2018年12月29日土曜日

ご自身のお口のことを知り、痛みを伴わない治療を

虫歯や歯周病にならないように歯科医院へ定期的に通う・・今やそれが常識になりつつあります。
お口の中の病気が全身の健康に大きく関与していることが周知の事実となっている現在、
定期的な歯のメインテナンスを受け、常にお口の中を健康に保つことは、ご自身の健康を維持するためにも非常に重要なことです。定期的な歯のメインテナンスを受けてないことは、ご自分の健康を大切にしていない、恥ずかしいことです。

ご自身のお口のことを知り、痛みを伴わない治療を
予防でまず最初にすることはご自身のお口のことを知るための検査です。お口の環境は十人十色です。虫歯や歯周病の原因も異なれば、予防法も異なります。まずはご自身のお口の特徴を知り、お口の個性に合わせた予防プランを立てていきます。

治療は特別なことはなく、定期検診とクリーニングが主な治療です。
虫歯の有無の確認、歯周ポケットの確認、お口の中のクリーニング、適切なブラッシング方法の指導など、痛みを伴わない治療を行います。虫歯や歯周病になってからの治療では、どうしても痛みを伴い、健康も少なからず損なわれます。痛みもなく、将来の健康が手に入れられる方が良いと思いませんか?そう思われる方は、ぜひ今日から予防歯科を始めましょう!
歯周病セルフチェック
歯磨きをすると歯茎から出血する。
歯肉が赤く腫れている。
歯茎から膿が出る。
食べ物が歯の間にはさまりやすくなった。
昔より歯が長くなったように見える。
朝起きた時、口の中がネバネバする。
歯がグラグラする。
歯が浮いた感じになる。
口臭があるとよく言われる。
歯周病って治るの?
現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。 大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです。
この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。 以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。
まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。そのためには・・・
正しい歯磨きの方法で毎日実行することです。歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。
歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去することです。
傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にすることです。
健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けることです。

また、ある日突然、歯周病になるわけではありません

歯周病とは、歯垢(プラーク:細菌の塊)によって歯を支える骨や歯肉との付着が失われる病気です。また、「歯周病は歯を失う最大原因」です。
統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっています。歯を失う最大原因とも言える歯周病は、サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも呼ばれ、痛みなどの自覚症状が出にくく、症状が顕著に出る状態にまで放置してしまうと既に歯周病が進行した状態になってしまっています。長い期間をかけて徐々に進行し最後には歯が抜けてしまいます。初期の頃は痛みも無く歯ぐきからの出血、口臭程度でほとんど自覚症状がありません。ある程度悪化してから噛めない、腫れている、歯が動く、隙間ができた、歯並びが変わった、などで歯周病だと気づきます。
歯周病は、歯の歯肉に近い部分についた、歯垢(プラーク:細菌の塊)によって引き起こされる病気です。プラークには細菌や細菌の作った毒素が含まれプラークが原因で歯を支える骨が失われます。歯石(歯垢が唾液の成分によって石灰化したもの)があるとプラークの除去は困難になります。もっとわかりやすく説明すると歯と歯ぐきの境目についた歯垢(プラーク:細菌の塊)から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織がじわじわと壊れていくのです。喫煙、糖尿病、咬み合わせも歯周病の増悪因子ですので、治療コントロールすることが重要です。

また、ある日突然、歯周病になるわけではありません。実は、10代から少しずつ進行していき、20数年の歳月をかけて、歯肉をジワジワとゆっくり冒し、歯ぐきから血がでるという自覚症状がでる30代の頃には、もはや歯肉炎・歯周炎になっています。虫歯と違ってほとんど痛みがないため、気がついた時には抜くはめに・・・なんてこともありえる恐い病気なのです。

