2017年7月31日月曜日

歯周病は、歯を支える周りの歯槽骨が減り、歯が最後には無くなってしまう病気です

歯茎から出血したり、歯がグラグラしている場合は、歯周病の疑いがあります。国民のほとんどが罹患する可能性の高い、国民的文明疾患であり、生活習慣由来のものです。歯ブラシのみの予防法では、進行が止まらなくなりつつあります。理由を考え、対策を立てるのが一番です。
歯周病の大きな原因はプラークと呼ばれる歯垢です。歯垢はむし歯、歯周病の原因となる微生物のかたまりで、1mgあたりに約1億個の微生物が活動をしています。 歯垢が石灰化した歯石も歯周病の原因のひとつで、歯石はブラッシングだけで取り除くことはできません。 またタバコも歯周病の原因の一つです。タバコを吸うと血液の循環が悪くなり、歯茎の再生能力が弱くなるため歯周病が進行してしまいます。 歯周病は歯周ポケットと呼ばれる歯肉の下に隠れて増殖していくともあり、なかなか自覚症状の出にくい病気です。
初期の症状としては、歯茎からの出血、および口臭です。定期的なチェックを受けていない限り、この時点で気付く人はほとんどいません。進行してくると、歯がグラグラする、それゆえに食べ物が詰まる、といった症状が現れ始めます。歯周病が進行すると、歯茎から膿が出始め、歯と歯茎の溝がさらに深くなります。こうなってくるとご自身で元に戻すのはほぼ不可能です。最終的には歯を支える骨が完全になくなってしまい、結果的に歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の主な原因はプラークですので、プラークを確実に取り除くこと(プラークコントロール)が大切です。プラークコントロールの基本は毎日の歯みがきです。まずは自分に合ったプラークコントロールを歯科医院で教わりましょう。また歯周病には生活習慣が関係しています。栄養バランスのとれた規則正しい食生活を心がけるとともに、体の免疫力を低下させないために禁煙やストレス解消も効果的です。3カ月~半年に1度は歯科医院で定期健診を受けて、歯周病を予防しましょう!

歯周病はその進行の程度により、いくつかの治療が適応されます。基本的な治療として、正しい歯みがきの方法をマスターしてもらうとともに、歯石を取り除き、歯の根の表面を滑らかにしていきます。初期の歯周病ならばほぼ改善されます。それでも治りきらない進行した部位には、外科的にポケットの深さを減少させる手術を行う場合もあります。 

2017年7月29日土曜日

歯周ポケット診査、口腔内写真撮影を行います

歯周病の大きな原因はプラークと呼ばれる歯垢です.歯垢はむし歯、歯周病の原因となる微生物のかたまりで、1mgあたりに約1億個の微生物が活動をしています。

歯垢が石灰化した歯石も歯周病の原因のひとつで、歯石はブラッシングだけで取り除くことはできません。またタバコも歯周病の原因の一つです。タバコを吸うと血液の循環が悪くなり、歯茎の再生能力が弱くなるため歯周病が進行してしまいます。歯周病は歯周ポケットと呼ばれる歯肉の下に隠れて増殖していくこともあり、なかなか自覚症状の出にくい病気です。
喫煙 
喫煙をしていると、局所の血の巡りや、栄養が十分にいきわたらなくなるなど、免疫系に影響を及ぼします。また喫煙を長く続けていると、歯肉に色素沈着が起こるため、炎症が隠されてしまい、気づくのが遅れてしまいます。

糖尿病
糖尿病は体の様々な箇所に副作用が出ることで、知られています。また細菌感染をする歯周病の進行も早くなります。

過度のストレス 
過度のストレスは免疫機能の低下をもたらし、歯周病の進行を促進すると報告があります。
歯軋り、くいしばり 
特に睡眠時の歯ぎしりや食いしばりは歯周組織に過度の力を与え、歯周病の進行を推進させることがあります。

