2020年4月29日水曜日

メタルフリー治療は文字通り、金属を使わない治療のことです

金属アレルギー
お口の中に金属が入っていると、唾液中に金属イオンが溶け出し、それがアレルゲン(アレルギーの原因物質)となる可能性があります。口の中は常時唾液があり水分が豊富なため、金属は溶けやすく、さらに飲食物による物理的な刺激、細菌が作り出す酸など、金属が疲労・溶出する条件が揃っています。また、唾液に溶け出した金属イオンは、血管を介して全身に広がり、口の中の炎症だけでなく、全身の倦怠感や慢性的な疲労感、手足の水疱などを引き起こす可能性も示唆されています。金属アレルギーは、アクセサリーなどを着ける機会のある女性に多いとされているため、女性の方は特に注意が必要です。
メタルフリー治療
メタルフリー治療は文字通り、金属を使わない治療のことです。金属の代わりとして、セラミックやジルコニアを使用します。セラミックやジルコニアは金属を使用していないため、金属イオンが溶け出すことがなく、金属アレルギーの方でも安心して使っていただける素材です。これらの白い素材は、以前は強度が低く、割れやすいのが欠点でしたが、素材の研究開発が進み、口の中に入れても差し支えないほどの強度を実現することができるようになりました。メタルフリー治療は、生体親和性(身体との相性)が高い素材を利用し、審美性も実現した、身体にも見た目にも優しい治療法です。

ハイブリッドセラミック
天然歯に近い硬質プラスチックにセラミックの微細粒を混ぜた材料です。
メリット
見た目が美しい
天然歯に近い硬さで、
周囲の歯や噛み合わせの歯を痛めにくい
コンポジットレジンよりは硬く磨り減りにくい
金属アレルギーの心配がない
デメリット
長期間使用すると材料自体が変色する
少し摩耗する
衝撃に弱く割れる可能性がある

入れ歯には、色々な種類があります。

保険適用のもの、材料や作り方の違いにより、保険適用外の物などその種類は様々です。
保険適用でも十分に患者さんが満足できる症例もありますし、また保険適用外でも色々な理由により患者さんに満足していただく義歯を作るのが難しい場合もあります。
ただし、どんなに合っている入れ歯でも天然の歯には及びません。(噛める効率はおよそ3割と言われています)患者さんのニーズに合わせて、歯科医との話し合いでお決めになられるとよいと思います。(各入れ歯には適応がありますので、歯や骨の状態によりできない場合があります)「入れ歯」というとなんとなく、年寄りじみた気がしないでもありません。でも、なくなった歯を悔やむより、入れ歯によって、これからの暮らしを快適にすることの方がもっと大切です。
フレキサイトデンチャー
入れ歯のバネが歯茎の色をしており、金属の色が見えず自然な仕上がりとなります。
維持の部分のみ金属となり、素材も普通の素材より強いものを使っています。

【バネの見えにくい入れ歯】
部分入れ歯をお使いの皆さんは、金属のバネを歯にひっかけていらっしゃると思います。このバネにより、入れ歯を横揺れやしずみ込みからなるべく防いでいる仕組みです。
噛む力はかなり強いので、バネも強い維持力や把持力を持つ金属でないと簡単に折れてしまいます。これがバネが金属である理由の一つです。しかし、奥歯にバネをかけるならともかく、前歯にかけていらっしゃる方は見た目が気になる方も多いのではないかと思います。
その悩みを減らすために『バネが見えにくい入れ歯』があります。入れ歯の素材も普通のものより強いプラスチックを使い、バネも歯ぐきと同じ色のものを使い、見た目に入れ歯とわかりにくい構造になっています。見た目を良くする、普通の入れ歯より強い樹脂を使う・・・という一歩進んだ治療のため、保険適用ではありませんが、見た目を気にされる患者さんには好評です。

