2020年1月20日月曜日

1年に一度はお口の中のどこかの歯が虫歯や歯周病になり、治療しているという方はいますか?

定期検診で調子の良い状態を保つ
1年に一度はお口の中のどこかの歯が虫歯や歯周病になり、治療しているという方はいますか?そのような場合は、虫歯や歯周病にならない環境づくりをする必要があります。なぜなら、再発を繰り返していると、歯を削る量が多くなったり、歯周組織が溶けていったりしてしまうからです。

虫歯や歯周病はきちんとケアを行い、食生活を管理すればコントロールすることができます。正しいブラッシングと歯科医院でのクリーニングやフッ素塗布によって予防をし、歯科医師による検診によってトラブルの芽を摘むことが大事です。歯科医院を歯の治療を行うところから、歯の良い状態を保つところに変えませんか?
PMTCとは、通常の歯磨きでは落とすことができない場所、磨き残しやすい場所のバイオフィルムを徹底的に除去し、ヤニなどの着色を落とします。処置後は歯がツルツルになり、爽快感が得られます。きれいになった歯に高濃度のフッ素等を塗布することで、歯質強化に期待できます。
また、PMTCを定期的に繰り返すことで歯の表面がすべすべになりますので、 バイオフィルムが付きにくい口腔内環境を作ることができ、ホームケアもスムースになります。
その結果、「歯周病や虫歯の発症予防・進行抑制のリスクを70%減らすことができる」と報告されています。
PMTCの効果
歯質の強化
研磨用のフッ化物入りペーストにより、再石灰化(カルシウム等)を促進し、歯のエナメル質を強化します。
虫歯の予防
細菌性バイオフィルムを破壊し、プラークを除去し、再付着を防ぎ、虫歯を予防します。
また、エナメル質表面へのカルシウム補給を助けます。
歯周病・歯肉炎の改善・予防
歯面から歯肉縁上ならびに、歯肉縁下13mmのプラークを除去することにより、歯肉の症状を改善します。
また、歯肉が引き締まってきますので、歯周病、歯肉炎の予防にもつながります。
口臭の原因の一つである細菌をきれいに取り除くので口臭予防にも効果があります。
審美性の向上
タバコのヤニや茶シブなどの沈着した色素を取り除き、光沢のある本来の歯面に回復します。また、汚れを付きにくくします。

喫煙により歯茎の血管が収縮され、血流が悪くなってしまいます

歯周病も、お口の中の細菌が増えることで起こる「歯の病気」ですが、歯を溶かすむし歯と異なり、歯周病は「歯の周りの病気」です。歯を支える歯肉や歯槽骨を破壊していき、支えを無くなった歯が抜けてしまいます。歯周病は、30代以上の人の第一位で、約70%の方が歯周病と言われています。歯槽膿漏も歯周病の一種で、歯周病の末期症状のことを指します。
歯垢(プラーク)
お口の中には500種類を越える細菌がひそんでいます。歯磨き時の磨き残しで細菌が残り、その中の数種類が唾液中に含まれる糖タンパクと結びついて歯垢(プラーク)となり、歯茎に感染して炎症を起こします。
食いしばりなど、一部の歯に大きな負担をかける
歯を強く食いしばるなど、一部の歯に大きな負担をかけると、歯が傷付いてしまい、そこから歯周病にかかりやすくなります。
歯並びが悪い
歯並びが悪いと、食べ物が歯と歯の間につまりやすくなったり、歯磨きをしても磨き残しができやすくなってしまいます。
タバコを吸っている
喫煙により歯茎の血管が収縮され、血流が悪くなってしまいます。また、タバコに含まれるタールが歯垢を付きやすくしてしまいます。
全身的な疾患との関係
糖尿病の人は歯周病になりやすいという報告があります。
遺伝的要因
10%の人は体質的に歯周病が重症化しやすいです。体質遺伝は30代以下で発症します。親が糖尿病という方も注意が必要です。
歯周治療の注意点
治療が完了しても、その後のお手入れが悪ければ再び歯周病になってしまいます。毎日のブラッシングを欠かさず、また、定期的にメンテナンスを受けましょう。

喫煙は、肺がんをはじめ、多くの病気にかかる危険性が増します。特にお口の中では、歯や歯茎の変色・血管の収縮による血流の悪化のほか、口臭・舌がん・歯肉がん・口腔がんなどになりやすくなります。血流の悪化や、タバコの有害物質が傷を治そうとする細胞の働きを抑制することによって、手術をしても回復が遅くなったり、治療が難しくなってしまいます。

