2017年5月5日金曜日

歯周病や虫歯の原因となる歯垢(プラーク)はたくさんの細菌がつくるバイオフィルムです。

歯垢(プラーク)はたくさんの種類の細菌がフィルム状(うすい膜状)になった集合体で、歯と歯ぐきの境目や歯周ポケット内に強固に付き、歯ブラシ等では簡単には取り除けません。  歯周病の場合、バイオフィルムが歯の表面や歯周ポケット内に存在すると周囲に炎症が生じます。放っておくと、歯ぐきが腫れ出血し、膿が出てきて、歯周病が進行します。歯周ポケット内の歯石は、歯周病を悪化させます。早めに除去し、健康な歯茎を取り戻しましょう。
バイオフィルムは除去しても12~16週(3~4ヶ月)もすればまた作られると言われています。ですから歯科医院にて歯科衛生士による専門的な機器器具を使った定期的な除去をお勧めします。
歯周病は痛みなどが無く進行するので、自覚症状が無い方がほとんどです。
そのため、歯周病に気付くためには定期的な歯科検診を受ける事をお勧めします。
歯周病の原因としては、不十分な歯みがきや歯ぎしり、かみ合わせが悪い、といったお口の問題だけでなく、喫煙、ストレス、不規則な生活習慣などが関係しています。つまり、歯周病は生活習慣病の一つなのです。たばこを吸う、疲労やストレスをためている、よく噛まずに食べる、間食が多い、つい夜ふかしをしてしまう、そんな人は歯周病に要注意です。

PMTCとは、Professional(専門家が)Mechanical(専用の機械で)Tooth(歯を)Cleaning(クリーニングをする)の略語です。つまり、歯科医師や歯科衛生士が専用の機械を使って行う本格的な歯のお掃除になります。いくら毎日丁寧にブラッシングなどのケアをしていても、取り切れない歯石や汚れ、バイオフィルム(細菌の巣)などが付着しています。こういったものがたまると歯周病や虫歯の原因になってしまいます。毎日のブラッシングに加え、歯科医院で定期的なクリーニングをしていきましょう。
歯周病の治療
軽度の場合
歯周病の基本検査をした後、クリーニング、歯石除去、ブラッシング指導。
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中度の場合
歯周病の基本検査をした後、患者様にご説明をさせていただき治療計画を立てます。深い歯周ポケット内の歯石除去、細菌検査の結果により抗菌治療などを行います。
 
重度の場合
中度の方と同じ過程の後、歯周外科手術・歯並び・かみ合わせの再構築・抜歯などを行います。

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