2018年12月8日土曜日

歯周病治療はセルフケアと医院での継続的治療が必要

歯周病治療はセルフケアと医院での継続的治療が必要
虫歯が歯そのものが欠ける病気であるのに対して、歯周病は歯ぐきや骨など、歯の周囲を支持している組織が破壊される病気で、以前は歯槽膿漏と呼ばれていました。歯周病は今や成人の80%以上の人がかかっていると言われています。

歯周病の症状
歯周病にかかると、歯ぐきが赤く腫れたり歯ブラシをした時に出血するといった症状が
初期症状として現れます。歯周病の中でも軽症で、炎症が歯ぐきだけにとどまっている状態を歯肉炎と言います。歯肉炎を治療せずに放置すると、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる深い溝が形成され、膿が出たり、歯ぐきが下がって歯と歯の間に食べかすが詰まったり、歯が動くといった症状が出て噛みにくくなります。このように、歯を支持している骨の吸収が起こった重症の歯周病のことを歯周炎と呼び、歯周炎がさらにひどくなると歯が自然に抜ける事もあります。
歯周病治療はセルフケアと医院での継続的治療が必要
歯肉炎の状態を放置しておくと、歯周病になると考えられていますので、歯肉炎の症状があれば、歯周病を疑ってみることが必要です。歯肉の炎症がひどくても歯周病になっていない患者さんもいます。逆に歯肉にはほとんど炎症がなくても歯の周りの組織が破壊されている人もいます。たとえばヘビースモーカーは一般に歯肉の炎症は目立ちにくいのに歯周病が進んでいますから要注意です。外から見える歯肉の炎症は、歯の周りの組織を破壊する歯周病の程度を、必ずしも表わしていません。

歯周病は外からは見えない組織の破壊ですから、検査をしなければ、どこがどの程度悪くなっているかわかりません。歯の周りの状態を知るための重要な検査は、口のなかに小さなフィルムを入れて行うX線写真撮影と、歯と歯ぐきの間にチクチクと針をさし込んで出血や深さを測る検査です。思春期に歯肉炎のある人は多いのですが、そのうち何%かの人は歯周病にまで進んでしまいますので、歯みがきをしていて血が混じるようでしたら、歯科医院で検査を受けてください。
虫歯や歯周病は、 細菌による感染症だという事がはっきりとわかっています。「虫歯が出来たから治療する」「歯石が付いたからお掃除をする」というのでは、長期的に良い予後はなかなか見込めません。さんた歯科まりえクリニックでは、根本的な原因であるお口の中の細菌感染リスクを調べることで、将来的にどのようなリスクが高いのかを判断し、それに合わせた治療を行っています。「何に原因があるのか」をしっかり知り、それに対して治療方針を考えることは、何度も再治療をしないためにとても大切なことです。

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