2019年3月29日金曜日

虫歯になる原因には、3つの大きな要因があります。

歯科医院・歯医者に来院されるきっかけは、大半の方が「痛くなったから」だと思います。
そしてのその原因の大半が「虫歯」です。
残念ながら一度虫歯になってしまうと自然治癒はしません。また、放置しておくとどんどん悪化し、歯を多く削ることになり、その虫歯が大きくなると抜髄(歯の神経を抜く)や抜歯しなければならないケースになることもあります。

そのような状況に陥らないように、早期治療をお勧め致します。ちなみに、神経を取った歯は、健康の歯に比べ弱くなります。その為、極力歯の神経は抜かずに治療を終える事が理想です。治療が早ければ早い程、抜髄や抜歯の可能性は減り、削る量も少なくて済みますので、少しでも、歯に違和感があれば、お気軽にご来院下さい。
虫歯は、口腔内で細菌が作り出した酸などによって再石灰化が追いつかず、歯が溶けていき、穴があいてしまう疾患で、感染症の一つとされています。
虫歯になる原因には、3つの大きな要因があります。
・虫歯菌の数:虫歯の原因菌であるミュータンス菌や、ラクトバチラス菌の数
・歯を守る力:お口の中を歯が溶けいにくい中性にする、唾液の中和力
・食事の習慣:虫歯菌の栄養となる糖分の量や、食事を取るタイミング
虫歯になりやすい方と、そうでない方がいるのは、この組み合わせが個人個人異なるからです。

C0:脱灰
痛みがなく、自覚症状はありません。
この段階なら、適切なブラッシングとフッ素塗布により、再石灰化して治ります。

C1:歯の表層(エナメル質)の虫歯
まだ痛みはありませんが、歯の表面が白くにごり、ザラついてきます。
この段階も歯を削る治療は行いません。
適切なブラッシングと再石灰化を促す処置を行います。
また、定期的な観察で虫歯が大きくなっていないかのチェックが必要です。

C2:歯の中(象牙質)の虫歯
この段階になると、冷たいものや甘いものを食べたり飲んだりすると、しみたり痛んだりします。治療は虫歯の部分を削り、詰め物(インレー、レジン)で保護します。
C3:神経まで達した虫歯
この段階までくると、激しい痛みを感じることがあります。治療は神経を取る必要が出てきます。神経の治療後、かぶせ物(クラウン)を装着する形が一般的です。

C4:歯の根まで達した虫歯
ここまで進行すると、炎症を起こして膿がたまり、最悪の場合抜歯が必要になります。この状態にならないように早期に歯科医院を受診してください。

最近では、銀歯が金属アレルギーを引き起こす原因になることが問題視されています

「すきっ歯が気になる」「銀歯が目立つ」「歯の形が悪い」などというお悩みはありませんか?
歯とは、正しく機能すればいいだけのものではなく、見た目もとても重要です。なぜなら口元とは、他人からの印象に大きく関わるものだからです。 審美歯科では、歯の機能性を十分にふまえた上で、見た目を美しくする治療を行います。 美しい笑顔と優れた機能性は、あなたの人生をより豊かにし、可能性を広げてくれるのではないでしょうか?

体に安全なメタルフリー治療
保険の治療では、詰め物も被せ物も銀歯が適応になるために、多くの方が虫歯治療において銀歯治療を選択されています。しかし、見た目の悪さ、金属イオンの悪害の原因となるため、最近ではセラミック素材を選択される方が増えてきています。
虫歯治療などで入れた銀歯が目立って、大きな口を開けて笑えないとお悩みの方は少なくありませんが、実は銀歯が招くトラブルは目立つことだけではありません。

最近では、銀歯が金属アレルギーを引き起こす原因になることが問題視されています。そこでおすすめなのが、<メタルフリー治療>と呼ばれる金属を使用しない虫歯の治療方法です。 この治療方法により、金属アレルギーの発症を防ぐ事ができるだけでなく、すでに金属アレルギーをお持ちの方にも対応することができます。

