2018年3月29日木曜日

歯科医院での専門的な指導を受けることが、効果的な予防につながるのです。

早期発見でも、早期治療でも、虫歯になったらすで手遅れです。
健康な状態だからこそ、ぜひご来院いただき、予防歯科を受診してください。予防について、ご自分だけで取り組むには限界があります。歯科医院での専門的な指導を受けることが、効果的な予防につながるのです。

では定期検診とは何をするのか。虫歯の発生の有無をチェックするのはもちろんのこと、歯周病の進行を把握することも大切な検診項目の1つです。そして今ある健康な状態を維持するためには、歯の着色・歯石・バイオフィルムの除去を定期に行うことが何よりも重要です。

歯の着色自体は、実は人体にとっては何の悪影響もなく無害ですが、多くの方にとっては一番見た目の気になるところでしょう。御自身のブラッシングで一生懸命落とそうとするあまり逆に歯の表面を傷つけ、それが原因で知覚過敏で悩まされたり、より着色しやすい表面形態になってしまっている方もいらっしゃいます。歯科医院専門のクリーニング(PMTC)やホワイトニングをお薦めしております。
次に、歯の歯石ですが、実は歯石も人体にとっては無害なのです。ただし、歯石の付着した歯の表面は歯ブラシが行き届きにくくなり、それが原因で歯垢(プラーク)が溜まり虫歯や歯周病を悪化させてしまうのです。しかも、歯周ポケット(歯茎の溝)に歯石が強固に付着すると見た目は綺麗に磨けていても、実は歯周ポケット中で細菌が増殖し、顎の骨をどんどん溶かしていくのです。

PMTC(歯のクリーニング)
歯の着色・歯石・バイオフィルムの除去を定期的に行うことは今ある健康な状態を維持するために重要な治療ですが、そのすべてを保険治療で行うことは出来ません。前述のとおり、歯の着色自体は人体にとって悪影響もなく無害ですから、それを取り除く治療は審美領域となるため保険治療では認められていません。
現在、保険治療で認められているのは、歯垢・歯石の除去のみです。そこでPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)を行います。歯垢・歯石を除去した後、日頃の歯ブラシでは落とすことの出来ない着色を機械的に除去し、研磨(ポリッシング)、空気と研磨材による微細な研磨、フッ素塗布などを行う予防治療です。特に歯の表面に付着し成熟した細菌は、多種多様に絡み合いバイオフィルムを形成し、歯ブラシでは全てを取り除くことは出来ません。それらの汚れを一気に落とし、磨き上げるのがPMTCという歯科専門のクリーニングです。

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