2020年4月23日木曜日

歯周病は口の中に住む細菌が悪さをして起きる病気です

歯周病とは
歯周病は口の中に住む細菌が悪さをして起きる病気です。歯と歯肉の溝に細菌の塊であるプラーク(歯垢)が付着すると、細菌の毒素により歯肉に炎症が起こります。その状態が続くと、歯肉の下の歯を支えているアゴの骨が溶けてなくなってしまう病気が歯周病です。

歯周病の進行
歯周病菌の塊(プラークor歯垢)に、唾液中のカルシウムが加わって歯石となり、歯に強く付着します。歯石は軽石のようにザラザラですから、その 上に細菌や食物が付着しやすくなります。歯周病でアゴの骨を失うと、歯と歯肉の間の溝が深くなり(歯周ポケット)、歯肉の中の方までプラークが入り込みま す。そして、炎症を起こして骨がなくなる、このことをくり返し、歯周病が進行していきます。歯を支えている骨がほとんどなくなる重症歯周病になると、炎症 のため歯肉は腫れ出血し膿がでて、歯はグラグラになります。
歯周病治療と予防
成人になるとよほど甘いものを食べない限り、虫歯よりも歯周病で悩む患者さんが増えます。気がつけばほとんどの歯がグラグラ、などということがないようにしたいものです。
残っている歯が多いほど健康で長生きできることを考えると、1本の歯でも失わないように努力し続けなければなりません。一度、歯周病になると、歯を支えている骨がなくなるため、歯肉がやせて隙間がたくさんできます。そのような場所は、磨きにくいばかりでなく、再発しやすい場所にもなります。長い治療期間を経て、せっかく健康を取り戻した口が、また歯周病になったなどということのないように、歯周治療の段階から定期的予防をお奨めしています。
再生療法
骨の失われたところに,人が何らかの治療を施して組織を再生させる方法のことを再生療法と言います。歯科で行う再生療法は,主に歯周病で失われた歯の周りの骨(歯槽骨)を作る方法と、インプラントを支えるための顎提骨を作る方法があります。歯周病において,歯槽骨を増やす場合は,エムドゲインという名称の豚から抽出したエナメルマトリックスタンパクや,無菌化された人の乾燥骨や人工骨を使います。日本での輸入許可が下りていないものもあり,保険治療の適応外の自由診療になります。

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