ジルコニアオールセラミッククラウン
天然歯のような色合い、そして強度を持ちます。金属を一切使用していないので、体には非常に優しい素材です。次のような症状の方にお勧めです。

・歯並びが悪い
・天然歯に近い色をした詰め物・かぶせものを入れたい
・歯が変色してしまった
・金属アレルギーで悩んでいる
・歯並びを治したいが、矯正装置を使う治療に抵抗がある
・短期間で歯並びを整えたい
e.maxセラミックス」は前歯の向きや形を治します。 また、奥歯に対しての詰め物や被せ物の治療の選択肢として、現在、世界で注目されている素材です。歯の形を大きく変えたい時(出っ歯、八重歯、歯並びが悪いなど)、 曲がった歯(捻転歯)の向きを戻す場合などは、このe.maxプレスで、患者さんの大事な歯を作り上げています。

ラミネートべニアとは、「付け爪」のようなものです。歯を薄く削り、セラミック素材を張り付けることで歯の「色」「形」を改善させます。
従来は、治療完了まで期間が必要でしたが、現在はセラミックス治療専門の提携技工所にて、 注文・作成しておりますので、1週間ほどの期間で完成することが可能となりました

2019年3月27日水曜日

予防に勝る治療なしということでしょう。

「治療には限界があるが予防には限度がない」といわれています。
虫歯や歯周病になってから治療するよりも、まず、ならないように予防することが大切です。虫歯予防の、フッ素やPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)を利用して歯石、汚れ、着色物を取り除くことにより口腔内を常に清潔に保つことが重要です。

歯石、汚れを放置すると歯周病になるだけではなく、口臭の原因にもなります。さわやかな息で会話をすることは対人関係におけるエチケットのひとつといえるでしょう。
また、妊娠中の方はホルモンバランスの変動により妊娠性歯周炎にかかりやすいといわれています。

予防歯科の受診を定期的に続けることで現在の歯を健康に保つことができれば、年齢を重ねてもためらうことなく笑顔を見せ、好きな食事を楽しむことができる、そんな豊かな暮らしを実現することにつながります。予防に勝る治療なしということでしょう。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、歯科医師・歯科衛生士によって行われる、機械的なプラークコントロール(歯垢=プラークの除去)方法です。毎日の「歯磨き」では限界があり、磨き残しが生じてしまいます。
専用機器を用い歯をクリーニングしますので、歯磨きで落ちない汚れ、歯ブラシで磨けない歯周ポケットの汚れを取り除くことができ、歯周病や虫歯予防効果があります。
SRP(Scaling and Root Planing)
SRPとは、スケーリング・ルートプレーニングの略で、スケーラーやキュレットと呼ばれる器具を使用して、歯垢や歯石を除去する、歯周病の初期治療です。

ブラッシング指導(歯磨き指導)
歯や歯茎のブラッシングは非常に大切です。ブラッシングは唯一患者さんができる予防でもあり、治療でもあります。ブラッシング方法も多種多様ありますが、それぞれの患者さんにあったブラッシング方法があり、たろう歯科クリニックでは、そのブラッシング方法について指導いたします。

お口の中には虫歯の原因であるミュータンス菌や乳酸菌が住みついています

予防歯科とは、発症前に虫歯や歯周病を防ぐことです。
また、治療後に虫歯や歯周病の再発や新たな発症を防ぐことでもあります。
歯科医療に関しては、病気になってからでは元通りになりません。
たとえば、「虫歯だから削って詰めましょう」、「痛いから神経をとりましょう」、「揺れてきたから抜きましょう」などです。
痛くなる前にお口の中の健康を守り、また増進するための、積極的な医療こそが、病気の原因から治す方法であり、予防歯科の考え方の原点です。

