2018年12月11日火曜日

患者さんの自己診断力を高める情報提供をする

セルフケアプロフェッショナルケアの両方が必要
大切なのは患者さんと歯科医院の役割分担をお互いが理解し、共有すること。予防を成功させるためには“セルフケア”と“プロフェッショナルケア”の両方が必要です。なかでも、患者さん自身が行なう毎日のセルフケアが重要な鍵を握ります。 「何のためにどのようなセルフケアをすれば、どうなれるのか」を患者さんが把握すること。歯科衛生士は、定期的に来院する患者さんに合わせた プロフェッショナルケアを提供すること 患者さんと歯科衛生士、お互いが協力しあうことではじめて患者さんの口腔内は、健康な状態を維持できるので す。

2. 患者さんの自己診断力を高める情報提供をする
「どうしてこの歯ブラシを使うのか」「どうして歯科医院でクリーニングをしなければならないのか」「どうして食生活を見直すと良いのか」など、患者 さんへの提案にはそれぞれ意味があります。それを理解してもらうことが口腔内の改善と予防を実現するための近道です。
3. 定期健診とメインテナンスの違い
よく聞く定期健診とは、“治療終了後、新たな問題が起きていないかをチェックする”ための来院となります。 それに対してメインテナンスは、“健康な口腔内の維持やさらに健康にするために、継続的にお手入れする”ことを意味します。単なるチェックや早期発見ではなく、ゼロからプラスの状態へ。より健康にするための歯科医療を提供するのがメインテナンスです。問題を未然に防ぐことがとても大事なのです。

4. 本当のスタートは治療を終えたときからはじまる
一度治療したはずのむし歯がまた痛くなり、再び治療のため来院。そして、歳を重ねるごとに詰め物がどんどん大きくなっていく……。多くの患者さんが このように痛くなったときだけ歯科医院に通う関係を繰り返しています。
 そこで重要なのが治療中、そして治療直後の情報提供です。我々はなぜ治療をしなくてはいけない状態になってしまったのか。どうしたら今後、健康な状態を 保っていけるのか、一人ひとりの患者さんに合わせたリスク(弱点)やセルフケアの方法、メインテナンスに通う意味と頻度をお伝えする必要があります。 「もう二度と痛い思いをしたくない」「ずっとこの快適な状態を保ちたい」と、治療後の想いを継続できるためのサポートが私達の提供する”予防”なのです。

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