2017年7月19日水曜日

歯周病とは細菌によって感染するお口の病気です。

一昔前まで歯槽膿漏とも呼ばれていました。お口の中には、常に300500種類の菌が居ると言われています。これらの菌は普段何も悪いことはしませんが、食事などの食べかすが溜まるとそこに菌が集まり、その歯垢を巣として何億もの歯周病菌が住み着いて歯周病を引き起こします。
歯垢は歯ブラシやうがいである程度落とすことはできますが、全て取り除くことは不可能と言われていおり、磨き残された歯垢はやがて歯石となってしまいます。歯石には小さな穴や隙間があり、そこが新たな細菌の住処となります。

こうして細菌はどんどんお口の中で繁殖し、歯周病は悪化していくのです。 更に怖いのは、歯周病は歯や歯茎のみならず、様々な病気の原因となったり、合併症を起こしたりすることが認められています。糖尿病をはじめとして、脳梗塞・糖尿病・心筋梗、妊婦においては早産まで、歯周病がもたらす影響は命に関わると言っても過言ではありません。
歯肉炎
歯ぐきに炎症が起きている状態。歯ぐきの色が赤みを帯びて腫れてきます。歯と歯ぐきの間に「歯周ポケット」と呼ばれる溝ができ、プラークがたまりやすい状態になります。
軽度歯周病
歯と歯ぐきの間にプラークがたまり、歯ぐきが炎症を起こした状態。ブラッシングの際に歯ぐきから出血することがありますが、痛みや自覚症状がないため、進行に気付かないことが多くあります。
中等度歯周病
歯と歯ぐきの間にたまったプラークは、石灰化して歯石となります。歯と歯ぐきの間の溝「歯周ポケット」が深くなり、歯がぐらつき、顎の骨が溶けはじめます。本来引き締まっている歯ぐきが腫れ、ぶよぶよしてきます。
重度歯周病
顎の骨が半分以上破壊され、歯がぐらぐらします。歯ぐきからの出血や口臭が顕著になり、膿も出ます。最後には歯が抜け落ちます。
STEP1 歯垢除去
まず、お口の中の歯垢(プラーク)を除去します。除去した歯垢を顕微鏡でチェックして、菌の存在や種類、量などを調べます。この時、自分のお口にいる菌を見て、ほとんどの方が驚かれます。それぐらい多くの菌が存在し、また、ご本人には自覚がないものなのです。STEP2 除菌
菌の種類や量によって、カビを殺す歯磨き剤によるブラッシングを指導したり、歯周病菌を殺菌する内服薬を処方したりして、これらを徹底的に除菌。それと同時に、特殊な消毒薬を用いて、菌や歯周ポケットを洗浄します。
STEP3 検査・歯磨き
ブラッシングや薬の服用を続けていただき、10日~14日後に再度、顕微鏡で検査します。除菌されたことが確認できた後には、今度は、特殊な歯磨き剤を用いた歯磨きを1か月程行っていただいた後に、歯石など、通常の汚れを取り除いていきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