2018年12月17日月曜日

このような症状がひとつでもある人はある程度の差はあれ、歯周病かもしれません

口臭がある、あるいは周囲の人に指摘されたことがある 
歯周病は、歯ぐき(歯肉)に炎症が起こって腫れる歯肉炎から始まり、歯を支えているセメント質や歯根膜、さらに歯そう骨が破壊される歯周炎へと進行し、最後には歯が抜け落ちてしまう病気です。

歯周病の特徴は?
歯肉からの出血(特に、ブラッシングや食事の時)
歯肉の腫れ(歯肉が丸くなっていたり、赤紫色をしている)
歯がぐらぐらする
硬いものや咬み切りにくいものが苦手になってきた
全体、あるいは部分的に歯肉が下がって歯が延びた気がする
口臭がある、あるいは周囲の人に指摘されたことがある 
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このような症状がひとつでもある人はある程度の差はあれ、歯周病かもしれません。
すぐに検査を受けることをお薦めします。
歯周病は、目に見えない歯肉の溝の中に起こり、気づかないうちに進行してしまいます。
歯肉炎が発症してから歯周炎になって歯が抜けるまでには、通常1530年ほどかかるとされており、こうした歯周炎は慢性歯周炎と呼ばれます。一方、210年ほどで急速に進行するタイプの歯周炎もあります。これは侵襲性歯周炎と呼ばれ、特に注意が必要です。
侵襲性歯周炎の患者数は少ないものの、10代後半から20代の若い頃に発症し、歯の表面にプラークの付着が少なく歯肉に強い炎症がないにもかかわらず、急に歯がぐらつくなど、悪化のスピードも速いのが特徴です。どちらかといえば、女性に多く発症します。
侵襲性歯周炎の原因
侵襲性歯周炎の原因は、主に、口の中に特異的な細菌が多く存在していることだと考えられています。この細菌は、異物を排除して体を守ろうとする白血球などに対して毒性を持ち、歯周ポケット内で急速に増加します。その結果、炎症がますます強くなり、歯周組織が破壊されます。

この特異的な細菌が歯周ポケット内に多く存在するかどうか、またそのことによって炎症が強くなるかどうかには、遺伝的な要因が関係していると考えられています。30代から40代で歯がぐらつくなど重度の歯周病になっている人は、侵襲性歯周病の可能性があります。若い人で、プラークの付着が少ないにもかかわらず歯ぐきに出血がある場合も、侵襲性歯周病の恐れがありますので、早めに歯科を受診し、適切な診療を受けましょう。

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