2017年5月31日水曜日

プラークが増えるほど歯周病にかかりやすくなる

歯周病の直接的な原因は「プラーク(歯垢)」と呼ばれる細菌です。プラークは、歯に付着している黄白色の粘着性のある軟性付着物です。日々のブラッシングが不十分だと、口腔内にプラークが溜まっていき、プラーク内に増殖した歯周病菌が毒素を出し、歯茎が侵されることで歯周病は発症・進行します。また、プラークは「バイオフィルム」とも呼ばれ、歯に強固に付着しているだけではなく、様々な細菌が集合してバリアを形成します。これは、うがい薬やマウスウォッシュでは除去することができません。
プラークが増えるほど歯周病にかかりやすくなる
口腔内にプラークがない状態にしておけば、歯周病にはかかりません。しかしながら、プラークは多かれ少なかれ誰のお口のなかにも存在するもの。そう考えると、歯周病の最大の原因は、プラークが増殖しやすい口腔内環境をつくってしまうことにあります。毎日のブラッシングに加え、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けてしっかりとプラークを除去していないと、口腔内の歯周病菌が増殖し、歯周病が発症・進行しやすくなってしまいます。
歯石は歯周病の原因!?
歯石とは、プラークに唾液中のカルシウムなどが沈着し、石灰化して硬くなってしまったものです。死んだ細菌の塊ですから、歯石自体が直接、歯周病の原因になるわけではありません。しかし、歯石の表面はデコボコ・ザラザラしているため、表面上には必ずプラークが付着しています。そのため、結果として歯周病のリスクを高める要因になります。歯周病の発症・進行を抑えるためには、プラークとともに歯石を取り除くことも重要です。

歯肉炎
歯茎に炎症が起き、歯茎が赤みを帯びる、歯茎がぶよぶよになる、歯磨き程度の軽い刺激で出血するなどの症状が見られます。歯肉炎の段階であれば、丁寧なブラッシングや歯間清掃によって症状を改善することができます。

歯周炎(歯槽膿漏)
歯茎の炎症が歯周組織の深部まですすみ、歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊されている状態です。歯茎が赤紫色になる、歯がグラグラする、血や膿が出る、歯茎が退縮し歯が長く見える、強い口臭があるなどの症状が見られます。破壊された歯槽骨は元に戻ることはありません。早めのケアが大切です。

歯周病とは、歯と歯茎の間に細菌が溜まり、細菌に感染した歯茎が赤く腫れたり、血や膿が出やすくなる病気です

歯周組織の構造はおわかりいただけたと思いますので、歯周病がどのような病気なのかについて話を進めます。まずは原因について。
プラーク(歯垢)が大敵
最近では、プラークや歯垢〈しこう〉という語句は、それらが虫歯や歯周病の原因であるということとともに、よく知られているようです。プラークとは、無数の細菌とその細菌が出す産生物がくっついて塊になったものです。プラークは、歯の表面や歯と歯の間、歯と歯肉の間にこびりつき――健康な人でも、歯と歯肉の間には歯肉溝〈しにくこう〉と呼ばれるわずかな隙間があります――、周囲の組織に刺激を与え炎症を起こします。
特に、歯肉溝についたプラークには嫌気性〈けんきせい〉細菌(酸素のないところを好む細菌)が多く、歯冠にできるプラークに比べて毒性の強い産生物を作り、また、より酸素の少ない歯肉溝の奥へ奥へと侵入しようとします。そのため歯肉溝が拡大し、歯周ポケットが作られます。

歯周病とは、歯と歯茎の間に細菌が溜まり、細菌に感染した歯茎が赤く腫れたり、血や膿が出やすくなる病気です。この血や膿が口臭の原因となっているのです。歯周病による口臭は、歯周病を治療することで改善します。
歯周病にかかる原因は主に歯の手入れ不足。老化とともに歯周病になりやすくなると言われていますが、それは唾液の分泌量が減って細菌が繁殖しやすくなるからです。しかし年齢に関係なく、ブラッシングをはじめとした日々の手入れを欠かさなければ、歯周病は防げる病気なのです。
すでにかかってしまった歯周病の治療法は、その進行度によって変わります。
(1)毎日のブラッシング(プラークコントロール)
まだ初期段階の歯周病であれば、正しいブラッシングを毎日行うことで改善を期待できるでしょう。プラーク(歯垢)の量を減らしコントロールすることからプラークコントロールとも呼ばれます。
(2)歯石を除去する(スケーリング)
ブラッシングで取り除くことができなかったプラーク(歯垢)はしだいに硬化して、歯石へと変化していきます。歯石の段階となるとブラッシングで取り除くことはなかなかできません。
歯医者で器械を使い、歯石を取ることをスケーリングと言います。歯石には小さな空洞がたくさんあり、そこにまた汚れが溜まってしまい、雑菌の増殖へと繋がります。
(3)歯根の表面を滑沢にする(ルートプレーニング)
スケーリングをして歯石を除去してから、さらに歯根の奥の方に汚れが溜まっているときには、ルートプレーニングを行います。奥の汚れを除去してから歯根の面を滑沢に仕上げるのです。
歯根の汚れを除去しても、表面がざらついていればまたプラークが付いてしまい根本的な解決になりません。そのため汚れを落とした後に歯根の表面を平らにして、再度プラークが付きにくくするルートプレーニングが効果的なのです。