クリアで健康的な歯に~歯のクリーニング~

毎日しっかりブラッシングしていても、歯と歯のすき間などに少しずつ汚れが溜まり、それが虫歯や歯周病の原因になってしまうことがあります。また、汚れの蓄積によって歯が黄ばんだり、口臭が出てきたりする可能性もあります。

そのような状態を改善するなら、「歯のクリーニング」がおすすめです。歯科医師や歯科衛生士が専用器具を使って歯に付着した歯石やプラーク、色素を丁寧に取り除きます。その後、歯の表面をゴムチップとスクラブ入りのペーストを使用して研磨し、エナメル質や歯と歯の間にプラークが付着しないようきれいにみがきあげます。クリーニングによって歯みがきでは除去できない汚れやプラークを確実に破壊することができるので、虫歯・歯周病の予防にも効果的です。
クリーニングの流れ
診察
口腔内を診察し、お口の状態に合わせて施術内容を決定します。
スケーリング
スケーラーという専用器具を使って、歯石やプラークを取り除きます。
ルートプレーニング
歯と歯のすき間や歯根部分に付着した歯石や歯垢を取り除きます。
研磨
歯面がザラザラしているので、研磨剤を用いてなめらかに仕上げます。
チェック
最後に口腔内の状態をチェックします。
歯のクリーニングを受けるメリット
明るくクリアな歯が手に入る
虫歯や歯周病の予防になる
虫歯や歯周病の予防になる
虫歯菌や歯周病菌の温床となる歯石やプラークを徹底的に除去できるので、虫歯や歯周病になりにくい口腔内環境が実現します。
口臭を改善できる
口臭の原因の80%は口腔内にあるといわれています。歯石やプラークを取り除くことで、口臭の予防・改善につながります。
口腔内がスッキリと気持ち良くなる
クリーニングをすると歯の表面がツルツルになり、口腔内がスッキリとします。気分がリフレッシュし、爽快な気分になれます。

2020年1月16日木曜日

歯を削ると歯の寿命はその分だけ短くなってしまいます

歯を削ると歯の寿命はその分だけ短くなってしまいます。
むし歯が進行して神経を抜いた場合には、さらにその歯の寿命は短くなります。そこで、重要なのは治療を受けてよい状態になったら、それをできるだけ長く保つことです。口内の状態を健康に保つことは、健康寿命を伸ばす効果やクオリティ・オブ・ライフの向上など、さまざまな効果につながっています。

食事を自由に楽しめる
口内にトラブルがあると、おいしいのに食べにくい・不快感があって楽しめなくなる食材が出てきます。食事を自由に楽しむためには、健康な歯や歯ぐきが不可欠なのです。また、うまく咀嚼できない場合には、噛む回数が減り胃腸への負担を増やしてしまうことも起こります。噛む回数が減ると唾液も少なくなるため、むし歯などのリスクも上昇してしまいます。また、噛むことは脳への血流を増加させて脳を活性化させますので、噛まなくなることは脳にもよくないのです。
会話を気兼ねなく楽しめる
歯や歯ぐきは表情に大きな影響を与え、印象を変えてしまいます。また、歯の状態は発音にもかかわっているため、口内の状態が悪くなると発音が不明瞭になる傾向があります。また、歯がない、入れ歯や銀歯が気になるなどで気兼ねなく笑ったり話したりできなくなることもよくあります。口内のトラブルを解消し、よい状態を保つことで、会話などのコミュニケーションを気兼ねなく楽しめるようにしましょう。

全身のバランスを整える
顎は頭や首など大事な部分に近いため慢性的な肩こりや頭痛がかみ合わせによって起こっているケースは珍しくありません。また、顎はとても大きな関節ですから、かみ合わせの微妙なズレは全身に大きく影響を及ぼします。歯は毎日の咀嚼で少しずつすり減るため、かみ合わせは日々変わっていきます。
また、むし歯や歯周病になるとかみ合わせは大きく乱れます。特に歯周病は歯肉が炎症を起こして歯をうまく支えられなくなり、さらに進行すると歯を支える顎の骨が溶けて歯がグラグラ動くようになってしまいます。食いしばりや歯ぎしりなどの癖があるとかみ合わせが乱れやすくなるだけでなく、むし歯や歯周病、そして顎関節症のリスクも高くなってしまいます。