スケーリング
スケーリングとは歯に付着したプラークや歯石を除去する治療です。歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したもので、表面は粗造でプラークが更に付着しやすいような構造をしており、歯に強固に付着しています。スケーリングでは主に、超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除き、歯の表面をつるつるの状態にし、プラークが付着しにくい状態にします。
SRP
長期間、歯医者さんで歯石をとっておらず、歯石が多くついている状態になると歯と歯ぐきの境目の溝が4-6mmと深い状態になってしまいます。この状態になると歯石が歯肉の中にまで付着してしまっているため、麻酔(表面麻酔、局所麻酔)などを用いて、歯石を除去して歯の根元をきれいにするSRPという処置が必要になります。この処置によって、ポケットが深い状態を改善することができます。深いポケットを放置すれば、その部分の歯周病は進行してしまいますので、しっかり歯石を除去することが大切です。SRPは、歯周病治療に関するトレーニングを積んだ歯科衛生士の協力が必要になってきます。外科処置をしなくてもこの部分の治療がきちんとできていれば、歯の延命につなげることができます。

歯を失ったままにしていては食事や会話はうまくできません

虫歯・歯周病は歯を失う原因ワースト12位の病気です。
特に日本人は先進国でありながらも、虫歯・歯周病にかかっている患者の数が多く、残っている歯の数も少ないことがわかっています。歯科医療は日々進化し、インプラントや入れ歯など失った歯に変わる治療法が増えてきています。しかし、どんなに最新の義歯でも天然の歯に肩を並べるものはなく、「もっとちゃんと治療をしておけばよかった」「若い時から予防をしておけば」と後悔する人が後を絶たないのです。
歯を失うとどうなるの?
歯を失ったままにしていては食事や会話はうまくできません。たとえ入れ歯をいれたとしても噛む力は天然歯の約1/3になってしまいます。歯を失って不便なだけでなく、認知症のリスクが高まるといった研究結果もあります。歯を失うこと、噛むことができなくなることはとても恐ろしいことなのです。

静かなる病気と呼ばれる歯周病
歯周病は「silent disease」=「静かなる病気」と呼ばれ、痛みなどの自覚症状ないまま進行していく病気です。自覚症状がないので、自分が歯周病に罹っていることすら気づかず、気づいた時には重度の歯周病に進行し、歯を失う患者様も少なくありません。そして失ってしまった歯は、現代の歯科医学では元通りに戻すことはできません。そのためには日頃から歯周病予防をすることはもちろんですが、歯周病に罹ってしまった場合、今の状態より進行しないように早期の歯周病治療をすることが重要です。歯周病とは、歯周病菌により顎の骨が解かされる病気で、一般的に「歯槽膿漏」と呼ばれています。初期状態では歯ぐきに炎症が起こり、腫れたり出血したり口臭が気になりだします。写真のように悪化すると膿みが出てきて強い口臭がし、顎の骨が溶けていき、歯を支えている組織が破壊され、最終的には歯が抜けてしまします。

虫歯や歯周病を防ぐために、お口の中の日々のメンテナンスが非常に大事です。歯磨きの指導もしておりますので、ご興味のある方はご相談ください。自分では磨けているつもりでも、ハブラシの届きにくい隙間や奥歯の周りなどをきちんと磨くことは非常に難しいため、どうしても磨き残しはあるものです。磨き残しはそのままにしておくと、虫歯や歯周病などのお口の病気に繋がります。そのため、一か月~数か月に一度は、定期的に歯科医院でお口のクリーニングをすることをお勧めいたします。お口のクリーニングでは、主に、歯石の除去や歯の表面の清掃を行います。特に歯石は患者さんご自身ではすべてを取り除くことはできません。歯科治療専門の用具・機器を用いることで、きれいに歯石を除去することができます。
スケーリング
歯石は口臭の原因になるほか、歯茎の病気(歯肉炎、歯周炎)を悪化させる原因にもなります。歯石はご自身ではきれいに取り除くことができません。歯科医師や歯科衛生士がスケーラーという専用の歯科用器具を使って歯石を除去する必要があります。
一般の方が歯磨きを完全に行うことはとても難しく、毎日何度も時間をかけて磨いているという方でも、何か月か経つと歯石が溜まってしまうことがよくあります。定期的に歯科医院で、歯石の除去を行うことをおすすめいたします。

