2020年1月3日金曜日

検査の結果をもとに、歯周病治療(SRP:スケーリング・ルートプレーニング)を始めます

歯周病(歯槽膿漏)とは?
歯の周りにある組織がプラーク(歯垢)などの細菌により炎症が起こり、歯を支えている骨を溶かしていく病気です。
歯周ポケットとは
歯周ポケットとは歯と歯ぐきの間にできる溝を言います。歯と歯ぐきはぴったりと繋がっているように見えますが、実はわずかな隙間があるのです。汚れや細菌がその隙間に溜まり、歯周病菌が内部で炎症を起こすと、歯と歯ぐきの密着が次第に剥がれてしまいます。
深い溝になるとお口の中の汚れがさらに溜まりやすくなります。汚れが入り込むことからポケットと呼ばれています。
歯周病の原因
歯周病を進行させる主な原因は歯石や磨き残し、バイオフィルム(プラーク)です。個人差はありますが、歯を磨かない人ほど歯周病になるリスクが高くなります。歯についた汚れが原因で、その菌が歯を支える骨を溶かしてしまうのです。一度減ってしまった骨は、元には戻らず、進行を止めなければどんどん減っていってしまうのです。
その結果、最悪な状態として、歯が抜けてしまうこともあるのです。
進行を止める方法として一番大切なことは、歯周ポケットの中の汚れを取り除き、なおかつ汚れがない状態をキープすることです。
歯周病の検査と歯周病治療のながれ
まず歯周ポケットが何㎜あるのかプローブという器具を用いて測ります。
2025g程度の弱い力でプローブを挿入するので健康な歯茎では痛みはほとんど感じないでしょう。しかし歯周病が進み歯肉に炎症があると、チクチクと痛みを感じることがあります。また、出血や排膿も歯周病の進行を知るための重要な情報になります。
健康な歯ぐきは12㎜、中程度の歯肉炎があると35㎜、歯周病が進行した場合は6㎜以上になることがあります。
歯の動揺度を測ります。

検査の結果をもとに、歯周病治療(SRP:スケーリング・ルートプレーニング)を始めます。
まず、歯肉の上の歯石を超音波スケーラーなどの専用の器具によって除去します。(スケーリング)
一週間ほどあけて、もう一度歯周検査を行います。
炎症の治まっていない深いポケットには、歯周ポケット専用の器具を用いてさらにお掃除(ルートプレーニング)を行います。
抗生物質の軟膏(テトラサイクリンプレステロン)をポケットに注入し、
炎症を抑えさえる手助けをします。
またこのお薬にはポケット内の腐敗臭を抑える働きもあります。
SRP後、2週間あけてさらに歯周検査を行います。
症状によって3カ月、半年の定期検診(リコール)をすることにより、歯周病が進行しないようしっかりと管理を行います。
定期健診・メンテナンス

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