矯正治療を受けようとご検討されている方は、「見た目」についてお悩みの方が多いようです

矯正治療を受けようとご検討されている方は、「見た目」についてお悩みの方が多いようです。たしかに矯正治療では歯並びを整えるので、自然な見た目できれいな口元になれます。しかし矯正治療のメリットはそれだけではありません。歯が本来持つ機能の回復ができるので口腔内だけでなく全身の健康にもつながるのです。

矯正歯科治療とは
歯は弱い力を継続的にかけ続けると移動する性質があります。これを利用し歯列全体のバランスを考えて歯並びを整え、咬み合わせを改善し歯の機能回復をするのが矯正歯科治療です。
歯並びが悪いと心配なこと
見た目がコンプレックスになりがちです
発音が不明瞭になることがあります
ブラッシングをしても汚れが残りやすく虫歯や歯周病のリスクが高くなります
歯の寿命を縮めがちです
成長期に歯並びが悪いと顎の健やかな成長の妨げになります
食べ物をしっかり咀嚼(そしゃく)できないと栄養補給が悪くなり胃腸に負担がかかります

歯並びが悪くなる原因
そのひとつには「遺伝」が挙げられます。親子で顔や体形が似るように、同じような歯並びをしている方をよく見かけると思います。歯の大きさと顎の大きさのバランスが悪いと歯がきれいに並ぶスペースが足りなくなり、歯並びが乱れるのです。また生まれつき歯が少ない「先天性欠如」の方も歯並びの自然さが失われます。クセや習慣も歯並びの乱れの原因になります。指しゃぶりや爪を咬むクセ、唇を咬むクセは前歯が出てしまったり、前歯が閉じなかったりする歯並びを誘発するのです。また口呼吸ばかりだったり、やわらかい物ばかり食べていたりすると口のまわりの筋肉と舌のバランスがくずれ、歯並びに悪影響を与えます。

矯正治療の必要性
歯の11本が異なる形をしていて山があったり谷があったりします。そしてそれぞれがきれいに並んで上下の歯で咬み合うのが自然です。きちんと咬み合ってはじめて効率よく咀嚼ができます。前歯(切歯)で食べ物を咬み切り、その奥の小臼歯で食べ物を砕き、さらに奥の大臼歯ですりつぶすのです。
矯正歯科治療は歯並びをきれいにするだけではありません。きちんと咬み合うように並べて歯の機能を十分に発揮できるようにするのが目的です。たとえば、咬み合わせがよくなり、グッと咬み締めることができるようになったことで力が入り、スポーツなどのパフォーマンスが向上するという報告もあります。また、頭痛や肩凝りなどの症状が改善されることもあります。よく咬める正しい咬み合わせに整えるのが本来の矯正歯科治療です。

80歳になった時の歯の本数は、歯科先進国のスウェーデンでは20本もあるのに対して、日本ではわずか8本です

80歳になった時の歯の本数は、歯科先進国のスウェーデンでは20本もあるのに対して、日本ではわずか8本です。これは、スウェーデンでは美容室のように定期的に歯科医院に通って歯をお掃除する習慣があるからです。歯を残すために最も大事なのは、むし歯になる前の「予防」です。
一度でもむし歯になってしまうと、詰め物の隙間からむし歯が再発して、次はもっと大きな穴を削って、さらに次は神経を抜いて、最終的には歯を失ってしまうことになるため、最初の段階でむし歯にならないよう天然の歯を守るため、半年に1度は定期検診を受けましょう。
予防のメリット
予防を続けていくことで、残せる歯の本数が増えるのはもちろんですが、それ以外にも医療費を抑えられるということもわかっています。予防をせずに何かあった時だけ治療を受けている人は、結果的に治療が長引いたり複雑な治療が必要になったりすることで、治療費もかさんでしまうのです。またむし歯が進行していくと麻酔も効きにくくなってしまいますが、歯が健康であれば痛い思いをすることもありません。あらゆる点でご自身の負担を減らすために、きちんと歯の予防を続けていくようにしましょう。

予防歯科に取り組み、定期検診で早い段階でむし歯や歯周病の原因を発見し適切に治療することで、むし歯や歯周病が進行してしまう前に早期治療ができ、歯をより健康な状態に保つことにつながります。
通院の回数が少なくすむ