2018年12月27日木曜日

歯周病は大きく分けて歯肉炎と歯周炎に分けることが出来ます

歯周病は歯垢の中に含まれている「歯周病菌」が、歯の周りで歯を支える役割をしている歯肉や歯槽骨に感染することで起こる病気です。歯周病は進行すると歯肉・歯槽骨が破壊されていく恐ろしい病気です。
歯周病は「静かなる病気」と言われ、自覚症状の殆ど無い病気。そのため気づいた時には手遅れで、重度の歯周病にまで進行していたということが多いことも特長です。
歯周病はむし歯と並び、口腔内の2大疾患の一つ。感染者数が人類史上最も多い感染症とされています。
歯周病の進行
歯周病は大きく分けて歯肉炎と歯周炎に分けることが出来ます。
・歯肉炎:歯周病の初期段階。部分部分で歯肉が炎症を起こしている状態です。
・歯周炎:歯肉のみならず、歯周組織や歯槽骨も炎症を起こしており、歯槽骨が破壊された状態です。
歯周炎が進行すると、最後には歯が抜けてしまいます。非常に重度の歯周炎は治療が困難な為、治らない場合もあります。

スケーリング
スケーリングはスケーラーと呼ばれる特殊な器具を使用し、歯磨きだけでは取り除くことの出来ない「歯石」や、取り除けていない「歯垢(プラーク)」を除去していく治療法。歯石は直接的には歯周病の原因とはなり得ませんが、歯石は凹凸があり、そこに歯垢(プラーク)が付着しやすくなります。そうなると歯周病菌が増殖してしまい、歯周病が進行してしまいますので歯石の除去を行います。スケーリングを行うと歯または歯肉を覆っていた歯石がなくなるため、一時的に歯が小さくなった感覚や冷たいものがしみたりしますが一時的ですのでご安心ください。

ルートプレーニング
ルートプレーニングはスケーリングだけでは除去しきれない歯周ポケットや歯肉に隠れた歯石・歯垢(プラーク)を特殊な器具によって除去。その後、歯垢(プラーク)が再び付着しづらいよう歯の表面をフラットにしていく治療法。

PMTC
PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning)は歯医者にて専用の機器を使い行う「本格的な歯のクリーニング」です。高度なスキルで徹底的に歯に付着した汚れや歯垢(プラーク)、歯石を除去し、むし歯や歯周病を予防します。定期検診と組み合わせ定期的に受けていただくと高い確率でむし歯や歯周病を予防できます。
ブラッシング指導
毎日の歯磨き。きちんとブラッシングしているつもりでも意外と磨き残しがあるもの。歯周病対策には歯医者での処置も重要ですが普段からのブラッシングがもっとも重要です。歯ブラシの持ち方、磨き方、回数、圧など効果的なブラッシングをしっかりとお教えします。

「歯が痛くなってから歯医者に行けば良いか…」

歯に対してこんなお考えをお持ちではありませんか?
予防歯科では、一般的な「歯に痛みを感じてから治療をする」という考え方ではなく、「歯が痛くならないよう、口腔内の健康を常に維持する」という考えのもとむし歯を予防していく治療となります。
歯科クリニックでは虫歯や歯周病になってから治療を行うのではなく、常に口腔内が健康であることが大切であると考えています。
具体的に予防歯科ではむし歯のチェックや歯周病の検査、噛み合わせの確認、清掃やブラッシング指導をトータルで行い、現状の状態の確認とケアーについてお伝えします。
「治療をしたのに、何度も虫歯ができてしまう」方や、「歯磨きを毎日しているのに、虫歯によくなってしまう」という方は、ぜひ当院にご相談ください。
<予防歯科を行うメリット>
●虫歯や口の中の問題を未然に防ぐ
口腔内を定期的に検査することでむし歯や歯周病を未然に防ぎ、大切なご自身の歯をいつまでも健康に維持していきます。
●歯の治療に伴う痛み・費用を抑えることができる
歯の痛みや症状が悪くなってから治療を行うと、状態にもよりますが治療費用や期間はかさんでしまう可能性は高いです。
●口の中がスッキリします
歯や歯ぐきをクリーニングすると、口の中が爽快になり、きれいになります。歯医者さんへサロン感覚で通う患者さんもいらっしゃいます。

