2020年4月27日月曜日

なぜ、歯周病にかかると歯茎から膿が出るのか?

これらを踏まえると、まず歯ブラシが届かない箇所のプラークを取り除く必要があります。そのためには、デンタルフロスや歯間ブラシなどのケア用品を用いるのが効果的です。これらは、歯ブラシの弱点を補ってくれるアイテムと言えます。また、ご自身の歯磨きの癖や磨き残しが生じやすい箇所を認識していただき、改善していただくことが大切です。そのために活用していただきたいのが、歯周病治療を専門とする歯科医院での歯磨き指導(TBI)です。歯磨き指導では、患者さまご自身にプラークコントロールを確立していただけるように、プラークの染め出しを行い、ご自身の磨き方の癖やプラークが残りやすい箇所を認識していただきながら、一人ひとりの患者さまに適したブラッシングを習得していただきます。
定期的なメンテナンスは必須
正しいブラッシングを習得していただければ、確実にプラークの磨き残しは減少するはずです。しかし、プラークを100%取り除くことができるわけではなく、ホームケアにはどうしても限界があります。

ホームケアの限界を補うには、歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。メンテナンスでは、ホームケアでは取り除くことができない歯周ポケット内のプラークを確実に取り除きます。「毎日の正しいホームケア 定期的なメンテナンス(プロフェッショナルケア)」の両輪を回すことで、歯周病のリスクを限りなくゼロにすることができます。歯周病にならない人・再発しない人は、この両輪を実践されています。
歯周病の進行段階
歯周病は痛みなどの自覚症状が乏しく、感染していることに気付きにくい病気です。
人によっては、歯や歯茎に異変を感じて歯医者に行ったら、すでに重度まで進行していたというケースもあります。
歯周病菌は、まず歯茎の炎症や出血を伴う「歯肉炎」を引き起こし、悪化すると、歯を支える骨にまで影響が及ぶ「歯周炎」へと進行します。この歯周炎は、程度によって「軽度」「中度」「重度」の3つの段階に分けられます。歯茎の腫れや出血、膿み、また歯のグラつきなどを自覚している方は、まずはご自身がどの段階の歯周病なのか確認してみましょう。

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