2018年12月5日水曜日

以前に比べて歯が長くなったような気がする

歯茎や顎の骨など歯を支える歯周組織が炎症により破壊されていく、歯を失う原因で最も多い病気です。
主な原因は、歯周病菌による細菌感染です。症状を自覚しにくく、気づいた時には重症化していることが多いのが特徴です。程度はありますが、30歳以上の8割が罹患しており、自覚症状がない病気ですので、早期発見のためにも定期健診で歯周病のチェックをしていく必要があります。

歯周病の症状
以下の症状に当てはまる方は、歯周病の可能性があります。お早めにご相談ください。
朝起きた時に、口の中がネバネバする
歯を磨いたときに出血する
口臭が気になる
歯と歯の間にものがつまりやすい
硬いものをかむと痛む
以前に比べて歯が長くなったような気がする
歯がぐらぐらする
歯が浮いているような気がする
歯茎が腫れる、膿が出る
歯肉炎と歯周病
まず歯茎と歯の境目の歯周ポケットと呼ばれる隙間にプラークがたまることで発症します。当初は自らの免疫の力で細菌を除去するための反応として、歯茎が腫れて出血を伴います。これが「歯肉炎」です。
歯肉炎の状態では歯を磨くことでおおむね改善していきますが、不衛生な状態が続き、ポケット内の深いところまで細菌が増えていくと、ポケットが破壊され、歯を支えている顎の骨を溶かしていきます。この状態まで進むことが「歯周病」と呼ばれている状態です。
歯周病と全身の影響
歯周病菌は血流にのって全身に疾患を引き起こす危険性があります。つまり歯周病は、お口の中だけでなく、全身の疾患にも影響を与える病気である事がわかっています。糖尿病、骨粗しょう症、誤嚥性肺炎などが関連する疾患です。
歯周病の治療方法
歯周病が進行していくと、歯と歯茎の溝の境目の歯周ポケットはどんどん深くなります。一般的に健康な歯でしたら2~3ミリ程度ですが、4~5ミリ以上だと歯周病である可能性が高いと考えられます。歯周病の検査を行い、歯周病の状態の程度をまず調べるところから始めていきます。
その後、プラークと歯石を除去していくことになります。また、同時に日々の食事による汚れを清掃する必要があるため、正しい歯磨きの指導を行っていきます。
歯科医院にてプラークと歯石を除去していき、自宅で正しい歯磨きを行っていくと歯周病は改善していきます。 しかし、すでに深くなっている歯周ポケットの歯では不十分です。その場合は歯周外科処置を行い、歯茎を開いて見える状態にして歯の根にあるプラークと歯石を全て除去していく必要があります。

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