予防歯科に取り組む場合、定期検診のため定期的な通院を数ヶ月に1度するだけですみます。一方定期検診を受けずに症状が進行した状態ではじめて歯科医院を訪れると、治療で数回にわたり通院する必要があります。

むし歯になり歯を削って治療すると、むし歯は治っても歯はダメージを受けています。治療した部分からむし歯が再発し、繰り返し治療して最終的には歯を失ってしまう事もあります。予防歯科で歯の健康にしっかり注意していくことで、年齢を重ねても健康な歯が残るよう、歯の寿命を延ばすことができます。
予防歯科に取り組む場合、むし歯などになったとしても、定期的に検査をうけているため進行してしまっていることが少なく、大掛かりな治療を行うことはほとんどありません。そのため治療費を結果的に抑えることができます。進行したむし歯や歯周病の治療には高い費用がかかる場合があります。

2020年1月14日火曜日

歯ブラシの管理についても、患者さんからよく質問を受ける内容です

歯ブラシは常に清潔に
歯ブラシの管理についても、患者さんからよく質問を受ける内容です。何気ないことかもしれませんが、やはり歯ブラシも衛生的に管理したいものです。ついついやってしまいがちなのが、歯ブラシをビニール製の密閉容器に入れたり、洗面台の収納に入れたりしてしまう保管方法ですが、これでは毛先がなかなか乾かず、雑菌が繁殖する余地を与えてしまいます。歯ブラシの保管の基本は、できるだけ風通しの良い場所に毛先を上にして保管することで、1日だけ使用した歯ブラシでは、十分に乾燥させることで大半の菌を除去できるとされています。
ただし、1週間、2週間と歯ブラシを使用していると菌の付着が見られ、乾燥させても十分な除菌ができなかったという報告もあります。また、歯ブラシの毛先は使うたびに磨耗していき、歯垢(プラーク)をかき出す力がどんどん低下してしまうと考えられます。
このように、歯ブラシは基本的には消耗品ですから、たとえ口ざわりが良くてお気に入りの1本でも、同じ物を長く使用するのではなく、だいたい1ヶ月くらいを目安にして新品と交換することをお勧めします。
正しく歯磨きできているか定期的に検査しましょう
セルフケアが正しくできているかをプロの目線から確認してもらうことも必要です。当院でも「虫歯になってからの治療」ではなく、「虫歯になる前の予防」にあたるPMTCを提供しています。

これは歯医者や歯科衛生士といった口腔の専門家がお口の中を徹底的にクリーニングするものですが、同時に磨き残しができている場所がないかを調べ、伝えるようにしているので、セルフケアの精度を高めていく上でとても効果があると言えます。上手に活用して、セルフケアをプロケアで補うようにしてください。

虫歯ケアは「正しい歯みがき」と「食べ方の改善」が対策の両輪です。虫歯を防ぐ食べ方についても別記事で解説していますので、合わせてご覧いただければより効果的な予防が実践できるのではないかと思います。

知っていますか?35歳以上の約80%の方が歯周病にかかっています

歯周病とは、歯の周囲に付着したプラーク(歯垢)が歯と歯肉の隙間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。歯周病になると歯がぐらつき、歯肉から膿が出てきます。そしてぐらついた歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気です。
これを防ぐためには、患者さんご自身での歯みがきや、生活習慣の見直しを含めたホームケアと、定期的に歯科医院で行う、歯科医師ならびに担当衛生士によるプロフェッショナルケアが不可欠です。

歯周病の自覚症状
歯周病はむし歯と違い、痛みなどの自覚症状が出にくく、気付かないうちに手遅れになってしまうことも少なくありません。
朝起きたとき、口の中がネバネバする。
ブラッシング時に出血する。
口臭が気になる。
歯肉がむずがゆく、痛い。
歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色でひきしまっている)
かたい物が噛みにくい。
最近歯が長くなったような気がする。
昔に比べて歯と歯の間に物がはさまりやすくなった。
歯周病は早期発見と予防が重要です。このような症状がある方は、お早めにご来院下さい。
歯周病の治療
基本治療
歯肉(ポケット)の深さを測定し、スケーラーと呼ばれる器具などを使い、歯垢、歯石の除去を行います。歯垢、歯石の除去により歯周組織が改善され、歯肉(ポケット)の深さが浅く(2mm~3mm)維持されればメインテナンスに移行します。
メインテナンス
歯周病は非常に再発しやすい病気です。そのため定期的な検査と予防処置を行うことが必要です。 歯周病のチェックと専門家による歯垢、歯石の除去などを行うことが重要です。治療が終了した後は、3~4ヶ月ごとの定期検診をお勧めします。

歯周病で糖尿病が悪化!糖尿病になると歯周病リスクが高まる!

