2020年4月23日木曜日

歯周病(歯槽膿漏〕はどうしてこわいのですか。

普段健康な私たちは、頭が痛いとか、お腹が痛い場合、お医者さんに行き、薬をもらい飲んで治ってきます。しかし歯周病(歯槽膿漏)になってしまうと、薬を飲んでも治りません。また、歯医者さんに行って治すことがとても難しくなります。

なぜでしょう?
歯周病(歯槽膿漏)はむし歯と違って、歯肉からの出血や歯肉が赤く腫れていても痛みを感じません。そのため放置しがちになります。
さて大変です!
病気はどんどん進行し、歯を支えている歯槽骨が溶け始め、口臭もかなりひどくなります。そして歯肉全体に炎症が広がるため膿(うみ)も出てきます。歯はグラグラ動揺し、抜かなくてはいけないようになってしまいます。だからこわいのです。ある患者さまはこんな話をしてくれました。「夜寝ている間に歯が抜けてしまい、びっくりして起きました」と。
効果的な歯磨きはどうしたらよいでしょう?
歯の表面に歯ブラシの毛先を直角に当てることが一番のコツ。2つ目は手鏡を持って毛先が汚れたところに当たっているかを見ること。歯はゆるやかなカーブをしているので、どの面にも毛先が直角に当たるように歯ブラシの向きをかえたりします。たて、よこ・ななめ、歯ブラシの持ち方は自由に工夫するようにしたいものです。弱い力で小きざみに動かします。力を入れて磨くと毛先が開いてしまい、毛先が有効に働かないので歯垢を落とすことができません。力の入れすぎは、歯ブラシの傷み具合でもわかります。

早めの予防が大切です
歯肉炎はしっかり汚れを落とすことで治ります。歯周病(歯槽膿漏)は自然に治ることはありません。いつも口の中を清潔にしておくことが一番の予防です。食後の歯磨きは必ず行いましょう。お茶碗についた汚れと同じで、すぐに磨くと汚れが落ちやすいです。一日放っておくと、なかなか汚れが落ちにくくなります。

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