年をとれば歯を失うのは当然…そう考えてはいませんか?
「歯を失う」のは、むし歯や歯周病などの病気が原因です。老化現象で自然に失うのではありません。つまり、むし歯や歯周病にならなければ歯を失うこともないということです。
予防歯科に積極的に取り組んでいるスウェーデンでは、80歳になった時にほとんどの人が若い時とあまり変わらない歯の本数を維持しています。これは、国の歯科医療の方針として「予防歯科」の考えを採用し、子どもの時から歯の健診が当たり前、歯の健康づくりが生活習慣として定着しているからです。日本人にもその習慣が身につけば歯を守ることができるのです。
「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」で
むし歯や歯周病を徹底的に予防しましょう
皆様自身がご自宅にて行う「セルフケア」と、歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」を合わせて予防歯科と言います。
どちらか一つを行っていればいい、というわけではありません。
ご自宅と歯科医院でのケアの両方を行うことで、大切な歯を守り続けることができるのです。

2018年12月25日火曜日

又、虫歯や歯周病を予防効果だけでなく、見た目もきれいになり、口臭予防もできます

歯の治療に伴う痛み・費用を抑えることができる
代表的な口腔内のトラブルである虫歯や歯周病を防ぐには、予防歯科で定期的な検診を受け、虫歯・歯周病の原因を取り除くことが重要です。自覚症状が出てから歯科医院へ来院する方が多いのが現状ですが、当院の一番の役割は「歯の治療をするところ」ではなく「予防のために通うところ」です。生涯をご自分の歯で生活していくためには、予防歯科で口腔内の健康を管理することが大切なのです。
PMTC
永久歯が生え揃った中学生頃から成人に対する虫歯予防及び歯周病進行防止のための治療です。歯科衛生士による、フッソ入りのペーストを使い歯の表面や歯と歯の間を柔らかいラバーチップや小さなブラシを歯に当て回転させる事により、汚れを取り除く方法です。PMTCを行う事によって歯の表面がツルツルになりフッソの効果で汚れもつきにくくなります。又、虫歯や歯周病を予防効果だけでなく、見た目もきれいになり、口臭予防もできます。

<予防歯科を行うメリット>
●虫歯や口の中の問題を未然に防ぐ
口腔内を定期的に検査することでむし歯や歯周病を未然に防ぎ、大切なご自身の歯をいつまでも健康に維持していきます。
●歯の治療に伴う痛み・費用を抑えることができる
歯の痛みや症状が悪くなってから治療を行うと、状態にもよりますが治療費用や期間はかさんでしまう可能性は高いです。
●口の中がスッキリします
歯や歯ぐきをクリーニングすると、口の中が爽快になり、きれいになります。歯医者さんへサロン感覚で通う患者さんもいらっしゃいます。

スケーリング
スケーリングは、石灰化した歯石や歯垢を簡単に取り除くことができる治療方法です。歯肉や歯周ポケットから歯垢や歯石などを取り除きます。保険を適応の治療なので、比較的安価に治療が行えます。
PMTC
PMTCは専門家によって行う歯のクリーニングです。具体的には歯の表面に付着したバイオフィルムや食べカスなどを器具やペーストを用いてクリーニングを行います。

ブラッシング指導
歯医者さんでの予防歯科や治療のみでは歯を守ることは難しいです。なぜならむし歯や歯周病の原因の主な原因は歯磨き不足だからです。当院では、一人ひとりの口腔内の状態や歯並びなどに合った適切なブラッシング指導を行っています。

