2019年2月28日木曜日

その歳になってみないとわからないことってあります。

定期健診って何でするの?
「歯は大切にしなさい。歳をとっても自分の歯で食事をできるということはすばらしいことだ。」と親によく言われます。
その歳になってみないとわからないことってあります。
ポータブルレントゲン 歯科
今は平気でも年齢を重ねるごとに、歯にも必ずガタはくるんです。
定期健診と聞くと、学生時代にやった思い出しかなかった私が、定期健診を始めたきっかけは、ある友人との会話でした。 普段歯をじっくり見ることはないのですが、ある日友人と話していたら、友人が34ヶ月に1回歯のクリーニングにいっていると聞き、自分の歯を見てもらったところ、
友人:「案外汚れているね!虫歯みたいなのもない??奥のほう!」
私:「一応毎日磨いているんだけど・・」
友人::「磨いているだけじゃ落ちない汚れってあるから、クリーニングしてもらえれば、歯がツルツルになって気持ちが良くなると思うし、歯の形によって磨ききれない部分もあるから、ちゃんと指導してもらった方がいいよ!」
そのあと家に帰り、自分の歯を見てみると、確かにすこし歯垢がたまっているような気もするし、奥の歯がちょっと黒くなってる気もする・・・一回歯医者さんに行って見てもらおう!と思い、すぐに予約しました。
衛生士さん:「あー確かに磨ききれていない部分がありますね~。これならクリーニングのやりがいがありますね!」
そんなに汚れているのか??と思いつつも身を任せ一通りクリーニングをしてもらいました。途中、目に見えないバイオフィルムというものがあること、歯垢がたまりやすい場所があることなどいろいろ説明してもらいました。
クリーニング終了後、自分の歯を見てみたら・・確かにキレイ!!
さらに虫歯の治療もしてもらいました。
私の歯は奥の方が谷のようになっていて、他の歯を同じように磨いていたら、そこの汚れは取れないらしく、歯ブラシを立てて磨くようにしてくださいと指導を受けました。
今まで歯が痛いと思うことがない限り、歯医者さんに行くことがなかったので、自分の歯の構造なんて知りませんでした。
家に帰ったあとも、自分の歯を眺めてみたのですが、キレイになったこともうれしいし、口の中がすっきりしたことにより、何故か食べ物がおいしく感じました。
歯は毎日使って、食物を摂取するために大切な部分なのに、案外放っておかれがちです。
でもそのままでは汚れがたまっていくばかりで、磨いているのに虫歯になったり、歯周病になったり・・。
歯科ユニットテーブル
この歳で虫歯になって歯を失っていたら、「自分の歯でご飯を食べる」ということもすぐに出来なくなってしまいます。
もう少しみなさんも自分の歯に興味をもってみてください。重症になるまえに、歯を見てもらってください。
「自分の歯で食事をする素晴らしさ」
後悔せず、自分の歯に自信を持つために、時間のある時でいいので歯医者さんに行ってみてください。