審美歯科治療とは、見た目にも美しく、また機能的にも優れたお口の状態にする治療です

歯並び、歯の形を変えたり、歯を白くするホワイトニングやセラミックなど、より審美的、美容的なニーズにもお答えしております。

審美歯科治療の種類
歯についた汚れを落とすクリーニング(PMTC)
専門知識を持った歯科衛生士が行う、機械的なクリーニングです。 通常の歯磨き等ではケアが難しい部分まで徹底的に洗浄しますので、汚れや細菌のつきにくい、清潔な口内環境となります。 PMTCは定期的に行うことによって、丈夫な歯をより長く保つことにつながります。 

ラミネートベニア
前歯などで歯の前の部分の表面を最小限に薄く削り、セラミックを接着させることにより、歯の色や形を整える治療です。咬み合わせはまったく変わりません。
セラミッククラウン
虫歯などで金歯、銀歯が目立ってしまう時があります。セラミッククラウンをかぶせることによって、見た目はきれいな歯になり、しかも丈夫で機能的にも優れた治療法です。

オールセラミック
オールセラミックは自然な美しさだけでなく、他の歯や口内環境を傷つけたりしない審美歯科では理想的な材料です。オールセラミックは、お口の中のどの部分にもいろいろな形で装着することができます。

審美歯科治療の流れ
カウンセリング
歯についての悩み、希望について、じっくりとお話をお伺いいたします。どのような治療を行っていくかを話し合い、治療計画、期間、治療費等を決めて治療に移ります。

治療について
実際の審美歯科治療に入る前に、お口の健康チェックを行います。もし虫歯や歯周病などがあれば、そちらの治療を先に行います。審美歯科には見た目だけでなく機能的にも歯の健康を取り戻す目的もあるからです。お口の健康チェックが終われば、いよいよ審美治療に入ります。
メンテナンス
審美歯科治療が終わった後、さらに歯を白くしていくホワイトニングに移る場合もあります。また治療後は定期的にメンテナンス(お口の健康チェック)を行うことによって、見た目と噛む機能を長く良い状態に保つようにしていきます。

2020年4月28日火曜日

プラークを早い段階で取り除くことが大事!

プラーク
プラークというのは別名歯垢とも呼ばれており、細菌が糖をエサにした後、つまり食後に発生します。プラークの正体は細菌の集合体で、プラーク1mg中(耳かき一杯分くらい)には、2500億個もの細菌が含まれているとも言われています。プラークの量が多い時は、細菌によって大量の毒素が作られるために、歯の周囲組織は傷害を受けますが、プラークの量が少ないと、毒素は中和されますので、歯周病を発症させたり、悪化させたりすることはありません。プラークは食後8時間くらいで形成されますが、その後長時間放置しておくと、膜のようになり、「バイオフィルム」となります。プラークの段階だと、歯ブラシで簡単に落とすことができますが、バイオフィルムになってしまうと、歯ブラシで落とすことも困難になってきます。
歯石
プラークがそのまま放置されると、唾液中のカルシウムやリン酸などのミネラル成分と反応して石灰化し、硬い歯石になります。歯石になってしまうと、もはや歯ブラシで落とすことは不可能です。歯石には無数の穴が空いており、その中にプラークが溜まりやすく、取り除きにくくなってしまい、歯周病を悪化させる原因になります。

1.正しい歯磨き
歯磨きと言っても、多くの人がしているように、ただ漫然と磨いているだけではあまり効果がありません。誰しも磨きグセというものがありますし、歯周病予防のポイントをきちんと抑えた磨き方をしなければ、効果的に歯周病を予防することはできません。正しい歯磨きの仕方を実践するためには、まず歯科医院で衛生士によるブラッシング指導を受ける必要があります。

2.歯ブラシ以外の清掃用具を使ったブラッシング
実は、歯を隅々まで磨くためには、歯ブラシだけのブラッシングでは不十分です。歯ブラシだけで磨いていても、実際汚れの6割程度しか落とせないことがわかっています。そのため、歯の隅々まで丁寧にプラークを落としきるためには、歯ブラシ以外の清掃器具もうまく活用していく必要があります。歯ブラシで汚れが落としきれないのは、主に歯と歯の間部分です。この部分のプラークを落とすためには、歯間ブラシやデンタルフロスを1日に1回でも使用することが大事です。
歯科医院での定期的なクリーニング
毎日どんなに丁寧に歯磨きをしていても、取りきれないプラークや歯石になってしまう場所というのは出てきます。このような場所から歯周病を悪化させないようにするためにも、定期的に歯科に通い、徹底的なプロによるクリーニングを受けることが大切です。