カリエスリスクテスト
お口の中には虫歯の原因であるミュータンス菌や乳酸菌が住みついています。 しかし人によって菌の強さが違います。また、唾液には虫歯菌から歯を守ろうとする力があります。 しかし、これも人によって差があります。これら虫歯を作ろうとする力と歯を守ろうとする力を測定するのがカリエスリスクテストです。
PMTC
プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングとは、専用の機器を使い日常の歯磨きでは取りにくい部分の磨き残し、タバコやコーヒー等で付いた着色汚れなどを取っていくプロによる徹底したケアのことです。 PMTCには歯磨きでは取れない、バイオフィルムという付着した細菌の塊を取ることもできますので、終わった後の爽快感に驚かれることでしょう。 是非一度、プロの手によるクリーニングをご体験ください。

TBI歯磨き指導
歯面に付いたプラークを除去するために歯ブラシの使い方を指導します。 常日頃から患者さまのお口の環境を整えていくためにサポートさせていただきます。

フッ素塗布
フッ素を歯に塗ることで、虫歯になりにくい歯にすることができます。
フッ素には、歯のエナメル質の強化、再石灰化の促進、虫歯菌の活動抑制などの効果があります。フッ素の効果は次第に弱くなってしまいますので、定期健診の際に歯に塗ります。

歯周病検査
歯周病の進行が認められる患者さんに対して1本ずつ歯の周りの状態を検査し、歯肉を回復させるためのデータを収集し、治療にあたっての基礎資料とします。

2019年3月26日火曜日

同時に、この細菌感染は、正しい知識と正しいメンテナンスによって未然に防げることも分かっています

予防歯科/ 削らない・抜かない治療のために出来ること
予防歯科ってなに?
今までの歯科治療においては、「歯が痛くなってから悪い部位を削って療する」という考え方が主流となっていました。しかし、様々な発展が進んだ現代では、そのような考え方はもう古いものになっています。長年に渡って様々な研究が重ねられた結果、「虫歯や歯周病は、細菌による感染症である」ということが分かってきました。

同時に、この細菌感染は、正しい知識と正しいメンテナンスによって未然に防げることも分かっています。「正しい知識と正しいメンテナンス」とは、毎日の歯みがきはもちろん、定期的に歯科医院に通って、普段の歯みがきでは落としきれない歯垢(プラーク)をプロにクリーニングしてもらうということです。歯垢(プラーク)1mgの中には、なんと1億個以上の細菌が棲みついていると言われています。この歯垢(プラーク)を溜めないということが、口腔内を健康に保つために最重要なことなのです。
予防するために歯医者さんに通うということ
「治療」のためではなく、「予防」をするために歯医者さんに通うということが、歯を健康に保つ秘訣です。従来のやり方であった「入れ歯になるまで治療を繰り返す」という方法に比べると、ライフタイムを通じて歯医者さんにかかる時間は短くなり、治療費もかなり抑えることが可能となります。生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯菌が存在しないということをご存知でしょうか?虫歯菌は、お箸・スプーンの使い回しなどで、周囲の大人から感染してしまうことが多いのです。積極的に予防歯科に通い、虫歯菌・歯周病菌を増やさない・感染しない環境を作っていきましょう。

現在では歯周病は、予防もでき、治療も可能です。
大切なのは予防、診断、治療、そしてメインテナンスです。
この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康を取り戻すことが出来るのです。
まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。
そのためには、
1.正しい歯ブラシの方法で毎日実行します。
歯の表面を歯垢のない状態にしておく事が何より大切なことです。
2.歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去します。
3.傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にします。
4.健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けて頂きます。

現在では歯周病は、予防もでき、治療も可能です。

歯周病とは、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが破壊される病気で、かつては歯槽膿漏(しそうのうろう)と言われていました。
歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が入りこみ、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。しかし、痛みは全くありません。さらに進行すると、歯肉の中にある歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、膿が出たり歯がグラグラしてきます。この時期になると、やっと痛みや腫れを伴います。
そして、最後には歯が抜けてしまいます。その理由として、初期の段階では虫歯のように歯に穴があいたり、痛くなったりといったはっきりとした症状が現れにくく、かなり進行しないと、痛みや腫れという自覚症状が現れないからです。さらに、日本人には歯の定期検診を受ける習慣があまりないこと、また歯周病を確実に治療できる歯科医が残念ながら非常に少ないことなどが考えられます。一生、患者様ご自身の歯で噛むためには、むし歯の予防と適切な治療が大切なのです。