2017年5月29日月曜日

歯周病は全身の健康を害する怖い病気です

歯周とは「歯」と「歯を支える周囲の骨や歯茎」の事をさします。歯周病とは一般に歯を支えている周囲の骨が溶けて減ってしまう病気の総称です。 歯周病には歯肉炎と歯周炎という2つの時期があり、初期には歯茎から血が出るなどの症状を覚える歯肉炎から始まり、次第に周囲の骨が溶けて減ってしまう歯周炎へと進行していきます。現在日本人の80%が歯周病にかかっていると言われています。
一般的な歯周病の原因は、唯一「汚れ」です。 「プラーク」や「歯垢」という呼び方もしますが、口の中の細菌が集まったものです。これは歯ブラシでとれる柔らかい汚れです。
食事をすればすぐについてしまいます。この汚れが同じ場所に48時間以上とどまると、唾液中のリンやカルシウムによって「歯石」とよばれる硬い汚れに変わります。これを歯ブラシで落とすことはとても困難で、歯石のザラザラした表面に、さらにプラークがくっつくことになり悪循環をよびます。 また、特殊な歯周病では突然歯周病が進行して歯が抜けてしまったり、家族みんなが歯周病が重症化したりします。これは遺伝が原因と考えられています。
歯周病治療の流れ
歯周病の診断は主にレントゲン撮影と歯周ポケット検査によって行われます。レントゲンで骨の減り具合や歯周ポケット検査によって歯と歯茎の溝の深さを調べます。これにより歯肉炎・歯周炎の初期・中等度・重度のレベル分けを行います。 
歯周病の治療は患者さんの行うホームケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアに分けられます。 
歯周病の治療は、二人三脚と言われることがあります。歯科医院で行うケアも大切ですが、もっとも大切なのは患者さん自身が行う歯ブラシです。これがうまくいかないといくら歯科医院で治療を受けても、歯石を取ったそばから次回の来院時にはまた歯石がついてしまいいつまでたっても治療は終わりません。歯茎が腫れていたりたくさん歯石がついていれば、まずは歯ブラシの仕方を習得し、上手に歯ブラシができるようになってから治療を始めるべきなのです。これは歯周病のみならず虫歯治療や入れ歯の治療インプラント治療などすべての歯科治療の根本です。歯ブラシさえ上手にできていれば定期的な検診で十分なのです。 

歯ブラシが上手にできるようになったら、歯石の除去を行います。歯石は歯の表面についた硬い汚れですので歯ブラシではとれません。歯科医院にある超音波やハンドスケーラーなどの専用の器具で除去します。歯茎の中の深い歯周ポケットにある歯石は麻酔をして除去します。それでも取り切れない歯石がある場合は、歯茎を切開して除去することもあります。歯周病の治療は徹底的に汚れであるプラークや歯石を除去することなのです。

2017年5月26日金曜日

悪い歯並びにはどんな問題があるのでしょうか

悪い歯並びにはどんな問題があるのでしょうか。放っておくことによって、どんな障害が将来起こるのでしょうか。確かに、悪い歯並びは直接生命にかかわることではないかもしれません。
しかし、長い目で豊かで健康的な人生を考えたとき、なくてはならないのが、 よい歯並びと噛み合わせなのです。悪い歯並びの障害は「病気」、「機能」、「成長」、「歯科治療」、「社会生活」の5つにわけて考えることができるでしょう。