口腔内の検査 カウンセリング
歯周ポケット診査、レントゲン撮影、口腔内写真撮影を行います。
歯周病の原因は11人異なりますので、治療していく前に検査を行い、11人に適した治療を行っていきます。

プラークの除去
歯周病の治療の基本は口腔内に存在する歯周病菌の除去が目的です。
簡単に落とせる歯石やプラークを落としていき、歯科衛生士による歯みがき指導や歯間ブラシ、デンタルフロスなどで改善をはかります。その後日、検査にて改善を確認します。
簡単に落とせる歯石やプラークを落していき、検査にて改善を確認します。軽度の歯周炎の方はここまでで治療が完了します。

2017年7月28日金曜日

歯周病の治療の基本は口腔内に存在する歯周病菌の除去が目的です

歯周病の大きな原因はプラークと呼ばれる歯垢です.歯垢はむし歯、歯周病の原因となる微生物のかたまりで、1mgあたりに約1億個の微生物が活動をしています。

歯垢が石灰化した歯石も歯周病の原因のひとつで、歯石はブラッシングだけで取り除くことはできません。またタバコも歯周病の原因の一つです。タバコを吸うと血液の循環が悪くなり、歯茎の再生能力が弱くなるため歯周病が進行してしまいます。歯周病は歯周ポケットと呼ばれる歯肉の下に隠れて増殖していくこともあり、なかなか自覚症状の出にくい病気です。
喫煙 
喫煙をしていると、局所の血の巡りや、栄養が十分にいきわたらなくなるなど、免疫系に影響を及ぼします。また喫煙を長く続けていると、歯肉に色素沈着が起こるため、炎症が隠されてしまい、気づくのが遅れてしまいます。

糖尿病
糖尿病は体の様々な箇所に副作用が出ることで、知られています。また細菌感染をする歯周病の進行も早くなります。

過度のストレス 
過度のストレスは免疫機能の低下をもたらし、歯周病の進行を促進すると報告があります。
歯軋り、くいしばり 
特に睡眠時の歯ぎしりや食いしばりは歯周組織に過度の力を与え、歯周病の進行を推進させることがあります。

口腔内の検査 カウンセリング
歯周ポケット診査、レントゲン撮影、口腔内写真撮影を行います。
歯周病の原因は11人異なりますので、治療していく前に検査を行い、11人に適した治療を行っていきます。

プラークの除去
歯周病の治療の基本は口腔内に存在する歯周病菌の除去が目的です。
簡単に落とせる歯石やプラークを落としていき、歯科衛生士による歯みがき指導や歯間ブラシ、デンタルフロスなどで改善をはかります。その後日、検査にて改善を確認します。
簡単に落とせる歯石やプラークを落していき、検査にて改善を確認します。軽度の歯周炎の方はここまでで治療が完了します。

2017年7月27日木曜日

最近、テレビや新聞などで「歯周病と全身疾患の関係」が指摘されています

軽度から重度までその病態は様々で,歯茎の腫れ・出血のみにとどまっているものを歯肉炎,炎症が波及し,歯を支えている骨を溶かしているものを歯周炎といいます。歯周炎は進行すると,支えがなくなることで歯がグラグラしだし,最終的には歯が抜けてしまいます。歯周病は歯を失う最大の要因です。

歯周病の原因はプラーク細菌です。このプラーク(歯垢)に含まれる細菌が炎症を引き起こします。根本的な原因はプラーク細菌ですが,歯周病は,患者さんの免疫力,社会的環境(ストレス等),口腔内の環境(噛み合わせ・被せ物・入れ歯等),遺伝等,様々な要因が複雑に絡まって進行します。

最近、テレビや新聞などで「歯周病と全身疾患の関係」が指摘されています。既にご存知の方も多いと思いますが、歯周病を治療せずにそのままにしておきますと、身体に悪影響を与えかねません。
では、一体、歯周病を治療しないでいると、私たちの身体にどのような影響を与え、どのようなトラブルを引き起こすのでしょうか?
糖尿病
血糖値が高くなり、全身の免疫力が落ち、悪化すると様々な合併症を引き起こすこともある怖い病気です。
肥満
歯周病が起こす炎症が肥満を招く一因ともい言われています。また、脂肪細胞が原因で全身の炎症が起きているため、歯周病の炎症を悪化させやすくなります。