歯周病の原因(1
お口の中にはおよそ400種類の細菌が住んでいます。これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢と言います。歯垢1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病を引き起こします。また、歯垢は粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。この歯垢の中の細菌が歯肉に炎症を引き起こし、やがては歯を支えている骨を溶かすのです。さらに、歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。その中や周りにさらに細菌が入り込み、毒素を出し続けるのです。これはもはやブラッシングなどでは取り除くことはできません。

現在では歯周病は、予防もでき、治療も可能です。
大切なのは予防、診断、治療、そしてメインテナンスです。
この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康を取り戻すことが出来るのです。
まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。
そのためには、
1.正しい歯ブラシの方法で毎日実行します。
歯の表面を歯垢のない状態にしておく事が何より大切なことです。
2.歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去します。
3.傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にします。
4.健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けて頂きます。

2019年3月25日月曜日

歯科で定期的な検診を受けてプラークコントロール

大人のむし歯が増えている 治療済みの歯にも注意
 糖質を含んだ食べ物が歯と歯のあいだに挟まり、歯磨きできちんと除去されないと、歯垢と呼ばれる粘ついた沈着物が生成される。
 歯垢に含まれるむし歯菌(う触原性細菌)が糖質から歯のエナメル質を浸食する酸をつくりだす。これがむし歯の原因だ。
 日本でも厚生労働省の調査によると、55歳以上の人でむし歯をもつ人の割合が年々増えている。歳をとるとだ液腺の機能が低下し、だ液の量が減少することで口腔内の自浄作用が減り、むし歯菌が住みつきやすくなる。
 大人のむし歯は、新たに起こるものより、むしろ治療済みの歯に起こるものが多いので注意が必要だ。むし歯は「かぶせ物などの境目」や「露出した歯の根元」に起きやすい。
 むし歯の治療によるかぶせ物や詰め物は、噛む力が繰り返し加わると、歯を接着するセメントが劣化し隙間ができる。その隙間に細菌の塊であるプラークが付着して、内側でむし歯が進行する。
歯ブラシによるブラッシングや電動歯ブラシは効果的
 自分でできる口の中のケアの代表は歯ブラシによるブラッシングだ。歯垢や食べカスを取り除き、口の中を清潔にすれば口臭を効果的に予防できる。

 歯の表面がきれいに見え痛みも感じないと、異常に気づくのが遅れがちだ。また、加齢、歯周病、強いブラッシングなどによって歯肉が下がり歯の根元が露出すると、そこにむし歯菌が付着してむし歯が起こる。
 
11本の歯を意識して丁寧に磨くことがポイントで、1本につき歯ブラシを20~30回程度小刻みに動かしながら磨けば、歯垢を落とすことができる。歯ブラシの毛先を歯にしっかり当て、歯と歯の間に毛先が入るくらいの力で磨こう。
 
最近は電動歯ブラシも普及しており、より丁寧に磨きたい人、利き手の関係で左右の磨き方に差がでてしまう人、手先を動かすのが苦手な人などに特に効果的だ。
歯科で定期的な検診を受けてプラークコントロール
 
歯周病とは歯の周りの組織である歯肉や歯を支える歯槽骨に起こる疾患で、「歯周病原細菌」という常在菌が原因だ。免疫力が低下してくると歯周病菌が増え、歯周病を発症する原因となる。
 