様々な要因が重なることで、むし歯は発生します

ミュータンス菌など、むし歯の原因となる菌が作り出す酸により、歯のカルシウムが溶かされてしまい、歯がもろくなったり、歯に穴が空いてしまう病気のことを「むし歯」といいます。歯周病と同じく、むし歯は酷くなるまで目立った自覚症状がないため、気付きにくいのが特徴です。しかし、定期歯科検診を行い歯に穴が空いてしまう前に早期発見が出来れば、元の状態に戻すことも出来るのです。
むし歯の原因
様々な要因が重なることで、むし歯は発生します。中でも大きく影響しているのが原因菌(ミュータンス菌)、歯質(エナメル質・象牙質)、糖質(ショ糖)です。
むし歯の進行に応じた対処法
1、初期むし歯
歯の表面が溶かされたことでツヤがなくなり、白く濁って見える・薄い茶色に見える状態のむし歯です。まだ歯に穴は空いておらず、痛みなど自覚症状は出ていません。この段階ならば、歯を削ること無く日々の歯磨きや歯のクリーニングで健康な歯を取り戻すことが可能です。
2、エナメル質までむし歯が進行
歯の表面のエナメル質に穴が空いてしまっていますが、まだ痛みは感じません。エナメル質のむし歯は見た目の白い「コンポジットレジン」を使ったコンポジットレジン修復という治療法で治療を行います。削る量も少なく、1日で治療が完了します(※本数によります)。むし歯の範囲にもよりますが、麻酔を使うことなく痛くない治療を行うことが出来ます。
3、象牙質までむし歯が進行
エナメル質のむし歯から更に広がり、象牙質まで進行した状態のむし歯です。冷たい食べ物がしみたり、歯に食べ物が詰まりやすくなります。コンポジットレジン修復で治療するか、むし歯の範囲・位置によっては「インレー・アンレー修復」という一部を詰める・被せる治療や、「全部被覆冠」という歯を覆う処置を行います。詰め物・被せ物についてはこちらをご覧ください。
4、神経まで達したむし歯
神経にまでむし歯が達してしまった状態で、歯に大きな穴が空いてしまっている場合もありますし、表面の穴は小さいものの内部で広がってしまっている場合もあります。神経が炎症を起こすと、激しく痛みます。場合によっては神経を保存出来る場合もありますが、基本的には根管治療を行い、むし歯の範囲によって「アンレー修復」もしくは「全部被覆冠」で治療します。場合によってはコンポジットレジン修復で治療出来ることもあります。
5、歯根だけになったむし歯
歯茎の上の部分がほぼ崩壊してしまい、歯の根だけが残った状態のむし歯です。神経が死んでしまっているため痛みを感じないことも多いですが、細菌感染によって根に膿が溜まることで痛みが生じることもあります。この状態のむし歯は、放置すると全身の健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
治療では、まずは歯を保存することが出来るかどうかを考えます。むし歯がかなり大きい場合や、歯が割れてしまっている場合には抜歯となる場合もあります。歯を保存することが出来る場合には根管治療を行い、被せ物を作ります。再度被せ物を作製し、問題なく長期間使用していくことが出来るよう、歯の部分的な矯正や歯肉の外科処置などをご提案する場合もあります。

今日、歯を失う一番の原因は歯周病だと言われています

さらに日本人は、80歳以上になると45本の歯しか残っていない事実を知っていましたか?歯周病は、歯周病菌による感染症で、生活習慣病のひとつです。

30代後半から進行しやすくなり、その一番の原因はプラーク(歯垢)と呼ばれる物質です。歯についた食べかすは、ほんの23分から数分で、口腔内細菌が増殖してプラークという細菌の塊に変化します。細菌が産出する酸、毒素や酵素によって歯周組織に炎症をおこし、歯周病となります。
歯周病になると、一体なにが怖いのでしょうか?決して他人事ではない歯周病の本当の脅威についてご説明します。

歯周病の脅威
歯周病は細菌感染症なので、血液を介して身体中を駆け巡り、悪さをします。その為、血液循環の根本である心臓に最も負担がかかると言われています。つまり、歯周病は単なる歯ぐきの病気で、血が出たり歯が抜けやすくなるだけでありません。身体全体の病気に深く関わりがあり、命の危険性もあると言われている、諸悪の根源となり得る、本当に恐ろしい病気なのです!

