2019年8月21日水曜日

歯の神経の治療には次の2つに大きく分けることが可能です。

歯の神経の治療(歯内治療)
虫歯の進行がすすむと、虫歯菌が歯の神経の中に侵入し、一気に病状が悪化します。歯の神経は、歯の表面と違いとても軟かく、虫歯菌にとっての餌が山ほどある組織です。
また、歯の神経は菌の侵入を
冷たいものや暖かいものがしみる、
何もしなくてもズキズキ痛む、
といったように、「痛み」という警報装置によって知らせてくれます。
痛みが出ていたら絶対神経をとらないといけないわけではありませんが、痛みが強い場合は、菌が神経まで侵入している可能性が高いですので、歯の神経をとらないといけないことが多いでしょう。
歯の神経の治療には次の2つに大きく分けることが可能です。
神経を除去する治療(抜髄)
菌が神経の中に感染した場合の治療(感染根管治療)
どちらも治療の行為は似ていますが、「神経を除去する治療(抜髄)」にくらべて「菌が神経の中に感染した場合の治療(感染根管治療)」の方が治療が難しく、治癒する可能性も低くなります。
歯の神経の中はとても複雑で、その中をきれいに除去しきることはとても大変なのです。ましてや菌がその中に感染している場合は、さらに大変に・・・。
治療の成功率は、
「神経を除去する治療(抜髄)」で約90%、
「菌が神経の中に感染した場合の治療(感染根管治療)」で約60%、
と、科学的にも立証済みです。
では、具体的な歯の神経の治療(歯内治療)についてご説明します。
まず虫歯をしっかりと除去した後、歯の神経およびそこに入り込んだ菌を除去し、消毒します。
歯の根の神経およびそこに入り込んだ菌を除去し、消毒します。
神経のあった部分に、最終的な薬をいれます。
治療回数は、人によっても、歯の場所によっても、感染の度合いによっても違いますが、
神経を除去する治療(抜髄)2回以上、菌が神経の中に感染した場合の治療(感染根管治療)3回以上はかかると言ってよいでしょう。
ちなみに、歯の神経がなくなるということは以下の問題点があります。
菌の侵入を知らせてくれる警報装置を失うこと
歯が折れやすくなる(生きている木は折れにくいが、枯れた木が折れやすいのと同じ)
歯が変色する
神経をとった後に歯を治す際、そして治した後は、上記の問題点をすこしでも補うような治療をすることが大切です。

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