悪い歯並びは歯ブラシがかけにくく、むし歯や歯周病が非常に起こりやすく、口臭の一因にもなります。また、噛み合わせの不正が顎の関節障害の原因となることがあります。

悪い歯並びは咀嚼の効率を悪くし、消化器系統への負担が大きくなることは明らかです。それだけでなく、発音がうまくできないという問題もあります。
悪い歯並びや噛み合わせが持続すると、口腔顔面の筋肉や骨自体の成長、発育を阻害し、骨格性の不正咬合へ移行することも考えられます。咀嚼器官の発育不良はやがて全身への間接的な影響を与えるものと言えます。
悪い歯並びや噛み合わせは、歯科治療が難しく、治療効率が上がらないことが多くなります。人生の比較的早い時期によい歯並びにすることは、歯科的な管理をやさしくするという、メリットを生むことになります。

歯が気になって人前で笑えないという人がいます。本人に心理的な負担があるとすれば、社会的な活動のうえで、マイナスになることはあっても、プラスになることは決してありません。スマイルに自信を持てるようになりましょう。

ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、歯に「ブラケット」という装置を取り付け、そこにワイヤーをとおして少しずつ歯を動かしていく最もスタンダードな矯正法です。ブラケットが目立つと見た目があまり良くありませんが、金属のもの以外に、透明なプラスチックやセラミックでできたブラケットも登場しています。またワイヤー矯正は、重度の重なりがあるケースなど、抜歯を伴う症例にも対応。矯正のステップに合わせてやわらかいワイヤーを使っていくことで、痛みを調節・軽減することも可能です。

歯肉炎と歯周炎を総じて 「歯を支える組織に起こる疾患」をいいます

現在、歯を抜く要因の1位は、虫歯ではなく歯周病です。 日本では50代の約半が歯周病にかかっているといわれ、もはや国民病と言っても過言では ありません。 歯周病は、歯垢の中に存在している細菌を原因とする感染症であり、 歯肉炎と歯周炎を総じて 「歯を支える組織に起こる疾患」をいいます。
原因は(1)細菌感染(2)遺伝(3)プラークコントロールの不良(4)生活習慣・ストレス(5)加齢・老化等が考えられますが一番最大の原因として考えられるのはプラークコントロールの不良による細菌感染です。歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)や歯石が溜まることによりそこが細菌の巣になり歯周組織に炎症を起こさせます。
オートクレーブ
この歯周病は初期、中期の頃は歯肉がムズムズする、出血がある、体が疲れたりすると歯が浮いたような感じがするが元気な時は気にならない程度であまり痛みもなく自覚症状としては現れてきません。ですから自覚症状として腫れ、痛みが現れてくる頃にはかなり歯周病が進行している状態になっていることが多いのです。
https://athenadental.pressbooks.com/
この歯周病の進行を食い止めるにはこの歯周病の原因である細菌の巣である歯垢、歯石を徹底的に除去しない限り歯周病の進行を止めることはできないのです。適切なブラッシングを行うことにより歯垢(プラーク)は除去できますががっちりとこびりついた歯石は通常のブラッシングだけでは除去できません。このような歯石の除去は歯科医院にてクリーニングが必要になってきます。

歯周病は、進行するにしたがって歯を支える骨が溶けてしまう特徴があります。さらに、一度溶けて下がってしまった骨は、基本的に元の位置に戻ることはありません。治療が完治しても下がった場所で止めるのが精一杯で、治療を行わなければ、どんどん進行してしまうのです。

末期になると、最初は1本だけがぐらつくだけであっても、短期間のうちに次々とぐらついてくることがあります。そのため歯を守るには、歯周病を早い段階で予防や治療を行うことが大切となってきます。

2017年5月24日水曜日

一人ひとりに合った、安心の入れ歯

一般に入れ歯と言うと、年寄りくさいとか、見た目が悪いとか、食べ物が美味しくないとか悪いイメージに思われがちです。しかしそんなに悲観することはないのです。人間の歯(永久歯)は1度抜けたら生えてきません。様々な理由で不幸にも歯を失ってしまい、ブリッジでは補えないほどの隙間ができてしまったら、話すことも食べることもままならなくなってしまいます。その現実を嘆くよりも、どうすれば再びうまく話せるようになるか、おいしく食べられるようになるかを前向きに考えた方が、人生、楽に生きられると思いませんか?ハンドピース

