2019年8月26日月曜日

虫歯になりやすい箇所は、「歯と歯の間」、「歯の根元」、以前治療をした「詰め物と歯の隙間」の3箇所です

虫歯は、プラーク(歯垢(しこう))の中にいる虫歯菌が、酸を出し、歯を溶かすことで起きる病気です。虫歯菌は、歯を溶かす酸をつくる力の強い菌や弱い菌がいて、力の強い菌が多ければ虫歯になりやすくなります。
虫歯菌は、糖分を餌にしてどんどん増えるため、甘い物をよく食べれば虫歯になりやすくなります。ただ、虫歯の原因はそれだけではなく、食事の回数や歯並び、歯みがきの状況、唾液の量など、さまざまな原因によって生じます。
虫歯になりやすい場所
虫歯になりやすい箇所は、「歯と歯の間」、「歯の根元」、以前治療をした「詰め物と歯の隙間」の3箇所です。
「歯と歯の間」と「歯の根元」は手入れが行き届きにくいため、プラークがつきやすいところです。特に、「歯の根元」は、加齢によって歯ぐきが下がり、歯ぐきに守られていた箇所が露出してしまうと、その部分が虫歯になりやすくなります。「詰め物と歯の隙間」は、詰め物が噛むことですり減ったり、剥がれたり、膨張したりすることで詰め物と歯の間に隙間ができ、そこにプラークがたまって虫歯になります。
まずは虫歯がどのようにしてできるかについて説明をします。
食事をすると食べ物に含まれる糖質によりわずか3分ほどで虫歯菌が歯の表面を溶かし始めます。これを脱灰と言います。しかし、しばらくすると唾液の作用によって脱灰してしまった歯の表面が再び修復されていきます。これを再石灰化といいます。

歯の表面は脱灰と再石灰化を繰り返している状態です。つまり、これは軽度の虫歯になったり治ったりを繰り返しているということです。しかし脱灰が進みすぎると完全に歯に穴が開いてしまい、唾液の力だけでは修復することができなくなり、やがて歯の中の部分まで溶け出してしまいます。こうなると歯科治療が必要になってきます。

間食が多い多かったり、だらだらとものを食べていたりすると、再石灰化が起こる前に脱灰が再度起こることになり、脱会のみが進行してしまうようになります。そうなると治療が必要な虫歯になりやすくなってしまいます。

歯にとっては摂取するする糖分の量自体はそこまで虫歯のできやすさには関係ありません。重要なのは甘いものが歯に触れる回数と時間です。
日常生活で虫歯を防ぐには、だらだら食べるのをやめる、間食の回数を決めるということが重要です。

甘いものの種類に関しては、長い時間口の中に残るキャンディやチョコレートなどは虫歯になりやすい食べ物です。また歯に詰まりやすいクッキーなども、お口の中に長時間とどまり虫歯の原因になります。
間食しとして適しているのは、プリンやゼリーなどのお口の中にとどまるのが短時間かつ歯の溝や隙間に残りにくい食べ物ということになります。一番いいのは砂糖があまり含まれてないせんべいなどの甘くないものです。このようなことに気を付けることが虫歯にならないためにも重要になります。

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