2020年4月27日月曜日

 前歯4本をセラミック治療した場合、どのくらいの治療期間と費用がかかりますか?

A. 虫歯や歯周病、根管治療の必要のない歯であれば、1ヶ月半ほどでセラミックにすることが可能です。
費用は仮歯【1万円(税別)×4本】+セラミック【7万円~(税別)×4本】となります。
虫歯や歯周病、根管治療が必要な場合は別途費用がかかります。
またセラミックには種類が幾つかありますので、詳しくはドクターにお尋ねください。
Q. 治療費のページに「エコノミーオールセラミック」「スタンダードオールセラミック」とあります
が、この違いはなんでしょうか?
A. エコノミーオールセラミックはe-max-pressクラウンを使用しており、スタンダードオールセラミックはジルコニアクラウンを使用しています。
どちらも強度の高いセラミックとなっておりますが、より強度の強い被せ物をご希望の場合や奥歯を白くしたい方にはジルコニアクラウンをお勧めしております。
Q. セラミックの歯は、どのくらいの期間使用できるのでしょうか?また変色はしてしまうのでしょうか?
A. 基本的に虫歯や歯周病にならなければずっと使用することができます。
セラミックは変色せず・着色しづらい材料になりますので、長期にわたって満足の得られる被せ物と言えるでしょう。
しかしながら、噛み合わせが悪かったり歯ぎしりのある患者さまでは割れてしまうことがありますので、術前に矯正や治療後にマウスピースの使用をお勧めしております。
また定期的なメインテナンスも必要です。
Q. すきっ歯の治療は、セラミック治療と矯正治療のどちらがいいのでしょうか?
A. 個人差があるため、どちらが絶対いいというお答えはできませんが、セラミックは歯を削る治療となりますので、歯をなるべく健康に残したいということであれば矯正治療をお勧めします。
しかし噛み合わせや歯の形態によってはセラミックの方が満足のいく結果が得られることもあります。
Q. 奥歯をセラミックにした場合、割れたりしないのでしょうか?また、他の歯への影響はありますか?
A. 奥歯は前歯と比べると咀嚼で大きな負担がかかりやすいため、セラミックはジルコニアセラミックをお勧めします。
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ジルコニアセラミックは天然歯よりも強度が強いため、噛み合わせなどによっては天然歯がかけてしまうこともありますので、心配な方はドクターにご相談ください。自然の歯とほぼ同じ強度のため、噛み心地やすり減りなどが自然で、生体親和性もありアレルギーの心配がありません。

歯周病は、歯ぐきやあごの骨などの歯周組織の病気です

虫歯と違い進行してもほとんど自覚症状がないため、成人の歯の喪失原因の第1位にもなっています。近年の口腔衛生習慣の改善により、日本人の虫歯は減少傾向にありますが、歯周病はあまり減少がみられません。現在でも35才以上で80%以上が歯周病患者やその予備軍で、子供でも約35%が歯周病にかかっているといわれているのです。歯周病はサイレントディジーズ(静かに進行する病気)ともいわれ、虫歯の症状と異なり、初期には痛みなどの自覚症状がありません。そのままほうっておくと、最終的には歯周組織が崩壊して歯が抜け落ちてしまう怖い病気です。また全身疾患への悪影響もあるため、早めの治療が望まれます。
歯周病が全身に悪影響をおよぼすことも!?
歯周病を放っておくと歯周病菌は口の中だけでなく、歯肉の毛細血管を通じて全身の各臓器へと広がります。つまり、歯周病は口の中だけの病気ではなく、全身の健康へも悪影響をおよぼす怖い病気なのです。以下では全身の悪影響のケースとして、肺、心臓、すい臓、子宮についてご説明します。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
高齢者や抵抗力の落ちた方は、咳(せき)の反射が弱くなるため、口の中の細菌が気管に入っても体外へ出すことができず、肺に感染を起こします。ケースによっては重症の肺炎を引き起こすこともあります。口の中の衛生環境を清潔にすることが、有効な予防策です。

