2018年3月29日木曜日

歯科医院での専門的な指導を受けることが、効果的な予防につながるのです。

早期発見でも、早期治療でも、虫歯になったらすで手遅れです。
健康な状態だからこそ、ぜひご来院いただき、予防歯科を受診してください。予防について、ご自分だけで取り組むには限界があります。歯科医院での専門的な指導を受けることが、効果的な予防につながるのです。

では定期検診とは何をするのか。虫歯の発生の有無をチェックするのはもちろんのこと、歯周病の進行を把握することも大切な検診項目の1つです。そして今ある健康な状態を維持するためには、歯の着色・歯石・バイオフィルムの除去を定期に行うことが何よりも重要です。

歯の着色自体は、実は人体にとっては何の悪影響もなく無害ですが、多くの方にとっては一番見た目の気になるところでしょう。御自身のブラッシングで一生懸命落とそうとするあまり逆に歯の表面を傷つけ、それが原因で知覚過敏で悩まされたり、より着色しやすい表面形態になってしまっている方もいらっしゃいます。歯科医院専門のクリーニング(PMTC)やホワイトニングをお薦めしております。
次に、歯の歯石ですが、実は歯石も人体にとっては無害なのです。ただし、歯石の付着した歯の表面は歯ブラシが行き届きにくくなり、それが原因で歯垢(プラーク)が溜まり虫歯や歯周病を悪化させてしまうのです。しかも、歯周ポケット(歯茎の溝)に歯石が強固に付着すると見た目は綺麗に磨けていても、実は歯周ポケット中で細菌が増殖し、顎の骨をどんどん溶かしていくのです。

PMTC(歯のクリーニング)
歯の着色・歯石・バイオフィルムの除去を定期的に行うことは今ある健康な状態を維持するために重要な治療ですが、そのすべてを保険治療で行うことは出来ません。前述のとおり、歯の着色自体は人体にとって悪影響もなく無害ですから、それを取り除く治療は審美領域となるため保険治療では認められていません。
現在、保険治療で認められているのは、歯垢・歯石の除去のみです。そこでPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)を行います。歯垢・歯石を除去した後、日頃の歯ブラシでは落とすことの出来ない着色を機械的に除去し、研磨(ポリッシング)、空気と研磨材による微細な研磨、フッ素塗布などを行う予防治療です。特に歯の表面に付着し成熟した細菌は、多種多様に絡み合いバイオフィルムを形成し、歯ブラシでは全てを取り除くことは出来ません。それらの汚れを一気に落とし、磨き上げるのがPMTCという歯科専門のクリーニングです。

予防歯科とは、虫歯や歯周病を定期的な来院によって未然に防ぎ、健康状態に保つ事です

当医院では、虫歯や歯周病の原因となる歯の表面や歯茎の溝の汚れを、専用の器械で取り除き磨き上げます。そうする事で歯の表面がツルツルになり、歯石も取れますので汚れが付きにくくなり、虫歯予防、歯周病予防になるのです。さらに口臭予防にもなります。これを定期的に続けていただくだけなのです。

歯周病は「サイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)」と呼ばれ、自覚症状が出た時には、すでに手遅れ、抜くしかない、という場合が多いのが特徴です。もちろん、日々のブラッシングも重要ですが、それでは取りきれない歯石などを定期的に専門の器械で取るという事が重要になってくるのです。定期的なメンテナンスがお口の中の健康を維持していくためにとても大切な事です。ご自分の口の中へ意識を向けてみて下さい。
口は身体の入り口です。食事をおいしく食べるために、自分の歯で「噛む」と言う事は身体の大切な機能の一つです。もし歯が痛くて物が噛めなかったり、歯がグラグラしたり、歯が抜けて「噛む」力が弱いと、栄養がうまく吸収されなくなる事があります。
又、噛み合せが悪くなるので、肩こりや頭痛など、身体の他の部分に影響が出てきます。身体の健康診断を受けると同じで、あなの大切な身体の一部である「歯」を守るためにも、定期的なメンテナンスを受けてみませんか?