入れ歯は歯の失われた部分に人工の歯肉と歯をつなぎ合わせたものを入れ、かみ合わせや審美性を回復させるために使います。一般には「クラスプ」と呼ばれるバネと、人工の歯・人工の歯肉から出来ています。一本でも歯が残っていれば「部分入れ歯」、歯がすべて失われた場合には「総入れ歯」と呼びます。入れ歯は、自分で取り外しが出来るので毎日洗って汚れをおとす必要があります。超音波スケーラー 家庭用

医院では、患者様一人ひとりに合った、出来るだけ違和感の少ない快適な入れ歯を提供できるよう力を注いでおります。また現在入れ歯を入れていても、痛い・うまくかめない・話しづらい・はずれやすいなど様々な悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?これから入れ歯を検討している、または入れ歯を使っているが自分に合っていないようだ・・・などございましたら、お気軽にご相談ください。

歯を失った場合、失った歯の本数が比較的少なく、なお且つ欠損した歯の両隣に歯が残っている場合に適用されることが多いのがブリッジです。ブリッジは土台となる両隣の歯を削り、それぞれに連なった冠をかぶせます。両隣の歯を支えとしてしっかりと固定できるので、自分の歯と同じような感覚でかむことができます。
ブリッジのメリット
ブリッジは使用上特に違和感もなく、材料によっては人工歯であることがほとんどわかりません。入れ歯に使われるような金属やバネは必要ないため、見た目も自然です。また治療期間が比較的短いという利点もあります。

ブリッジのデメリット
支えとなる両方の歯を削らなければならないのが最大のデメリットです。またブリッジを支えるには、しっかりとした歯が両隣に必要になります。また支えている歯に負担がかかり、その歯の寿命を縮めることもあります。そして、支えている歯に1本でも問題が生じるとすべて治療をやり直す必要かでてきます。

2017年5月23日火曜日

プロの手による歯クリーニングを行うことが大切です

虫歯はお口の中の虫歯菌が、食べかすなどから酸を作り、歯を溶かしてしまう状態を言います。お口の中を不衛生にしていると、虫歯菌が繁殖し、より虫歯になりやすくなります。歯科材料
この状態を防ぐには、毎日の歯磨きはもちろん欠かせませんが、それだけでは完全に防ぐことはできません。歯科医院で、プロの手による歯クリーニングを行うことが大切です。

虫歯は、次の4つの重要因子が無いとできません。 「歯質、食物(糖類・特に砂糖)、細菌、時間」、この4つがそろった時に虫歯ができやすくなります。できるだけ、このような条件を避けることで虫歯になりにくくなります。ハンドピース

歯質
歯には細かい溝やデコボコがあり汚れが溜まりやすく、歯質が弱い・歯並びが悪いなどの個人差によって虫歯になるリスクが高くなります。

食物
いわゆる食べカスのことですが、特に砂糖がむし歯菌の餌となり酸を放出して歯を溶かします。
細菌
お口の中の常在菌のことで、特に虫歯菌(ミュータンス菌)が主な原因菌となります。

時間
時間の経過とともに細菌が出す酸に歯質が溶かされていきます。特に食後はお口の中が酸性に傾きます。

虫歯のなりやすさ(カリエスリスク)は患者様によって異なります。体質により一度も虫歯にならない方もいます。大切なことは、自分が虫歯になりやすいのかどうかを知ることです!そして、それに合った正しいホームケアを行いましょう。虫歯は早期発見することで、削らずに済む場合もあります。歯科医院でしか発見できない虫歯を小さいうちに治療することで、ずっと健康な歯でいることができます。歯科医院による定期検診をしっかり行いましょう!

治療
Cの虫歯ですと、フッ素入り歯磨きを使い再石灰化させることが可能です。しかし、自覚症状がほとんどないため、歯科検診を受けていないと気づかれることが少ない虫歯です。C12の虫歯になると「歯がしみる」などの自覚症状があります。虫歯を綺麗に取り除き、詰め物を行います。C3の虫歯では、虫歯が神経まで達している状態で、自覚症状として激しい痛みなどがあります。根管治療を行い、歯の根の奥まで達している虫歯菌を綺麗に取り除き、虫歯の大きさに合わせ、詰め物やかぶせものを行います。C4の虫歯になると、虫歯が歯の根元まで進行し、歯茎から上の歯がほとんどなくなっている状態です。根管治療を行い、被せ物を行いますが、虫歯菌が深いところまで進行していると、場合によっては抜歯が必要な事もあります。