歯周病の予防や治療では、毎日の歯磨きによって歯や歯肉の表面に付着したプラーク(歯垢)を取り除くことが大切だ。本人はしっかり歯磨きをしているつもりでも、きちんと磨けていないことがよくある。
 歯科で定期的な検診を受け、プラークコントロールがきちんとできているかどうかをチェックすることが歯の寿命を延ばすことにつながる。
定期検査では、視診やエックス線検査による「むし歯の検査」、歯周ポケットの測定や歯石のチェックなどの「歯周病の検査」、「歯石の除去」などが行われる。歯石は、歯垢が堅くなったもので、歯磨きでは除去できないため歯科で取り除く必要がある。
 また、歯科では専門家による徹底した口腔清掃(PMTC)や、歯磨剤よりも高い濃度のフッ化物を歯に直接塗る治療や、フッ化物の入った溶液で洗口する治療などを受けられる。

治療が終了した後は、2~3ヶ月ごとの定期健診の受診をお勧めします

歯周病と聞くと、「歯から血が出る」「歯茎がはれる」などをイメージされるかと思います。
しかし、歯周病はほとんど症状のないまま進行してしまい、自覚症状を感じる段階では歯周病が進行してしまった後といったような恐ろしい病気です。長年放置した結果に後悔されている方も大勢いらっしゃいます。5574歳のシニア男女1060人を対象としたアンケートによると、「健康について後悔していること」の第一位は「歯の定期検診を受ければよかった」という回答結果が得られるほどした。(gooリサーチとプレジデント編集部の共同調査)
歯科技工用品
いつまでも健康な歯を維持するためには、常に予防、治療を心掛けていくことが大切です。また、歯周病と糖尿病などの病気との因果関係分かってきた昨今、歯の健康を保つことこそ元気で長生きする秘訣です。その第一歩は、「自分の歯が健康かどうか」を知ることです。

歯周病は、歯の歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。 歯と歯ぐきの境目についた歯垢から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えているまわりの組織をじわじわと壊していきます。さらに、歯垢は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強着します。歯石の中や周りにさらに細菌が入り込み、毒素を出し続けるのです。

強着した歯石はブラッシングなどでは到底取り除く事はできません。歯周病の恐ろしい点は、初期、中期には痛みをあまり感じることがなく症状がどんどん進む事です。 痛みや腫れの症状が出てくるのは末期になってからで、それまではほとんど自覚症状はありません。 これがこの病気の最大の特徴で、また一番恐い所です。
歯周病の治療では、必要に応じて細菌検査を行います。
歯周病の原因菌は個人個人で異なるため、原因菌を調査・特定し、その細菌に効果のある薬を投与し同時に細菌の塊である歯石を除去していきます。患者様にあった治療を行っていくことで、効率的に原因菌を減少させ歯周病が改善しやすい口腔内へと改善していきます。 
治療が終了した後は、23ヶ月ごとの定期健診の受診をお勧めします。歯周病は主に口腔内の細菌が原因で発病する疾患です。 したがって、この細菌を障害除去し続ける事が歯周病を予防し、お口や体の健康維持するために必要となります。細菌の集団である歯垢は、毎日の適切なブラッシングである程度除去する事ができますが、深い歯周ポケットの中や 歯並びの悪い所にある細菌はブラッシングでは除去できません。これからは歯科衛生士による専門的なクリーニングによって除去しましょう。