2018年12月24日月曜日

お口の中の細菌を減少させ、プラークの再付着を防ぎます。

女性85.33歳まで延びました。それに比べると、歯の平均寿命は5060年と短いのが実態です。世界の高齢者の残存歯数(残っている歯の数)トップのスウェーデンは、75歳で平均して19.5本であります。これに対して、日本の場合、平均75歳で9本です。
このことの見方を変えて述べてみますと、日本の場合はほとんどのお年寄りが入れ歯を使用し、スウェーデンのお年寄りは19.5本の歯があるわけですから、4箇所ぐらいの上下の歯がかみ合う場所あり、ほとんどの食品が食べられます。入れ歯では、食べられる食品が限られてきてしまいます。
では、なぜ日本とスウェーデンはこんなにも差があるのかというと、日本とスウェーデンでは制度上の違いがあります。スウェーデンの国民は、3歳から19歳までの16年間は誰でも毎年歯科定期健診の通知が送られてきます。そして歯科医師による検診と衛生士による正しい歯のケアの手ほどきを毎年同じように繰り返し受け、それが習慣になって成人するので、生涯を通して歯のケアに対する認識が自然と高くなるのです。
歯科 超音波スケーラー
また、兵庫県歯科医師会は20036月、県内の歯科を受診した、70歳以上の高齢者31347人を対象に、残っている歯の数がその人の年齢の平均歯数よりも多いか少ないかの二つに分け、他の病気や医療費の比較をしたところ残っている歯の数が少ない人は、多い人々より入院・外来を合わせた医科(歯科ではなく)医療費20.7%多くかかっていることが分かりました。この結果は歯と口の健康が全身の健康にも影響をすることを示すデータとして注目されています。
したがってご自分の歯を長持ちさせるためには年に23回は歯科検診を受けられることをお勧めいたします。
PMTCとは?
PMTCとは、【プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)】の略です。日本語に直訳すると「歯科専門家による機械的なお口の清掃」ということとなります。当院では、虫歯や歯周病予防の為、PMTCに力を入れております。実際にPMTCを経験されると歯医者のイメージの痛いというものではなく、心地良いと感じられる患者様がほとんどです。
PMTCで得られる効果
虫歯予防
お口の中の細菌を減少させ、プラークの再付着を防ぎます。
歯周病の改善
お口の中の歯周病菌を減少させ、歯周炎の症状を軽減します。
口臭予防
おくちの中にいる菌の減少により、口臭も軽減します。
審美性の向上
着色を除去し、光沢のある歯の表面を回復します。
歯質の強化
フッ素入りの研磨ペーストを用いることで、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化します。

定期的メンテナンスは、むし歯を予防するため、歯周病の再発、進行を抑制する効果があります

歯医者へは「歯が痛くなってから行く」という方が多いのではないでしょうか?
確かに歯医者では痛みの原因を根本から取り除いてはくれますが、一度削ってしまった歯は二度と元には戻せない為、少なからず歯の寿命を縮めてしまいます。
近年は、虫歯や歯周病にならないための予防歯科が重視されてきています。
ずっと健康な歯を保つためにも、虫歯になり治療によるダメージを歯に与える前に、普段からのケアを心がけることが大切です。

歯間や歯と歯茎の境目には、歯周ポケットという隙間があり、ここに歯ブラシでは落とすことの難しい細かな汚れが残っています。この汚れはバイオフィルムというもので、ネバネバした膜に覆われており、バイ菌が住みついています。
バイオフィルムが形成されると、抗菌剤やフッ素化合物などの薬剤が歯の表面まで到達しない為、十分な効果が期待されず、放っておくと虫歯や歯周病、口臭、全身のさまざまな病気の原因となってしまいます。
PMTCとは、専用の器具を用いて行うプロによる歯のクリーニング、「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」のことを表しています。どんなに毎日丁寧に磨いていても、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)には歯ブラシが届かない箇所ができてしまうため、磨き残しが出てしまいます。PMTCにより、自身では落としきれない汚れを完全に除去し、口腔内を清潔に保つことで、虫歯や歯周病を防ぎます。

定期的メンテナンスの必要性
定期的メンテナンスは、むし歯を予防するため、歯周病の再発、進行を抑制する効果があります。歯医者へは「痛くなったら行く」のではなく、「痛くならないため」「お口の健康を守るため」に来て頂きたいのです。その為には、定期的にお口の健康状態をチェックし、自分では、どうしてもお手入れしきれない細かい部分を、クリーニングする必要があります。
定期的メンテナンスはどんなことするの?
1.虫歯や噛みあわせのチェックと、歯周病の進行を知るための検査を行います。
2.上手なブラッシングの仕方を説明します。
3.歯石、プラークを除去し、お口の中をきれいにします。