TBIとは「トゥース・ブラッシング・インストラクション」の略で、歯科衛生士などによるブラッシング指導を指します。毎日ご自身が行うブラッシングは、虫歯や歯周病を予防するために大切な要素です。正しいブラッシングを身につけることで、プラーク(歯垢)を溜めることなく清潔な歯にしましょう。
PMTC
歯科医師、歯科衛生士が専門的な器械とフッ素入り研磨ジェルを使って行う歯面清掃(クリーニング)のことを言います。歯の表面から歯と歯肉の境の溝の中(13mmまで)のプラーク(細菌の塊)をすべて取り除くことができます。PMTCをすることによりツルツルに磨かれた歯面はプラークがつきにくくなります。
PMTCとはお口の健康維持のための環境作りを目的とした処置です。特に、タバコのヤニや茶渋など着色が気になる方や歯槽膿漏、口臭の気になる方にお勧めです。
PMTCの効果
歯周病、歯槽膿漏、口臭の予防
知覚過敏、虫歯の進行抑制

2018年3月28日水曜日

予防のために必要なのは、定期的に歯科医院の検診を受けること

皆様は治療が終わったあと、また虫歯や歯周病になり、歯科医院で治療を受けた経験はありませんか?もしそういう経験があるなら、それは定期的な検診や予防処置がきちんといかされていないのかもしれません。予防歯科の重要性がお分かりの方でも、ご自分のお口のリスク(虫歯や歯周病のなりやすさ)を知らなければ、予防しようがありませんよね。

メンテナンスとは、私たちお口の専門家が、歯科医院で定期的に皆様のお口のケアを行い、お口のリスクを「検査、管理、予防」することにより、そういった治療終了後の病気の再発を予防していくことなのです。予防処置ですから、お口の環境が悪くなる前に定期的に行っていくことにより、健康なお口の状態を保つことができます。あまり知られていないのですが、実は初期の虫歯は痛みを感じませんし、歯周病も歯が揺れてくるまで気づかないことが多いのです。
ですから、痛みが出たり、歯が揺れたりして歯科医院に訪れると、予想以上に治療期間がかかることはよくあります。そのため当院では治療終了後、3ヶ月ごとのメンテナンスをおすすめし、リスクの少ない方は間隔も少しずつ長くしながら、皆様のご負担が少なくなるように進めていきます。

PMTC
歯科医師、歯科衛生士が専門的な器械とフッ素入り研磨ジェルを使って行う歯面清掃(クリーニング)のことを言います。歯の表面から歯と歯肉の境の溝の中(13mmまで)のプラーク(細菌の塊)をすべて取り除くことができます。PMTCをすることによりツルツルに磨かれた歯面はプラークがつきにくくなります。PMTCとはお口の健康維持のための環境作りを目的とした処置です。特に、タバコのヤニや茶渋など着色が気になる方や歯槽膿漏、口臭の気になる方におすすめです。
定期検診の勧めします
予防のために必要なのは、定期的に歯科医院の検診を受けること。歯の病気は治療すれば機能を回復できますが、完全に元通りになるわけではなく、病気や治療によるダメージが蓄積されてしまいます。そのため、「痛くなったら治療すれば大丈夫」という考え方は禁物。自覚症状がなくても、歯科医院で定期的にお口の状態を診てもらうことを心がけましょう。 なお、当院では担当医制度を採用しています。常に患者様のお口の状態を把握した歯科医師・歯科衛生士が検診や処置を行いますので、安心して定期検診にお越しください。

予防歯科で推奨しているのが、定期検診。

「一生自分の歯で噛む」ことは、健康的な毎日を快適に過ごすために大切なことです。
当院では、ご自分の歯をより長持ちさせるためには病気になる前の処置、予防が重要だと考えています。お口の中をきれいにし、虫歯や歯周病の原因となるものを取り除く。予防歯科では、治療と異なり歯にダメージを与えることがないため、歯の寿命を縮めることがありません。また、きちんと予防していればそもそも治療が不要になるので、治療にかかる痛みや不安、治療費や通院の手間などの負担を軽減することができます。

予防歯科で推奨しているのが、定期検診。当院の定期検診では、様々なメニューでお口の健康のサポートを行っています。定期的にご来院いただき、虫歯や歯周病の兆候がないか、治療済みの歯にトラブルが再発していないかといった点を歯科衛生士がしっかりチェックし、その患者さんに合ったメンテナンスを行います。
また、定期検診を受診することで、万が一虫歯や歯周病が見つかっても早期発見・早期治療にもつながります。簡単な治療で済むため、何度も通院することなく治療を終えることができるのです。きちんと定期検診を受けている方は、そうでない方に比べて、年齢を重ねても自分の歯を多く残しているという統計結果もあります。積極的に定期検診に通いましょう。

