2018年3月19日月曜日

歯周病治療の第一歩は、何と言っても、ご自身によるお口のケアの見直しからです

もちろん歯医者での処置も様々なものがありますが、いくらそれらの処置をして一時的に歯周病が快方に向かったとしても、日頃からのケアが正しいものでなければ、再度状態が悪化してしまう可能性が高いのです。医師や衛生士とともに、正しいお口のケア方法を学び、再発することがない万全な体制を築きましょう。

スケーリングで歯垢・歯石の除去
いくら患者さんによる日頃からのケアが万全だとしても、それだけではどうしようもないことがあります。それは「歯石の除去」です。どれほど丁寧に歯を磨いて、フロスを通して、食事にも気をつけた生活を送っていても、ある程度の期間が経つと歯石が付着することは避けられません。そして、この歯石、実は、歯ブラシやフロスで落とすことが出来ないのです。歯科医院にある「スケーラー」という専用器具でしか落とすことが出来ないのです。軽度の歯周病であれば、歯磨き方法を見直し、スケーラーで歯石を除去すればだいたいが快方へ向かいます。
スケーリング・ルートプレーニング(SRP
中度まで進んだ歯周病の場合、スケーリングでの歯石の除去に加え、ルートプレーニングと呼ばれる処置が必要になります。これは、スケーリングのあとに、ザラザラになった歯の表面を滑らかにするものです。歯がザラザラしている状態だと汚れがつきやすく歯石が付着しやすいため、ルートプレーニングによってそれを防ぎます。

歯周病は口の中だけの問題と思われがちですが、歯周病と全身の病気には大きく関係していると言われています。歯周病の原因菌が気道や血液を介して、全身に影響することがあります。主なものを挙げると、糖尿病、細菌性心内膜炎、誤嚥性肺炎、菌欠症、敗血症、早産、低体重児出産です。また、糖尿病になると歯周病を悪化させるという、相互に悪影響を及ぼすことが分かっています。
ブラッシング
初期の段階なら、効果的なブラッシングをすることで歯垢を取り除くことができます(プラークコントロール)。

スケーリング
歯石が付着してしまった場合、ブラッシングでは除去できません。
スケーラーという機材を使用し、手用あるいは超音波で歯石を除去します。

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