2017年5月26日金曜日

歯肉炎と歯周炎を総じて 「歯を支える組織に起こる疾患」をいいます

現在、歯を抜く要因の1位は、虫歯ではなく歯周病です。 日本では50代の約半が歯周病にかかっているといわれ、もはや国民病と言っても過言では ありません。 歯周病は、歯垢の中に存在している細菌を原因とする感染症であり、 歯肉炎と歯周炎を総じて 「歯を支える組織に起こる疾患」をいいます。
原因は(1)細菌感染(2)遺伝(3)プラークコントロールの不良(4)生活習慣・ストレス(5)加齢・老化等が考えられますが一番最大の原因として考えられるのはプラークコントロールの不良による細菌感染です。歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)や歯石が溜まることによりそこが細菌の巣になり歯周組織に炎症を起こさせます。
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この歯周病は初期、中期の頃は歯肉がムズムズする、出血がある、体が疲れたりすると歯が浮いたような感じがするが元気な時は気にならない程度であまり痛みもなく自覚症状としては現れてきません。ですから自覚症状として腫れ、痛みが現れてくる頃にはかなり歯周病が進行している状態になっていることが多いのです。
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この歯周病の進行を食い止めるにはこの歯周病の原因である細菌の巣である歯垢、歯石を徹底的に除去しない限り歯周病の進行を止めることはできないのです。適切なブラッシングを行うことにより歯垢(プラーク)は除去できますががっちりとこびりついた歯石は通常のブラッシングだけでは除去できません。このような歯石の除去は歯科医院にてクリーニングが必要になってきます。

歯周病は、進行するにしたがって歯を支える骨が溶けてしまう特徴があります。さらに、一度溶けて下がってしまった骨は、基本的に元の位置に戻ることはありません。治療が完治しても下がった場所で止めるのが精一杯で、治療を行わなければ、どんどん進行してしまうのです。

末期になると、最初は1本だけがぐらつくだけであっても、短期間のうちに次々とぐらついてくることがあります。そのため歯を守るには、歯周病を早い段階で予防や治療を行うことが大切となってきます。

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