2017年7月7日金曜日

重度の歯周炎まで進行すると抜歯となる可能性もあります

歯ぐきに起きる、化膿性の炎症、それが歯周病です。痛みも無くじわじわと進行し、歯ぐきが腫れたり口が臭くなったり、歯を支えている骨がやせて歯がぐらぐらになり、放っておくと最後には、歯が抜けてしまいます。以前は、歯槽膿漏とよばれていました。
歯周炎
軽度の歯周炎は歯ぐきが少し赤みを帯び腫れた状態になります。この状態の歯周ポケットは34mm程度です。この場合の治療方法は、病気の原因であるプラークや歯垢を丁寧に取り除く事から始まります。

中程度の歯周炎
中程度の歯周炎になると、口臭がひどくなり、化膿します。ブラッシングをした際に膿がでることもあります。歯周ポケットは45mm程度です。この場合の治療法はスケーリングやレーザー治療器などを使用して治療をしますが、歯周ポケットが5 mm以上深くなるとフラップ手術をする場合があります。
重度の歯周炎
重度の歯周炎になると、歯がグラグラして、歯と接している歯ぐきがさらにぶよぶよと腫れ、化膿がさらに進み退縮します。歯と歯の間が広がり、歯ぐきが退縮して、歯が長く見えます。この場合の治療法は再生療法を用いて歯周組織の再生を図ります。しかし、ここまで進行すると抜歯となる可能性もあります。
歯周病とたばこ
喫煙の習慣があると、歯周病が発症・進行するリスクは29倍に高まることがわかっています。理由としては、ニコチンやタールの作用によって、血管が収縮して歯肉への血液の流れが悪くなることや、細菌と戦う白血球の働きが減退するなどがあります。従って、たばこを止めなければ、歯周病の治療を受けても効果が得られにくい場合があります。

歯周病に年齢は関係ある?
中・高年以降の人が圧倒的に多く、軽度の歯肉炎を含めば、成人の80%近くが歯周病といえます。また、噛むことが少ない子、お菓子や清涼飲料水などを摂り過ぎる子供にも歯周病が多く見られます。

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