心臓・脳
細菌性心内膜炎
心臓の内側を覆っている心内膜に感染が起こると、細菌性心内膜炎を引き起こします。歯周病のある方の細菌性心内膜炎の発生率は、健康な方の1.52倍で、発症すると命の危険性のある怖い病気です。

心筋梗塞・脳梗塞
歯周病菌は心臓の弁に付着しやすいのが特徴です。細菌が増殖するとやがて血栓が形成されます。血栓がはがれて全身に流れ、心臓の血栓を詰まらせて、心筋梗塞を引き起こすのです。同様に脳の血管を詰まってしまった場合は、脳梗塞になります。
すい臓
糖尿病
歯周病によって作り出されたサイトカイン(炎症物質)は、インスリンの働きを抑制する作用があり糖尿病を悪化させます。また糖尿病は、血管や神経を障害するため毛細血管がもろくなり、歯周病菌に対する防御力が低下するという悪循環を引き起こします。そのため歯周病は、ますます悪化してしまうのです。歯周病を治療することにより、血糖のコントロールが改善することがあります。

なぜ、歯周病にかかると歯茎から膿が出るのか?

これらを踏まえると、まず歯ブラシが届かない箇所のプラークを取り除く必要があります。そのためには、デンタルフロスや歯間ブラシなどのケア用品を用いるのが効果的です。これらは、歯ブラシの弱点を補ってくれるアイテムと言えます。また、ご自身の歯磨きの癖や磨き残しが生じやすい箇所を認識していただき、改善していただくことが大切です。そのために活用していただきたいのが、歯周病治療を専門とする歯科医院での歯磨き指導(TBI)です。歯磨き指導では、患者さまご自身にプラークコントロールを確立していただけるように、プラークの染め出しを行い、ご自身の磨き方の癖やプラークが残りやすい箇所を認識していただきながら、一人ひとりの患者さまに適したブラッシングを習得していただきます。
定期的なメンテナンスは必須
正しいブラッシングを習得していただければ、確実にプラークの磨き残しは減少するはずです。しかし、プラークを100%取り除くことができるわけではなく、ホームケアにはどうしても限界があります。

ホームケアの限界を補うには、歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。メンテナンスでは、ホームケアでは取り除くことができない歯周ポケット内のプラークを確実に取り除きます。「毎日の正しいホームケア 定期的なメンテナンス(プロフェッショナルケア)」の両輪を回すことで、歯周病のリスクを限りなくゼロにすることができます。歯周病にならない人・再発しない人は、この両輪を実践されています。
歯周病の進行段階
歯周病は痛みなどの自覚症状が乏しく、感染していることに気付きにくい病気です。
人によっては、歯や歯茎に異変を感じて歯医者に行ったら、すでに重度まで進行していたというケースもあります。
歯周病菌は、まず歯茎の炎症や出血を伴う「歯肉炎」を引き起こし、悪化すると、歯を支える骨にまで影響が及ぶ「歯周炎」へと進行します。この歯周炎は、程度によって「軽度」「中度」「重度」の3つの段階に分けられます。歯茎の腫れや出血、膿み、また歯のグラつきなどを自覚している方は、まずはご自身がどの段階の歯周病なのか確認してみましょう。

