2018年3月2日金曜日

歯周病の影響はお口の中だけにとどまりません。

歯周病は、歯の周りの細菌が原因で歯ぐきが炎症を起こし、進行すると歯槽骨(歯を支えている骨)が溶かされて、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気。歯ぐきから出血したり、歯がグラグラしている場合は、歯周病の可能性が高いです。国民のほとんどが罹患しており、生活習慣が大きく関与しています。歯ブラシのみの予防法では、進行を止めるのは難しい病気ですので、検査により原因を明らかにし、対策を立てるようにしてください。

歯の周りの細菌
歯の周りには、歯垢(プラーク)と呼ばれる微生物のかたまりがあり、1mgあたりに約1億個の微生物が活動をしています。歯周病の原因の細菌は、この歯垢の中に潜んでいるのです。

歯石
歯垢が石灰化した歯石も歯周病の原因のひとつで、歯石は歯ブラシだけで取り除くことはできません。気になる方は、私たちにご相談ください。
喫煙
タバコも歯周病を悪化させる要因の一つです。タバコを吸うと血液の循環が悪くなり、歯ぐきの再生能力が弱くなるため歯周病が進行してしまいます。歯周病は強い自覚症状の出にくい病気で、様子を見ているうちに病気がかなり進行してしまっているケースも少なくない、恐ろしい病気です。

歯周病の影響はお口の中だけにとどまりません。全身疾患とも深いつながりがあるといわれています。その中で代表的な病気をご紹介します。

心臓疾患・脳血管疾患
血管が狭くなったり塞(ふさ)がったりして起こる心筋梗塞。歯周病菌が血管に入ると血栓をつくりやすくなるので、そのリスクが高まります。また歯周病にかかっている人の脳梗塞を発症する確率は、そうでない人の2.8倍だといわれています。
早産・低体重児出産
妊娠すると女性ホルモンのバランスの変化や体の変化により妊娠性歯周炎にかかりやすくなります。この歯周病菌が子宮の筋肉に影響を与えてしまうことがあるため、早産や低体重児出産を引き起こす可能性を高めてしまうというデータがあります。

歯周病は予防が大切
歯周病は、痛みなどの自覚症状が出る頃には、既に歯周病は重度にまで進行している可能性が高くなります。どんな症状でも気がついたら早めに受診をする事と、症状が出る前に、日頃から歯周病予防を行う事が大切です。 歯周病予防には2つのポイントがあります。「定期検診・クリーニング」と「毎日の丁寧な清掃習慣」です。毎日の習慣によって、歯周病にかかりにくい口腔内の環境を作る事ができます。自分では除去しきれない汚れは定期的に歯科医院でクリーニングを行うようにしましょう。

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