2017年1月23日月曜日

歯槽骨(歯を支えている骨)が溶けたりする病気

歯周病とは、歯の周囲に付着した歯垢(プラーク)内の歯周病菌に感染することで、歯茎が炎症を起こしたり、歯槽骨(歯を支えている骨)が溶けたりする病気です。初期段階には痛みやしみなどの自覚症状はほとんど現れません。しかし、症状が進行すると歯茎から血が出たり、歯茎が腫れたりし、最終的には骨が溶けて歯が抜け落ちてしまうこともあります。
歯周病は歯を失う一番の原因です歯周病は現在、歯を失う一番の原因とされています。
また、日本の成人の約8割が、何らかの形で歯周病にかかっているとされています。歯周病は初期段階には自覚症状がほとんど現れないので、患者様自身で早期に発見するのは難しいと言えます。なので、歯周病の早期発見・早期治療のためには、歯科医院で定期検診を受けることが重要となります。

こんな症状はありませんか?
歯を磨くと歯茎から血が出る
歯茎の色が赤みを帯びている
歯茎が腫れている
冷たいものや甘いものを口に入れるとしみる
歯がぐらぐらしている
歯茎がぶよぶよしている
歯茎から膿が出ている
口臭がある
など
こうした症状をお感じになった時には、一度当クリニックで歯周病検査を受けられることをおすすめします。歯周病は早期発見・早期治療により、症状を抑制することが可能です。
歯周病の検査と診断
歯周病は初期段階には自覚症状がほとんど現れませんが、歯科医院で検査を受けられれば、「歯周病にかかっているかどうか」「どの程度まで進行しているのか」などを確認することができます。

2017年1月20日金曜日

歯周病とは、歯を支えている歯肉(歯茎)や歯槽骨に起きる病変です

以前は、「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼ばれていました。虫歯と違って痛みはありませんが、進行すると歯茎が腫れる、口臭がひどくなる、歯がぐらつく、などの症状が現われ、やがて歯が抜け落ちてしまいます。

【歯周病の原因】
歯周病の原因は、虫歯の原因と同じくプラーク(歯垢)です。歯茎の周りにプラークがたまり、プラークが細菌に感染することによって歯肉が炎症を起こして腫れ、歯肉炎を起こします。プラークは歯肉炎だけでなく心臓病や動脈硬化との関わりも推測されています。
歯周病が進行すると歯茎の腫れがひどくなり、歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。また、炎症が歯槽骨や歯根膜まで及び、歯茎から膿が出たり、歯茎がやせて下がってきたり、歯がぐらついてきたりします。歯周病がさらに悪化すると、歯槽骨が溶けて歯のぐらつきがひどくなり、食べ物が噛むことができなくなって、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
歯のクリーニング(PMTC
PMTCは、専用の機械を使って、徹底的にお口のお掃除をする方法です。ご自宅での歯磨きでは落とすのが難しい歯石も落とすことができます。歯の表面も磨くので、コーヒーやタバコ等でついた黄ばみも落とすことができます。
PMTCは以下の手順で行います。

2017年1月19日木曜日

歯を失ってしまう原因の9割以上が虫歯と歯周病です。

しっかり歯磨きをしているから大丈夫」と考える方が少なくないようですが、歯磨きだけでは取り切れない汚れがあります。汚れが溜まると歯垢や歯石が付着しやすくなり、虫歯や歯周病の原因となります。そこで、お口の中の健康な状態を長く維持するために、プロによる定期的な歯のメンテナンスを受け健康な歯を維持するという考え方から生まれたのが「予防歯科」です。これまでの保険治療は、「悪くなった部分を治療する」のが目的であるため、これからは「悪くならないようにメンテナンスを続ける」歯科治療をお勧めします。
虫歯や歯周病のチェック、おひとりおひとりの歯並びにあわせたブラッシング指導、クリーニング、フッ素塗布などを行っております。特に虫歯や歯周病の予防には、クリーニングが大切です。硬くなってしまった歯垢や歯石は歯磨きではとれないので、しっかりクリーニングを行い、歯を長持ちさせましょう。

