2018年3月21日水曜日

むし歯と歯周病は、進行すれば歯を失う原因となります

歯を失えば食べ物もおいしく食べられなくなりますし、話す時も不自由です。また、近年では歯周病菌が身体の病気に大きく影響していることも判明し、歯周病学会からもその内容が発表されています。逆を言えば、お口の健康を守ればそれらの症状も防げるということです。
私たちは、口腔内の健康を守るプロとして、皆様がよく口にされている食べ物や飲み物、それらを口にした場合のケアの方法など、ひとりひとり丁寧にレクチャーしています。すべては、皆様に健康で素敵な毎日を過ごしていただくために。

症状が出てから行くという日本の歯科医療の現状について
歯科医療の先進国であるスウェーデンでは、70歳になっても、平均して20本の健康な歯を維持しているそうです。それに比べ、日本の70歳における平均残存歯数はなんと「8本」。この差は、歯科治療に対する考え方が異なっているからなのです。歯が痛くなってから歯科医院に行くのではなく、お口の健康を維持するためにメインテナンスをする。日本にも、こうした発想の周知が必要なのではないでしょうか。治療型の院としてではなく、予防型の院と利用していただけるようになることを、スタッフ一同願っております。
虫歯や歯周病の原因
通常の歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石。これらが病原菌のすみかとなり、やがて悪影響を及ぼすまで繁殖することが原因です。虫歯の場合は、歯垢や歯石に潜む虫歯菌(ミュータンス菌)が歯の表面に付着して悪さをした場合に発症します。歯周病の場合は、歯垢や歯石に潜む歯周病菌が歯ぐきと歯の間のポケットで悪さをした場合に発症します。
虫歯や歯周病には個人差があり、たとえば唾液の量によっても左右されます。唾液には、虫歯菌の活動を抑制する力があり、この唾液量が少ないがために虫歯になりやすいという方もいらっしゃいます。また、喫煙習慣があることで血流が悪く、歯周病が進行しやすい方も。「自分はむし歯になりにくい」「まだ歯周病を気にする年齢ではない」などと過信せず、お口の現状を確認していただくことを目的として、歯科医院で検査を受けてください。
歯石とは
歯みがきで取り除けなかった歯の汚れが、唾液に含まれるミネラル分と結合すると硬くなり、やがて歯石に変化していきます。歯と歯ぐきの境目や、歯と歯の間にできた歯石は、ご家庭ではなかなか取り除くことができません。

歯垢(しこう)とは
歯の表面などに付く、白くてネバネバした汚れです。お口の中に残った食べ物ではなく、細菌の塊であることにご注意ください。1ミリグラムの歯垢に対し、数億もの細菌が活性化しているといわれています。

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