2019年3月7日木曜日

不正咬合=悪い歯並びの総称、心身に大きな影響を与えます

矯正治療は悪い歯並びをきれいにする歯科治療ですが、むし歯を削ったり冠を被せたりする一般の歯科治療とは少し違いがあります。
矯正治療の場合は、悪い位置にある11本の歯を顎の骨の中で少しずつ動かして、正しい位置にきれいに並べなおします。また、顎の骨が出たりひっこんだりしている場合には、顎をよい方向に動かしたりもします。したがって、矯正治療を行った場合には、元の自分の歯が正しい位置できれいに並び、自分の歯でしっかり食べ物が噛めるようになるのです。
不正咬合・正常咬合とは
不正咬合=悪い歯並びの総称、心身に大きな影響を与えます
・食べ物が歯の間にはさまり、歯みがきがしにくく、むし歯や歯周病になりやすい
・食べ物をよく噛み砕けず、胃腸などの消化器に負担がかかる
・上下の顎の発育や顔の成長に影響を与えて、不調和をもたらす
・上顎と下顎をつなぐ顎関節に負担がかかり、顎関節症になりやすい
・咀しゃく筋の発達に影響を与え、筋力のバランスが崩れて姿勢も悪くなる
・構音機構に影響して正しい発音がしにくくなる
・視力低下の原因になると言われ、学力や運動能力の低下を招きやすい

正常咬合=よい歯並びでよい噛み合わせの総称
正常咬合になれば、多くの問題が解決します。上下の歯が正しく噛み合って歯の接触面積が広くなり、咀しゃく効率が向上し、食べ物の消化・吸収が促進され、心身共に健康な成長発育を示します。また、健全な咀しゃく運動は脳神経の血流を促進し、老化防止にもつながります。
矯正治療とは、不正咬合を正常咬合にする歯科医療です。

悪い歯並びを放置しておくと、以下のような障害が起こる可能性があります。
●むし歯や歯肉の病気になりやすい
乱ぐい歯や八重歯のように、歯が重なり合っていたり噛み合わない歯があったりする場合、食べ物のカスがたまりやすく、また歯みがきもしにくく、むし歯や歯肉の病気になりやすいのです。
●物を噛む能率が低くなる
歯科 ユニット
歯並びが悪いと物を噛む能率が低下し、胃や腸などに少なくとも好ましくない影響を与え、全身の健康状態も悪くなることが考えられます。
●正しくはっきりした発音がしづらい
ひどい出っ歯、上下の歯が噛み合わないとき、受け口などの場合、正しい発音ができず、特に電話での会話や外国語を話すときに、相手に正しい意味が通じないことがあります。
●顎の骨の成長を妨げる
正しい顎の発育に影響を及ぼし、上下の顎の関係が悪くなったり、左右対象でなくなったりします。
●心理的な影響を与える
悪い歯並びを気にするため、子ども時代から友達とのお付き合いも消極的になる傾向があります。大きくなるにつれて、自分の容貌上の劣等感は一層強くなり、社会・人間関係に悪影響を及ぼす結果となることが少なくありません。

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