2017年7月3日月曜日

お口の中のトラブルとして、虫歯とともにポピュラーな病気に歯周病があります

虫歯と同じように初期段階の歯周病は自覚症状がほとんどなく、歯ぐきの腫れや出血に気がついたときにはかなり進行しています。最終的には顎の骨にまで感染が広がり、歯が抜け落ちてしまうこともある怖い病気です。
歯周病の原因である歯周病菌は、歯のすき間のプラークに棲みついています。つまり、プラークが溜まりやすい方は、歯周病にかかりやすいということです。歯並びが乱れているとみがき残しが発生しやすく、このためプラークが溜まりやすくなります。
また甘い物が好きで、虫歯の多い方はプラークが溜まりやすい方であり、歯周病にかかるリスクも高くなるといえるのです。なお、歯周病菌は細菌の一種で、からだの抵抗力が弱っているときに感染しやすくなります。糖尿病の方や喫煙習慣のある方は細菌に対する抵抗力が低いため、歯周病にかかるリスクが高くなります。

歯周病は生活習慣病の1つで、歯がなくなっていく病気です!
歯周病は進行すると、歯を支える歯槽骨と呼ばれる骨が溶けていき、最終的には歯が抜けてしまいます。30歳代になると、90%以上の人が歯周病にかかっており、40~50歳代の人が歯を失う原因の役50%が歯周病だあるといわれています。つまり、成人で歯を失う最大の原因が歯周病です。
全身に与える影響
歯周病を引き起こす歯周病菌は、お口の中だけで感染するのではありません。歯周病を放置すると、歯周病菌が血液を通してからだ全体に広がり、さまざまな病気を引き起こす要因になるといわれています。つまり、歯周病は、お口の中だけの問題ではないのです。
歯周病の直接の原因は歯垢。そして、発症・進行には毎日の生活習慣に潜むいろいろな危険因子(リスクファクター)が関与しています。それゆえ、生活習慣病といわれるのです。
進行してしまった歯周病は、治療しても元通りの歯肉や歯槽骨の状態に戻すことはできません。

しかし、患者さんと術者の努力によってある程度まで健康な状態に回復することは可能です。時間と根気と努力がいります。そして、何より大切なのは、歯周病とその予防について理解していただき、あなた自身が本気で直そうという強い意志をもつことです。さあ、健康なお口を取り戻すために、一緒に頑張りましょう。

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