プラークの染め出し
きちんと磨いているつもりでも、意外と磨き残しは多くあるものです。お口の中の歯垢を赤く染め、普段どの程度磨き残しがあるのか、どの部分がおもに磨けていないのかをチェックします。この結果をもとにブラッシング指導を行っていきます。

ブラッシング指導
患者さんの歯並びやお口の特徴に合わせて、磨き残しやすい箇所や歯ブラシがあたりづらい箇所を中心に、効果的なブラッシング方法を指導します。特に、治療済みの箇所はこれまできちんと磨けていなかった可能性が高いので、その点も考慮します。

PMTC
どんなに丁寧に毎日のブラッシングを行っていても、行き届かない部分があり、蓄積された磨き残しが虫歯や歯周病の原因に。専用器具を使用し、歯の表面や歯と歯肉の隙間など、お口のすみずみまでをクリーニングする処置がPMTC。歯の表面がつるつるに磨き上げられるので、汚れが付着しにくくなる効果もあります。

みなさまは治療が終わったあと、またムシ歯や歯周病になり、歯科医院で治療を受けた経験はありませんか?

もしそういう経験があるなら、それは定期的な検診や予防処置がきちんといかされていないのかもしれません。予防歯科の重要性がお分かりの方でも、ご自分のお口のリスク(ムシ歯や歯周病のなりやすさ)を知らなければ、予防しようがありませんよね。メンテナンスとは、私たちお口の専門家が、歯科医院で定期的に皆さんのお口のケアを行い、お口のリスクを「検査、管理、予防」することにより、そういった治療終了後の病気の再発を予防していくことなのです。予防処置ですから、お口の環境が悪くなる前に定期的に行っていくことにより、健康なお口の状態を保つことができます。あまり知られていないのですが、実は初期のムシ歯は痛みを感じませんし、歯周病も歯が揺れてくるまで気づかないことが多いのです。ですから、痛みが出たり、歯が揺れたりして歯科医院に訪れると、予想以上に治療期間がかかることはよくあります。そのため当院では治療終了後、3ヶ月ごとのメンテナンスをおすすめし、リスクの少ない方は間隔も少しずつ長くしながら、皆様のご負担が少なくなるように進めていきます。
PMTCとは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning」の略で、歯科衛生士などによる専門的な歯のクリーニングのことを指します。通常の歯磨きでは取り除くことのできないバイオフィルムを除去して、歯周病を予防することが可能です。また、歯の表面の汚れを取り除き、光沢のある白さを取り戻すことができます。PMTCは柔らかいゴムのカップや特殊なブラシを使って歯の表面を掃除するので痛みはなく、爽快感を得ることができます。
PMTCの効果
歯質の強化
研磨用のフッ化物入りのペーストにより再石灰化(カルシウム等)を促進し、歯のエナメル質を強化します。
虫歯の予防
細菌性バイオフィルムを破壊してプラークを除去し、再付着を防いで虫歯を予防します。
またエナメル質表面へのカルシウム補給を助けます。
歯周病、歯肉炎の改善・予防
歯面から歯内緑上ならびに歯肉緑下13mmのプラークの除去することにより、歯肉の症状を改善します。また歯肉が引き締まってきますので、歯周病、歯肉炎の予防にもつながります。
審美性の向上
たばこのヤニや茶シブなどの付着した色素を取り除き、光沢のある本来の歯面に回復します。また汚れを着きにくくします。
定期検診の重要性
定期検診といえば、おおよそ歯科では想像がつきにくいかもしれません。しかしながら近年、お口の中が様々な全身疾患と関係することが解明されています。また、定期的に歯科検診を受けておられなかった高齢者のほとんどの方が大切な歯を失ってしまい、しっかり噛んで食事ができず苦い思いをされています。歯医者に通わなかった結果、入れ歯にお世話になるか、高額なインプラント治療を選択せざるを得なくなってくるのです。

2018年3月27日火曜日

虫歯・歯周病の有無、唾液の質の改善の確認、かみ合わせの状態を診ます

歯は、一度削ったり抜いたりしたら二度ともとには戻りません。
ですから、できる限り削らず、抜かず、今ある歯をそのまま残すことが大切です。歯の健康を維持するために、歯医者「歯科医院」では虫歯・歯周病を予防する予防歯科に力を入れています。

