2018年3月16日金曜日

初期段階です。歯周ポケットは深さ約3mmほどに広がっています。

歯周病は目立った自覚症状が少ないことなどから、警戒心が薄れがちですが、慢性の感染症であり基礎疾患(糖尿病・虚血性心疾患など)の有る方等は特に注意が必要です。歯周病が悪化すると基礎疾患にも悪影響を与えることが知られています。

歯と歯肉の間に歯垢が溜まり炎症を起こすことから始まり、腫れ、そして出血、口臭の発生といった具合に症状が進行します。最終的には歯が抜けてしまうことがありますので、予防をすることが肝心です。普段の生活ではそれほど支障がないことから放置しがちですが、少なくとも半年に一度は歯科検診を受けることをお勧めします。

歯肉炎
初期段階です。歯周ポケットは深さ約3mmほどに広がっています。
症状
歯茎が炎症を起こしており、強く歯をみがくと出血することがあります。

軽度歯周炎
歯周ポケットの深さは4mm、軽度の歯周炎です。
症状
顎の骨が溶け始めている状態です。歯みがきすると出血しやすく、歯茎の腫れ、口臭、冷たいものがしみるなどの自覚症状が出るようになります。

中等度の歯周炎
歯周ポケットの深さは約6mm、中等度の歯周炎です。
症状
顎の骨が大きく溶けてしまい、歯を支える力も弱まっている状態です。指で触ると歯がぐらつくようになり、腫れや出血が目立つほか、歯根膜が厚くなって歯が浮いているような感覚が強まります。
重度の歯周炎
歯周ポケットの深さは約8mm、重度の歯周炎です。
症状
顎の骨の大部分が溶けてしまっている状態です。指で触れると、歯が大きくグラグラと動いてしまいます。歯茎が下がって歯が長く見えるようになり、出血、口臭がさらに強くなります。放置し続ければ、歯が抜け落ちる危険性があります。

歯周病の治療法は主にブラッシング指導や専用の器具などで歯垢・歯石の除去することと自宅でのセルフケアの徹底です。しかしながら、口腔内には細菌が常在しているため、歯周病は一度罹患すると完治というのが難しく症状が再燃することも多く、歯周病の治療は、完治ではなく症状の発現する頻度を少なくすることを目指します。今までの歯周病の治療は症状が悪化すれば外科的な処置が一般的でしたが、現在は内科的歯周療法という治療法も注目されつつあり、飛躍的に効果もでています。

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