検査
歯周病検査(歯周ポケット検査・動揺度検査等)
エックス線検査(歯を支えている骨の状態)
プラーク付着の検査(赤く染め出します)
口腔内写真撮影

歯周基本治療
スケーリング(目に見える歯石の除去)
プラークコントロール(歯ブラシ・フロス・歯間ブラシ等,適切な方法を指導)
スケーリング・ルートプレーニング(歯周ポケットの中の歯石除去)
咬合調整(歯周病を進行させている噛み合わせの負担を除去)

2017年7月26日水曜日

早めに対処することが歯の健康を保つことにつながります

40歳以上で歯を失ってしまう人がいますが、その原因の多くは歯周病だといえます。歯周病の原因は、口の中が不衛生な状態だったり、歯磨きをしなかったり、磨き方に問題があることなどが考えられ、生活習慣病のひとつなのです。歯や歯の周囲が発する不調のサインを正しく理解し、早めに対処することが歯の健康を保つことにつながります。
歯肉炎
歯周病菌が出す毒素によって、炎症が起きている状態です。歯槽骨はまだ破壊されていません。血管の充血で歯肉は赤く腫れています。

軽度歯周炎
歯肉炎では、プラークや少量の歯石が固まることで歯ぐきに炎症が起こり、赤く腫れたり出血したりします。この状態が進むと、中程度歯周病になります。

中等度歯周炎
歯やその根っこに、多量の歯垢や歯石が付着しています。歯肉炎に比べ、歯ぐきの腫れ・出血・膿が出ることがあります。
重度歯周炎
支えを失った歯は、前後左右に揺れるばかりではなく、上下にも揺れます。そのため、かむと痛くて、ものがかめないようになってしまいます。

タバコと歯周病の関係
タバコの煙には数千種類の化学物質が含まれていて、健康を害する可能性が高く、心臓疾患やガンなどの命を奪う病気と関連が高いあることは多くのメディアでも取り上げられています。しかし、歯周病とも深い関連があることは、日本ではまだあまり知られておりません。予防先進国の欧米各国ではすでに20年以上前から喫煙者の歯周病は、吸わない人と比べて重度であると研究されております。110本以上喫煙すると歯周病にかかる危険は5.4倍あり、歯周病を悪化、進行させ、治療の予後にも悪影響を及ぼし歯周病の再発や歯の喪失にも関与します。
したがって、歯周病の治療を受けたあと良い状態を保つには、禁煙が大変重要になります。禁煙することで、歯周病のリスクは4割もへります。もし、どうしてもタバコがやめられない人は、せめてタバコの本数を減らし、これまで以上に歯磨きをするようにしてください。タバコの煙に含まれる一酸化炭素は組織への酸素供給を妨げ、ニコチンは一種の神経毒で、血管収縮作用によって歯肉内の血流量が低下することで酸欠・栄養不足状態になります。また、ニコチンは体を守る免疫機能も狂わせるため、病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーが出やすくなったりします。
すると、傷を治そうとする再生能力が低下してしまい手術後も治りにくくなったり、歯周病菌の感染を防げなくなったりします。タバコを吸っていると歯ぐきが充血せず、炎症の兆候に気付きにくい傾向があり、知らない間に歯周病が進行する恐れがあります。

