2019年8月30日金曜日

近年は、治療に利用する装置や器具も進化し、より無痛に近い治療が可能になっています。

無痛の歯科治療とは、文字通り、患者様ができるかぎり痛みを感じないように治療することです。例えば、麻酔による無痛治療では、歯茎にジェル状の表面麻酔剤を塗ってから極細の注射針で局所麻酔を行うため、刺す時の痛みもほとんど感じさせません。注射が苦手な方や持病などで注射による麻酔ができない方には、笑気吸入鎮静法を使って無痛の歯科治療を行う場合もあります。鎮痛効果のある笑気ガス(医療用ガス)を鼻から吸い込むことで、気分がリラックスして痛みへの恐怖心が緩和され、無痛での歯科治療が可能になります。近年は、治療に利用する装置や器具も進化し、より無痛に近い治療が可能になっています。
COは虫歯の初期段階で、エナメル質が少し溶け、白く濁り、溝が茶色くなったりします。
[当院の治療法]
適切なブラッシングやフッ素塗布で治ることがあります。当院でもPMTCに努め、進行を防止しています。
C1
エナメル質が溶け、茶色または黒くなり、小さな穴が空きますが、 まだ痛みはありません。再石灰化は難しいですが、この状態の治療としては、歯を削る範囲が少なく済みます。
[当院の治療法]
虫歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。
C2
象牙質まで虫歯が達している状態で、象牙質は柔らかいため、急激に虫歯が進行します。 ここまでくると、冷たいものや甘いものがしみるたりします。
[当院の治療法]
虫歯に冒された部分を削り、一般的にはインレー(金属の詰め物)で補いますが、当院では極力金属を使わず、レジンを詰めて治療しています。
C3
歯の神経(歯髄)まで虫歯が達している状態で、 神経に炎症が起きるため、ズキズキとひどく痛みを感じます。
[当院の治療法]
神経を除去し、神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行ない、クラウン(被せ物)を被せます。

C4歯の上部が全部溶けてしまい、ほとんど根だけが残った状態で、さらに炎症が進行すると神経が死んでしまい、痛みがなくなります。 この段階までくると、抜歯しか方法がないことが多くなりますが、ケースによっては歯周外科で残せる歯もあります。
[当院の治療法]
多くの場合、抜歯が必要です。抜歯後、入れ歯やインプラントなどで失った歯の機能の回復を図ります。
根管治療とは
根管治療は、歯根の中を通る根管の中から、虫歯に冒された神経や血管をきれいに取り除き、根管内を洗浄・殺菌して薬剤を入れ、最後に被せ物をする治療です。
この根管治療は、肉眼では見えない部分の治療のため高度な技術が必要ですが、これを確実に行うことによってご自分の歯を残し、長く使うことが可能になります。

歯周病の進行段階は大きく分けて、「歯肉炎→軽度歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎」という4段階に分けられます

歯槽膿漏と同じ意味で、歯ぐきに近い部分についた歯垢や歯石の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。
歯と歯ぐきの境目についた歯垢から歯の根に沿って歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの歯槽骨をじわじわと壊していきます。歯を失う最大の原因です。
統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっています。しかし、35歳になってから突然歯周病になるわけではありません。

実は20歳代から少しずつ進行していき、十数年かけて歯肉をじわじわゆっくりと悪化させ、歯ぐきから血が出るという自覚症状が出る3040歳代頃には中等度歯周炎になっています。50歳前後から歯周病で歯を抜くことになるケースが急増するという調査結果もでています。むし歯と違ってあまり痛みがないため、気づいた時には抜くはめに・・・なんてこともありえる怖い病気なのです。
悪化するとこんなに恐ろしい!
歯周病の進行段階は大きく分けて、「歯肉炎軽度歯周炎中等度歯周炎重度歯周炎」という4段階に分けられます。ほとんどの人は歯肉から出血するといった自覚症状を感じてからはじめて歯科医の診察を受けに行きますが、このような症状がある時はある程度悪化した状態と思われます。ついつい放っておいて歯周病が悪化し、歯を抜くと多くの障害が出てきます。50歳代で自分の歯が何本もないということにならないよう日頃からの歯周病の予防をぜひ心がけたいものです。