2018年12月22日土曜日

最終的にフッ素を行いますので虫歯になりにくく綺麗な状態を保つことができます

歯周病は大変怖い病気で、自覚症状があまりなく(痛みがなく)ジワジワと進行していきます。
歯のまわりの組織(歯茎や歯が植わっている骨など)が細菌により破壊され、溶かされてしまい、気が付いた時には歯がグラグラ。抜歯をしなければならないというケースも稀ではありません。現代人の30才以上の成人の約80%、40歳以上だと日本人の90%以上がこの歯周病にかかっていると言われ、歯が失われる原因の第1位になっています。

PMTC(歯のクリーニング)
訓練を受けた歯科衛生士によって行なわれるクリーニングがPMTCです。専用の機械を使用し、タバコのヤニや茶渋など、歯の表面に付いた汚れを取り除いていきます。
自分では磨きにくいところ、よく磨けていないところもクリーニングいたします。最終的にフッ素を行いますので虫歯になりにくく綺麗な状態を保つことができます。
歯石除去(SRP
歯垢が唾液の中のカルシウムなどと結びついて硬い歯石に変わると、歯の表面にガチガチにこびりついているため、歯磨きだけではなかなか取りきれません。電動歯ブラシでも取り除くことはできません。歯科医院で専用の器具で削り取ってもらう必要があります。
歯科では「スケーリング」「ルートプレーニング」という二つの方法で歯石の除去をしています。

スケーリング
歯の表面にへばりついている歯垢や歯石を、スケーラーと呼ばれる先のとがった器具を使って除去していきます。手動のハンドスケーラーや超音波スケーラーを使用します。
ルートプレーニング
通常はまずスケーリングをしますが、それでも歯ぐきの状態が改善しない場合や、すでに歯ぐきの奥のほうまで炎症が広がっている場合は、ルートプレーニングが必要になります。歯垢や歯石は、歯ぐきに隠れた目に見えない歯の根元(ルート)近くにもたまります。根元近くの歯の表面についた歯垢や歯石、沈殿物、軟らかくなったセメント質などを、特殊な器具で取り除き、表面を平らな状態に仕上げることをいいます。ツルツルにして汚れや細菌がつかないようにするのです。

歯は歯槽骨という顎の骨に埋まっており、歯と歯槽骨は歯根膜という繊維でつながっています

歯周病(=歯槽膿漏)とは歯を支えている組織に起こる病気です。
虫歯とともに口腔の二大疾患と呼ばれ、痛みなどの自覚症状が少ないため、症状の進行に気づきにくいのが特徴です。歯周病が進むと、歯が抜けてしまうことも少なくありません。成人では、歯を失う最も大きな原因は虫歯ではなく歯周病なのです。

健康な歯の状態
歯は歯槽骨という顎の骨に埋まっており、歯と歯槽骨は歯根膜という繊維でつながっています。歯肉は歯槽骨をおおって保護しています。
歯肉炎
歯の周りに食べかすなどが残っていると、歯周病菌が繁殖し歯垢(プラーク)となります。歯垢は黄白色でねばねばと歯に付着しています。歯垢の中の歯周病菌は毒素を出し、歯肉に炎症を起こします。この時期の症状は、歯肉の違和感や歯磨きのときの出血などです。歯垢は歯磨きで取れるので、歯磨きを丁寧にすると健康な歯肉に戻ります。

初期の歯周病
進行すると、歯を支えている歯根膜に炎症がひろがり歯槽骨が溶け出してきます。歯垢は硬い歯石になります。歯石は歯垢が石灰化したもので、歯ブラシでは取れません。歯肉が腫れて充血し、より出血しやすくなります。また、体調が悪いと腫れて痛むことがあります。口臭が感じられるようになってきます。

重度の歯周病
重症化するとさらに歯槽骨が溶け、歯がぐらぐらし始めます。歯石は根の深くまで付着し、より硬くなります。歯肉が腫れやすくなり、硬いものをかむと痛くなることがあります。