日本と歯科先進国の予防における意識の差
日本は、欧米の国々と比べて、虫歯・歯周病予防に対する意識が低いとされています。その結果、80歳での歯の残存本数は何と平均8本。これは、スウェーデンの20本と比べて半分以下の数字です。
ご自宅でのセルフケア
歯ブラシ
正しい日常の歯ブラシが、セルフケアでお口を綺麗に保つ一番の方法です。
患者さまのお口の形にあった正しいブラッシング方法で歯みがきを行いましょう。みがきにくい部分は歯間ブラシなどをプラスするとさらに良いです。

食生活の改善
食事をだらだら食べたりしない、糖分の多い食品をなるべく控える、寝る直前に食べ物を口にしないなどを心がけましょう。

歯科医院でのプロフェッショナルケア
定期管理
虫歯・歯周病の有無、唾液の質の改善の確認、かみ合わせの状態を診ます。
クリーニング
歯面清掃とバイオフィルムの除去を行います。
バイオフィルムは普段の歯みがきでは取ることができないため、歯科医院専用の機械でしっかり取ることが大切です。

フッ素塗布
歯質を強化するフッ素を塗布することで、歯そのものを虫歯や歯周病の原因菌から強くします。

定期管理
1ヶ月~数ヶ月に1度、定期管理にお越しください。(患者様のお口のリスクの高さによって通院頻度は変動します)定期管理にお越しいただいた際は、前回から状態がどれくらい改善されたかを確認するのと併せて歯垢やバイオフィルムの除去のためにクリーニングを行います。このような歯科医院での定期管理とご自宅でのセルフケアを併せて行うことで虫歯や歯周病のリスクを抑えていきましょう。

予防歯科とは、「病気を治す」ためではなく、「病気にならないようにする」ために行われる治療です

「歯科医院は歯が痛くなってから行くところ」とお考えになっている方も多いと思いますが、歯科医院の活用方法はそれだけではありません。「歯を病気から守るための場所」でもあるのです。患者様の歯の状態によっても異なりますが。当クリニックでは3ヶ月から半年に1回程度、定期的にお越しになりメンテナンスを受けられることを推奨しています。
患者様の歯を病気から守るために
PMTC
PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning)とは、ブラッシングなどのご自宅でのケアだけでは落としきれない歯垢(プラーク)、歯石などの汚れを、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使ってきれいに除去するクリーニングです。PMTCを受けることで効果的に病気予防がはかれるだけでなく、タバコのヤニなどの着色汚れを落として、歯を白くきれいにすることも可能ですので、歯の色のことでお悩みの方にもおすすめです。

フッ素塗布
フッ素を歯の表面に塗布することで、歯をむし歯になりにくくします。フッ素塗布には、歯の再石灰化の作用や、むし歯の原因菌が作る酸により、歯が溶けるのを抑制する効果などがあります。年に24回程度定期的に塗布することで、さらに予防効果を高めることができます。
ブラッシング指導
患者様の歯の状態や、ご自宅でのブラッシング方法を確認させて頂いた上で、適切な磨き方やブラシの選び方などをアドバイスさせて頂きます。むし歯や歯周病などの病気から歯を守るためには、当クリニックでのクリーニングだけでなく、ご自宅で適切なケアを行うことが重要となります。是非、当クリニックで正しいブラッシング方法を身につけて頂き、病気予防に努めて頂ければと思います。

プラークコントロール
プラークコントロールとは、歯垢(プラーク)の増殖を抑えることをいい、歯槽膿漏や虫歯予防の基本となります。食事をすると、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しますので、毎食後に歯磨きをすることが最も重要です。また、寝ている間は唾液の分泌が減少するため、細菌が繁殖しやすい状態にあります。そのため、寝る前や起床時の歯磨きは念入りにする必要があります。歯槽膿漏が進行している場合、歯周ポケットが深くなっており、歯ブラシだけでは歯周ポケット内の歯垢を的確に除去することができません。このため、歯科医院で専用の器具を使ったプラークコントロールも必要になってきます。

