーで器械的に除去します。歯石そのものは歯周病の直接の原因ではありませんが、歯石の表面にはプラーク(歯垢)や汚れが付きやすいため除去します。 歯肉縁上の歯石を除去しても症状が改善されない場合は、歯周ポケットの中まで感染が進んでいることが考えられるため、歯肉縁下の歯石除去を行います。

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