2017年7月25日火曜日

歯を失う原因となりますので、噛みあわせを調整する治療が行われます

しかし、それでは遅いのです。虫歯や歯周病などのお口のトラブルはその仕組みがわかっているため「予防」できる病気です。病気にかかってしまい、歯や歯周組織にダメージを与えてしまってから「治療」するより、病気を未然に防ぐほうが、より長くお口の健康につながります。歯科医院には痛くなる前に、定期検診のために通院しましょう。それがいつまでも自分の歯で食事や会話を楽しむことにつながります。
歯の表面は食事のたびに「脱灰(だっかい)」と「再石灰化」をくり返しています。「脱灰」とは虫歯菌により酸性化した口腔内で、歯の成分であるリン酸やカルシウムが溶け出すことです。しばらくすると唾液の働きにより酸性に傾いていた口腔内が中性に傾くと溶かされていた成分が歯に戻ります。この作用を「再石灰化」といいます。

つまり「脱灰」と「再石灰化」のバランスが取れていれば問題はありませんが、そのバランスがくずれ再石灰化が追いつかなくなると虫歯が進行するのです。ごく初期の虫歯である「脱灰」は「再石灰化」を促すことで治すことができます。この再石灰化を促すのに有効なのが、フッ素塗布や正しいブラッシングです。
歯石(プラーク)と歯石の違いは何?
A. 歯垢は歯の面に付着した汚れで、歯ブラシで落とす事が出来ます。 一方、歯石は、歯垢が48時間から72時間付着したままになって、固まってしまったもので、歯ブラシで落とす事は出来ません。 歯石が付着した歯の面はザラザラになり、さらに歯垢が付きやすくなってしまいます。 毎日の歯磨きで歯垢をしっかり落とし、磨ききれない部分は定期的に歯科医院で落としてもらいましょう。

どうしたら歯石の付着を予防できますか?
A.歯石は歯垢が残ってしまい、時間が経ったために固まって出来た物です。歯石の付着を 予防するためには、日々の歯磨きを丁寧に行い出来るだけ歯垢を残さない事が大切で す。 しかし、全ての歯垢を落とす事はとても難しいです。ご自身ではなかなか落とせない部分の歯垢は歯科医院で落としてもらうと良いでしょう。

2017年7月24日月曜日

歯周病は国民の8割が予備軍でもある国民病です

歯ぐきの腫れや出血が気になったことはありませんか?もしかしたら、その症状は歯周病が原因かもしれません。初期段階の歯周病はほとんど自覚症状がないだけに、これらの症状に気がついたころにはかなり進行しているケースがほとんどです。

患主な原因は二つに大きく分けられます。
 プラーク(歯垢:しこう)
これは食べカスではありません。食べカスにお口の中の細菌が一緒になった、ベタベタした粘着性のある細菌のかたまりになります。歯肉に炎症をおこす原因になります。
咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)
「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」はプラークとは関係がありません。様々な原因で起こる異常に強い咬み合わせによって、歯を支えている骨などにダメージを与えます。 歯の骨が減ったり、それによって歯が揺れるようになります。
リスクファクター(悪影響をおこす、様々な要素のことを言います)
糖尿病などの全身疾患・喫煙、ホルモン変化(思春期や更年期・薬の服用などによって起こる)などがあり、歯周病になりやすくするなどの影響があります。

対策&治療方法など
対策としては「プラークコントロール(歯磨きでお口の中の歯垢を除去すること)」が大切になってきます。これはただ歯磨きをすれば良いということではなく、個々のお口にあった歯ブラシ選びや磨き方をマスターしていただくことがポイントになってきます。
歯周病は再発しやすい病気です!!
せっかく良くなったお口の中を維持するには、セルフケアのプラークコントロールと専門家によるプラークコントロールが大切なってきます。

病気にかかる前の「予防」を心がけましょう
虫歯や歯周病などのお口のトラブルは、症状が悪くなってから「治療」を行うのではなく、「予防」によって未然に防ぐことが大切です。治療によってお口の中は健康を取り戻しますが、歯を削ったり、処置を繰り返したりすることで歯肉にダメージが残ります。治療による消耗が蓄積することによって、将来的に歯を失うリスクも高まってしまうのです。

