2018年12月19日水曜日

歯周病は虫歯と同じく細菌が原因(感染症)の病気です。

歯周病はサイレント・ディジーズ(静かなる病気)と表現されるほど、初期の段階では自覚症状が現れません。そのため虫歯に比べて恐いイメージを持っている方の少ない病気ですが、実はとても恐ろしい病気です。歯周病は最終的には歯を失う病気です。近年の調査でも日本人の80%以上の方が歯周病にかかっており、50%もの方が歯周病で歯を失っています。
ホントは恐~い! 歯周病って?
歯周病は細菌が原因で起こる病気です。
お口の中には500種類以上もの細菌が潜んでおり、歯周病の原因となる細菌は10種類以上にもおよぶといわれています。(歯周病菌は歯周病の原因菌の総称です)

また、歯周病は生活習慣病の側面も持ち合わせています。
歯周病の進行は、お口の衛生状態や生活習慣(食事・喫煙・体調)が大きく影響するためです。

バイオフィルムと歯周病の始まり
バイオフィルム(プラーク)は食べカスや細菌、細菌の排泄物や死骸から形成されています。
無数の細菌がネバネバした物質を分泌して互いにつながりあい強固になったバイオフィルムは、虫歯菌や歯周病菌の生息しやすい環境になっています。
バイオフィルムの表面には免疫細胞や抗菌物質を跳ね返すバリアが張られ、要塞のような役目も担っています。
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このバイオフィルムの中で繁殖した歯周病菌の強い毒素によって起こる歯肉の炎症が、歯周病の始まりです。
歯肉炎と歯周炎(歯槽膿漏)
歯周病は進行度合い(症状)によって歯肉炎歯周炎に分けられます。
歯周炎は歯肉炎がさらに進行したもので、少し前までは歯槽膿漏とも呼ばれていました。
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歯周病と全身の健康
歯周病の発症や進行は歯周病菌だけの力によるものではなく、さまざまな要因が重なりあって起こります。例えば、仕事の疲労が蓄積すると自律神経のバランスが崩れ体調が悪くなることがあります。免疫機能が低下するため、口内炎ができたり、風邪をひきやすくなったりします。歯周病も同様で、生活の乱れ・過度なストレス・喫煙などによる免疫機能の低下が影響します。体調を崩した時だけ歯ぐきが腫れるという方がいますが、体調の良い時は免疫機能が機能しているため、歯周病の進行が抑制されているに過ぎないのです。歯周病からお口の健康を守るためには、食生活・睡眠・ストレス・禁煙など日頃の生活習慣に気をつけることが大切です。

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