ネバネバした粘性の被膜の中に細菌が繁殖し、付着した状態のものを「バイオフィルム」と呼びます。 「バイオフィルム」は抗生物質や消毒液に対しても強い抵抗性があり、その中では細菌やバクテリアが繁殖していきます。 私たちの生活の中でも、お風呂場の排水溝やキッチンの三角コーナーのヌメリなどで見ることができます。お口の中では、むし歯や歯周病の原因菌がこの「バイオフィルム」を形成して歯の表面にへばりついています。
「むし歯や歯周病は特定の細菌によって起こる」ということがわかっており、『その細菌をコントロールすれば病気のリスクを下げることができる。』これが予防なのです。歯磨きでは落とせない「バイオフィルム」ですが、専門技術を用いて行うクリーニング(PMTC)で落とすことが可能です。当院では「バイオフィルム」を除去して原因となる細菌を減らし、お口の中の環境を整えてから治療を行うというスタイルを積極的に取り入れています。バイオフィルムは34ヶ月で形成されてしまいますので、歯周病予防のためには34カ月に1度専門技術によるクリーニング(PMTC)を行うのがベストです!

超音波スケーラーは振動の形式には、2種類有ります

歯周病は歯肉炎と歯周炎とに分れます。その中で、歯肉炎は骨に変化が無いので、ブラッシングを一生懸命やってもらえば2週間でも有れば治ります。問題なのは、歯周炎の方で、これがいわゆる歯槽膿漏といわれる疾患です。つまり、80%の歯周病の中には、直ぐに治る、歯肉炎が含まれているのです。それでは、どれくらいが歯周炎かと言いますと、私の診療所に来れられる、患者さんを考えて見ますと、30%位が歯周炎では無いかと思われます。

一般的には歯磨きをしたら血が出て、歯がグラグラするなら歯周炎でしょう。
歯周病の原因はプラーク(歯垢)や歯石の中の細菌が原因です。これはもう周知の事実で、簡単に言えば、この細菌を取り除いてあげれば良いことです。又、歯周病の原因として、過度なチカラが特定の歯にかかる場合あります。よって咬み合わせの調整や、歯列矯正が必要になる場合もあります。ただし、既に歯周炎になっている人の場合、どこにプラークやら歯石がついているかと言うと、歯肉の上(歯肉縁上と言います)にも付着していますが、それよりも、歯肉の中についているのが問題になります。
歯垢(プラーク)
お食事をすると口の中には食べかすが残ります。みなさん毎日歯みがきをしますのでだいたいは洗い流されます。しかし、磨くのが難しい歯と歯の間や歯と歯肉の境目には磨き残しが生じます。お口の中にはおよそ300500種類の細菌が住んでいます。これらの細菌は磨き残った食物に住み着きます。さらにブラッシングが充分でなかったり、糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。

これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。 その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。 これはブラッシングだけでは取り除くことができません。細菌はこの歯石を足場にし、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
超音波スケーラーは振動の形式には、2種類有ります。一つは先端が前後に動く方式。もう一つは前後左右に動く方式。どちらもでも歯石は取れますが、プロービングデプスが深い場合は、前後左右に動く方式の方が、歯石の取り残しは少ないと思われます。当院では、両方式共揃えてありますので、プロービングデプス等を勘案して、使い分けております。
歯周病の治療のゴールは、プロービングデプスが浅くなり、出血なし、プラークの付着な無いこと です。こうなれば、歯磨きをしても出血は当然有りませんし、かなりグラグラしていた歯も動揺が止まり、口臭も無くなります。当然、 膿みなんて出ません

歯肉炎から、さらに進行した状態です。歯周ポケットの深さは3~5mm程度になっています

皆さん、歯周病(歯槽膿漏)って言葉を聞いた事がありますでしょうか?
「よくコマーシャルなんかで流れてるので聞いたことあるぞ!」と言う方もいらっしゃると思いますが、歯周病は、お口の中に存在する細菌(歯周病菌)によっておこる『歯を支えている歯ぐきや骨等の病気の総称』です。