2017年7月21日金曜日

35歳~44歳の人ではおよそ85%、45歳~54歳では90%の人が、歯周病にかかっています

つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても、歯周病にかかっているといっても過言ではありません。歯周病は、歯を失う大きな原因のひとつです歯を失う原因の第1位は虫歯ですが、歯周病もムシ歯の次に歯を失う大きな原因になっています。特に40歳あたりからは、歯周病の比率が高くなっています。
喫煙と歯周病の関係
喫煙は歯周病の環境因子からみた最大のリスクファクターです。喫煙者は、非喫煙者に比べて2~8倍、歯周病に罹患しやすく、喫煙は歯周病の治癒も遅延させます。喫煙は癌・循環器疾患・呼吸器疾患などの多くの病気の原因であることはよく知られています。一方でタバコ煙の入口となる消化器としての口腔、特に歯肉を含めた歯周組織は、直接その影響を受けることになります。したがって歯周病も同じように、喫煙と関連性が強いことは多くの研究により支持され、喫煙は糖尿病と並んで歯周病の二大危険因子となります。すなわち一酸化炭素やニコチンなどの影響により、歯周組織における宿主応答(抵抗性)や治癒に悪影響を及ぼします。その結果、喫煙者では歯周炎が進行し、そればかりではなく歯周病の治療への反応や歯周外科手術の経過が不良になることもはっきりしています。
ポケット診査
歯と歯肉の境目にある溝の深さをポケットプローブ(探針)という器具で測定します。
健康な歯ぐきのポケットの深さの目安は約1~2mm、3mm以上になると「歯周ポケット」となります。この歯周ポケットが深ければ深いほど、歯周病が進行していることを意味してします。また、ポケットプローブで測定した溝からの出血の有無も炎症の目安となります。もちろん炎症のある場合には、出血があります。
レントゲン検査
レントゲン撮影により、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)の量を調べます。歯周病は顎の骨が溶かされて(吸収されて)いく病気なので、歯の根が植わっている骨の量が少ないほど歯周病が進行していることを意味しています。また、骨の質もレントゲンで調べることができます。骨の密度が小さいとレントゲン写真では黒っぽく写りますが、骨の密度が大きいところはより白く写ります。歯周病から回復してくると、骨の密度が増し、歯の動揺もおさまってきます。

かみ合わせ検査
歯周病にかかって弱っている歯に強い力が集中すると、歯周病の進行を早めてしまうことがあります。歯並びの状態や、歯ぎしりで負担がかかっている歯はないか等、かみ合わせを調べます。必要に応じて矯正治療を行う場合があります。

2017年7月20日木曜日

本格的な治療をおこなう前に、現段階で治療が必要な場合におこなう処置です

歯周病は、歯垢が歯と歯肉の間に挟まる事で炎症を引き起こし、骨を溶かし最終的には歯が抜け落ちてしまう怖い病気で、日本人の約80%がかかっていると言われ、虫歯のない方でも進行している方が多いです。

歯周病は、軽度から中等度ではほとんど症状がなく進行するので、自分ではなかなか気が付きにくく、痛みや腫れに気付いた頃には歯周病がかなり進行している事が多く、とても厄介です。歯周病の原因は主に歯垢・歯石ですので、それを取り除く事で大部分が改善されます。自分の歯でずっと食事ができる様、早めの治療をお勧めします。
歯周病の治療では、まず原因を明確にし除去していく「原因除去療法」が基本となります。初診時に、プラークの付着状態・歯周ポケットの深さ・歯槽骨の吸収程度・歯の動揺・歯肉の炎症状態・咬合状態等を診査します。それを元に診査結果・処置内容を具体的にお話しし、治療に対する理解を得られてから開始します。具体的な治療の進め方は、下記の通りです。
1
本格的な治療をおこなう前に、現段階で治療が必要な場合におこなう処置です

