2019年8月15日木曜日

歯科衛生士が日々のセルフケアがしっかりできるように指導、歯石や歯の着色の除去を行い、キレイな状態にします

そもそも歯周病とは?
代表的な歯の病気に、むし歯と歯周病があります。歯そのものを蝕むむし歯と違い、歯周病は細菌の感染によって引き起こされ、歯を支える周りの組織(歯周組織)におこる病気です。歯を失う最大の原因は歯周病!35歳以上で80%の人が歯周病!といわれています。歯と歯の境目のお掃除が行き届かないと、歯と歯肉の間に細菌が住み着いて歯垢がたまり、炎症を引き起こします。これが歯周病の始まりです。
さらに病気が進行すると歯ぐきが腫れたり歯がぐらぐら動いてしまったりします。歯周病の恐ろしい点は初期、中期に痛みを感じることがなく、症状がどんどん進むことです。痛みや腫れの症状が出てくるのは末期になってからで、それまではほとんど自覚症状がありません。これがこの病気の最大の特徴で、また一番恐ろしいところです。一般的に歯周病で歯ぐきが腫れたり、歯が動いてしまった場合は、病気の経過が長いことから治療に多くの時間がかかります。歯周病は糖尿病など全身疾患とも深く関係し、自覚がないまま進行することが多いので早期発見がとても大切です。
進行度別の歯周病
軽度歯周病
症状
歯肉の腫れや歯石の沈着があります(歯肉炎)。
治療方法
歯科衛生士が日々のセルフケアがしっかりできるように指導、歯石や歯の着色の除去を行い、キレイな状態にします。それらを維持できるようにメインテナンスをします。
中度歯周病
症状
歯石が歯肉の奥の方に沈着したり、歯肉が腫れるだけでなく、膿が出てきたりします。
治療方法
歯科衛生士が歯肉の中の歯石を除去し、場合によっては麻酔をしながら治療が必要なことがあります。もちろん日々のセルフケアは大切です、しかし、中等度の歯周病になると歯ブラシだけでは改善が難しいことがほとんどです。
重度歯周病
症状
歯石の沈着や歯肉の腫れ、膿が出るだけでなく、歯が動いてきたり浮いてきたりして噛みにくくなってきます。さらに進行する場合は抜かなければ治療できない場合があります。
治療方法
重度歯周病の場合は歯周外科(歯周病に対する外科手術)が必要になる場合が多いです。その際、失われた歯の周りの骨や歯肉を再生させる歯周組織再生療法を行う場合があります。歯がグラグラしてきて元々あった位置よりも歯が動いてきてしまうことがあります。その場合は矯正治療などで、もとの位置に戻す治療を行います。また、歯の揺れが止まらない場合などは歯を接着剤や被せ物で連結(繋ぐ)ことも必要になります。

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