2019年8月7日水曜日

歯周病は全身の病気にも影響をおよぼします

歯周病とは
歯周病とは、歯垢(プラーク)や歯石などで繁殖した歯周病菌により、歯周組織(歯茎、歯根膜、歯槽骨など)が破壊される病気です。歯周病の多くははっきりとした自覚症状がないまま進行し、徐々に重症化していきます。

重症化すると、歯茎の腫れ、出血を繰り返し、やがては歯槽骨(歯を支える骨)が溶けて歯が抜け落ちてしまう場合があります。現在、日本の成人の80%以上が、何らかの形で歯周病にかかっていると言われています。また、歯周病は歯を失う一番の原因であるとされています。つまり、歯周病をきちんと予防することは、ご自身の大切な歯を長持ちさせることに繋がるというわけなのです。

歯周病の進行と症状
歯周病は、歯茎(歯肉)が炎症を起こす「歯肉炎」と、それが深部にまで進行した「歯周炎」とに分けられます。それらを総称したものが、歯周病です。歯周病の進行は、「歯肉炎」「軽度歯周炎」「中度歯周炎」「重度歯周炎」の4段階で表されます。
歯周病は全身の病気にも影響をおよぼします
歯周病の恐ろしさは、歯を失うことに繋がるだけではありません。全身の様々な病気に影響をおよぼすことも、同じくらい恐ろしい点として挙げられます。特に関連が認められているのが、糖尿病、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞、誤嚥性肺炎などです。また、妊婦の歯周病は早産・流産のリスクを高めることがわかっています。このように、歯周病はお口の中にだけ影響をおよぼすのではなく、全身の病気にも影響をおよぼすことを知り、その恐ろしさをしっかりと理解した上で、予防に努めるようにしてください。

歯周病を効果的に予防するために
歯周病は、初期段階には自覚症状がほとんど現れにくい病気です。そのため、症状に気づいた時には、すでに進行した後だったというケースも少なくありません。こうした歯周病を予防するためには、当クリニックで定期的にメンテナンスを受けることが重要となります。「ご自宅でのケアが適切に行えていない」「食生活に問題がある」など、歯周病を引き起こす原因は様々です。
それらの原因を改善し、歯周病予防のための環境を整えることができてこそ、初めて効果的に歯を歯周病から守ることができるようになります。当クリニックでは、歯周病の症状を改善に導くのはもちろんこと、ご自宅でのケアの状況や食生活などを確認した上で、「歯周病予防のための環境作り」をお手伝いさせて頂きます。

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