2
プラーク除去の必要性を説明し、患者様のプラークの現状や、口腔内の状況を把握し、各患者様に最も適したプラーク・コントロール法を指導いたします。

3
ブラッシングだけでは、取り除く事が出来なくなってしまった歯石を、「スケーラー」と呼ばれる器具を用いて、除去いたします。

4
一通り歯肉縁上歯石を取り終えたところで、歯肉がどの程度健康を取り戻しているか検査します。その結果を受け、治療法について再検討いたします。


歯周病は生活習慣病です。故に日頃の生活習慣によって歯周病になりやすくなったり、歯周病を治療しても治りづらくなる事があります。いくら正しい歯磨きをおこなったり、歯医者で治療をおこなっても生活習慣を見直さない限り歯周病を予防し、完治することは難しいのです。
生活習慣の改善には、食生活や睡眠といった基本的な事に注意をすることはもちろん、適度な運動とストレスをためない生活を心がける事が必要です。喫煙については歯周組織の抵抗力を弱めるため、特に注意が必要となります。

虫歯は放置することで、症状が悪化することはあっても自然に治ることはありません

「歯がしみる」「歯が痛む」「歯に違和感を覚える」など、虫歯の自覚症状があるのに、仕事や勉強、育児・家事に追われてなかなか歯医者に行く時間が取れないという方はいらっしゃいませんか?

虫歯は放置することで、症状が悪化することはあっても自然に治ることはありません。そのため、少しでも早いタイミングで歯医者に行くことをおすすめします。虫歯になっても、症状がごく軽いうちに治療を始めれば、簡単な処置で対応できることが多く、治療期間も短く済みます。

歯冠部
「象牙質」を、人体で一番硬い組織である「エナメル質」が覆っています。
歯髄
神経と血管が通っており、感覚を与え栄養を補給します。

歯槽骨
顎の骨からのびた歯槽骨に歯の根の部分が埋まって、歯を支えています。
歯根膜
歯根と歯槽骨をつなぐ繊維性結合組織です。噛みごたえを感じたり、歯に伝わる咬合力を調整したりする役割も担っています。

虫歯の検査
検査器具やレントゲンで、虫歯の進行度合いを調べます。

治療計画の説明
虫歯がどんな状態なのかをご説明し、治療計画をご案内します。
虫歯の部分を取り除く
虫歯の病巣を取り除きます。歯の神経まで虫歯が達している場合は、神経の治療も行います。

詰め物や被せ物を装着
虫歯の進行度合いや大きさに応じて、詰め物や被せ物を装着します。

再発予防
虫歯を再発させないために、定期検診や歯のクリーニングを受けることをおすすめします。

根管治療の重要性
歯の根は、建物の「基礎」に当たる部分です。どんなに見た目が丈夫そうに見える建物でも、基礎となる土台や柱がしっかりしていなければ、大きな荷重に耐えられません。これと同じように、咀嚼時に大きな力がかかる歯を支え続けるためには、根管治療をしっかりと確実に行う必要があります。

2017年7月19日水曜日

歯周病とは細菌によって感染するお口の病気です。

一昔前まで歯槽膿漏とも呼ばれていました。お口の中には、常に300500種類の菌が居ると言われています。これらの菌は普段何も悪いことはしませんが、食事などの食べかすが溜まるとそこに菌が集まり、その歯垢を巣として何億もの歯周病菌が住み着いて歯周病を引き起こします。
歯垢は歯ブラシやうがいである程度落とすことはできますが、全て取り除くことは不可能と言われていおり、磨き残された歯垢はやがて歯石となってしまいます。歯石には小さな穴や隙間があり、そこが新たな細菌の住処となります。

