2019年8月9日金曜日

薬で歯周病を治す歯周内科を行っています

歯周病は歯茎の腫れから始まって、徐々に歯を支える組織を壊していき、歯を失うことにもつながる感染症です。
日本の成人が歯を失う原因の第1位は歯周病だといわれています。「歯茎が腫れている」「歯茎から出血する」「歯がぐらつく」「口臭がきつくなった」これらは歯周病の典型的な症状です。気になるお口の違和感がありましたら、できるだけ早く治療しましょう。

歯周病は放っておくと全身にも影響をおよぼす病気です
歯周病はお口の中だけの病気だと思われがちですが、全身の健康にも影響をおよぼす可能性があります。歯周病にかかるとお口の中の歯周病菌が増え、血管に侵入しやすくなります。血管に細菌が入ると血栓を起こしやすくなり、血栓が原因になる動脈硬化などの血管系の病気や心疾患などの引き金になるからです。
また歯周病は糖尿病との相互関係が指摘され、一方病気の発症が他方の病気の発症を誘発したり、一方の病気の悪化が他方の病気の悪化につながったりすることがあります。歯周病菌が気管を通して肺に入ってしまうと肺炎を発症することがあり、妊婦さんが歯周病を悪化させると早産や低体重児出産を起こす危険性が大きく高まるといわれています。
薬で歯周病を治す歯周内科を行っています
歯周病治療の基本はプラーク(歯垢)や歯石を取り除くことです。そのために歯科医院では適切なブラッシングの指導や歯のクリーニング「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」を行います。それでも改善が見られない場合は、これまでは外科的処置を行うことがほとんどでしたが、最近は薬剤を使って治療する方法「歯周内科」も開発されています。当院では歯周内科にも対応しています。
歯石除去は口臭治療/予防にもつながります
歯周病の一番の原因が細菌を生み出すプラークです。放っておくと歯石になります。
歯石の成分は食べカスではなく細菌です。その細菌が出す毒素の臭いが口臭の原因になります。
歯周病治療ではプラークと歯石をキレイに取り除き、口腔環境を清潔にし維持することが大切です。
歯の表面にあるプラークは歯磨きでキレイにすることは出来ますが、歯と歯の隙間や歯周ポケットに溜まった歯石は歯科医師または歯科衛生士でなければ完全に取り除くことは出来ません。
歯科医院に行ってプラーク、歯石を除去する「スケーリング(歯石除去)」や歯周病の原因になる細菌を除去する「PMTC」を歯科医院で行うことも歯周病進行の予防になります。また、歯科医師や衛生士に正しい歯磨きの方法を教えてもらい、「歯周病予防=歯周病治療」という考えで、日頃から清潔な状態を保つことが大切です。

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