2017年5月19日金曜日

歯がぐらぐらと動くようになり、最終的に歯が抜けてしまうこともあります

歯の代表的なものに、むし歯(う蝕)と歯周病があります。歯周病は歯を支える周りの組織(歯周組織)に起こる病気です。プラーク(歯垢)の中の歯周病菌が歯茎に炎症を起こし、徐々に周りの組織を破壊していく細菌感染症です。歯科材料

症状が進行すると歯を支える骨(歯槽骨)を溶かし、やがて歯が抜けてしまう原因になります。自分で気がつかない軽い歯周病を含めると、40歳以上の成人では5人に4人以上が歯周病にかかっているといわれ、歯周病は歯を失う最も大きな原因となっています。
歯周病の主な原因は歯垢です。歯茎のまわりに歯垢が蓄積して、歯周病菌に感染することで歯茎が腫れて歯肉炎(歯周病の初期状態の総称)を引き起こします。症状が進行すると歯茎の腫れが大きくなり、歯と歯茎の間に「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができます。さらに進行すると、歯がぐらぐらと動くようになり、最終的に歯が抜けてしまうこともあります。
歯垢は時間が経過すると、ブラッシングなどのご自宅でのケアだけでは除去できない歯石になります。歯石そのものは歯周病の原因ではありませんが、ご自宅でのケアだけでは取り除けないため、まわりの歯垢の除去を邪魔して、歯周病の発症や進行を助長する場合があります。

歯周病は初期から最終段階まで、3つの段階に分けられます。
軽度歯周炎
歯周ポケット(歯と歯ぐきの間にできた隙間)はおよそ35mmです。歯ぐきの腫れが感じられるようになるとすでに菌は歯周組織に入り込んで歯根膜や歯槽骨にも侵入しています。すると歯周ポケットはさらに深くなり、歯垢や歯石が溜まりやすくなります。

中等度歯周炎
歯周ポケットがおよそ47mmになります。菌による炎症はさらに進み、歯槽骨が歯根の長さの半分程度まで冒され、もう歯を支えていられません。歯のぐらつきを感じるようになり、これによってますます歯周ポケットが深くなってしまいます。

重度歯周炎
歯周ポケットが6mm以上の深さになります。すでに歯槽骨は原型をとどめておらず、歯がぐらぐらになり、ちょっとしたことで出血し、抜けてしまいます。

2017年5月18日木曜日

「審美歯科」とは具体的にどのような治療のことを指すのでしょうか?

最近、モデルさんや芸能人の方をはじめとする美意識の高い多くの方々が、ご自分の口元に関心を持たれるようになり、歯科治療によって美しい口元を手に入れるようになりました。
そのように美しい口元づくりを目指し、歯と顔との美的調和を図りつつ、一本一本の歯をより自然に美しく改善していく治療を一般的に審美歯科と呼んでいます。美しい魅力的な口元は、「美」、「清潔」、「自身」、「理知」、「明るさ」を表し、その方の魅力を最大限に引き出す象徴でもあるのです。

では、「審美歯科」とは具体的にどのような治療のことを指すのでしょうか? 歯をホワイトニングして白くする、 銀歯をセラミックの白いものに変える ・・・ そのようなイメージをお持ちの方は多いかと思います。

あなたが人前で笑う時、手で口元を隠していませんか?鏡でご自身のお口の中を見た時に何か違和感を感じませんか?口元はその人の印象にとても深く関係しており、チラッと見える歯が綺麗だとその人が清潔で明るいイメージを与えます。

せっかく治療するなら、より美しく、より自然に治療してもらいたい!今よりもっと綺麗な白い歯を手に入れたい!でこぼこの歯並びを綺麗な歯並びにしたい!口元を昔のように若々しく綺麗な歯に戻したい!このように考えられている患者様の要望を現実にするのが「審美歯科」です。ただし「綺麗」と感じるものは11人全く違うものです。
ラミネートベニア
少しだけ「でこぼこ」している歯並びを綺麗にしたい、歯と歯の隙間を何とかしたい、歯の色調をガラッと変えたい、歯の形態を少し変えたい・・・ このような場合に、歯の表面を薄く削り、「つけ爪」のような薄いセラミックの歯を貼り付ける方法を「ラミネートベニア修復」といいます。歯を削る量がごくわずかなために、歯には優しい治療法といえます。ただし大きく形や歯並びを変えるには不向きな方法です。
ホワイトニング
ホワイトニングは歯を削ることなく歯の色調を改善する方法です。歯の美しい白さをよみがえらせます。また、今まで以上に白くすることも可能です。病院ではホームホワイトニングを採用しています。自宅でテレビを見ながらや家事をしながら歯を白くしていく方法です。