フッ素塗布
フッ素を歯に塗ると、虫歯菌の酸の生成を抑え、また歯の質を強化して酸に溶けにくくし、虫歯になりにくい歯にすることができます。

ブラッシング指導
毎日の歯磨きで、より効率的に虫歯や歯周病を予防するには、正しいブラッシング法を身につけることが重要です。予防歯科では、歯科衛生士が患者様の歯11本の生え方や噛み合わせ、年齢などを考慮に入れ、個々の患者様に合ったブラッシング指導を行います。
PMTC
PMTCは日本語に直訳すると「機械を使った歯科専門家によるお口の掃除」という意味になります。歯と歯の間や、歯と歯茎の境目、歯周ポケットなど、自分ではケアしにくいところや、歯面に付着したバイオフィルム、タバコのヤニなどを徹底的に掃除し、歯面をきれいにします。PMTCでは以下のような効果が得られます。

2017年1月18日水曜日

知覚過敏と虫歯の進行

歯が痛い、歯がしみる原因は?
冷たい飲み物を口にした時、歯が「キーン」というような痛みを感じたことはありませんか?それは知覚過敏の可能性があります。知覚過敏は歯頸部に発生するくさび状欠損や虫歯をはじめいくつかの原因によって引き起こされますが、最大の要因とされるのが、エナメル質という歯の表面部分に傷やひびが生じることです。 傷やひびが生じる原因として、歯ぎしりや正しい噛み合わせができていないことなどが要因になります。
歯ぎしりは結構な力を必要とすることからも分かるように、歯を過剰に傷めるものなのです。また、普段の食生活にも注意することが必要です。 例えば酸を含む飲み物や食べ物がいろいろありますが、それらの酸がエナメル質に影響を及ぼしている可能性は高いと言えます。 歯周病も知覚過敏の要因として考えられていますが、これは歯周病を防ぐために歯磨きを長い時間を費やして行うことでかえって歯のエナメル質を傷つけてしまっていることが原因です。
虫歯の進行
虫歯レベル1C1
歯の一番表層にあたるエナメル質に穴が開いた状態です。 この段階では痛みがないので虫歯に気がつかない場合があります。 早めの治療であれば痛みもほとんどありません。
虫歯レベル2C2
虫歯レベル1の状態でしばらく放置した状態です。 エナメル質の下にある象牙質にまで虫歯が到達してしまいます。 この段階までくると歯がしみるなどの症状が出はじめます。 この段階であれば比較的簡単な治療で終わります。

虫歯レベル3C3
虫歯が神経にまで達した状態です。 場合によっては激しい痛みが出てきます。 治療せずこのままの状況で放置してしまうと、歯を抜かなくてはいけない状況に なってしまいます。

虫歯レベル4C4
神経が死んでしまった状態です。 神経が死んでしまったので強い痛みはありませんが、 噛むと痛みや違和感があったり、 膿(うみ)が溜まって顔がはれたり、 細菌が血管を通り全身に影響をおよぼす可能性があります。

2017年1月17日火曜日

予防歯科:あなたの歯を生涯守る

予防歯科では、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、それらの病気を予防するための治療を行います。病気になってから治療をしたとしても、失ってしまった歯や歯茎は元に戻りません。だからこそ、しっかり予防していくことが大切なのです。予防するためには丁寧なセルフケアを続けるだけでなく、歯科医院での定期検診もしっかり受けることが大切です。
歯を守るため、痛くなる前に歯医者へ
現在の歯科治療は「治す」ことよりも「守る」という、予防歯科の考えが主流となっています。そもそも虫歯や歯周病にならなければ歯を治す、削る必要はありませんよね。「歯医者は痛くなったら行くところ」その考えではなく、未然に防ぐことが重要です。「痛くならないために受診する」で虫歯や歯周病を徹底的に予防しましょう。

