2017年7月14日金曜日

早期発見・早期治療を心がけ、大切な歯を歯周病から守りましょう

40才以上では5人中4人は歯周病を患っているともいわれています。歯周病は、歯垢が石灰化して歯石に変わることで、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる溝ができ、その中に細菌が溜まり始めることが原因となっています。溜まり始めた細菌によって歯肉が炎症を起こし、歯周ポケットの奥深くまで広がると、歯根膜や歯槽骨が細菌によって溶かされ、歯を支えきれなくなってきます。そのまま放置しておくと、最終的に歯を失ってしまう意外と怖い病気なのです。実は歯周病の初期段階で、自覚症状を持つ方はほとんどいません。症状が現れたころには、歯周病はかなり進行した状態であり、既に手遅れというケースがほとんど。そうなる前に、早期発見・早期治療を心がけ、大切な歯を歯周病から守りましょう。
歯肉炎
歯周病の初期段階である歯肉炎になると、ブラッシングのときに出血したり、歯ぐきが腫れたりします。
初期歯周炎
歯と歯ぐきの間の歯周ポケットができ、細菌のかたまりであるプラークがたまりやすくなります。
中等度歯周炎
炎症が進むことにより歯周ポケットの深さが3mmを超え、プラークがいっそうたまりやすくなります(正常な状態は約3mmです)。歯の周りの歯周組織にまで炎症が及ぶことで、歯を支える顎の骨にまで影響を及します。
重度歯周炎
歯周ポケットの深さが6mm以上になると、あごの骨の3分の2以上が溶け、歯がぐらぐらと動き不安定になってきます。口臭がさらにきつくなり、歯ぐきから出血が起きたり膿が出てきたりすることもあります。

スケーリング
スケーラーとよばれる金具を使い、歯ぐきや歯周ポケットの内側に溜まっている汚れやプラーク、歯石を、歯を痛めないよう細心の注意を払って除去します。治療後は、歯の表面をなめらかにするルート・プレーニングを行うことによって、細菌の付着を防ぎ、お口の中全体に、爽やかさが広がります。虫歯や歯周病はもちろん、お口の中のイヤなにおいも防いでくれますので、口臭が気になる方にもおすすめです。
歯石の表面はザラザラしているためプラークが付きやすく、一度付着するとなかなか落ちません。歯石は一度取ってもしばらくすると再形成されるため、定期的に歯科医院で取ってもらう必要があります。歯石を取ることでプラークが付きにくい状態にし、歯周病を改善します。
歯周内科
特定の抗生物質を処方して、歯周病菌を減らし炎症を抑えます。痛みを伴う外科的な処理も必要なく、安全に歯周病を改善できる方法として、近年注目され始めている治療方法です。

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