「歯の治療をします」と日常的に私達も言っていますが、実はあれは治療ではありません

あなたはこう思っていませんか?
「虫歯があるみたい。歯医者にいかないと」「歯茎から血が出るなあ。歯石でもとってもらうか」「最近歯が動き出したなあ。歯医者に行ってみるか」
そして虫歯の治療の後、こう思ったことはないですか?
「虫歯の治療はちょっと痛かったし、今度から早めに行こう」
果たしてそれは正解でしょうか?一度治療の手が入ってしまった歯は、残念ながら繰り返し治療をせざるをえない運命なのです。
「予防歯科」とは、虫歯や歯周病になってから治療をするのではなく、トラブルを未然に防ぎ、健康を維持するために歯やお口の環境を整備し、ホームケアや食生活習慣に至るまでの細かなアドバイスをする歯科診療のことです。おおくぼ歯科クリニックは、患者さんに「生涯ご自分の歯で食事できる幸せ」を提供するため、日々この予防歯科の考えを第一に診療にあたっております。
なぜ予防歯科が大切か
歯は実は治療できません
「歯の治療をします」と日常的に私達も言っていますが、実はあれは治療ではありません。虫歯を削って詰めること、修理することはあっても元の健康な状態に戻すことは、残念ながら現在の医療では不可能なのです。
つまり歯は削ったら削った分だけ減ってしまいます。しかも(意外と皆さん感じていらっしゃいませんが)、詰めたりかぶせたりした歯の寿命は、虫歯のない歯に比べて非常に短くなってしまうのです。一度治療の手が入ってしまった歯は、残念ながら繰り返し治療をせざるを得ない運命です。そしてその結果、残念ながら日本ではたくさんの方が虫歯が原因で抜歯することになり、最後は総入れ歯になってしまうという「負のサイクル」にはまってしまうのです。
ですから大切なことは虫歯ができてから治すのではなく、「虫歯ができないようにすること」なのです。
歯周病こそ予防が大切です
「歯周病という言葉は聞いたことがあるけど私はまだ大丈夫。」こんな風に思っておられませんか?歯周病は、実は自覚症状がほとんどないままに進行してしまう病気です。
「歯が動く」「固いものが噛みにくい」こんな症状に心当たりがある方は、残念ながらかなり歯周病が進行している可能性があります。重度に進行した歯周病は歯を支えている骨がかなり溶け、なんと「吸収」されてしまっています。
当院では歯周病の治療にも力を入れているのですが、初期から中等度の歯周病の方と重度の歯周病の方とでは治療の方法が異なります。初期の歯周病は本当に簡単に治療することができますが、重度になってしまうと治療の難易度も上がってしまいます。噛み合わせも乱れてしまっていることが多く、矯正や歯の固定も必要になります。
だからこそ初期の段階で、いいえ、歯茎が健康なうちにしっかり予防していくことがとても大切なのです。
歯を支える骨も歯と同様、一度失うと取り返しは困難なのです!

2019年2月27日水曜日

ブラッシングの目的は〈歯垢〉を取り除くこと

最近、TVCM、雑誌等で多く取り上げられている「予防歯科」。
その言葉どおり、虫歯や歯周病からお口を未然に防ぐことをいいます。虫歯や歯周病等は、一度治療したからといって、永久に持つわけではありません。しかし、「悪くなったから治療に行く」の繰り返しでは、時間や費用がかかるだけでなく、歯自体を失ってしまうこともあります。大切なご自分の歯をいつまでも健康なまま残すために、「予防歯科」を心掛けましょう。

定期検診の大切さ
歯医者は痛い、怖い、という気持ちがあって、虫歯かな、と思ってもなかなか通院までに時間がかかってしまう方も多いと思います。虫歯になったら治療するために通う、ではなく、歯医者へは虫歯になる前の予防で定期的に通院することが、歯のためだけではなく、経済的にも心理的にも良いことです。予防に対する意識をもって、自分の口腔内や歯、歯茎の状態を知るためにもメインテナンスの定期検診は有効です。
歯は12歳で永久歯が生えそろったあとに生え変わることはなく、80歳ともいわれる生涯、ずっと使い続けるものです。自分の歯で食事して食べ物を噛みしめて味わう喜び、自分の歯で会話すること、を一生涯できるように、予防歯科に取り組みましょう。
唾液検査
ミュータンス菌やラクトバチカル菌などの虫歯の原因となる菌が、どれくらいお口の中にいるのかを調べる検査です。虫歯や歯周病になりやすいかが分かり、今後のメインテナンスの予防計画をたてる際の手がかりになります。
他にも虫歯菌が溶かした歯を修復する役割のある唾液量や、そのPHの値で、虫歯になりやすさの目安が分かります。

ブラッシングの目的は〈歯垢〉を取り除くこと
虫歯や歯槽膿漏、歯肉炎を引き起こす原因菌は歯垢(プラーク)にあります。歯垢は細菌のかたまりです。この歯垢を毎日の正しいブラッシングによって取り除いておかないと、健康な歯を維持することはできません。虫歯が原因で頭痛、肩こり、内臓疾患などを引き起こしたりすることもあります。集中力の低下にもつながり、仕事や勉強の能率も下がってしまいます。毎日をより快適にすごし、食べ物をおいしく食べるためにも、正しいブラッシングはとても大切です。

PMTCとは
虫歯や歯周病の原因の一つにプラク(ネバネバしたお口の中の細菌のかたまり)があります。歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、歯並びの悪いところのプラークは毎日きちんとブラッシングしていても完璧に落とすことは難しいです。そこで、自分自身でのブラッシングに加えて、診療室での定期的なお口の中のおそうじが必要なのです。それがP・M・T・C!! 

