2020年4月8日水曜日

正しい歯周治療を受け、メンテナンスを定期的に受けることが大切です

歯周病って治るの?
以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も原因や治療法が確立され、ガイドラインも整い、現在では初期や中期のものは進行を阻止する事が可能となり、健康を取り戻すことができるようになってきました。まず歯周病の原因はプラーク中の細菌ですから、それをためない、増やさないことが基本です。そのためには正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。歯の表面をプラークのない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。正しい歯周治療を受け、メンテナンスを定期的に受けることが大切です。
どうやって治すの?
まず原因である細菌を減らすために患者様ご自身で日々のセルフケアをしっかりしていただくことと、歯科衛生士によりポケット内のバイオフィルム除去をしっかりすること、歯科医師により歯周外科でポケット内の歯石やバイオフィルムを徹底的に除去する事を行います。次に、宿主因子(歯周病を起こしやすくさせる体の状態)や環境因子(歯周病を起こしやすくする生活習慣)の改善を指導してリスクファクター(危険因子)を減らします。
歯周病を起こしやすくする危険因子
加齢
これはしかたないですね。
糖尿病
きちんと内科受診して血糖値のコントロールをしてもらう。
骨粗鬆症や腎臓や甲状腺の病気
各科にきちんと受診してホルモンの分泌異常を
コントロールしてもらう。
膠原病、リウマチ、シェーグレン症
きちんと内科受診して治療してもらう。
精神的ストレス
免疫力が低下するので、
ストレス発散に努めてもらう。
歯並び
矯正治療や咬合調整を行う。
歯ぎしり、くしいばり、かみしめ
不良習癖をしないよう意識する。
スプリントを使用する。
不適合冠や不適な義歯
歯科治療のやりかえをする。
薬剤の副作用
抗てんかん薬、血圧の薬には歯肉を増殖する副作用のあるものがあるので、その他の種類に変えてもらう。免疫抑制剤、狭心症の予防薬もできるだけ必要最小限にしてもらう。
喫煙
できるだけ減らしていく努力をしましょう。
食生活習慣
砂糖の摂取や飲食回数を減らすよう指導します。

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