歯周病菌は歯周組織を破壊するだけでなく、全身にも悪影響を及ぼすのです。もともとは、プラークや歯石の中に潜んでいた歯周病の原因菌ですが、歯肉から血管の中に入り、全身に巡ってしまいます。血液中に侵入した歯周病菌は、糖尿病のほか、心筋梗塞などの心臓病、動脈硬化、脳梗塞などのリスクを高めるともされ、口の中だけの問題ではなく、命を脅かすほどの悪影響を及ぼすことだってあるのです。

歯周病で糖尿病が悪化するメカニズム
糖尿病とは、血糖値のコントロールがうまくいかず、高血糖の状態が続いてしまう病気です。糖尿病の原因はさまざまありますが、その一つにインスリン(インシュリン)が作用しにくくなってしまうことが挙げられます。インスリンとは、血糖値を下げる働きを持つ唯一のホルモンです。このインスリンが足りなくなったり、働きが弱くなったりして、血糖値の高い状態が続いてしまいます。歯周病菌には、血液中に侵入し、インスリンの分泌を抑制する働きがあるため、糖尿病の悪化を招いてしまうのです。歯周病になると糖尿病が悪化しやすくなるため、糖尿病の人は、血糖値のコントロールに加えて、プラークコントロールや歯周病の適切な治療が必要になると言えるでしょう。
糖尿病になると歯周病になりやすくなる原因
糖尿病の症状には、以下のようなものがあります。これらの症状により、糖尿病の人は、歯周病リスクが高い状態にあると言えます。
組織の保護・修復を担うマクロファージの機能低下
傷が治りにくくなる
唾液の分泌が減少する
結合組織のコラーゲン代謝異常
血管壁の柔軟性が低下する
糖尿病は、体を守る力が低下してしまうために、さまざまな病気に感染しやすくなってしまいます。
細菌が原因となる歯周病も同様で、糖尿病があると、歯周病になりやすく、進行させやすくなってしまうのです。
糖尿病・歯周病の悪循環
糖尿病になると歯周病を進行させやすく、歯周病になると糖尿病が悪化しやすくなります。つまり、糖尿病が悪化すると、歯周病が進行し、さらなる糖尿病の悪化を招いてしまいます。血糖値のコントロールだけでは不十分であり、歯周病の治療も必要になるのです。
糖尿病と歯周病の症状を改善するためには、血糖値のコントロールに加えて、プラークコントロール、適切な歯周病治療が必要だと言えるでしょう。糖尿病には、さまざまな合併症がありますが、歯周病も合併症の一つとなっています。

2020年1月13日月曜日

予防歯科とは、虫歯や歯周病の原因を作らないように予防していく治療のことです

一度失った歯や歯周病で溶けた顎の骨は元には戻らないので、歯が悪くならないように予防していく事が重要です。歯科医療は治療中心から予防中心の診療形態へ大きく変化してきています。定期的にデンタルドックを行ってお口の健康を保ちましょう。

定期的にPMTCをすることで得られる効果
PMTCは歯の見た目がきれいになるだけでなく、歯の健康維持に大きな効果を現します。PMTCを受けることで、次のような効果が期待できます。
歯が白くなる
歯の表面にこびりついた着色も、専用の器具で徹底的に磨き取りますので、黄ばんだ歯も白くなる効果があります。歯の黄ばみをホワイトニングで白くしたい、と希望されている方でも、PMTCだけで満足のいく結果になることも珍しくありません。

虫歯・歯周病予防
普段歯ブラシや、清掃器具が入らない部分まで徹底して汚れを取り除くことができるため、定期的に行うことで虫歯や歯周病を未然に予防することができます。仕上がりは歯がツルツルになりますので、歯垢もつきにくくなり、より歯の健康を維持しやすくなります。

口臭改善
口臭の原因になっていた「取り残し汚れ」が落ちるため、歯磨きをしていても口臭がする、とお悩みの方にもおすすめです。
体まで健康に
近年、お口の健康と体の健康は密接に関連していることがどんどんわかってきました。つまり、PMTCで歯と歯茎を健康な状態にしていくことにより、虫歯菌や歯周病菌が身体中に回って様々な病気を引き起こすことを予防できる可能性があります。

PMTCは歯の汚れが落ちてスッキリするだけでなく、体の健康を維持していくために大きな役割を果たしてくれるもの、だとも言えるでしょう。是非みなさんもPMTCで健康なお口、体づくりをしていきませんか?