2019年3月21日木曜日

歯に付着した「歯石」は通常の歯磨きでは除去する事が不可能なので、歯科医で除去してもらうしかありません

知覚過敏は、歯の表面部分のエナメル質が何らかの原因で傷つき、削れてしまう事によって象牙質が露出し、象牙質にさまざまな刺激が加わって、象牙細管歯髄神経脳に刺激が伝わり、「ズキン!」といった歯がしみる症状へと繋がります。ですので、知覚過敏の直接の原因は「エナメル質が傷つき、削れた結果、象牙質が露出してしまう」こととなります(そのため知覚過敏は『象牙質知覚過敏』と呼ばれています)。歯の最表層にあるエナメル質は削っても痛みを感じることはありません。象牙質はその内層にあり、また根部ではエナメル質がなく全層が象牙質でできています。象牙質は器具でこすったり、冷たいものや熱いもの等に触れると、その刺激は内部の神経に伝達されて、歯は痛みを感じます。つまり象牙質は痛みを感じる部分です。通常、象牙質はエナメル質に覆われているので、こうした痛みを感じることはありませんが、極端に冷たいものなどではエナメル質の上からでも温度が内部の象牙質に伝わって、歯が痛みを感じることもあります。しかし、様々な理由で象牙質が露出すると、刺激が神経に伝達されやすくなり、知覚過敏が生じるようになります。
歯周病
知覚過敏のほとんどはエナメル質が薄い、またはほとんどない歯の根元部分で起こるため、歯周病になり歯肉が後退する(歯茎が下がる)ようになると、当然、象牙質が露出しやすくなりますので知覚過敏の症状が現れやすくなるのです。歯肉が後退する症状は、歯周病がかなり進んでいる可能性が高いので、一刻も早く歯科医で治療を受けなければ、最悪、歯を失ってしまうことにもなりますので注意が必要です!※歯周病、虫歯の原因となる『歯垢(プラーク)』がつくり出す酸によってエナメル質が溶かされる可能性もありますので、毎日の正しい歯磨き(ブラッシング)によって歯垢を溜めないようにすることは歯周疾患を防ぐためにはとても重要なのです。

歯科医での治療後(歯石除去後)
歯に付着した「歯石」は通常の歯磨きでは除去する事が不可能なので、歯科医で除去してもらうしかありません。そこで歯科医で歯石を除去してもらった結果、歯がしみる知覚過敏の症状が出る方がいます。前述の通り、歯周病になると歯肉が後退する(歯茎が下がる)ようになるため知覚過敏の症状が出やすくなります。しかし歯肉が後退しても歯石が露出した象牙質を覆っている場合、直接、象牙質に刺激が加わらないため知覚過敏の症状がでませんが、歯科医で歯石を除去すれば象牙質が露出するため知覚過敏の症状が出やすくなるのです。では歯石を除去しないほうが良いのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、歯石は歯周病や虫歯の大きな原因になってしまうので、付着したら早めに、また定期的に除去しなければなりません。
虫歯
虫歯になりエナメル質に穴が開き、象牙質が露出すると当然、歯がしみる知覚過敏の症状へ繋がります。ただ虫歯が原因で知覚過敏になっている場合は、かなり虫歯が末期の状態で、虫歯が原因ではない知覚過敏の場合は「歯がしみる」症状が一時的なものに対し、虫歯が原因で知覚過敏になっている場合は継続的に痛みを伴うのが大きな特徴です。また痛みが生じた虫歯のほとんどはかなり症状が進んでいることが多いため、痛みを感じて歯科医に行った時点で手遅れ(神経を抜く)になってしまうことも珍しくありません。ですので、歯科医での定期健診はとても大切なんですね。

口の中の細菌は、歯の表面や隙間に残った食べ物を栄養としてどんどん数を増やします

歯周病は、炎症が歯肉にとどまる歯肉炎、炎症が歯肉から歯周組織深くまで広がる歯周炎に大きく分けられます。
歯みがきをやめて歯垢(プラーク)が増加すると23日で歯肉の炎症がおこり、長期間放置するとほとんどが歯周炎に進行するといいます。妊娠中はホルモンの増加により歯肉に炎症がおきやすいため、ブラッシングをしっかり行うことがとても大切になります。

歯周病の原因は歯垢(プラーク)
歯垢(プラーク)は細菌のかたまり。バイオフィルムとも呼ばれています。歯周病はこのバイオフィルム内の細菌によりおこります。本来、人間の体は抵抗力があるため歯肉が炎症をおこしても細菌をやっつけることができますが、細菌が増殖し抵抗力を上回ると炎症はどんどん進み歯周病が悪化していきます。
歯垢(プラーク)ってどうやってできるの?
口の中の細菌は、歯の表面や隙間に残った食べ物を栄養としてどんどん数を増やします。そして砂糖からネバネバした物質をつくり、歯の表面にべったりとはりつきます。これがプラークです。
歯垢(プラーク)を長期間放置すると
口の中に歯垢(プラーク)がたまる。
唾液中のカルシウムによって次第に硬くなる。
プラークの塊(歯石)ができる。
歯みがきでは取れなくなる。