歯の寿命を伸ばすためには予防が重要
歯は一度削ってしまうと元には戻らない上に、再治療を重ねるたびにどんどん削る量が増えて、寿命を縮めてしまいます。歯を長持ちさせるためには、まずは予防すること。そして治療を施した歯については、しっかりとメインテナンスを行い、再治療をなるべく防ぐことが重要なのです。定期的なメインテナンスを行うことで、早期発見による初期段階での治療や病気の発症前の治療が可能になります。また、病気による歯へのダメージはもちろん、治療費の負担も減らすことができます。
病気の原因となるプラーク・歯石を蓄積させない
毎日丁寧に歯磨きをしても虫歯や歯周病になってしまう・・・。歯磨きの仕方には個人個人で癖があり、いつも磨けていないところは同じ場所になってしまいがちです。半年間歯科医院でクリーニングを受けていない場合、いつも磨けていない場所は半年間磨けていないのと同じことになってしまいます。メインテナンスでは、ブラッシングでは落としきれないプラークや歯石の除去を行います。汚れを蓄積させないためのブラッシング指導も行います。セルフケアだけでなく、プロが管理することによってお口の中を清潔に保ち、病気の発症を防ぎます。

2017年1月13日金曜日

最近、予防歯科に力を入れている歯医者さんが増えてきました

予防歯科とは、今ある歯をむし歯や歯周病から守り、健康で丈夫な歯をつくるための治療です。
スケーリング 歯石除去で歯のクリーニング
むし歯や歯周病の原因は歯垢(プラーク)です。歯石が付着すると歯の表面に凹凸ができ、プラークがつきやすくなります。これがひどくなると歯周病を引き起こし、歯の根の部分にまで歯石が付着しますので、「スケーリング」という方法で取り除きます。
スケーリングは専用器具を使い、歯肉縁上や歯周ポケット内の歯の根の表面に付着した歯石を除去する治療で、初期の歯周病でしたら、ほとんどこの処置で改善できます。ただし一度除去しても再付着しますので、36か月に一度のスケーリングをおすすめいたします。

PMTC プロが行う本格的な歯のクリーニング
もっとも効果的な歯周病予防は歯みがきです。しかし、どんなに丁寧に歯をみがいても、汚れを完全に落とすことは難しく、歯垢がたまってしまいます。そこでおすすめするのが、歯医者さんで行う歯のクリーニング"PMTC"です。
PMTCは歯の専門家(歯科医師および歯科衛生士)が行う本格的な歯のクリーニング。専用器機を使い、歯と歯の隙間や歯の表面を11本丁寧に磨きながら、歯垢や茶シブ・コーヒー・ワインの着色、タバコのヤニなどの汚れを落としていきます。さらに歯周ポケット内部も磨きますので、歯周病予防にも効果があります。施術後、歯の表面がツルツルし、お口の中全体に爽快感が広がります。むし歯や歯周病を予防するとともに、輝きのある歯を取り戻せます。

2017年1月11日水曜日

ブリッジ治療と入れ歯治療について

ブリッジ
失った歯の前後に健康な歯があれば、ブリッジが適用できます。ブリッジは橋をかけるように、健康な歯を支えとしながら、連結した人工歯を被せて使用します。使用する人工歯には保険適用のものか、保険適用外のセラミックなどが選択できます。

ブリッジのメリット・デメリット
メリット
違和感が少なく、快適に過ごせます。
手術は不要です。前後に健康な歯があれば適用できます。
しっかり噛めるので、充実した食生活を送ることができます。
保険適用の人工歯も選択できます。
装着までが短期間です。

デメリット
両隣の健康な歯を削らなければなりません。
両隣の歯を支えにするため、負担がかかり、歯の寿命が縮まります。
食べカスなどが挟まりやすく、不衛生になりがちです。
保険適用素材のレジンを使用した場合、徐々に変色します。
入れ歯
歯を失った部分の周囲に健康な歯が残っていない、またはすべての歯がない場合は、「入れ歯」が適用できます。種類としては、周囲の歯にバネをかけて使用する「部分入れ歯」と、歯肉と顎に密着させてすべての歯を補う「総入れ歯」があります。

部分入れ歯
人工の歯肉と歯、そして周囲の歯に支えてもらうための「バネ」を必要とする部分入れ歯。保険内診療の場合は、金属のバネとなり、保険外診療ですと、バネの役割を果たすさまざまな歯科素材・治療方法があります。

総入れ歯
人工の歯肉と歯、そして顎の粘膜で吸着させるための「土手」と呼ばれる部分で形成される総入れ歯。保険内診療でおつくりすると素材が限定されますが、保険診療外の総入れ歯ですとさまざまなタイプがあり、より患者さまに合った精密な物をおつくりできます。
メリット

