2019年3月12日火曜日

歯周病菌が増え過ぎると、歯茎から出血したり、歯茎がはれたりします

今や成人の80%が歯周病にかかっているといわれています。
歯周病は歯周病菌に感染することによっておこる感染症です。世界で最も多くの人々がかかっていると言われ、ギネスブックにものるほどです。
その感染力は非常に強く、歯周病菌が血液に入って全身に回ることで、お口の中の歯周病だけではなく、様々な全身疾患をひきおこしたり、悪化させる要因にもなります。例えば、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化、狭心症、高血圧、糖尿病、低体重児出産、骨粗しょう症、誤嚥性肺炎、ガン、等々が挙げられます。 これをみると、日本人の3大死因が全て含まれていることもわかります。
では、歯周病って治るのでしょうか?
この問いは非常に難しい。。例えば、最近流行のインフルエンザは、インフルエンザウィルスに感染して症状がでても、ウィルスが体から完全に無くなれば治ったといえますよね。しかし、歯周病菌という菌は一度感染したら、決して完全に無くすことが出来ないのです。なので、インフルエンザが治るというのと同じ意味で歯周病を治すことははっきり言って不可能です。
ではいったいどうしたらいいの?
それはというと、歯周病菌をできる限り減らすこと、しかありません。
ここで、もう一度 歯周病とその症状について簡単に説明します。歯周病菌に感染して、歯周病菌が増え過ぎると、歯茎から出血したり、歯茎がはれたりします。ひどくなると歯茎から膿がでますし、口臭もきつくなります。しかし、もっと恐ろしいことがさらに進行すると歯を支えている骨を溶かし、最終的に歯が抜けてしまいます。
歯周病菌を完全にゼロにする、すなわち完治することはできませんが、上記のような症状が出ないようにすることや、またはすでに症状が出ていたとしてもそれを治すことなら、適切な治療や、ブラッシングを行うことで可能です。いわゆる小康状態を保つことが、歯周病においては大切なことになります。

ただし、いくら治療して病状が良くなっても、高い確率で再発してしまうのが歯周病の恐ろしいところです。なぜなら、もうおわかりかと思いますが、
お口の中には常に歯周病菌がいる!! 歯周病菌をゼロにすることは不可能!!
だからなんです。
気になる方は、まず歯周病の精密検査を受けて自分が歯周病なのか?また歯周病ならどの程度の病態なのか?を知ってみてください。そうすれば、今後どのように治療していくのか?また予防していくのか?が見えてきます。

当院でも歯周病の治療、予防には積極的に取り組んでいます!
「歯周病」と一言でいっても、その病態や治療方法、そして治癒過程は患者様によって様々ですし、千差万別といえます。なぜなら、歯周病において、その方その方の生活習慣や、嗜好物、性格によって病態や治療方法、治癒過程の全てが違ってくるからなんです。

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