2020年4月23日木曜日

装置が見えるのが恥ずかしい。誰にも気づかれず矯正したい

マウスピース矯正って?
透明に近いマウスピース型の矯正装置(アライナー)を歯に装着して歯並びを矯正する方法です。
一人ひとりの歯に合わせて作製する矯正装置を装着し、治療の段階に合わせて新しい装置に交換しながら徐々に歯を動かし、歯並びを矯正します。
このようなお悩みの方にぴったりな矯正治療です。
職業柄目立つ装置を付けられない
取り外しできる矯正装置がいい
装置が見えるのが恥ずかしい。誰にも気づかれず矯正したい
矯正したのに、後戻りしてしまった
マウスピース矯正の流れ
マウスピース矯正は、どんな風に治療が進むのか?他の矯正方法との違いは?
疑問にお応えするため、治療の流れを詳しくご紹介します。
Step1. カウンセリング
歯並びの悩みや治療に関する疑問・不安点をヒアリングします。そして治療内容やメリット・デメリット、費用などの説明をいたします。疑問や不安があれば、どんな小さなことでもご質問ください。

Step2. 精密検査
マウスピース矯正による治療を希望される場合は、精密検査に進みます。
口腔内検査の他にレントゲン撮影、顔や口の中の写真撮影を行います。そして矯正装置(アライナー)を作るために歯の型採りをします。

Step3. 治療計画のご説明
精密検査の結果をもとに治療計画を立て、その内容と治療期間、費用について納得されるまでご説明します。
治療計画と費用についてご理解いただいてから治療がスタートします。

Step4. 治療開始
患者さま専用に作製した矯正装置(アライナー)を装着します。
取り外し可能なアライナーの着脱方法やお手入れ方法、注意事項などご説明します。アライナーは、装置の種類によって1日に装着する時間が決まっています。指定された時間装着しながら、治療の段階に合わせて新しい物につけ替えます。
Step5. 治療終了~保定期間へ
歯並びが整ったら、一定期間は保定装置を装着していただき、元の歯並びに後戻りするのを防ぎます。

歯周病(歯槽膿漏〕はどうしてこわいのですか。

普段健康な私たちは、頭が痛いとか、お腹が痛い場合、お医者さんに行き、薬をもらい飲んで治ってきます。しかし歯周病(歯槽膿漏)になってしまうと、薬を飲んでも治りません。また、歯医者さんに行って治すことがとても難しくなります。

なぜでしょう?
歯周病(歯槽膿漏)はむし歯と違って、歯肉からの出血や歯肉が赤く腫れていても痛みを感じません。そのため放置しがちになります。
さて大変です!
病気はどんどん進行し、歯を支えている歯槽骨が溶け始め、口臭もかなりひどくなります。そして歯肉全体に炎症が広がるため膿(うみ)も出てきます。歯はグラグラ動揺し、抜かなくてはいけないようになってしまいます。だからこわいのです。ある患者さまはこんな話をしてくれました。「夜寝ている間に歯が抜けてしまい、びっくりして起きました」と。
効果的な歯磨きはどうしたらよいでしょう?
歯の表面に歯ブラシの毛先を直角に当てることが一番のコツ。2つ目は手鏡を持って毛先が汚れたところに当たっているかを見ること。歯はゆるやかなカーブをしているので、どの面にも毛先が直角に当たるように歯ブラシの向きをかえたりします。たて、よこ・ななめ、歯ブラシの持ち方は自由に工夫するようにしたいものです。弱い力で小きざみに動かします。力を入れて磨くと毛先が開いてしまい、毛先が有効に働かないので歯垢を落とすことができません。力の入れすぎは、歯ブラシの傷み具合でもわかります。

早めの予防が大切です
歯肉炎はしっかり汚れを落とすことで治ります。歯周病(歯槽膿漏)は自然に治ることはありません。いつも口の中を清潔にしておくことが一番の予防です。食後の歯磨きは必ず行いましょう。お茶碗についた汚れと同じで、すぐに磨くと汚れが落ちやすいです。一日放っておくと、なかなか汚れが落ちにくくなります。

歯周病は口の中に住む細菌が悪さをして起きる病気です

歯周病とは
歯周病は口の中に住む細菌が悪さをして起きる病気です。歯と歯肉の溝に細菌の塊であるプラーク(歯垢)が付着すると、細菌の毒素により歯肉に炎症が起こります。その状態が続くと、歯肉の下の歯を支えているアゴの骨が溶けてなくなってしまう病気が歯周病です。