歯周病は日本の成人の10人中、7~8人がかかっている、もしくは予備軍であると言われている病気です。

にもかかわらず、この事実があまり知られていないのは、「歯周病にかかっていること」を認知していない人が多いからでしょう。歯周病は初期の自覚症状に乏しい病気です。知らぬ間に感染して、症状に気づいた頃にはかなり重症になっていることも珍しくありません。具体的な症状としては、まず歯ぐきに炎症が起きて血が出たり、膿が出たり、口臭がひどくなったりします。さらに進行すると、歯を支えている顎の骨が溶かされていき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の直接的な原因はプラーク(歯垢)です。つまり、歯周病を予防するための基本的な対策は日々のブラッシングになりますが、それだけでは不十分。特に異変を感じなくても定期的に歯科医院に通ってメインテナンスを受けることが重要です。
「歯周病かもしれない……」と感じても、「どんな治療をされるんだろう……」といった不安から歯科医院に通うのをためらっている方がいらっしゃいます。しかし、治療に取り組むのが遅れれば遅れるほど、治療の負担は大きなものになっていきます。少しでも異変を感じたら、できるだけ早めに歯科医院に行くことが大切です。
歯周病治療は、まず綿密な診査を行って歯周病の実態をつかみ、原因を除去していく「原因除去療法」が基本です。初診時は、プラークの付着状態や歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の深さ、顎の骨が溶かされている程度、歯ぐきの炎症状態などを診査します。診査結果をもとに治療内容をご説明し、患者様の理解と同意が得られたら治療を開始します。

「ケア」の役割分担
予防するためのケアには、歯科医院で行なう「プロフェッショナルケア」と、歯科医師や歯科衛生士の指導にもとづき患者さまご自身が実践していただく「セルフケア」の両方で予防歯科を実践していくことが重要です。
予防歯科を成功させるためには、こうした歯科医院と患者さまの行なう「ケア」の範囲を把握し、それぞれの役割を実践していくことが大切です。
なかでも日々の生活の中で多くの割合を占める「セルフケア」が重要なカギを握ります。
セルフケア
歯科医師・歯科衛生士による指導を受け、磨き残しの場所があればその場所を把握して、ご自身の口腔内にあった適切な器具・方法でケアを行なうことが大切です。ご家庭できるセルフケアといえば、まず歯ブラシによるブラッシングです。歯科医師の指導で適切なブラッシング方法を習得し、口の中を清潔に保ちましょう。一方で、歯間や歯と歯肉の間など、歯ブラシが届きづらい場所も存在します。そうした部位に使用するデンタルフロスや歯間ブラシなど、補助的清掃機具もご紹介いたします。

2019年2月26日火曜日

日本と歯科先進国の予防における意識の差

虫歯や歯周病などのお口のトラブルは、原因がわかっているので予防できる病気です。
そして予防の基本は毎日のブラッシングなどによるセルフケア。しかし、「いつもブラッシングしているのに虫歯になった」という声もよくお聞きします。それはセルフケアでは落としきれない汚れが原因。そこで大切なのがセルフケアと併用する定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアです。

治療よりも予防の意識を高めましょう
お口の健康を保つためには病気を未然に防ぐことが大切です。病気にかかってしまってからの治療では、お口の中にダメージが残ってしまいますし、治療によるダメージも少なからず受けてしまいます。そこで、お口の異変を感じてから通院するより、痛くなる前に定期検診を受診することがお口の健康を守る秘訣です。
歯科診療の基本は「治療」よりも「予防」です。定期検診を受けることで、もし虫歯や歯周病にかかってしまっていたとしても、早期発見・早期治療につながります。結果的に大切なご自身の歯を失うことなく、治療にかかる時間や費用の節約にもなりますので、積極的にご活用ください。

日本と歯科先進国の予防における意識の差
日本ではこれまで「歯医者さんに行くのは痛くなってから」という対処療法が当たり前で、予防のために通院するという考えはほとんどありませんでした。しかし、歯科先進国であるスウェーデンやアメリカ、イギリスでは、予防の意識が高く、定期的に歯科医院に通ってメインテナンスを受けている方の割合は、それぞれ9割、8割、7割という報告があります。それに対し、日本はほんの数パーセントしか定期検診を活用されていないそうです。
定期検診を受けている国の人々はその受診率の高い順に20本、17本、15本なのに対し、日本はたった8本だという報告があります。つまり日本の高齢の方が入れ歯などで生活しているときに、歯科先進国では自分の歯で食事を楽しんでいるのです。定期的なメインテナンスで歯の健康を守ることの大切さがおわかりいただけるのではないでしょうか?