すべての方に適用できます。
外科手術を必要としません。
健康な歯を大幅に削ることもありません。
取り外せます。
保険診療内の場合、安価で制作できます。
デメリット
バネで支える場合、両側の歯へ負担がかかります。

固定性が弱く、がたつく場合があります。
痛みがでたり、発音がしずらい場合があります。
歯肉が薄くなったりすることで作り直しが必要です。

2017年1月10日火曜日

 審美歯科治療、素材の違いによる特徴

オールセラミック
オールセラミックは、最も生体親和性が高く、耐食性にも優れていると言えます。オールセラミックを使用した治療の一番大きな特徴は、体にやさしいセラミックのみを使用しますので、金属にアレルギーのある患者さんにも安心してお使い頂けると言う事です。但し、非常に硬いという性質の反面、衝撃にはたいへん脆い特性を持っています。

メタルバッキングセラミック(メタルボンド)
金属とセラミックを張り合わせたさし歯の事を指します。現在、一般的に製作されているセラミックのさし歯がこのタイプです。金属フレーム(土台)の上に、セラミックを焼結させた構造ですので、もっとも自然の歯に近い色や形、歯並びを再現できます。長期間お使いになられても、色が変わると言った変色の心配もありません。フレームに使用する金属には、金主体のものと、金とその他の金属との合金のものとがあります。金の含有量が多い金属を使用する程、体に対する異害作用は少なくなります。
ハイブリッドセラミック
レジン(プラスチックみたいな物)に、セラミックスフィラーを配合した素材で製作されたさし歯をハイブリッドセラミックスと呼びます。この素材は、セラミックに比べ軟らかいので対合歯との当たりがソフトであり、破損した時でも修復が容易に行なえます。しかし軟らかいだけに、対磨耗性(磨り減り)はセラミックにかないません。また吸水性がある事から、セラミックに比べて汚れや細菌が付きやすく、長期間お使いになると変色を起こす場合があります。

ラミネートベニア
歯の表面を一層削り落とし、そこにセラミックまたはプラスチックの薄いシェルを貼り付ける治療法です。小さい歯を大きくして歯と歯の隙間を閉じたり、着色・変色した歯を白く見せる事ができます。歯を削る量が少なくて済みますが、歯の形、歯並びの修正には限界があります。
ホワイトニング
プラスチックやセラミックといった人工的な材料で変色を被い隠すのではなく、あなた自身の歯を白く漂白する治療法です。歯の形や歯並びを変える事はできませんが、歯を削る必要はありません。

2017年1月6日金曜日

長期にわたり健康な口腔内を維持して頂きたい

歯科の2大疾患は『歯周病 虫歯』です。この2つの疾患により歯・歯周組織は問題を起こしてくる事がほとんどです。今までの歯科治療は問題が起きた部分の歯を削り・詰める・被せるという治療をメインで行なってきました。
これらの疾患の原因となる様々な因子を放置して治療行為のみを繰り返し続けていても歯周病・虫歯は一向に減少する事はありません。逆に歯をどんどん傷つけてしまい、結果、歯の寿命を短くしてしまう事も多くみうけられます。従って、歯周病・虫歯がおこらないように原因となる因子、つまり『リスク因子』を特定し“予防”していくことが最も大切です。歯周病・虫歯の『リスク判定』をし、現在の問題点の克服と『リスク因子』を継続的に排除していくことで、歯・歯周組織を疾患から “予防” し、長期にわたり健康な口腔内を維持していく事が可能となります。
予防歯科1:歯ブラシ・定期検診・クリーニングの重要性
歯ブラシの重要性
歯周病も虫歯も磨き残しによるプラーク(歯垢)中の細菌によるトラブルです。「徹底的に口腔内(口の中)から汚れを除去する事」それから全てが始まります。 そして、これが一貫して一番重要なポイントとなります。日々の充実した歯ブラシがとても重要なのです。
しかし、口の中はとても狭く奥歯や歯と歯の隙間などは磨きにくく日々の歯ブラシのみで100%の汚れを取り除く事はなかなか難しいことが多く認められます。 当医院では、歯科医師・歯科衛生士により患者様の口腔内に合わせた歯ブラシ・歯間ブラシの説明(TBI)を繰り返しおこなっております。
定期検診・クリーニングの重要性
定期的に歯科医院にて検診をし磨き残した部分のブラッシング方法の説明を受けて頂き、更なる歯ブラシの向上を目指す事はとても重要です。そして、歯科医院の専用機器によるプロフェッショナルクリーニングを受けて頂く事もまた重要です。 プラーク(歯垢)は、24時間口の中に停滞していると唾液(つば)の中のカルシムと結合し石灰化し『歯石』となってしまいます。『歯石』となった汚れは残念ながら患者様の歯ブラシでは除去する事は困難となるため、 歯科医院で専用のクリーニングの機器・器具を使用した定期的なプロフェッショナルクリーニングが必要となります。