歯肉炎
歯と歯肉の間の溝の清掃が不十分だと、歯垢や歯石が形成され、細菌が定着し、歯肉に炎症が起こります。この状態が歯肉炎です。歯肉炎になると、歯磨きの時に出血があったり、歯肉が赤く少し腫れぼったい感じになります。 このときの歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)の深さは3mm程度で、この時期であれば歯医者さんでの歯石除去や正しい歯磨きの習慣化などで元の健康な歯肉の状態へ回復させることが出来ます。ただし、この歯肉炎の状態だと具体的な症状に気づかずに過ごされている方も多いのが実情です。20代以上の日本人の8割以上がこの状態だというデータもあります。これ以上悪化させないためにも1度歯石を取ったとしても定期的な歯科検診(3ヵ月~6か月に1度)は必要でしょう。
軽度歯周炎
歯肉炎から、さらに進行した状態です。歯周ポケットの深さは3~5mm程度になっています。 このころになると、顕著な口臭もしだし、歯肉を軽く刺激するだけでも容易に出血してきます。この時期でも歯石除去や正しい歯磨きは必要ですが、歯肉は元の健康な状態からはやや下がった状態になる場合があります。また、歯石除去も深い部分を取る際は麻酔が必要になることもあり、時間がかかることがしばしばあります。 ただ、これだけの状態になっても自覚症状がない場合がほとんどです。

中度歯周炎
歯肉の炎症はさらに進み、腫れが大きくなります。歯周組織の破壊もさらに進行し、歯周ポケットは深くなり、5mm以上あります。 このころには歯磨き時の出血が多くなり、口臭も強くなり、場合によっては多少の歯の動揺や膿が出ることも自覚症状として出てきます。 こうなってくると治療もより困難さが増してきます。同じように麻酔をして歯石除去を行っていきますが、あまりにも歯石がこびり付いていたり深い部分にある場合は、外科的に歯肉を切り開いて治療が必要になることもあります。ここまでくると歯を残していけるかのギリギリの状態と言えます。
重度歯周炎
歯周病としては末期の状態になります。歯の動揺は強くなり、 膿も自然に出てきますし、状態によっては痛みや腫れが強く出ます。口臭も口元で匂いを嗅がなくてもわかるくらい強くなってきます。 ここまでくると歯を保存することもかなり難しくなり、ほとんどの場合、歯を抜くことになります。この状態にならないように心がけることが大切です。

2019年8月29日木曜日

象牙質が露出すると、なぜ「冷たいもの・甘いもの」がしみるのでしょうか?

虫歯と知覚過敏~それぞれの治療法
虫歯と知覚過敏は治療法も異なります。この章では、虫歯と知覚過敏それぞれに対しておこなわれる一般的な歯科治療を確認することにしましょう。
2-1 虫歯の治療は「虫歯の除去」
虫歯治療は「虫歯になった部分を取りのぞいて、詰め物・かぶせ物で補修する」という方向性になります。ただ、虫歯の重症度によって治療法が変わる部分もありますから、簡単に解説したいと思います。
C1:エナメル質齲蝕
エナメル質に穴があいた段階なら、治療は簡単です。虫歯になった箇所を削り、「コンポジットレジン」と呼ばれる樹脂を詰めます。コンポジットレジンは白色なので、見た目にも自然に治ります。基本的に、治療は1回で終わります。
C2:象牙質齲蝕
象牙質に穴があくと、「甘いもの・冷たいもの」がしみるようになります。やはり、虫歯になった箇所を削って詰め物を入れます。虫歯の部位・大きさによって、コンポジットレジンまたは銀歯を詰めます。自費診療なら、銀歯の代わりにセラミック製の白い詰め物を入れることも可能です。
C3:歯髄の仮性露出
虫歯が歯髄(神経)まで到達すると、「歯の内部を無菌化する治療(根管治療)」が必要になります。細い針状の器具で内部の虫歯を除去し、再感染を防ぐための薬剤を詰めます。虫歯の大きさによって、詰め物・かぶせ物のいずれかを入れます。
C4:残根
神経が死んでしまい、歯冠(歯の本体)がほとんど失われた状態を指します。神経が死んだばかりなら歯を救えることもありますが、長く放置されていた虫歯はたいてい抜歯になります。
2-2 知覚過敏の治療は「鈍麻・凝固・封鎖」
象牙質が露出すると、なぜ「冷たいもの・甘いもの」がしみるのでしょうか? これは、象牙質の構造に起因しています。象牙質には、表面から歯髄(神経)につながる「無数の細い管」が存在します。この管を象牙質細管と呼びます。
象牙質細管の中には、組織液という液体が入っています。そして、温度変化・浸透圧変化が生じると、組織液が移動します。この「組織液の移動」により、歯の内部にある神経が刺激されて痛みが生じるのです。これが知覚過敏のメカニズムです。
つまり、次の3つの方法で知覚過敏の痛みを抑えることが可能になります。
・鈍麻…組織液の移動による刺激を感じにくくする
・封鎖…象牙質細管に封をして、刺激が組織液に伝わらないようにする
・凝固…組織液を固めて、動かないようにする
これだけではピンとこないでしょうから、それぞれの治療方針を簡単に説明することにしましょう。

ただ知覚過敏がどれほどで治るのか?