セラミックインレー
過去に金属を用いて治療した歯を白くしたいというご希望をもって来院された患者様です。金属のつめ物を除去し、すべてセラミックで再治療しました。セラミックは見た目の良さだけでなく、からだにやさしい材料ですので金属アレルギーをお持ちの方にも最適です。

2017年5月17日水曜日

歯周治療の最初かつ最も重要な柱がプラークコントロールです

歯周病とは、歯垢(プラーク)の中にいる細菌によって起こるお口の中の病気です。 歯と歯肉(歯ぐき)の境目に付いた歯垢から、歯の根っこにそって歯周病菌が入り込み、歯を支えている歯肉(歯ぐき)と骨を溶かし、最終的には歯を失ってしまいます。
この怖い歯周病は、歯を失う最大の原因であり、統計によると35歳で80%以上の人が歯周病になっているとのことです。ほとんどの方は、自分が歯周病であると自覚しておらず、歯ぐきから出血するという症状が出てから歯科医院に診察を受けに行きます。しかし、すでにこの様な症状が出ているときはかなり悪化した状態なのです。歯周病に気付かずに、将来的に歯を失ってしまうという最悪な事態にならないためにも、日頃から丁寧な歯磨きと定期健診を行うことが大切です。
私たちの口の中には、たくさんの細菌がいます。細菌は、口の中の食べかすに含まれる砂糖を栄養源として増え、歯垢というひとつの塊になります。この歯垢を温床として細菌が毒素を出すことで、歯肉や歯槽骨が壊れていきます。これが歯周病の原因です。つまり、歯周病にならないようにする一番のポイントは、細菌を増やさず歯垢をつくらないことです。
そのためには、食事が終わるごとにきちんと歯磨きして細菌や歯垢を落とすことが大切です。歯垢は、そのままにしていると歯石という塊になり、歯磨きでは落とせなくなってしまいます。特に、歯と歯肉の間や歯と歯の間など歯ブラシの毛先が届きにくく磨きにくい部分には、どうしても磨き残しができてしまうので、時間をかけて丁寧に磨きましょう。その積み重ねにより、細菌や歯垢を増やさず、歯周病を予防することができるのです。

ブラッシング指導
歯周治療の最初かつ最も重要な柱がプラークコントロールです。これまでも繰り返した様に、歯周病の根本的な原因は、歯垢(プラーク)です。まずこの歯垢を取り除く事が治療の大前提です。そのため繰り返しブラッシング指導を行ないます。毎日の正しいブラッシングによって歯垢がつかない状態になっただけで、歯肉の炎症がかなり収まってきます。

スケーリング、ルートプレーニング
ポケットの中、すなわち歯根に付着している歯垢や歯石を除去して歯根面を硬く、滑らかにし歯垢や歯石を付着しにくくします。歯肉のポケット内の歯根面は患者さん自身では掃除できません。この部分の清掃がスケーリング・ルートプレーニングといわれる処置です。

歯が抜け落ちてしまいます。歯を失う一番の原因です

歯磨きのたびに歯ぐきから血が出る、歯がグラグラしてきた、歯ぐきが痩せてきたなどの症状がある方は、歯周病の疑いがあります。歯周病は実に全体の7割以上の成人がかかっている国民病です。歯周病は歯を失ってしまう原因のワースト1であるだけではなく、最近の研究では全身に様々な悪影響を及ぼしてしまうことが分かってきました。
全身に深刻な影響を及ぼす歯周病菌
歯周病菌は増えてくると唾液や血液の中に入り込んで体のあちこちに飛び火し、全身に深刻な影響を及ぼしかねないことがわかってきました。高齢者に多い嚥下性肺炎、敗血症、心内膜炎、早産、低体重児出産などとの関連性が指摘されています。

歯周病はこんな病気です
骨を溶かす病気
歯茎から血が出る病気、ではなく歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。症状が進行すると、歯が抜け落ちてしまいます。歯を失う一番の原因です。
痛みがなく進行します
虫歯と違い、歯周病は「痛み」を感じずに症状が進行していきます。気づいた時には歯がグラグラと揺れていて、手遅れの状態になってしまうことも少なくありません。