2018年3月26日月曜日

歯茎がピンク色でなく、赤くなっている

歯周病とは、細菌の出す毒素によって歯を支える骨が溶けてしまう病気です。歯を失う最大原因とも言える歯周病は、サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも呼ばれ、痛みなどの自覚症状が出にくく、症状が顕著に出る状態にまで放置してしまうと既に歯周病が進行した状態になってしまっています。長い期間をかけて徐々に進行し最後には歯が抜けてしまいます。初期の頃は痛みも無く歯ぐきからの出血、口臭程度でほとんど自覚症状がありません。ある程度悪化してから噛めない、腫れている、歯が動く、隙間ができた、歯並びが変わった、などで歯周病だと気づきます。歯周病は、どのような病気かというと、歯の歯肉に近い部分についた歯垢(プラーク)の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。歯の歯周病原菌となる特異な細菌が、 歯周ポケットの中で異常増殖すると歯肉がはれ、 歯槽骨の破壊を起こさせるのです。もっとわかりやすく説明すると歯と歯ぐきの境目についた歯垢から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織をじわじわと壊していくのです。また、「歯周病は歯を失う最大原因」なのです。統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっています。
しかし、35歳になってから突然、歯周病になるわけではありません。実は、10代から少しずつ進行していき、20数年の歳月をかけて、歯肉をジワジワとゆっくり冒し、歯ぐきから血がでるという自覚症状がでる30代の頃には、もはや歯肉炎・歯周炎になっています。虫歯と違ってほとんど痛みがないため、気がついた時には抜くはめに・・・なんてこともありえる恐い病気なのです。

歯周病は、世界最大の感染病だとご存じですか?
このことは、ギネスブックにも載っています。それだけ阻止することが難しいのです。
以下の症状に覚えのある方は、一度歯周検査をおすすめします。
起床の際、口がネバネバする
歯を磨くと血が出る
口臭があると言われた
歯茎がピンク色でなく、赤くなっている
歯茎が痩せてきた(歯が以前より長く見える、歯の間に隙間ができた)
歯茎がかゆい、痛い
ぐらついた歯がある
歯周病にならないようにするには
歯周病の主な原因は磨き残した食べ物のカスなどに歯周病菌が繁殖してできる歯垢(プラーク)です。
また歯垢を放置すると歯石になり、一層歯垢ができやすくなります。
歯周病にならないためには毎日の歯磨きでしっかりと汚れを落とすとともに歯ぐきをマッサージして歯ぐきの血流をよくすることが有効です。
歯垢以外にも食生活、喫煙、ストレスの他歯並びや咬み合わせが悪いことも歯周病になり易い原因になります。
歯磨きや歯ぐきのマッサージ以外にはなかなか予防が難しいので、定期的に歯科健診を受けて歯磨きでは取り切れない歯垢や歯石を取り除くとともに、歯科医師や歯科衛生士の適切なアドバイスを受けることが大切です。

歯周病は日本人の多くがかかっている病気であり、大人の80%の方が歯周病にかかっているといわれています

このページをご覧になっている方も5人に4人が歯周病の可能性が高いということです。しかし、歯周病は自覚症状が出にくい病気ですので、重度に歯周病が進行するまで気づかないのです。でもご安心ください、歯周病は予防歯科処置と日々のケアで回避できます。当院の予防に対する取り組みと合わせながら予防歯科についてご紹介しますのでぜひご覧ください。

歯科衛生士を担当制にした「二人三脚予防歯科」
患者様の虫歯治療は歯科医師の担当ですが、歯のクリーニングや歯石取り、検診などの予防歯科処置は歯科衛生士が行います。歯科衛生士は国家資格を持ったプロフェッショナルであり、これまで予防歯科や歯周病についての知識を多く学んでいます。歯科衛生士は虫歯・歯周病予防に対するスペシャリストであり、患者様のサポートを丁寧に行います。当院では予防歯科の専門家である歯科衛生士を、担当制で患者様に割り当てて、患者様のお口の健康を二人三脚で末永くお守りする体制を整えています。
スケーラーを使い分けた、ていねいクリーニング
歯垢の固まりで歯周炎・歯肉炎などの原因である歯石はスケーラーという専門器具で対処します。スケーラーは、「超音波スケーラー」と「ハンドスケーラー」に分類できます。
「超音波スケーラー」、「ハンドスケーラー」それぞれに特長がありますので、当院ではこれら2種類のスケーラーを上手く使い分けて処置をしています。それぞれのスケーラーの特長は次の通りです