お口の中でこのようなトラブルはありませんか? 
虫歯が見当たらないのに冷たいものがしみたり、歯ブラシが当たるとピリッと痛かったりする場合には、「知覚過敏」の可能性があります。

知覚過敏の症状で特徴的なのは、「キーン」という鋭い痛みであり、さらにその痛みは一過性で、冷たい水や摩擦などの外来刺激によって誘発されるということです。何もしていないのにズキズキ歯が痛い場合や、刺激を除去しても痛みが長引く場合は、知覚過敏ではなく虫歯など、他の病気が原因である可能性が高くなります。
知覚過敏の原因は色々ありますが、共通していることは何らかの原因でエナメル質やセメント質が削れ、象牙質が露出していることです。ではなぜ歯の表面が削れたり歯根が露出するようになるのでしょうか。知覚過敏の原因は力を入れて歯磨きをしたり、虫歯や歯周病、咬み合わせなど様々な原因が考えられます。歯垢によってエナメル質に覆われていない歯根が露出すると、刺激が伝わりやすくなります。眠っているときに歯軋りをしている人も歯に負担がかかって歯根のセメント質が割れたりはがれやすくなります。歯ぎしりやくいしばりが原因の場合もあります。

知覚過敏になってしまったらどのよに治療、治していくのでしょうか?またどれほどの治療期間で治るものなのでしょうか?
ただ知覚過敏がどれほどで治るのか?は、知覚過敏の原因、症状の程度、個人差などがありますので一概には分かりませんし、治療方法も歯科医によって異なる場合がありますのでどのような治療が行われるかも分かりませんが、基本的には知覚過敏となっている原因を取り除く治療、具体的には知覚過敏と診断された場合、以下のような治療法が行われます。
知覚過敏かな?と思ったら、1日も早く歯科医に行って診察を受ける事が大切ですが、忙しい人にとってはなかなか歯医者さんに行く事もできないかもしれません。そんなときに自宅で試したいのが『知覚過敏用歯磨き粉』です。
最近はテレビCMなどでも流れているので知っている方も多いと思いますが、いわゆる「シュミテクト」などの知覚過敏用の歯磨き粉は、硝酸カリウム(カリウムイオン)という薬用成分が露出した象牙質をカバーし、象牙細管へ刺激が伝わらないようにし、使用を続ければ「歯がしみる」症状が緩和される事が期待できるのです(使用をやめれば再び歯がしみる可能性はあります)。
知覚過敏の症状が軽ければこのような歯磨き粉を使用するだけで症状が改善、解消することも珍しくありませんが、12週間ほど知覚過敏用歯磨き粉を使用しても効果がなかった場合は知覚過敏ではなく虫歯の可能性もありますし、知覚過敏+歯周病の可能性も十分考えられますので、自宅でのケアを諦めて1日も早く歯科医に行きましょう。