お口全体に広がります
虫歯は歯磨きに不備のある箇所で集中的に進行しますが、歯周病はお口全体に菌が広がっていきます。最悪の場合、全ての歯が抜け落ちてしまい、総入れ歯になることもあります。
プラークコントロール
歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を除去していきます。歯垢を専用の薬で染め出し、どこに歯垢がついているのか細かくチェックしていきます。さらにその歯垢を専用の器具などを使って効率よく除去していきます。同時にハブラシの指導も行っていきます。

スケーリング(歯石除去)とルートプレーニング
歯垢が取り除かれ、お口が清潔に保たれるようになると、腫れていた歯肉は引き締まってきます。この状態でスケーリング(歯石除去)やルートプレーニングを行います。

メインテナンス
歯周病の治療終了後、歯周炎の再発を予防するためには、定期的な検診とクリーニングが必須です。PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)各種専用器具を使用した、歯科衛生士による高度なお口のクリーニングで健康な口内環境を保ちましょう。

2017年5月16日火曜日

これが一般的な歯科治療とは違うところなのです。

審美歯科治療は、現代の歯科医療で最先端の技術を集めて行われています。審美歯科の目的とは、口元の美しさを取り戻すこと。 一言で表すと「美しく健康な歯や歯茎を取り戻すこと」。これが一般的な歯科治療とは違うところなのです。
審美歯科は、上記でも述べたように美しく健康な歯や歯茎にすることに加え、美しい笑顔を引き出すことを目的としています。 清潔で整った口腔環境はもちろんのこと外見的にも美しい歯によって美しい笑顔を取り戻すことができるのです。 美しい笑顔を手に入れることで、自分に自信を持てるようになることでしょう。
セラミック治療
虫歯治療など、歯を削った時等に詰め物や被せ物をしますが、保険がきくのはレジン(プラスチック)や金属といった素材になります。機能としては問題ありませんが、大きく口を開けたときにどうしてもギラギラと見えてしまいます。
そこで、セラミック治療は金属やレジンの代わりにセラミックやハイブリッドとよばれる自然歯に近い色調や透明感をもった素材を使用します。驚くほど自然な仕上がりで、また、セラミックは陶器ですので、強度も高く、金属アレルギーもありませんので、安心して装着することができます。

ラミネートベニア
歯の色が気になる、前歯に隙間があって気になる、前歯の形をもう少しバランスよくしたい、少しだけ歯並びを直したいけれど時間がかかるのは嫌だ、などと悩まれている方に適している治療が、ラミネートベニア法です。

ラミネートベニア法は、歯の表面を薄く削り「付け爪」の感覚で、薄いセラミックを歯の表面に貼り付けることにより、理想的な色・大きさ・バランスで前歯を作り上げます。歯へのダメージも最小限であり、仕上がりもごく自然に出来上がります。ホワイトニングと比較して、 治療後の変色や着色もほとんどありません。

2017年5月15日月曜日

歯の形も美しく整えたい場合はセラミック治療がおすすめです

審美歯科において、歯本体の美しさを取り戻すことは当然の事であり、より重要なのは、歯並びと顔との調和、そして歯本来の機能をしっかりと考えた治療を行うことです。見た目の美しさのみ追求するあまり、機能性やその他の口内環境を無視した治療では、長期的に健康な歯を維持することは不可能です。本当に美しい口元とは、あくまで健康の上に成立し、美しい歯並び、顔との調和、歯本来の機能の回復のバランスが取れ、初めて実現されます。
セラミック治療
虫歯治療など、歯を削った時等に詰め物や被せ物をしますが、保険がきくのはレジン(プラスチック)や金属といった素材になります。機能としては問題ありませんが、大きく口を開けたときにどうしてもギラギラと見えてしまいます。そこで、セラミック治療は金属やレジンの代わりにセラミックやハイブリッドとよばれる自然歯に近い色調や透明感をもった素材を使用します。驚くほど自然な仕上がりで、また、セラミックは陶器ですので、強度も高く、金属アレルギーもありませんので、安心して装着することができます。
メタルボンド
メタルボンドは、被せ物や差し歯の全体をセラミック材料(陶器材料)で覆い、内側を金属で補強したものを使用する審美歯科治療です。すべてセラミック素材(陶器材料)でできているオールセラミックと違って、歯を作る際の土台に金属を使用しているので、色調や透明感は多少劣りますが、非常に丈夫で長持ちです。
オールセラミック
オールセラミックは、被せ物や差し歯の素材が全てセラミック材料(陶器材料)で出来ているものを使用する審美歯科治療です。金属類を使用するメタルボンドと違って、全て光を透すセラミック材料(陶器材料)で出来ているので、天然の歯に近い透明感ある仕上がりになり、見た目の気になる前歯に適しています。また、金属類を使用しないので、体に金属アレルギーをお持ちの方でも安心して治療を行うことができます。