虫歯や歯周病は歯磨きだけでは予防できません
虫歯、歯周病予防で毎日歯を磨いている方がほとんどだと思います。「私は毎日3回歯を磨いているし、日々のケアをしっかり行っているから歯科医院に通わなくてもしっかり予防できてる!」と思われるかもしれませんが、実は、たとえ毎日正しい方法で歯磨きをしても、虫歯や歯周病の完全予防はできません。それはバイオフィルムと呼ばれる曲者が原因です。
クリーニング(軽度歯周炎の場合)
歯茎の奥深く歯周病菌が侵入していない時は、歯と歯ぐきのクリーニングを実施します。この場合、歯石除去のために歯医者に数回通うことになります。歯のクリーニングは、保険で行うか自費で行うかで内容がことなりますが、保険の場合は口内6エリアに分割して行います。歯石を除去することで、歯茎が引き締まり健康な歯ぐきと骨、歯の状態を維持できます。

ルートプレーニング(中等度歯周炎の場合)
ルートプレーニングは特別な器具を使って、歯周ポケット奥深くにある見えない汚れや歯石を除去する治療法です。歯石付着が歯周ポケットの奥深まで進んでいると、歯茎が腫れたりちょっと歯磨きしただけで出血したりします。歯ぐきと歯の間奥深くまで器具を入れるので痛みを伴う治療となりますので、麻酔をして行います。

2018年3月24日土曜日

虫歯の原因となる細菌は、歯に付着して増殖します

有史以前にはほとんど「むし歯」はありませんでした。日本人の虫歯保有数を12歳児においてむし歯の先進国(フィンランド)と比較すると約4倍になっています。 その差は予防歯科の普及にあるといってよいでしょう。
虫歯の出来る仕組みや自分自身の「むし歯のリスク」を知ることにより、より適切な対処を実践していくことが可能です。
日本では、治療のために歯科医院にいくことがほとんどで、予防のためにいくという人は国民の約3%に過ぎないといわれています。一方、歯科先進国の北欧はじめ、欧米などでは7090%の国民が予防のために歯科医院を利用しているというデータがあります。
また、80歳時点での平均残存歯数は、日本人が56本であるのに対し、アメリカ人は18本といわれています。この差はセルフケア以外に、歯科医院での予防処置を受けているかどうかにあるといえるでしょう。
PMTC
虫歯や歯周病の原因の一つは、プラーク(バイキンのかたまり)ですが、どんなに隅々までブラッシングしたつもりでも、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間のプラークはなかなか除去しきれません。そこで虫歯や歯周病予防に効果的なのが、PMTCです。PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専門の器具を使って徹底的に歯をクリーニングすることで、今まで磨き残しとなっていたプラークをすべて除去できます。

フッ素
歯の表面では、ミネラル分が溶け出したり結晶化したりする再石灰化を繰り返しています。この再石灰化が間に合わずミネラル分が溶け続けると、歯の表面に穴があき虫歯ができてしまいます。予防ケアでは歯の表面にフッ素を塗布することで、歯質の強化を行っています。フッ素にはミネラル分が溶け出すのを抑制し、再石灰化を促す働きがあるため、よく用いられる効果の高い予防方法です。
3DS
虫歯の原因となる細菌は、歯に付着して増殖します。その細菌を、薬剤を使って除菌し虫歯を効果的に予防するのが3DS。ただ、細菌の集合体であるバイオフィルム(ヌルヌルした膜)が歯の表面を覆っていると薬剤が浸透しにくいので、まずはバイオフィルムを除去するクリーニング処置を行ってから3DSを施術します。なお、効果は永久でないため、定期的な施術が必要です。また、虫歯予防だけではなく、歯周病の原因となっている細菌も、3DSによって除菌することが可能です。PMTCと併用して行いますと、より予防効果が高いです。

削って治すほど、歯は弱くなってしまいます

従来の虫歯治療は、虫歯部分を削って詰めるか被せる治療が主流でした。現在でもこの方法は有効な治療法ですが、一方で歯は削れば削るほど細く弱くなってしまいます。当院では痛くなってから削るのではなく、予防を重視しています。日本人が歯を失う原因の95%は虫歯と歯周病ですが、虫歯も歯周病もしっかりとケアをすれば予防することができます。そのため定期的な検診とクリーニングをお勧めしています。

CO:脱灰
痛みはなく、歯の表面部分のみの虫歯です。毎日の歯磨きで改善することができます。歯科医院による歯磨き指導をお受けいただき、しっかり歯磨きを実践しましょう。また、フッ素塗布による治療法もあります。
C1:エナメル質の虫歯
歯の表面のエナメル質が溶けて黒くなってしまった状態です。痛みは伴いません。