定期検診
お口の健康を守るために効果的なのが定期検診です。痛くなる前に歯科医師や歯科衛生士による口腔内のチェックを受けることで、早期発見・早期治療につなげることができます。お口の健康はもちろん、患者様の身体的・経済的な負担も少なくて済みます。

歯周病は、 慢性期 <=> 急性期 をランダムに繰り返し、進行していく病気です。

歯周病は、ゆっくりと進行してしまう慢性的な病気です。慢性であるがゆえに、"痛み・腫れ"などの、はっきりとした自覚症状が非常に乏しく「サイレントディージーズ:沈黙の病」の一つ、と言われています。
さらに、歯周病は全身疾患にも影響を及ぼしている事も分かってきています。患者様の多くは、受診されるまで歯周病の存在に気がついておられません。 
主訴は、「詰め物が外れた」・「虫歯の治療希望」・「クリーニング希望」などにより受診されます。
レントゲン検査・歯周ポケット測定などを含む歯周病の検査をして、始めて歯周病に気が付かれます。 
デジタルワックスペン
まずは、痛みなどの自覚症状がなくも、歯周病の検査をする事をお勧めいたします。私たちは歯周病の怖さを知っているからこそ、患者様全員に歯周病の検査を実施し、早期発見・早期治療につとめています。
歯周病の症状
歯周病は、 慢性期 <=> 急性期 をランダムに繰り返し、進行していく病気です。
歯周病の症状には以下のようなことが挙げられます。
・ブラッシング時に歯くぎから出血がある・膿(うみ)がでる。
・歯がグラグラ動くような感じがする。
・口臭があると指摘された。
・朝起きると口の中がネバネバする。
・歯と歯の間にすき間が開いてきたような感じがする。
・歯ぐきが下がって歯の根っこが見える。
・かたいものが咬めない。
以上のように、日常生活に影響を及ぼす程の自覚症状はほとんどないのが特徴です。

歯周病の怖さと治療の大切さ
歯周病は、虫歯のように痛みを伴わないことが多いので、気がつかないまま放置すると、歯と歯茎の間にできたポケットと呼ばれる隙間がどんどん深くなっていきます。この状態になると、自分で歯茎を丁寧にブラッシングしても、歯ブラシがとどかなくなり、プラーク(歯垢)がさらにたまってしまうので、専門家による治療が必要不可欠になります。
ワックスポット歯周病は、心臓病や糖尿病などの成人病、女性の早期低体重児出産などのリスクとの関連性も指摘されている怖い病気です。平均寿命が延びて高齢化社会となっている日本ですが、厚生労働省によると「健康寿命」は平均寿命より男性9.1年、女性12.6年短いと報告されています。健康寿命とは、「介護を受けたり病気で寝たきりにならず、自立して健康に生活できる」年齢のことを言います。「健康で快適な生活と心豊かな人生を提案する」ことを理念にもつ和田歯科医院が、歯周病でお悩みの患者様に新たな希望となる「歯周病専用レーザー治療」をご提案いたします。

2019年2月25日月曜日

「審美性」と「機能性」の両方を兼ね備えた治療を目指しています。

審美歯科治療とは、つめ物・かぶせ物を用いて「歯の色」「歯の形」をより美しくする治療です。
そして、患者様の口元のコンプレックスを取り除き、口元に健康と美をもたらす審美歯科は、いつまでも健康的で美しくありたいと願う方のための歯科治療です。
ですが審美歯科は、「美しさ」だけでは不十分です。
しっかり噛んで食事ができ、気持ち良く会話ができるように「機能性」も得られないと本当の意味で審美歯科治療とは言えません。
「審美性」と「機能性」の両方を兼ね備えた治療を目指しています。

