2018年3月19日月曜日

以前から、歯周病は糖尿病の合併症の一つと言われてきました。

歯周病とは、プラークの中に潜んでいる歯周病菌によって歯ぐきに炎症が起こり、腫れや出血などの症状をともなう病気です。下記の症状がひとつでも当てはまる場合は、歯周病の可能性があります。歯周病は早期発見が非常に難しい病気です。「もしかしたら歯周病かも……」と思ったら、すぐに歯科医院へ相談しましょう。

歯周病と全身疾患
近年、口腔内環境の悪化が、全身の様々な箇所に深刻な影響を及ぼすことが明らかになってきています。歯周病菌は口の中だけにとどまらず、血流にのって全身を回り、糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・早産などにも関与していることがわかってきています。しかし、歯周病を深刻な病気ではないと考える方が多いのが現状であり、この認識が最も危険なのです。

糖尿病
以前から、歯周病は糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人は健康な人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという調査結果が存在します。
最近では、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという、今までとは逆の関係も明らかになってきました。つまり、歯周病と糖尿病の関係は特に密接であると考えられるようになってきたのです。糖尿病を治療することで歯周病が改善し、逆に歯周病を治療することで糖尿病が改善すると言われています。
動脈硬化、心臓疾患
動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足などの生活習慣が要因とされていましたが、最近では、歯周病菌などの細菌感染が注目されています。歯周病菌が血流に乗って血管へ入ると、その刺激によって動脈硬化を引き起こす物質が出るのです。また、それによって脂肪性の沈着物が血管内にできてしまい、血液の通り道を細くすることで心臓疾患も引き起こすと言われています。

低体重児、早産
妊婦さんが歯周病になっている場合、低体重児や早産を引き起こす可能性が高くなるという報告もあります。その理由は、歯周病菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。 そして、その危険率は7倍ともいわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字です。歯周病は予防できる疾患です。生まれてくる元気な赤ちゃんのためにも、歯周病予防を行うことをおすすめします。
歯周病の進行過程
歯茎と歯の間には歯周ポケットという1mm程度の隙間があります。歯磨きなどのケアを怠ってしまうと、このポケット内に歯垢が溜まります。その溜まった歯垢が歯石をつくり、隙間を押し広げていくことで歯肉が炎症を起こしてしまいます。これが歯周病の初期の段階とされる「歯肉炎」で、歯茎は赤く腫れ、硬いものを噛んだ時などに歯茎から出血します。歯肉炎を放置しておくと症状はますます悪化し、歯周炎へと進んでいきます。この様に歯周病は主に歯茎と歯の間のブラッシングがきちんと出来ていないのが原因となります。

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