C2:象牙質の虫歯
歯の内部で虫歯が広がり象牙質にまで達した状態です。冷たいものや甘いものを食べたときに痛みを感じることがあります。治療法としては、虫歯部分を削りその部分に修復処置を行います。

C3:神経の虫歯
この段階までくると、温かいものが染みたり噛み合わせた際に痛みが生じてしまいます。歯の神経を抜きその部分に被せ物をする治療です。
C4:歯根の虫歯
虫歯が歯根まで達してしまい、神経が死んでいる状態です。歯が大きく破損してしまっているので、ほとんどの場合が抜歯となります。抜歯後はブリッジや入れ歯、そしてインプラントを用います。

定期検診
虫歯が痛み出してから治療を行うのでは、歯を削らなくてはならないケースが増えます。また歯周病はそもそも痛みを伴いません。ですから、痛みの有無のみでお口の状態を自己診断してしまうのはおすすめできません。痛みの有無に係らず、定期的に専門家の検診を受けることは予防において有効な手段といえます。

2018年3月23日金曜日

「予防」は、結果的に医療費を抑える。この事実は予防歯科の大きなメリットです。

予防をすることのメリット
定期検診を中心とした予防をすることで、実際どのようなメリットがあるでしょうか。具体的にご説明します。

「生涯治療費」を抑えられます
定期検診が必要なのはわかっているけど、痛みもないのにお金を払わなければいけないというのがどうも……という方がいらっしゃるかもしれません。心情的には理解できますが、実は定期検診をきちんと受けている人の方が、そうでない人に比べてトータルの治療費が低いというデータがあります。

このデータによれば、65歳の段階で、定期検診の習慣のある人の歯科治療にかかる総医療費は、検診の習慣のない人の6割程度の負担で済むことがわかります。検診によってむし歯や歯周病をごく初期の段階で発見できるため、短い期間で治療が終わることなどが理由でしょう。「予防」は、結果的に医療費を抑える。この事実は予防歯科の大きなメリットです。
天然歯を長く健康に保つために
今、すべての歯がそろっている人は、歯を1本失ったくらいでは生活にそれほどの支障はないと思われるかもしれません。ところが、1本失うだけでも食べものを咬み砕く力が著しく低下したり、発音に支障をきたしたり、顎関節症などを誘発したりと、さまざまな影響を及ぼします。天然歯をできるだけ健康な状態に保つことは、お口の中にとってだけでなく、全身の健康にとても大切なことなのです。そして、天然歯を長期間健康な状態で保つには、定期検診を受けることが重要といえます。実際に検診を受けている人は受けていない人に比べて、平均残存歯の数が多いというデータがあります。例えば、70歳代では、実に10本近くの差があるのです。ぜひ、検診を習慣づけましょう。
PMTC
Professional Mechanical Tooth Cleaning の略で、文字通り「歯科のプロが機器を用いて行う歯のクリーニング」のことです。毎日ていねいに歯みがきを行っていても、すべての汚れや歯垢を落としきることはできません。定期的に歯科衛生士によるPMTCを受けることで、お口の中がキレイになり、ふたたび汚れが付着しにくい状態に改善できます。

スケーリング
スケーラーという器具を用いて、歯ぐきや歯周ポケットに付着した歯垢や歯石などを除去します。当院では超音波スケーラーによって、歯周ポケット奥深くに潜む歯石までしっかり効果的に除去しています。保険が適用される治療です。

痛みが出てからでは遅い歯の病気

虫歯も歯周病も自覚症状が乏しい病気です。そのため、気付いた段階ではかなり進行しているケースが少なくありません。虫歯も歯周病も治療を受ければ治すことはできますが、虫歯で削った歯は元には戻りませんし、歯周病菌に溶かされた顎の骨も元戻りにはなりません。また、治療を繰り返せばダメージは蓄積されていき、最悪の場合歯を失ってしまうこともあるのです。お口の健康にとって大切なのは、「痛くなる前に歯医者に行くこと」。痛くなってからでは遅いのです。歯科医院に定期的に通って病気の有無をチェックしてもらい、歯のクリーニングを受けましょう。
現在、日本の80歳の方に残存している歯の本数は67本と言われています(厚生労働省調べ)。これは決して多いとは言えません。同じ高齢者でも、北欧ではずいぶん事情が違います。歯の残存平均本数は、スウェーデンでは75歳で平均19.5本もあるのです。特に北欧では予防歯科の意識が最も進んでおり、大人の定期検診受診率は80%以上もあり、子供も100%近くが受診しています。他の先進諸国も70%以上の定期検診受診率が一般的になってきました。しかしながら、日本では定期検診の受診率は10%しかないと言われています。

