2017年7月4日火曜日

 実は成人が歯を失う原因で多いのは、プラークがたまって起こる歯周病です

プラークは、糖尿病などの全身の病気や喫煙などの生活習慣病が歯周病を引き起こしたり悪化させる原因にもなっています。細菌からできているネバネバとした薄いプラークは次第に堅くなり歯石となります。
特にブラッシングしにくい所に溜まっているのですが、これが感染を引き起こし、次に歯を支持している組織を壊し、歯のポケット(歯と歯肉の隙間)ができます。ポケットを清潔に維持する事はむずかしく、さらに深くなっていきます。そのまま放置しておくと、ついには歯が抜けて、入れ歯や人工歯根(インプラント)などの治療が必要となります。

歯の表面に絶えることなく形成される細菌性の膜をプラーク(歯垢)と呼びます。 このプラーク(歯垢)が歯周病の原因です。プラーク(歯垢)は歯の表面ででき、プラークからの毒素が歯ぐきにしみ込んでいきます。こうして歯茎のまわりに残った大量のプラークが炎症を引き起こすのです。
プラークは本来歯と同じ色なので見つけるのが困難です。
ネバネバですが軟らかく歯磨きで取り除くことができます。取り除かないと、石灰化し始めて硬くなっていき、歯石がつくられます。新しく軟らかいプラークがざらざらした歯石の上に急速に形成され、これが炎症を引き起こし進行していきます。

基本治療
Step.1
まずは磨き残しを確認し、どのようにブラッシングしていけば良いかを患者様一人一人に合った方法を指導していきます。ブラッシングによるプラークコントロールが歯周病治療の第一歩です。
Step.2
超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用し、歯石や汚れなどを取り除きます。見た目はキレイに磨けていても、歯石の付着した歯の表面や歯周ポケットの中でむし歯や歯周病・細菌が増殖し、顎の骨をどんどん溶かしていきます。

Step.3
歯周ポケット内部深くに入り込んだ歯石を取り除く治療で、スケーリングから12週間以上間隔を空けて再評価し、歯肉の下や歯根に付着している歯石や細菌をキュレットと言われる専用器具で除去して、根面の汚染物質を取り除きます。
それがルート・プレーニング(SRP)です。

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