こうして細菌はどんどんお口の中で繁殖し、歯周病は悪化していくのです。 更に怖いのは、歯周病は歯や歯茎のみならず、様々な病気の原因となったり、合併症を起こしたりすることが認められています。糖尿病をはじめとして、脳梗塞・糖尿病・心筋梗、妊婦においては早産まで、歯周病がもたらす影響は命に関わると言っても過言ではありません。
歯肉炎
歯ぐきに炎症が起きている状態。歯ぐきの色が赤みを帯びて腫れてきます。歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる溝ができ、プラークがたまりやすい状態になります。
軽度歯周病
歯と歯ぐきの間にプラークがたまり、歯ぐきが炎症を起こした状態。ブラッシングの際に歯ぐきから出血することがありますが、痛みや自覚症状がないため、進行に気付かないことが多くあります。
中等度歯周病
歯と歯ぐきの間にたまったプラークは、石灰化して歯石となります。歯と歯ぐきの間の溝「歯周ポケット」が深くなり、歯がぐらつき、顎の骨が溶けはじめます。本来引き締まっている歯ぐきが腫れ、ぶよぶよしてきます。
重度歯周病
顎の骨が半分以上破壊され、歯がぐらぐらします。歯ぐきからの出血や口臭が顕著になり、膿も出ます。最後には歯が抜け落ちます。
STEP1 歯垢除去
まず、お口の中の歯垢(プラーク)を除去します。除去した歯垢を顕微鏡でチェックして、菌の存在や種類、量などを調べます。この時、自分のお口にいる菌を見て、ほとんどの方が驚かれます。それぐらい多くの菌が存在し、また、ご本人には自覚がないものなのです。STEP2 除菌
菌の種類や量によって、カビを殺す歯磨き剤によるブラッシングを指導したり、歯周病菌を殺菌する内服薬を処方したりして、これらを徹底的に除菌。それと同時に、特殊な消毒薬を用いて、菌や歯周ポケットを洗浄します。
STEP3 検査・歯磨き
ブラッシングや薬の服用を続けていただき、10日~14日後に再度、顕微鏡で検査します。除菌されたことが確認できた後には、今度は、特殊な歯磨き剤を用いた歯磨きを1か月程行っていただいた後に、歯石など、通常の汚れを取り除いていきます。

2017年7月18日火曜日

「80%以上」 「100人に1人」何の数字だと思いますか?

実は「歯周病」の実情。成人の80%以上の人が歯周病で、35歳以上で歯周病に問題のない健康な歯肉を持った人は100人に1人もいないといわれています。歯周病は「静かなる病気」と言われ自覚症状はなくても進行が続いていることもあるのです。それなら自分も!?と思う方々もいらっしゃると思います。
歯周病の原因
歯肉炎・歯周炎を含む歯周病の直接的な原因は、プラーク (歯垢)です。 プラーク中には虫歯菌や歯周病菌が、1mg中になんと1億個以上いるといわれています。この中の歯周病菌は歯磨きを怠ったり、砂糖を取りすぎたりすると、酸素の少ない場所を好むプラークは歯と歯の隙間の歯周ポケット内で増殖していきます。 歯周病菌が出す毒素や酵素によって、歯周組織に炎症をおこし、歯槽骨をとかす歯周病へと進行していきます。骨が溶け出す = 歯を支えていた土台が崩れること。そして大切な歯が失われれいくのです。
歯周病は細菌感染症なので、血液を介して身体中を駆け巡り、悪さをします。その為、血液循環の根本である心臓に最も負担がかかると言われています。つまり、歯周病は単なる歯ぐきの病気で、血が出たり歯が抜けやすくなるだけでありません。身体全体の病気に深く関わりがあり、命の危険性もあると言われている、諸悪の根源となり得る、本当に恐ろしい病気なのです!
生活習慣の改善
病気、睡眠不足、ストレスを感じているときなど抵抗力が落ちているときは歯周病菌に感染しやすくなります。十分な睡眠、適度な運動、ストレス解消は歯周病を治療していくうえでも欠かせません。また、歯周病と関係の深い糖尿病にならないような食事、よく噛んで食べるなど食生活を見直す事も必要です。

プラークコントロール
歯周病予防、治療共に基本となるのがプラークコントロールです。プラークコントロールとは歯周病の原因である歯垢(プラーク)の増殖を抑えることに重点を 置いた予防、治療法で、正しい歯磨きの仕方や歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用してプラークコントロールをする事が歯周病予防、治療の基本です。