美容歯科診療とは、より美しく、より自然な感じの材料を用いた歯科治療の事をいいます

美容歯科診療とは
美容歯科診療とは、より美しく、より自然な感じの材料を用いた歯科治療の事をいいます。
保険診療では使えない材料を使用するので、保険外診療となります。近年、欧米の影響を受けて日本人の歯の意識も高まっており、「前歯だけでも、材質の良い美しいセラミックで」という方も増えております。
インレー(詰め物)
小さい虫歯の場合には、その悪くなった部分だけを取り除き、その穴にインレー(詰め物)をつめる治療法です。

セラミックインレー
従来、金属が詰め物に使用されていましたが、最近では、審美性を高めるセラミック(陶材)を使用する白いセラミックインレーが開発されました。自分の歯の色に近く自然な仕上がりが期待できます。
金属アレルギーの方におすすめです。

クラウン(被せ物)・ブリッジ
クラウンは、大きなむし歯や歯の根の治療(根管治療)をした後に被せる人工の歯のことで、一般的には「さし歯」や「被せ物」といった呼ばれ方をしています。被せる事で、歯並び・色・形を整える事ができます。ブリッジは抜けた歯の両側にクラウンを被せ、抜けた箇所を治す方法です。クラウン(被せ物)は4種類あります。

オールジルコニアクラウン・ブリッジ
セラミックの中では、一番強度のあるジルコニア(人工ダイヤ)のみで作ります。色は白色系ですが、オーダー色が出来ず、透明感がない為、奥歯のみとなります。金属は使わないので、金属アレルギーの心配は全くありません。

セラミッククラウン
全体がガラス系のセラミックで出来ています。何種類も色があり、透明感もあるので、ご自分の歯に近い色に仕上がります。強度の点で、ブリッジには使用出来ません。
金属は使わないので、金属アレルギーの心配は全くありません。
ジルコニアセラミッククラウン・ブリッジ
メタルボンドクラウンの内面には金属の代わりにセラミックの中で特に強度のあるジルコニア(人工ダイア)という硬い白色系の材料を使用し、外側の見える部分には透明感のあるセラミックを使用したクラウン・ブリッジです。色はオーダーメイドで選べるので、患者さんの歯に近い色になり、見た目がキレイに仕上がり、強度もあります。金属は使わないので、金属アレルギーの心配は全くありません。

金属は全く使用せずに治療をすることができます。金属アレルギーなどの体への影響が少ないです

自由診療のセラミック治療
上記でご説明した保険診療で行う白い被せ物は、ハイブリットレジンという素材に対して、自由診療では、オールセラミックやジルコニアセラミックという素材で白い歯に仕上げていきます。

セラミックは、保険診療の対象となるレジン(プラスチック)と違って、天然歯にとても近い透明感、そしてツヤが得られます。ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれており、生体親和性に優れ、強度が高いことが特徴です。
セラミック治療のメリット・デメリット
現在、セラミック治療のメリットして注目されているのは、見た目の白さだけではありません。次のようなメリットがあります。
劣化しにくいため長持ちする
セラミックは金属に比べて劣化が起こりにくい素材です。変色が見られず、長持ちします。

表面に歯の汚れが付きにくい
セラミックは傷つきにくいため、歯に汚れ(プラーク)が付着しにくい素材です。つまりは、今後の虫歯や歯周病予防にも繋がります。

金属アレルギーの心配がない
金属は全く使用せずに治療をすることができます。金属アレルギーなどの体への影響が少ないです。金属による歯茎への影響もありません。
デメリットとしては、オールセラミックやジルコニアを使用した治療については、保険適用外となるため、保険診療でできる治療の比べると一時的な負担額はかかります。しかし、上記のようなメリットを考えると長期的には、たいへんリーズナブルな治療といえるのではないかと思います。
症状や部位によって、使用できるセラミック素材・白い歯の治療は異なります。「白い歯にしたい」「できれば銀歯は避けたい」という方は、診療の際お気軽にご相談ください。患者さんの状況に応じたできる治療をお話させていただきます。