歯周ポケットとは
歯周ポケットとは歯(歯根)と歯肉の間にできる溝のことをいいます。健康な歯肉は歯と歯肉がぴったりと密着しているので溝が浅いのですが、歯周病が進むと歯肉は腫れ歯周ポケットは深くなっていきます。検診の際には歯周ポケットを測定し、歯周病の進行度を測定します。また、歯周病の治療後は、回復の程度の目安となります。
歯周基本治療
歯周病の原因の一つである歯垢を取り除くため、歯みがきの練習を行い、歯石のクリーニングの徹底や、かみ合わせの治療、古いかぶせものの交換などを行います。歯垢や歯石を取り除き、歯みがきのしやすい環境を整えていきます。

歯周外科治療
歯周基本治療をしても、4mm以上の深い歯周ポケットが残っている場合や歯肉の腫れを繰り返す場合は、歯周外科による治療を行います。手術を行うと歯周ポケットが改善し、腫れにくくなって、歯のぐらつきが改善されます。

2018年12月21日金曜日

歯ぐきになんらかの異変を感じるものの、大きな痛みや腫れはないのが特徴です

最終的に歯を失うことになる恐ろしい病気!それが歯周病です!
歯が健康であることの喜びは歯を失って初めて気付くものです。かたい食べ物、やわらかい食べ物など気にすることなく食べられるのは健康な歯があるからこそで、これは色々な味覚も楽しむことができることにも繋がります。現在では“食事を楽しむこと”は健康長寿、つまり自立した老後を送る上でも大切な要素とされています。歯科医院では患者様の将来の健康に重点を置いた歯周治療に取り組んでおります。歯のグラグラや歯ぐきからの出血、歯ぐきがブヨブヨするなどの症状が見られる方はお気軽にご相談ください。
『歯肉炎』は治療をすれば完治できる病気

歯周病はその進行度合いに応じて『歯肉炎』と『歯周炎』の2つに分類されます。つまり『歯肉炎』は歯周病の仲間の1つであり、原因となる細菌もほぼ同じということになります。歯周病菌はまず歯ぐきに感染し、炎症をおこします。この状態が『歯肉炎』です。
歯肉炎の症状としては、下記の特徴がみられます。

・歯ぐきが腫れぼったい
・歯磨きの時に歯ぐきから出血する
・歯ぐきがむずがゆい
 などが挙げられます。
歯ぐきになんらかの異変を感じるものの、大きな痛みや腫れはないのが特徴です。

また歯肉炎は歯磨きや専門的なクリーニングで歯に付着した汚れをしっかり落とせば、元のきれいな歯ぐきへと回復させることができます。つまり歯周病は初期の状態である『歯肉炎』の段階で適切な処置をおこなえば、その先の『歯周炎』への進行を防ぐことができるわけです。
『歯肉炎』で食い止めなければ歯周病はやがて『歯周炎』の段階へ
 『歯肉炎』の状態を長く放置しておくと、次の段階の『歯周炎』へと進行します。
 『歯肉炎』と『歯周炎』、この両者の違いは何か?それは『歯肉炎』が歯ぐきのみに限られた病気であるのに対し、『歯周炎』はさらにその下にある歯を支える骨にまで病気が広がってしまうところにあります。そして歯周病菌によってその骨が破壊されてしまうと、やがて歯を支えきれなくなってしまいます。また『歯肉炎』は適切な処置をおこなえば歯ぐきを健康な状態へ回復することができるのに対し、『歯周炎』はある程度進んでしまうと治療をしても元の状態に戻すことができません。つまり歯周病は『歯周炎』という状態にまで進んでしまうと、完治が難しくなるのです。さらにやっかいな点は『歯肉炎』から『歯周炎』へと進行しても、すぐには症状が変わらないため気づきにくいことにあります。
したがって歯周病は早い段階で予防や治療をはじめることが非常に重要となります。歯ぐきに何らかの違和感を覚えたら、早めに歯科医院を受診しましょう。