2019年8月28日水曜日

歯を治療した箇所をきれいにすることが可能です

笑ったときの銀歯が気になる」「以前治療した差し歯が変色してきた」「前歯の形が気になる」「『かぶせもの』をした歯ぐきが変色している」……歯の色・形など、口元にコンプレックスを抱えている方はいらっしゃいませんか?そんな方にオススメなのが「審美歯科治療」です。審美歯科とは、歯の白さや、歯並びといった美しさに焦点を当てた歯科医療のこと。最近では、気軽に白く健康的な歯を手に入れられることから、「歯の美容整形」とも言われています。審美歯科には大きく分けて、かぶせもの・つめものといったセラミックを使用する「セラミック治療」と「ホワイトニング」があります。このコンテンツでは、主にセラミック治療をご紹介します。
きれいな虫歯治療
保険適用外治療なら噛む機能の回復だけでなく、美しさも追求できます。
一般的な保険診療では、虫歯の治療を行うと削ったところや欠けているところに銀色やプラスチックの詰め物をします。治療での目的は「機能の回復」であるため、どうしても「見た目の美しさ」で満足のいく治療を受けることはできません。
審美歯科では、機能的な側面だけでなく、「見た目の美しさ」いわゆる「審美」という側面も満たす治療を行いますので、「虫歯治療の痕が気になる」、「虫歯を治療したいが、きれいに治したい」という方にお勧めの治療です。虫歯を治療した箇所をきれいに修復することが可能です。強度と耐久性が強く、奥歯のように、噛む力が強い場合におすすめできます。天然の白さと輝きを取り戻す治療法です。
セラミックインレー
パラジウム合金やレジンなら健康保険での治療が可能ですが、歯の残った部分との適合性が悪く、その隙間から再び虫歯になるリスクを抱えています。セラミックインレーは適合性が高く、虫歯リスクを低減できます。また、歯の色に合わせてのオーダーメイドになりますので見た目の仕上がりが大変自然になり、かつて虫歯であったことが解らなくなるほどに修復することができます。

オールセラミックス
オールセラミックスとは、セラミックで作られたインレー、クラウンです。歯を治療した箇所をきれいにすることが可能です。歯の色が自由に調節でき、天然の歯と同じような自然な感じを出せます。また、変色が全く起こらないのも大きな特徴です。歯と同じ白色なので目立たず、健康的な印象を与えることが可能です。

歯周病治療において何よりも大切なのは、「どれだけ早く症状に気づけるか」ということでしょう

見逃さないで!体が発信する歯周病のサイン
最後に、痛みなどの症状が少ない歯周病に気づく方法をお伝えします。些細なものにはなりますが、体はしっかりとサインを出してくれているもの。そのサインに意識的に、きちんと気づいてあげてください
歯茎から血が出る
歯茎からの出血は、小さいけれども非常に重要なサインです。「血が出るくらいよくあることだ」と見過ごさずに、速やかに歯科医院にかかりましょう。歯茎から血が出るというのは、炎症が起きている証拠。立派な歯周病、もしくは歯周病予備軍と言えます。

歯茎の腫れやかゆみ
歯茎に違和感が出てくるのは、完全に何らかの問題が起きているサインです。血が出るよりも症状がやや進行している状況ですので、決して見逃さないでいただきたいレベルになります。

口の中がネバネバする
口の中のネバつきも、加齢のせいと判断してしまうのは早計です。朝起きた時に口がひどくネバネバする、苦い味、膿の味がする……そんな心当たりのある方は、一刻も早く対応しましょう。

口臭がきつくなる
実は、口臭も歯周病のサインの一つです。とは言っても、虫歯になっても口臭は気になりますし、胃が悪いことも原因になります。「口臭がきつい=歯周病」と一概に言うことはできませんが一つの判断材料として、歯医者にご相談いただければ安心だと思います。
この他にも、
硬い物が食べづらい
歯がぐらぐらする
歯茎が下がって歯が伸びて見える
食べ物が歯の間に挟まりやすくなった
…などといった状態になっているなら、歯周病がかなり進行している証拠です。これらの症状が見られる方は、ぜひお早めに歯科医院に足を運んでください。
歯周病治療において何よりも大切なのは、「どれだけ早く症状に気づけるか」ということでしょう。一番安全なのは、自覚症状がなくても、点検に歯科医院に通う習慣をつけておくことです。一生付き合っていくかけがえのない自分のお口。今日この瞬間から、その変化に意識的になってもらえればと思います。

