2020年4月8日水曜日

歯周病の原因は、歯と歯ぐきの間に溜まる歯垢と歯石の周りに繁殖する細菌です

歯周病は、歯垢(プラーク)の中の細菌が歯の周りの歯ぐきや骨に炎症を起こす病気です。
さらに歯の奥まで炎症が広がると、歯を支える土台である歯槽骨が破壊され、放置していると歯が抜け落ちてしまうこともある病気です。しかも、恐ろしいことに歯周病は発症しても痛みがないため、自覚症状のないまま進行致します。気が付いた頃には、歯周病がかなり進行してしまっているケースも少なくありません。

歯周病と全身疾患との関わり
さらに歯周病を放っておくと歯周病菌などの細菌が出す物質によって、心臓病や糖尿病、肺炎や口腔癌に、また、妊娠している場合は、生まれてくる子供にも影響を与えることが段々と分かってきました。
歯周病の原因
歯周病の原因は、歯と歯ぐきの間に溜まる歯垢と歯石の周りに繁殖する細菌です。
歯垢(プラーク)
歯垢とは、歯と歯ぐきの間に溜まる乳白色の粘性のある物で細菌の塊です。
歯垢1mg中には10億ほどの細菌が存在するといわれております。
この歯垢の中に虫歯や歯周病の原因となる細菌がひしめいているのです。
バイオフィルム
バイオフィルムは細菌の塊である「歯垢(プラーク)」の強固な集合体です。時間の経過とともに、バイオフィルムへと変化致します。殺菌作用のあるだ液を寄せ付ず、虫歯や歯周病を進行させます。
プラークコントロール
一般にプラークコントロールとは歯や歯ぐきに付着したプラーク(歯垢)を抑制、除去することをいいます。
歯周病予防・治療を行うには、まずプラークコントロールが重要です。正しい歯みがきの方法や、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用し、プラークを取り除くことが予防・治療につながります。
正しいブラッシング方法なども当院で指導致しますので、ぜひご相談ください。
スケーリング&ルートプレーニング
スケーリングとは、歯根表面の歯垢・歯石などを除去する事をいいます。除去する事により歯ぐきの炎症が和らいでいきます。また、スケーリング後は歯がざらついてため、ルートプレーニングによって表面を滑らかにします。ルートプレーニングとは、スケーリング後に歯根表面の歯垢によって汚染・軟化したセメント質や象牙質を除去し、歯根表面を固く滑沢に仕上げることをいいます。つまりルート(歯根部)をプレーニング(平らに)することです。歯石の表面はザラザラしているため、歯垢が付きやすく、付着した歯垢が落ちにくくなります。歯石は一度取ってもしばらくすると再形成されるため、定期的に歯科医院で取ってもらう必要があります。歯石を取ることで歯垢が付きにくい状態にし、歯周病を改善します。

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