歯周病の進行
歯周病菌の塊(プラークor歯垢)に、唾液中のカルシウムが加わって歯石となり、歯に強く付着します。歯石は軽石のようにザラザラですから、その 上に細菌や食物が付着しやすくなります。歯周病でアゴの骨を失うと、歯と歯肉の間の溝が深くなり(歯周ポケット)、歯肉の中の方までプラークが入り込みま す。そして、炎症を起こして骨がなくなる、このことをくり返し、歯周病が進行していきます。歯を支えている骨がほとんどなくなる重症歯周病になると、炎症 のため歯肉は腫れ出血し膿がでて、歯はグラグラになります。
歯周病治療と予防
成人になるとよほど甘いものを食べない限り、虫歯よりも歯周病で悩む患者さんが増えます。気がつけばほとんどの歯がグラグラ、などということがないようにしたいものです。
残っている歯が多いほど健康で長生きできることを考えると、1本の歯でも失わないように努力し続けなければなりません。一度、歯周病になると、歯を支えている骨がなくなるため、歯肉がやせて隙間がたくさんできます。そのような場所は、磨きにくいばかりでなく、再発しやすい場所にもなります。長い治療期間を経て、せっかく健康を取り戻した口が、また歯周病になったなどということのないように、歯周治療の段階から定期的予防をお奨めしています。
再生療法
骨の失われたところに,人が何らかの治療を施して組織を再生させる方法のことを再生療法と言います。歯科で行う再生療法は,主に歯周病で失われた歯の周りの骨(歯槽骨)を作る方法と、インプラントを支えるための顎提骨を作る方法があります。歯周病において,歯槽骨を増やす場合は,エムドゲインという名称の豚から抽出したエナメルマトリックスタンパクや,無菌化された人の乾燥骨や人工骨を使います。日本での輸入許可が下りていないものもあり,保険治療の適応外の自由診療になります。

2020年4月22日水曜日

歯がぐらぐらするこのうち一つでも当てはまれば歯周病の可能性が高いです!

歯周病ってどんな病気?
歯を支えている組織におこる病気で、かつては歯槽膿漏と呼ばれていました。口の中の歯周病細菌によって、歯肉に炎症がおこり、さらに症状が進むと、歯槽骨(歯を支えている骨)が破壊されます。歯はぐらぐらするようになり、ついには抜けてしまう病気です。

歯周病チェック項目
1.歯をみがくと血が出る2.歯肉の色が濃い赤色になっている3.朝起きたとき口の中がネバネバする4.歯が浮いた感じがする5.歯肉が腫れている6.歯肉を押すとぷよぷよしている7.歯の間に物がはさまりやすくなった8.口臭がする9.歯がざらざらする
10.歯石・着色がついている11.歯が長くなったようにみえる12.歯がぐらぐらするこのうち一つでも当てはまれば歯周病の可能性が高いです!
① ブラッシング(歯みがき)
歯周病は歯周病菌が原因ですから、住みかの歯垢(プラーク)を取り除くことが大切です。
適切なブラッシング方法を身につけるようにしましょう。ともき歯科クリニックでは、ブラッシング指導をいたします。また歯科医師・歯科衛生士が実際に使っているおすすめの歯ブラシ・歯磨き粉を紹介いたします。清掃補助の歯科フロスや歯間ブラシも紹介しています。

② 歯石取り(歯のクリーニング)
歯石は、細菌の死骸や排出物が唾液と血液の中のカルシウムによって固まったものです。歯石はでこぼこしているので、細菌が付着しやすいです。そのため歯石を取ることが基本です。スケーラーという道具で歯にこびりついた歯石を取り除くのですが、歯や歯肉の縁についた歯石だけでなく、歯肉の縁より下の内側についた歯石もきれいに取ります。

 ステイン(茶渋やヤニなどの歯の表面の汚れ)除去
歯に水と特殊なパウダーを噴射し、通常器具がとどかない歯の汚れをきれいに落とすことができます。
 位相差顕微鏡
実際にお口の中から歯垢を取って、3600倍の顕微鏡にてTVモニターで見ることができます。歯周病や虫歯のなりやすさを判別することができます。

 唾液検査
唾液を検査シートにつけ、歯周病の程度を調べます。