歯を守るためには、歯科医院で正しい磨き方を身につけることが重要になります。

ほとんどの人の口の中には、歯周病菌という菌が存在しています。
歯周病菌は、人間が持つ常在菌の1つ。しかし、一定の条件が揃わなければ、歯周病を発症することはありません。歯周病は、歯周病菌に対して体が過剰な免疫反応を起こすことで初めて発症するのです。つまり、歯周病菌が口の中に存在しない人は歯周病にはなりません。また、歯周病菌がいたとしても、その免疫反応が適正なものであれば歯周病になる可能性はかなり低くなります。もう少し具体的に、歯周病になるプロセスをご説明しましょう。まず、口の中に歯周病菌がいます。これを何のケアもせずに放っておくと、徐々にその数が増えてしまいます。そして、その中には「非常にタチが悪い菌」も存在していて、もちろんこれも増えていきます。 このように歯周病菌の総数と悪い菌の割合が増加すると、体の免疫が菌に対して立ち向かい始めるのです。歯茎や骨などを菌から守るため、精一杯戦ってくれます。しかし、それでも菌がどんどん増えてしまうと、やがては対応できなくなってしまうでしょう。そして、歯に歯周病菌がくっついてしまいます。驚くべきは、ここからです。口の中が歯周病菌だらけになると、これまでは菌と戦ってきた免疫が、今度は歯本体を攻撃し始めます。歯を異物とみなし、排除しようとして、歯を支えている骨を溶かしていくのです。この免疫の働きによって、歯周病は悪化していきます。免疫は、ある一定のラインを超えると、味方から敵に豹変してしまいます。

ここまででおわかりいただけたかと思いますが、歯周病を考える上での重要なキーワードは、「歯周病菌」と「免疫」の2つです。ここからは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
プラークを作って歯にへばりつき、歯石になる
歯周病菌は、「バイオフィルム」というバリアを作ります。口の中のバイオフィルムのことを「プラーク(歯垢)」と呼びますが、これがなかなか厄介なものなのです。プラークは、菌がたくさん集まってできた「のり」状の汚れで、歯にぴったりと付着します。なぜ歯なのかというと、歯茎や舌は、皮膚と一緒で代謝してどんどん生まれ変わっていくからです。歯は子どもの歯から永久歯に生え変わることはありますが、大人の歯になったら死ぬまで、もしくは抜けるまで口の中に存在します。菌もなんとか生き延びようと必死ですから、より残りやすい歯にくっつきます。こうすることによって、唾液で流されることなく、口の中で生き延びることができます。プラークは、私たちが食事で摂取する糖質を材料にして作られます。口の中に食べかすが残っていたりすると、プラークが作られやすくなるのです。どんどん作られたプラークは、雪だるまのように膨れ上がっていき、やがては古い部分から徐々に石化していきます。これを「歯石」と呼びます。歯石は、歯ブラシでは取れないほど強く、まるで牡蠣のように歯にへばりつきます。また、牡蠣の表面がざらざらしているのと同様に、歯石もざらざらしています。そのざらざらが、さらなる菌の凝集を招くのです。歯科 ユニット

プラークは、掃除をさぼったお風呂場や三角コーナーに現れる「ぬめり」のようなもの。水ではもちろん、洗剤をかけてもなかなか取れないですよね。きれいに取り除こうと思ったら、洗剤をつけた上で、ブラシとスポンジで根気よく丁寧にこすらないといけません。プラークも一緒で、口をゆすいだだけでは取れないですし、歯磨き粉だけでも取れません。歯ブラシがきちんと当たったところだけ、プラークを取り除くことができます。「私はちゃんと歯磨きをしているから大丈夫」と思う方もいるかと思いますが、歯磨きを「している」ことは、必ずしも「できている」とは言えません。実は、きちんとプラークを取れる歯磨きをしている方は、ほとんどいないのです。歯を守るためには、歯科医院で正しい磨き方を身につけることが重要になります。

虫歯が大きな穴になって象牙質のすべてに及び、歯髄(神経)まで達した虫歯です

虫歯は原因菌による感染症です。虫歯菌が糖分を分解しプラーク(歯垢)を形成し歯に付着して、そこでも糖分を分解し「酸」を出し、その「酸」が歯を溶かしていきます。虫歯菌による汚染が進み黒ずんでしまうとどんどん進行していきます。治療によって汚染部分を削り取らなければ進行を止めたり、改善させたりすることはできません。

虫歯治療へのこだわり
虫歯治療では汚染された歯質を取り除きます。その際に気をつけているのが削り過ぎないことです。なぜなら一度でも歯を削ってしまうと元には戻らないからです。健康な歯質はできるだけ残すのが当院の虫歯治療のこだわりの1つです。

切除すべき部分と健康な歯質の境目を見きわめるために拡大鏡やマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用しています。肉眼では0.2mmくらいまでしか判断できませんが、器具を使って530倍に拡大視すれば精密な治療が可能になります。また、当院ではできるだけ痛みを抑えた治療も心がけています。「痛いことをされるかもしれない……」と考えただけで、歯科医院への通院の足が遠のいてしまっては、虫歯はどんどん進行し歯の健康も刻一刻、損なわれていきます。
 歯科材料        
C0(要観察歯)
初期虫歯とも呼ばれます。歯の表面が白くにごってくすんで見える状態です。
まだ元の健康な歯に戻る可能性がありますが、放っておくと虫歯に進行してしまいます。
歯に穴は開いておらず、痛みなどの症状はありません。