ホームケアと歯科医院での検診
毎日の歯みがきをしっかりやっている方も、プロの検診、プロケアが必要です。当院では、初診時に口腔内の検査を行います。初期問診をさせていただいた後、レントゲン・口腔内写真の撮影、歯周ポケットの検査などを行い、全額的な健康状態を行います。検査は、歯科衛生士、歯科医師が対応いたします。唾液検査等は必要に応じて実施していきます。
ホームケアではできない歯周ポケット内の清掃などは、検査後、健康状態に応じて実施していきます。毎日の歯みがきでは取れない歯肉下の史跡除去をプロの歯科衛生士が清掃していきます。口腔内の写真撮影は歯肉の腫れなどを記録に取ることで、長期間でのケアを行うために必要なものです。患者さんのデータをしっかり取ることは長期に渡るお口の健康のために必須なものです。
予防歯科で重要な事
予防歯科は、虫歯にさせない、歯周病にさせないことを目標としています。しかし、患者さんの望むことを実施することも重要なことです。お口の健康状態に関して心配されていることや、気になることをしっかりとお聞きし、その問診内容に応じてケアを実施していきます。予防歯科では、プロフェッショナルケアとホームケアが共に重要です。歯科医院で実施するプロフェッショナルケアを行うことで、口腔内は清潔な状態にすることができます。しかし、プラークや歯石は毎日の生活の中で蓄積していくものです。ご家庭でフロスや歯ブラシを使ったホームケアを毎日実施していただくことで、清潔な状態を維持することができます。虫歯がなくても来院し、定期メンテナンスをお受けいただくことでお口の健康を守ることができることはご理解いただきたいと思います。

2018年3月22日木曜日

歯周病と虫歯の治療方法の違い

歯の周りには、歯を支えるために必要な様々な組織(歯肉・歯根膜・セメント質・歯槽骨)があります。歯周病(歯槽膿漏)は、歯の付け根に付着した歯垢の中の歯周病菌が、歯肉や歯を支える骨を破壊し、最終的には歯が抜けてしまう病気です。歯垢に唾液成分の無機質が沈着し、硬く石灰化した歯石に、歯周病菌の温床となります。
始めは歯周の歯肉に炎症を起こし、出血します。進行すると歯肉溝が深くなっていき、歯がぐらつき、歯の根が見えてきます。そのうちに口臭や出血が酷くなってきり、常時ウミが出てくるようになります。歯周病は、一本だけでなく多数の歯が一度にかかることがほとんどで、虫歯と違い、痛みなどの自覚症状がなく進行します。
長い間、歯周病のサインを見逃して放置し、歯がぐらぐらになってから来院しても、抜歯しか手段が無いこともしばしばで、いきなり歯を失ってしまうことになりかねません。また、糖尿病や喫煙などの危険因子が加わると、さらに歯周病の進行を促し、その他の因子と相まって、心筋梗塞などの全身疾患の引き金になるともいわれております。
以下の症状に当てはまる方は、歯周病の可能性があります。
手遅れになる前に一度ご相談ください。
歯がムズかゆい
歯と歯茎の接しているところが赤く腫れている
歯を磨く時、歯茎から血が出る
歯茎から膿が出る
口臭が気になる
唾液がネバネバする
朝起きたとき、口の中がネバネバする
食べ物が噛みづらい
歯周病と虫歯の予防方法について
実は、歯周病と虫歯の予防方法は同じです。毎日の歯磨きが歯周病・虫歯の予防方法になります。正確には、虫歯は歯の表面に付着するプラーク、歯周病は歯周ポケットなどにたまったプラークが原因となりますが、それは綺麗に歯磨きすることで予防に繋がります。
プラークは歯石となると歯磨きで除去するのは難しくなります。歯石は歯周病の原因となります。そのため、定期的に歯科医で検診をすることが最も効果的な予防方法です。歯石は歯科医院でしか除去できないので、放っておくと歯周病を引き起こします。つまり、正しい歯磨き方法を知ることが歯周病と虫歯の予防です。