審美歯科治療の流れ
いくら高価なセラミックの補綴物をいれても、周りの歯との調和がとれていなければ本当の意味での審美歯科治療とは言えません。補綴物を入れるまでの下準備が大切になります。
①歯の中の正確な処置(歯内療法)
②治す歯の周りの歯をなるべく清潔感のある状態にする(オフィスホワイトニングなど)
③きれいな歯ぐきを作る(歯周治療)
④左右対称性のある歯の色・形にする
①・②・③・④のステップの後に透明感のある人工の歯(セラミック冠)をかぶせたり詰めたりします。
長期安定の為、メンテナンスをしましょう
天然の歯でも入れ歯でもインプラントでも、大事に使えば長持ちします。身近にあるものも大切に扱えばずっと使えるのと同じように、あなたのかけがえのない歯を定期的にメンテナンスすることをお勧めしています。

オールセラミック
オールセラミックは金属を使わずに、特別な人工歯質材料(セラミック)を用いて作り上げます。強度が強く色も自然に美しく作ることが出来ます。金属を一切使用しないことで、天然歯の色調、透明感を再現し、より自然な仕上がりとなります。
ハイブリッドセラミック
オールセラミックの場合、材質が硬すぎるため咬む力がかかる奥歯などに使用した場合、咬み合わせる自分のを傷めてしまうケースがあります。その欠点を改善したものが、ハイブリッドセラミックです。硬いセラミックに粘りのあるレジン樹脂を混ぜることによって、咬み合わせる歯に優しく、奥歯に適した素材になりました。

メタルボンド
タルボンドとは金属のまわりにセラミックを貼り付けたかぶせものです。中側が金属なので強度はオールセラミックより上がります。表面はセラミックで出来ているため、自然な色合いで審美性にも優れていますが、金属が溶け出すことによる歯ぐきの変色や金属アレルギーが起こるケースもあります。比較的強度が必要な個所の治療に適しています。

クリニックで使う審美歯科材料

審美歯科と聞くと、見た目の美しさだけを追求する特別な治療をイメージするかもしれませんが、審美歯科において大切なことは、歯並びとお顔との調和、そして歯本来の機能をしっかりと考えた治療を行うことです。

つまり審美歯科治療は一般歯科の技術の他に、歯科医師のデザイン力やカウンセリング力、豊富な臨床経験が必要となる治療分野といえます。
当クリニックでは最先端の審美歯科技術により
・歯を白くしたい
・歯の大きさを整えたい
・歯並びをキレイにしたい
・治療の銀歯を白くしたい
クリニックで使う審美歯科材料
ジルコニアセラミック
従来の差し歯は金属のフレームの外側に白い加工を施すため、どうしても歯と歯肉の境が黒く見えたり、歯に透明感がなく不自然な感じが避けられませんでした。
しかし金属のかわりに「白いダイアモンド」といわれるジルコニアをフレームに使用し、外側をオールセラミックで加工した「ジルコニアセラミック」により、前述した黒いふちどりもなく、自然な透明感のある白い歯をつくることができます。
ジルコニアセラミックのメリット
・身体に優しい素材で、金属アレルギーの心配がありません。セラミックは、耐久性と強度に優れた陶材です。
・自然の歯に近いまたは自然の歯よりも美しさが得られます。
光の透過性に優れたジルコニアセラミックは、治療した歯の透明感のある美しさを実現できます。
将来的にも、金属の溶出による歯茎に変色などの心配がございません。
特に見た目の気になる前歯の治療に適しております。
・人体への安全性の高い素材です。
人体に対する安全性(生体親和性)もセラミックの特徴で、整形外科領域では人工関節の材料として活用されています。
・プラークが付きにくい
表面が滑らかなので、プラークや細菌の付着が少ないのも特徴です。
・フレーム(基礎)がジルコニアのため、後述のオールセラミックと比べ、耐久性が高い。
・大きな特徴として、ブリッジ等の連結にも対応できます。