C1歯の表面をおおっているエナメル質が脱灰(歯が溶ける)している状態です。痛みはあまり感じませんが、歯の表面が白くにごっていたり、穴の開いた部分が茶色又は黒色に変色します。

C2
象牙質の層にまで進んで穴があいている中等度の虫歯です。
冷たいものを食べたり飲んだりすると歯がしみます。
この段階まで進行した虫歯は一気に進行が広がるので注意が必要です。

C3
虫歯が大きな穴になって象牙質のすべてに及び、歯髄(神経)まで達した虫歯です。
炎症を起こしたりすると、とてもはげしい痛みをともないます。状態によっては治療期間も長引きます。
C4
歯がくずれて根っこだけが残ってしまった状態です。このままにしておくと歯髄が腐敗してしまい、炎症がまわりに広がっていきます。

適切なブラッシングにより歯垢が減少すれば、酸性に傾いたpHを中性に戻そうとする「緩衝能」という作用を高めることができます

虫歯の主な原因は「歯質(宿主条件)」「細菌」「糖質(食物)」の3つで、これらの原因がすべて重なり合った時に虫歯になるとされています。3つの原因と図で表したものを「カイスの輪」と言い、「歯質(宿主条件)」「細菌」「糖質(食物)」の3つの輪に「時間」という要因が加わることで虫歯が進行します。しかし、これらの原因のうち、1つでも改善できれば虫歯にはならないということです。

虫歯から歯を守る
例えば、歯質の弱さが虫歯の原因として考えられる場合には、フッ素塗布などによる歯質強化が予防方法として挙げられます。虫歯の原因菌の多さが原因として考えられる場合には、ご自宅での適切なブラッシングや歯科医院でのクリーニングなどが予防方法として挙げられます。そして、「歯質(宿主条件)」「細菌」「糖質(食物)」の3つの原因が重なり合ってしまったとしても、「時間」という要素が抑えられれば進行を食い止めることは可能です。
歯肉炎・歯周炎の原因菌
歯肉炎と歯周炎とでは、原因菌の種類が異なります。
歯肉炎の原因菌には酸素を好む「好気性菌」が多く、歯周ポケット内でも酸素がある上部に棲みつくため、軽度の歯肉炎であればご自宅での適切なブラッシングや、歯科医院での歯石除去といったケアなどにより改善をはかることが可能です。
一方、歯周炎の原因菌は酸素を嫌う「嫌気性菌」であるため、歯肉炎を放置して歯周ポケットが深くなると、酸素が少ない歯周ポケットの奥で増殖して炎症を拡大していきます。
細菌叢を変えて歯周病を改善・予防口腔内の細菌叢には善玉菌と悪玉菌とがあり、歯茎が健康な方と歯周病にかかっている方の細菌叢を比べると、歯周病にかかっている方の方が悪玉菌の数が多いことがわかっています。当院では患者様に適切なブラッシング方法を指導したり、院内でクリーニングを行ったりして、歯周病菌を減らし口腔内の細菌叢を変えて歯周病を改善・予防していきます。
pHコントロールによる虫歯予防
脱灰と再石灰化は口腔内で常に行われており、だらだら食べや間食などにより食事時間が長くなる(脱灰の時間が長くなる)とそれだけ虫歯リスクが高まりますので、食習慣に注意しpHをコントロールして虫歯を予防するようにしましょう。
ただし、pHコントロールによる虫歯予防は、毎日きちんとブラッシングすることが前提となります。
適切なブラッシングにより歯垢が減少すれば、酸性に傾いたpHを中性に戻そうとする「緩衝能」という作用を高めることができます。