歯周病の原因である歯垢(プラーク)には、ムシ歯の原因菌であるミュータンス菌やその他の細菌がすみついています。その数はわずか1g中に約1000億。歯垢(プラーク)は水に溶けないため、毎日歯ブラシを使いしっかり落とすことが重要になります。
ブラッシングで歯周病を予防する
歯垢(プラーク)を落とすことでムシ歯や歯周病を防ぐことができます。1にも2にもていねいなブラッシングを心がけてください。歯の表面だけでなく、歯と歯肉の境目、歯と歯の間をつるつるになるまでみがくこと。歯ブラシを軽く当て、小刻みに左右に動かしてみがきましょう。
歯ブラシとフロスとの併用がお勧めです!
疲れがたまっているときほど念入りに
疲れがたまっているときほど念入りに。 人間の体は免疫力が落ちると細菌に対する抵抗力が弱くなります。歯や歯肉がいつもと違うなと感じたら、それは体が弱っているサインかもしれません。栄養をとって休息し、いつもより念入りにブラッシングしましょう。

2019年3月20日水曜日

昔入れた被せ物の歯ぐきとの境目が黒い

歯の不揃いは顔がゆがんだようにみえる原因になることもあります
審美歯科とは、虫歯や歯周病といった歯の治療ではなく、歯や口元の美しさ・綺麗な歯の色・さわやかな息など美容的要素に焦点をあてた歯科医療のことです。歯周組織との調和・噛み合わせの良さなど学術的理論に基づき、歯の切削量は最小限におさえ長期にわたり美しく機能的な歯をつくります。
《審美歯科をおすすめしたい方》
笑ったときに銀歯が見えるのが気になる
歯並びが気になる(歯の大きさが不揃い)
前歯の着色や変色が気になる(歯を白くしたい)
笑うと歯ぐきが黒く見える
昔入れた被せ物の歯ぐきとの境目が黒い
前歯のすきっ歯をなくしたい
笑った時に前歯が斜めにみえる
歯の不揃いは顔がゆがんだようにみえる原因になることもあります。逆に美しい口元はファッションや髪以上にあなたの第一印象を大きくアップします。白く揃った綺麗な歯で明るく美しい笑顔をつくりましょう。エアータービン

《セラミックとは?》
セラミックとは瀬戸物など焼き物に使われる素材です。それを歯に応用して本物の歯と寸分変わらない綺麗な見た目の歯科治療を行うために改良された被せ物がセラミックです。
オールセラミッククラウン(ジルコニア)(自費)
ジルコニアを使用したクラウンが、ジルコニアセラミッククラウンです。金属を使わないため、金属アレルギーや歯ぐきの変色などの心配がなく、強度も高いため、奥歯やブリッジに使用することもできます。

メタルセラミッククラウン(自費)
中身は金属で、外側にセラミック(陶器)を貼り付けたものがメタルセラミッククラウンです。見た目が美しく、変色もしません。強度も高いため、人気のある治療法のひとつです。また、内側に貴金属を使用すれば、金属が溶け出すことによる歯ぐきの変色、金属アレルギーのリスクを減らすことが可能です。
ラミネートベニヤ(自費)
歯の表面をうすく削り、歯に貼り付けて形や色調を改善するのがラミネートベニヤです。クラウンに比べると、歯を削る量を少なくできますが、強度は弱いというデメリットもあります。

硬質レジン前装冠(保険)
硬質レジン前装冠とは、中身が金属で、頬側の部分だけにレジン(プラスチック)を貼り付けたクラウン(被せ物)です。金属を表面に出すことで、噛む力が強いケースでも、被せ物が壊れることを防ぐことができます。