2019年2月22日金曜日

歯を支えている骨が壊される歯周炎(ししゅうえん)に分類されます。

歯周病は、歯科の三大疾患の一つで日本人に多い病気です。むし歯にならないよう歯を守る事も大切ですが、歯を支える歯ぐきもとても大切です。症例は、歯を支えている歯肉や顎の骨が、化膿したり破壊されたりする病気です。歯周病は限度を越えてひどくなるとどんなに一生懸命に治療しても手遅れになります。治療に早すぎるという事はありません。あまりひどくならないうちに完全に治療する事が重要です。歯周病は歯ぐきだけが腫れた状態となる歯肉炎(しにくえん)と、歯と歯ぐきをつないでいる部分が壊されたり、歯を支えている骨が壊される歯周炎(ししゅうえん)に分類されます。
歯周病の原因
歯周病の原因ってなんでしょうか?
そう、皆さんご存知、お口の中のバイ菌です。
歯周病の治療では、主にこのバイ菌を除去していきます。
「あれ?歯石じゃないの?」とおっしゃられる方もいらっしゃるかと思いますが、歯石自体には害はありません。
不衛生なお口はバイ菌の棲み家に
歯石は磨き残しの汚れに唾液の中のカルシウムがくっ付いてできた石で、顕微鏡で見ると、デコボコした形をしています。
これがバイ菌の住み家になって、余計菌を溜めてしまうので、機械でバイ菌と一緒に除去しているのです。
同様に、歯茎が歯周病で腫れてしまうと、その腫れた歯茎の隙間にも菌が入りやすくなります。
歯周病の治療を行って腫れが改善すると、菌が入りにくくなって、より炎症を改善することができます。
お口の中がきれいになれば歯周病は治るの?
では歯石を取って、菌を減らせば、歯周病は完全に治るのでしょうか?
実際にはお口の中には常に菌がいるため、機械でバイ菌を除去しても、また感染してしまいます。
そのため、定期的なお掃除が必要となっているのです。
この期間に関しては実は古くから研究されていて、健康な状態まで治癒した人で3ケ月、歯周病の状態の改善が難しい人では、もっと短い期間で行うことで、安定させることができると言われています。
歯周病が改善した後にも定期的にお掃除を受けて頂いて、歯を長持ちさせて行きましょう。
スケーリング & ルートプレーニング
歯垢(プラーク)は時間が経てば歯磨きでは取り除くことができない歯石になり、歯石は歯周病菌の格好の棲家となるため、早めに取り除くことが大切です。歯石・歯垢(プラーク)を除去し、再び付着しづらくする治療法がスケーリング&ルートプレーニングで、歯磨きでは取り除けない歯石はもちろん、取り除けていない歯垢(プラーク)を歯医者で除去することによって炎症が収まっていき、歯周ポケットの深さも浅くなりますので、歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できます。

審美という言葉から、皆様はどのようなことを想像されるでしょうか。

美容整形やエステなどのイメージをお持ちになる方も少なくありません。審美歯科(しんびしか)とは、美しさに焦点を当てた総合的な歯科医療分野の事を指します。ただし、不自然なほど真っ白な歯にするということではなく、審美歯科治療における究極の美しさとは歯科医師の目から見ても天然歯と全く識別できないほどの自然美を回復することにあります。たとえその歯が年齢を重ねて褐色に変色し、噛み合わせがすり減り、形の悪い歯であったとしても、周りの歯と全く識別できないほどに調和し、天然歯のように機能しているのならば、それはとても美しく感じます。これまでの歯科医療技術では、天然歯と判別できないレベルまでの処置を行うことは非常に困難でしたが、現在ではそれが当たり前のようになってきています。高額な治療費を払って、セラミックであることと白いことだけで納得されてきた方もたくさんおられると思います。しかし今は時代が違います。歯の美しさは色、形だけではなく、そこに自然美をプラスすることで初めて生まれます。天然歯のような輝く美しさを皆様ににお届けしたいと思っています。