2019年8月27日火曜日

歯を治療した箇所をきれいにすることが可能です

笑ったときの銀歯が気になる」「以前治療した差し歯が変色してきた」「前歯の形が気になる」「『かぶせもの』をした歯ぐきが変色している」……歯の色・形など、口元にコンプレックスを抱えている方はいらっしゃいませんか?そんな方にオススメなのが「審美歯科治療」です。審美歯科とは、歯の白さや、歯並びといった美しさに焦点を当てた歯科医療のこと。最近では、気軽に白く健康的な歯を手に入れられることから、「歯の美容整形」とも言われています。審美歯科には大きく分けて、かぶせもの・つめものといったセラミックを使用する「セラミック治療」と「ホワイトニング」があります。このコンテンツでは、主にセラミック治療をご紹介します。
きれいな虫歯治療
保険適用外治療なら噛む機能の回復だけでなく、美しさも追求できます。
一般的な保険診療では、虫歯の治療を行うと削ったところや欠けているところに銀色やプラスチックの詰め物をします。治療での目的は「機能の回復」であるため、どうしても「見た目の美しさ」で満足のいく治療を受けることはできません。
審美歯科では、機能的な側面だけでなく、「見た目の美しさ」いわゆる「審美」という側面も満たす治療を行いますので、「虫歯治療の痕が気になる」、「虫歯を治療したいが、きれいに治したい」という方にお勧めの治療です。虫歯を治療した箇所をきれいに修復することが可能です。強度と耐久性が強く、奥歯のように、噛む力が強い場合におすすめできます。天然の白さと輝きを取り戻す治療法です。
セラミックインレー
パラジウム合金やレジンなら健康保険での治療が可能ですが、歯の残った部分との適合性が悪く、その隙間から再び虫歯になるリスクを抱えています。セラミックインレーは適合性が高く、虫歯リスクを低減できます。また、歯の色に合わせてのオーダーメイドになりますので見た目の仕上がりが大変自然になり、かつて虫歯であったことが解らなくなるほどに修復することができます。

オールセラミックス
オールセラミックスとは、セラミックで作られたインレー、クラウンです。歯を治療した箇所をきれいにすることが可能です。歯の色が自由に調節でき、天然の歯と同じような自然な感じを出せます。また、変色が全く起こらないのも大きな特徴です。歯と同じ白色なので目立たず、健康的な印象を与えることが可能です。

入れ歯治療ももちろん保険で受けることができる治療です

歯を失ってしまった場合の選択肢は、インプラントやブリッジ、入れ歯と様々な種類があり、入れ歯を選んだ場合にも保険の入れ歯や自費の入れ歯など様々な選択肢があります。
御自身もしくは御家族の歯が無くなってしまった場合・抜かなければいけなくなった場合、入れ歯を検討するときに先ずはかかりつけの歯医者さんに相談される事がほとんどだと思います。しかし、その種類やメリットデメリット、費用など入れ歯に関して少し知識をつけておくだけで、どんな歯科医院にお願いをすればよいか?など患者さん自身がより選択をしやすくなります。

目次
・保険の入れ歯か保険外の入れ歯か?費用の違い。
・入れ歯の種類とその費用
・入れ歯の選びのポイント
保険の入れ歯か保険外の入れ歯か?費用の違い。
入れ歯治療ももちろん保険で受けることができる治療です。ですが、保険外(自費)の入れ歯も存在し、その分費用は高くなります。その大きな違いはなんなのでしょうか?
その大きな違いは、使っている材料の違いと、更に最も異なるのは一人の患者さんにかける手間と時間と技術です。この手間と時間を惜しむと良い入れ歯はできません。総入れ歯の場合を例に、その違いを見てみましょう。
<保険の総入れ歯の場合>
費用:1万円~15千円ほど
歯の部分(人工歯)と粘膜の上にのる部分(床)の材質がプラスチック(レジン)でできています。
メリット:費用が安い
デメリット:プラスチックでできているので、においや汚れがつきやすく劣化しやすい傾向にあります。また、厚みがあるため、装着時に違和感を感じることが多く食事のしにくさや発音の難しさ、食べ物の温度と味がわかりづらい傾向にあります。
<自費の総入れ歯の場合>
費用:40万円~
保険の入れ歯と違い、利用できる材料に制限が無く、多く時間や技術をかけることができる。
メリット:費用や材質に制限が無く、時間をかけて治療することができるため高品質になる。見た目に美しく、より違和感を与えない素材を利用でき、患者さんに合った入れ歯を制約なく作ることができる。
デメリット:費用面で保険診療よりも高額になる。
保険か自費か、選ぶのは患者さん自身ですが、予算や治療への希望にあわせて最善の選択を行ってください。