ホワイトニング
コーヒーやタバコの外因的なものから、体質などの内因的な理由により歯は黄ばんでくることがありますが、ホワイトニングではそれら黄ばんだ歯を削ることなく漂白します。
ホワイトニングにはクリニックで行う「オフィス・ブリーチ」とご家庭で行う「ホーム・ブリーチ」の2種類あり、現在は「ホームブリーチ」が主流となっています。

2017年5月9日火曜日

歯周病の最大の原因はプラークです。プラークに棲みつく歯周病菌が歯肉や顎の骨などの歯周組織を冒します

歯周病はよくあるお口の病気の一つ。末期になると、最初は1本だけがぐらつくだけであっても、短期間のうちに次々とぐらついてくることがあります。放置しておくと全身への影響がでることもあります。そのため歯を守るには、歯周病を早い段階で予防や治療を行うことが大切となってきます。
歯周病の原因
私たちの口の中には、たくさんの細菌がいます。細菌は、口の中の食べかすに含まれる砂糖を栄養源として増え、歯垢というひとつの塊になります。この歯垢を温床として細菌が毒素を出すことで、歯肉や歯槽骨が壊れていきます。これが歯周病の原因です。つまり、歯周病にならないようにする一番のポイントは、細菌を増やさず歯垢をつくらないことです。
そのためには、食事が終わるごとにきちんと歯磨きして細菌や歯垢を落とすことが大切です。歯垢は、そのままにしていると歯石という塊になり、歯磨きでは落とせなくなってしまいます。特に、歯と歯肉の間や歯と歯の間など歯ブラシの毛先が届きにくく磨きにくい部分には、どうしても磨き残しができてしまうので、時間をかけて丁寧に磨きましょう。その積み重ねにより、細菌や歯垢を増やさず、歯周病を予防することができるのです。

基本治療
歯周病の原因となる歯肉の下に入り込んだ歯垢(細菌性プラーク)や歯石を特別な器具を使用して除去します。歯周病治療において最も基本的で重要な治療です。この治療だけでも多くの歯周病を治癒させることができます。しかし、同時に口腔衛生管理が十分に行われることが必要です。歯周病の進行具合によっては数回かかることもあります。基本治療が完了したところで、基本治療の効果を調べるために検査を行います。
お口のクリーニング PMTC
歯みがきでは取りきれないプラークや頑固な歯石を取り除くのがPMTC。専用機材とフッ素ペーストを使い、お口のすみずみまできれいにクリーニングします。お口の中がきれいになるので、歯周病予防・改善に効果的です。

歯周病は、日本人が歯を失う原因の第一位と言われている病気です

ですが、虫歯同様に初期段階で自覚症状がないうえにゆっくりと進行するため、かかっていることに気付かずあまり知られていないのが現状です。最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうほど恐ろしい病気ですので、原因と症状を把握し、定期的なケアを心がけましょう。

原因
歯周病の最大の原因はプラークです。プラークに棲みつく歯周病菌が歯肉や顎の骨などの歯周組織を冒します。誰のお口の中にもプラークは棲みついていますので歯周病になる可能性はあるのです。
初期
歯と歯の間や歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)にプラークや歯石がたまった状態です。
自覚症状はありません。

中期
歯肉が赤く腫れ、ぷよぷよします。ブラッシング時に出血します。
末期
歯肉が化膿し、口臭がひどくなります。顎の骨が溶け、歯がグラグラします。

こんな人は歯周病になりやすい
口で呼吸する人
歯肉が乾燥しやすいので、歯周病が悪化しやすい。

自分の口の中のことに関心が薄い人
関心が薄いと、口の中が不潔になりやすく、そのため、歯周病菌が増加し歯周病を悪化させます。
やわらかい物甘い物の好きな人
やわらかい物、甘い物ばかり食べていると、プラークができやすく歯周病菌増加の原因になります。

はぎしりをする人
はぎしりは睡眠中、無意識におこなわれます。そのため非常に強い力が歯を支えている組織にかかります。歯周病を悪化させる大きな原因となります。

歯並びのよくない人
歯並びが悪いと、歯ブラシが十分に届かないところが多くなりプラークがたまりやすくなります。

歯の間に物がよく詰まる人
歯の間に物が詰まると歯周組織が破壊されていきます