2018年3月24日土曜日

削って治すほど、歯は弱くなってしまいます

従来の虫歯治療は、虫歯部分を削って詰めるか被せる治療が主流でした。現在でもこの方法は有効な治療法ですが、一方で歯は削れば削るほど細く弱くなってしまいます。当院では痛くなってから削るのではなく、予防を重視しています。日本人が歯を失う原因の95%は虫歯と歯周病ですが、虫歯も歯周病もしっかりとケアをすれば予防することができます。そのため定期的な検診とクリーニングをお勧めしています。

CO:脱灰
痛みはなく、歯の表面部分のみの虫歯です。毎日の歯磨きで改善することができます。歯科医院による歯磨き指導をお受けいただき、しっかり歯磨きを実践しましょう。また、フッ素塗布による治療法もあります。
C1:エナメル質の虫歯
歯の表面のエナメル質が溶けて黒くなってしまった状態です。痛みは伴いません。

C2:象牙質の虫歯
歯の内部で虫歯が広がり象牙質にまで達した状態です。冷たいものや甘いものを食べたときに痛みを感じることがあります。治療法としては、虫歯部分を削りその部分に修復処置を行います。

C3:神経の虫歯
この段階までくると、温かいものが染みたり噛み合わせた際に痛みが生じてしまいます。歯の神経を抜きその部分に被せ物をする治療です。
C4:歯根の虫歯
虫歯が歯根まで達してしまい、神経が死んでいる状態です。歯が大きく破損してしまっているので、ほとんどの場合が抜歯となります。抜歯後はブリッジや入れ歯、そしてインプラントを用います。

定期検診
虫歯が痛み出してから治療を行うのでは、歯を削らなくてはならないケースが増えます。また歯周病はそもそも痛みを伴いません。ですから、痛みの有無のみでお口の状態を自己診断してしまうのはおすすめできません。痛みの有無に係らず、定期的に専門家の検診を受けることは予防において有効な手段といえます。

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