ホワイトニング
ホワイトニングは、歯を削らずに薬剤で歯を白くする方法です。
歯が変色する原因には、たばこ、コーヒー、茶しぶなどによる着色があります。
これらはクリーニングだけでもかなり落とすことができますが、加齢による歯の黄ばみやエナメル質の内部にまで沈着した色素までは落とすことはできません。
ご自身の本来の歯の色以上に白く明るい色を手に入れたい方には、ホワイトニングがおすすめです。
貴方もあたらし歯科医院で、ホワイトニングデビューしてみませんか?
オフィスホワイトニング
当院で行うホワイトニングです。
歯の表面にホワイトニング剤を乗せてLEDを照射します。
これを1セット(130~60秒)行います。
急激に歯を白くするため後戻りといわれる再着色が早めであることから、2週間間隔で数回行うことで、良い結果がでることがほとんどです。
ホームホワイトニング
ご自宅でご自身で行っていただく方法です。
最初に歯列全体の型をとり、マウスピースを作製します。
効果がでるまで個人差がありますが、26週間が必要です。
時間をかけて行うことで、より「自然な感じの白さ」「後戻りしにくい効果」を得ることができます。
デュアルホワイトニング
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを同時に実施するものです。
期間は2週間~3週間必要です。
オフィスホワイトニングで一気に歯を白くして、その後ホームでゆっくり白くしていきます。
ホームホワイトニングより短期間で終了でき、高い効果を得ることができます。
さらにホワイトニング後の再着色も起こりにくく、長期間効果が持続します。
オフィスホワイトニングの24時間後、ホームホワイトニング開始。
オフィスホワイトニングを2回以上行うとより効果が増します。

2019年2月21日木曜日

炎症が進行すると、歯を支えている歯槽骨や歯根膜などが破壊される歯周炎が起こります

虫歯や歯周病は、口の中の細菌が悪さをする病気ということを今までお話しをしてきましたが、その歯周病菌が身体のあちこちで悪さをすることがあることをご存知ですか?つまり、歯周病菌は唾液や呼吸を介して肺に入り込み、また歯ぐきの中の毛細血管を介して体に入り込み至る所で悪さをするのです。

さてどのように悪さをするのでしょうか?別表に示すように歯周病菌が肺に入り込めば肺炎(誤嚥性肺炎)の原因になります。言うまでもなく肺炎は日本人の死因第4位の病気(内97%は高齢者)です。また、歯周病菌は心臓や血管内で血栓を作り易くし、心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなります。

日本人の死因の第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患です。さらに、歯周病は糖尿病の関わりにおいて、インシュリンの働きを妨げ血糖のコントロールを困難にしたり、妊婦においては歯周病菌が子宮内で陣痛を促進させる働きをし早産(低体重出産)の原因にもなります。
つまり、歯周病は、呼吸器系疾患・心臓-血管系疾患・糖尿病・低体重出産などのさまざまな全身疾患の発症・進行などに関係しているのです。また、糖尿病や腎疾患などの基礎疾患があると、免疫力の低下により歯周病や呼吸器系疾患などの感染症にかかりやすくなったり、傷が治りにくいことにより病気が重症化しやすくなるのです(病気の悪循環)。
以上のように、結果として歯周病がもとで死に至るケースも稀ではなく、身体の健康のためにはお口のケアも大切だということがわかって頂けたと思います。さぁ、皆さん歯周病予防のためだけでなく、全身疾患予防のためにも日々歯磨きを丁寧に行いましょう。

歯肉炎
歯肉炎とは、プラークによって歯ぐきに炎症が起こり、腫れている状態のことをいいます。進行すると、歯と歯ぐきの隙間が深くなっていき、そこに歯周ポケットという溝ができてしまいます。すると、その中に歯周病菌が増殖し、炎症が進んでいきます。
歯周炎
炎症が進行すると、歯を支えている歯槽骨や歯根膜などが破壊される歯周炎が起こります。さらに重症化すると、歯を支えている歯槽骨が溶け出して、わずかな力が伝わるだけで歯が抜け落ちることもあります。歯周炎が進行してしまうと、歯ぐきが下がり、虫歯になりやすい歯の根元の部分が露出します。歯周病になった場合は、あわせて虫歯にも注意しましょう。

歯周病を予防するには、原因を知ることが大切です。日々の生活習慣の改善やプラークコントロールが効果的な歯周病の予防法です。 

歯周病の原因、プラーク(歯垢)はプラークコントロール(プラークを取り除くこと)、つまり、毎日の歯みがきによって予防できます。 歯周病には生活習慣にひそむ色々なリスクファクターが関係しています。生活習慣を改善して、リスクファクターをとりのぞき体の抵抗力を高めることも歯周病の予防にとって重要なのです。