2017年1月5日木曜日

虫歯をつくらないことが最大の歯科治療です

これまで歯科医院は、「痛くなったら行く場所」でした。しかし近年、「口腔内の健康を維持する」という目的で通院する患者さんが増えています。そんな新しいスタイルの歯科治療を予防歯科といいます。

虫歯をつくらないことが何よりの歯科治療だと考え、定期的なメンテナンスで歯のクリーニングを行っていただくことをおすすめしています。治療後も虫歯が再発してしまう方や、しっかりと歯磨きをしているはずなのに虫歯になりやすいという方は、是非歯科医院で予防歯科をお受けください。
予防歯科のメリット
虫歯や歯周病が予防できる
治療の痛みや費用を最低限に軽減できる
お口の中がスッキリする

予防歯科への取り組み
虫歯や歯周病、審美歯科治療などが完了した患者さんには、予防歯科の大切さをご説明しています。その上で予防歯科をご希望される方には、患者さんそれぞれの口腔内の状態によって次回いらしていただく目安をお伝えし、定期的に予防歯科をお受けいただいております。定期的なメンテナンスを行っていただくことで、虫歯や歯周病の予防はもちろん、インプラントやセラミックなども長くキレイに保っていただくことができます。まずは患者さんご自身に予防に対する意識を高めていただくことが大切だと考えています。
スケーリング
歯肉や歯周ポケットに溜まっている歯石や歯垢を除去することをスケーリングといいます。超音波を用いるため、キレイに除去することができます。安価なため人気も高い治療法です。

ブラッシング指導
いくら歯科医院で歯のクリーニングをしていても、毎日のご自宅の歯磨きを怠っていては意味がありません。歯科では、正しい歯磨きの方法を歯科衛生士が丁寧にご指導しております。

2017年1月4日水曜日

生涯を自分の歯で過ごすために

日本人が歯を失う理由で、最も多いものが「虫歯」と「歯周病」です。虫歯の場合だと歯単体の治療がほとんどですので、早期に発見し治療をすれば被害は最小限に留めることができます。しかし、歯周病の場合は歯単体ではなく、お口全体に影響が及ぶので、治療が遅れてしまうと最悪の場合、全て抜歯しなければならない可能性もあります。
生涯を自分の歯で過ごすためには「虫歯」「歯周病」を十分に予防することが必須条件になります。日本人のおよそ80%が歯周病にかかっていると言われています。これは、症状が軽いものも含めての数ですが、実際、歯を失ってしまう可能性は誰にだってあるということです。

歯周病は、歯の土台となる骨を溶かしてしまうので、やがて歯を支えられなくなり、抜け落ちてしまいます。日本人が80歳になったときに残っている歯は、平均で5本前後しかなく、それに比べて北欧では、80歳のときに平均25本も残っています。これは、北欧での虫歯や歯周病の予防意識が国全体で高いためです。日本では予防意識がまだまだ低く、将来の歯の残り本数の低さに現れています。
ただ、しっかりと予防を心がけていると、80歳になっても、平均で25本もの歯を残すことも可能ということです。北欧のフィンランドでは、歯に何のトラブルがなくても3ヶ月に一度、定期検診で歯科医院に行くことが義務づけられています。日本でも予防意識を高く持ち、生涯を自分の歯で過ごし、楽しく食事をしましょう。