2020年4月14日火曜日

虫歯(う蝕)とは、口の中に増殖したミュータンス菌等の虫歯病原菌が原因で起こります

虫歯の病原菌は、食べ物に含まれる糖分を栄養源とし、歯を溶かしてしまう酸を作り出します。酸によって歯の表面が溶かされた状態を虫歯といい、ひどくなると歯に穴が開き、進行するほど深くなり、更には神経にまで達してしまいます。

唾液には、再石灰化(溶かされた歯質を修復する)という作用があるので、酸によって歯の表面が溶かされても、日常的に修復されています。しかし、再石灰化が間に合わないほどのダメージが続いてしまうと、治療が必要な状態(虫歯)になってしまうのです。

虫歯を予防するには、食後の歯磨きはもちろん、虫歯になりにくい食生活を心がけることも必要でしょう。また、虫歯を放っておくと必ず痛みが現れますので、早期発見・早期治療が重要です。早めに受診することが大切です。
虫歯は、その進行状態(C1~C4)によって痛みなどの症状や治療方法が異なります。
初期の虫歯(C1:う蝕症第一度)
初期虫歯といわれるものです。
歯の外側を覆っているエナメル質にできた虫歯で、自覚症状はありません。
自分ではなかなか見つけにくいもので、お口の健康診断でよく発見されます。

進行した虫歯(C2:う蝕症第二度)
虫歯が進行して、象牙質に及んだ状態です。冷たいものや、熱いものがしみたり、痛みを伴い始めます。初期の症状は冷たいもので歯がしみる知覚過敏と似ています。 さらに虫歯が進行すると、痛みが強くなる上に、治療にも時間がかかりますので、虫歯はこの時期までに治すことが大切です。

重度の虫歯(C3:う蝕症第三度)
痛みを感じていながらも治療しないで放っておくと、この状態になります。虫歯が神経(歯髄)にまで及んだ状態です。何もしなくてもズキズキとした強い痛みを感じます。歯髄が感染して炎症を起こしていますので、歯髄を取る処置が必要になります。
末期の虫歯(C4:う蝕症第四度)
虫歯をさらに放っておくと、この状態になります。
虫歯によって歯は崩壊し、歯の根だけが残った状態(残根)です。
歯髄が死んでいるため、痛みは一次的に治まります。
細菌による感染が歯の根から周りの骨に及ぶと、骨が破壊され膿がたまります。
さらに重症になると、急激な痛みや発熱を生じたり、敗血症などの重篤な症状を引き起こします。

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