2020年4月28日火曜日

プラークを早い段階で取り除くことが大事!

プラーク
プラークというのは別名歯垢とも呼ばれており、細菌が糖をエサにした後、つまり食後に発生します。プラークの正体は細菌の集合体で、プラーク1mg中(耳かき一杯分くらい)には、2500億個もの細菌が含まれているとも言われています。プラークの量が多い時は、細菌によって大量の毒素が作られるために、歯の周囲組織は傷害を受けますが、プラークの量が少ないと、毒素は中和されますので、歯周病を発症させたり、悪化させたりすることはありません。プラークは食後8時間くらいで形成されますが、その後長時間放置しておくと、膜のようになり、「バイオフィルム」となります。プラークの段階だと、歯ブラシで簡単に落とすことができますが、バイオフィルムになってしまうと、歯ブラシで落とすことも困難になってきます。
歯石
プラークがそのまま放置されると、唾液中のカルシウムやリン酸などのミネラル成分と反応して石灰化し、硬い歯石になります。歯石になってしまうと、もはや歯ブラシで落とすことは不可能です。歯石には無数の穴が空いており、その中にプラークが溜まりやすく、取り除きにくくなってしまい、歯周病を悪化させる原因になります。

1.正しい歯磨き
歯磨きと言っても、多くの人がしているように、ただ漫然と磨いているだけではあまり効果がありません。誰しも磨きグセというものがありますし、歯周病予防のポイントをきちんと抑えた磨き方をしなければ、効果的に歯周病を予防することはできません。正しい歯磨きの仕方を実践するためには、まず歯科医院で衛生士によるブラッシング指導を受ける必要があります。

2.歯ブラシ以外の清掃用具を使ったブラッシング
実は、歯を隅々まで磨くためには、歯ブラシだけのブラッシングでは不十分です。歯ブラシだけで磨いていても、実際汚れの6割程度しか落とせないことがわかっています。そのため、歯の隅々まで丁寧にプラークを落としきるためには、歯ブラシ以外の清掃器具もうまく活用していく必要があります。歯ブラシで汚れが落としきれないのは、主に歯と歯の間部分です。この部分のプラークを落とすためには、歯間ブラシやデンタルフロスを1日に1回でも使用することが大事です。
歯科医院での定期的なクリーニング
毎日どんなに丁寧に歯磨きをしていても、取りきれないプラークや歯石になってしまう場所というのは出てきます。このような場所から歯周病を悪化させないようにするためにも、定期的に歯科に通い、徹底的なプロによるクリーニングを受けることが大切です。

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